共産圏で作られた拳銃なのに世界中で大人気になったcz75を紹介

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ミリタリーブログ「WHITE ORDER」へようこそ。

CZ 75という拳銃は1975年に共産圏で作られた拳銃にも関わらず、全世界で大人気となり今でも新モデルが発売される程の性能を誇っている。

だが発売当時は共産圏で作られた拳銃という理由によってアメリカに輸入拒否されたりと不遇な扱いも受けたにも関わらず、何故ここまでの人気を誇るようになったのか。この記事を読めば分かってもらえるかもしれない。

是非最後まで読んでくれよな!

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CZ 75の概要

  • チェコ語:PistoleČZ75、CZ 75
  • スロバキア語:Čz75

我らがhickok45爺さんのレビュー映像

動作映像

分解及び組み立て映像

2017年6月29日、米国 ワシントン州のルイス-マッコード合同基地にてCZ 75 SP-01シャドウを使用している米陸軍 第1特戦団所属隊員

チェコスロバキアで作成されたダブルアクションの自動拳銃で、初期型もシングルアクションではなく、ダブルアクションの拳銃だった。

こいつは滅茶苦茶売れた上にコピー品も数多く作られていて、まさに名銃と言えるだろう。いや、人気の絶頂時には伝説とも言われていたな。

cz75の詳細

こっからこの拳銃の詳細を紹介していくぞー。

cz75の歴史

この銃は共産圏で開発、製作されたことで不遇の扱いを受けていた時期もあるんだ。

この拳銃の発端は、1975年当時に共産国家だったチェコで海外輸出用にFNブローニングハイパワー と SIG P210を基礎としてして製作した、いわゆる「外貨を稼ぐための拳銃」だった。

その初期モデルであるCZ75は、高価な高硬度鋼をいちいち技術者が手作業で整えて製作するにもかかわらず西側諸国(つまり資本主義陣営)の拳銃より相対的に安い価格を武器に市場開拓を狙った。そのおかげか、西ドイツやベルギーなどである程度の輸出実績も上げていたんだ。

しかし、いざ世界最大の銃器市場である米国では、共産圏の製品であるCZ75の輸入は許されなかったんだ。

ところが、世界最高の拳銃実戦射撃の専門家だったジェフ・クーパー(太平洋戦争や朝鮮戦争で戦った元海兵隊員でもある)が”9mmであることを除けば最高の拳銃”と絶賛したことで、瞬く間に在庫がなくなるほどの人気を得ることになったんだ。

それでも、しばらくの間は輸入は認められなかったがな。

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cz75の特徴:NZ75等の何故コピー品が横行したのか。

特注してカスタムしたのではなく、量産された銃としては驚くべきレベルの命中率と精度、手に馴染むグリップ感、当時としては多い弾倉容量を備えた上に安い価格まで加わったCZ75に米国の銃マニアが熱狂するのに時間はかからなかった。

そこに、正式には購入が不可能だという希少性まで加わったことで、この拳銃は一つの伝説とも呼べるものになってしまった。

さっきも言ったが、チェコが共産国家であったせいで、海外の資本主義国における特許出願を禁止していたことで、米国を含む各国がライセンスなしで合法的に偽物や模造品を出し始めてしまったんだ。これはcz75にとってはマイナスとも思えたが、プラスに働くことにもなった。

CZ 75の人気に便乗して、各国の小銃メーカーが先を争って低質の偽物を量産したおかげで、この拳銃の神格化に貢献することになったんだ。

どれほどのコピー品が生まれたかと言うと、米国だけで4つの会社がこの拳銃の偽物を出し、、イタリア、スイス、イスラエル、トルコ、中国、果てには北朝鮮までもがコピー品を製造し始めるほどだ。

中国の複製したバージョンであるNZ 75と、北朝鮮の将校用拳銃白頭山拳銃がまさに代表的な事例と言えるだろうな。また、他にも英国のスピットファイア、アメリカのブレンテン等のクローンが存在するぞ。

このスピットファイアはcz75と共にドールズフロントナインというスマホゲームに登場している。ゲーム内でもスピットファイアがcz75の事を「姉さん」と呼ぶなど、お互いの歴史が反映されているぞ。ちょっと感動もんだ。

