第二次世界大戦で諜報機関が使った消音拳銃ウェルロッドMkⅡを紹介

スポンサーリンク
現代の装備や兵器の解説
スポンサーリンク

よう、いらっしゃい。

ミリタリーブログ「WHITE ORDER」へようこそ。

今回は消音拳銃、それも第二次世界大戦期に開発され、イギリスやアメリカの特務諜報機関が使っていた消音拳銃「ウェルロッドMkⅡ」の紹介だ。

しかもこの拳銃は(マフラー)サプレッサーが一体となっている特殊な消音拳銃だ。

隠密任務専用の武器だし、古い銃であることから、静音であること以外に突出した性能はないが、それでも古いなりに興味深い拳銃拳銃となっているから是非最後まで読んでくれよな。

スポンサーリンク

ウェルロッド Mk Ⅱ

Silent But Deadly: Welrod Mk IIA

Forgotten Weaponsのレビュー映像

How a Welrod works

動作映像

Welrod: full disassembly & assembly

分解及び組み立て映像

英国で開発されたボルトアクション方式の消音拳銃だ。主に特殊作戦など隠密行動が必要とされる任務の際に使われたぞ。

第二次世界大戦時に使われていた暗殺武器って思うと凄くかっこよく思えるよな。見た目は武骨すぎるけどな笑

詳細

第2次大戦当時、イギリス軍が特殊作戦用に製作した拳銃で、米軍のOSS(第二次世界大戦中に存在した特務諜報機関)やレジスタンス使用した。

拳銃としての精度はそこまで高くはないし、火力もそこまで高いという訳ではなかった。だがしかし、特殊部隊員が超近接状態で暗殺をするように作られた銃だったから、このような欠点は特に問題にはならなかったんだ。

そして当然だが、当時の技術は現代のように発達していなかった。だからマフラー(サイレンサー)の性能は現代に比べて十分な効果を発揮することが難しかったんだが、この銃は斬新な設計で解決したんだ。そしてその斬新な発想とはゴムパッキンを詰め込むという事だ。

上記の構造の写真でマフラーの中間にある太い黒の部品が、ゴムパッキンを幾重にもに配置したものなんだ。初期状態ではゴムパッキンは穴がほとんど空いていないゴム膜で、最初の発射時に弾丸がゴムの穴を押し広げてもゴムの復元力のおかげで再び戻るおかげで、当時の一般的なサイレンサーでは不可能な静音性を誇ったんだ。

なお、ゴムの復元力に限界があるためある程度撃つと静音性は一般レベルまで低下した。

また、より静音性を発揮するために、当時としては一般的だった自動拳銃のセミオート機能は排除し、ボルトアクション構造を採用したため発射時にスライドが動かず、極度の静粛性を持つことができんだ。

このような構造のために、ノイズが一般的な銃の半分ほどのわずか73 dBしかないんだ。まあ73dbという数字はかなりうるさい音ではあるが、騒々しいバーに隠れて入ったレジスタンスが、ドイツ軍将校を撃ち殺した後、気づかれずに抜け出したこともあるという。

Mk IIはMk Iよりも少し短いが、その理由はMkⅡの使用弾薬の.32 ACP弾が亜音速弾だからだ。

ノイズを低減するために亜音速の弾丸を使わなければならないが、9mm弾は発射時には超音速であるが、マフラーを通りながら亜音速に落ちるが、.32 ACPは発射から亜音速であるためサイレンサーの長さを短くしても静音性が発揮されるからなんだな。

Welrod Mark IIA

この映像では、単純な動作構造などを知ることができる。

スポンサーリンク

ウェルロッドMkⅡのゲームでの活躍(ドルフロなど)

  • 少女電線
    Mk IIが5つ星のハンドガンとして登場する。
  • スナイパーエリートシリーズ
    • スナイパーエリートV2
      ゲーム上に登場する唯一の騒音拳銃であるため、すべてのミッションで有用である。
    • スナイパーエリート3
      前作と同じだが、DLCで自動消音拳銃が登場するため、DLCを購入するとウェルロッドはカス扱い。
    • スナイパーエリート4
      2と同じである。