一方、スイスで作られたコピー品のスフィンクスシリーズは、クローンにもかかわらず、オリジナルに次ぐ品質を誇ると評されているぞ。やはり、スイスらしいな。

今ではCZ 75初期型は、米国内でも性能よりもコレクタ用アイテムとしての価値をより認められているようだ。西欧市場で出回った初期型CZ 75は中古のものもほとんどアメリカのディーラーがかき集めたという。現在の市場では、だいたい2500ドルから3000ドル程度で状態の良い初期型を求めることができるぞ。

現在でも、良心的な価格と優れた精度と信頼性で高い評価を受けている拳銃として評価されている。前世代から良い評価を受けてきた手に馴染むグリップ感も依然として素晴らしいしな。

珍しくも機関銃のバージョンであるCZ 75 Automaticがある。1992年に軍用の目的で作られたものだがマズルブレーキが生じため、既存の機関拳銃とは異なり予備弾倉をグリップ式で使用する方法を採用したが、生産量はあまり多くはない。

他にも完全左右対称操作を可能にしたモデルであるCZ 85があり、.45 ACP弾を扱うモデルとしてCZ 97も存在する。CZ 97はP220と共に「扱いやすい」.45口径の銃に挙げられる事が多いぞ。

第三世代のものは下部に銃剣を装着することができ、KA-BAR社の製品が有名である。

CZ 75の派生型、後継型。NZ75等

ここからは人気が出過ぎて作られまくった派生型や後継型などを紹介していくぞ。

今でも人気があるから、最近発表されたモデルなんかもあるんだ。まとめるのが大変だぜ!

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CZ 75系

  • CZ 75 1st

    最も初期のモデルで、かなり短いスライドレールが特徴だ。初期型は約4年余りの期間のみ製作されたため後期製品に比べてまれである。正確なモデル名はCZ 75が現在の基本形CZ 75(CZ 75 B)と区別するために、一般的にCZ 75 1stあるいはショートレールと呼称される。鍛造と切削加工で製作された高級感のある見た目も好評を博したぞ。
  • CZ 75 Pre-B

    後期型あるいは初期型Bモデルとも呼ばれる。北米市場の需要が増え、耐久度の要求基準が高くなり、それに応じてスライドレールの長さが長くなったのがこの銃だ。また、生産性の向上のために鋳造工法に転換され、表面の塗装ももっと安価な方法に変わった。初期生産分の部品の一部は、スペイン業者に下請けされたが、部品のクオリティがあまり良くなかったので1stモデルの熱狂的な人気にブレーキをかけるきっかけの一つとなった銃でもある。

詳しいCZ 75初期型とCZ 75 Bの形状の違いは以下の通り

  • スライドレール(下部フレームとスライドの結合部)の長さが長くなる。
  • グリップ形状の変更。既存の平らなグリップで手のひらの凹面形状を考慮した丸みを帯びた曲線形状を帯びた姿に変わった。
  • 材料とプロセスの変更。以前の製品は、鍛造技法で作ったが、CZの75 Bからバレルなどの主要な部分を除けば、生産性のために形成で製作する。代わりに旧型に比べて改善された品質の鉄鋼を使っている。
  • 他にも細かいデザインが生産性の高いものに変わった。

CZ 75 B系

  • CZ 75 B

    後期型の代替品として、90年代初頭に登場した現在のモデルであるCZ 75 B。見かけ上の顕著な違いとしては、トリガーガードの前に追加された溝、グリップなどで耐久性も向上した。
  • CZ 75 Automatic

    CZ 75 Bの機関拳銃型で、マズルブレーキがかかっており、トリガーの前に余分の弾倉を付けてハンドルのように使用することができるのが特徴。対テロ部隊のために設計された拳銃で1分間で1000発を発射することができ、単発、連発の選択も可能なんだ。拳銃なのに凄いよなー。まあ、1000発入る弾倉はこの銃にはないんだけどな……。
  • CZ 75 BD

    CZ 75 Bをベースにハンマーのディコッキングが可能なように、従来の安全装置が交換されたモデルだ。
  • CZ 75 B SA

    ダブルアクション機能を削除してトリガーの形を変更したモデルだ。
  • CZ 75 Compact

    CZ 75 Bのコンパクトモデルだ。フルサイズと同様に、ディコッキング可能なモデルも存在するぞ。
  • CZ 2075 RAMI

    サブコンパクトモデル。同様にディコッキング可能なモデルもある。

CZ 75 P-01系

SP-01系は、ポリマーフレームのPHANTOMと軽量アルミ合金フレームのP-01を除いて、CZ 75 Bのようなスチールフレームをしているのが特徴だ。

  • CZ 75 P-01

    CZ 75の第3世代モデルだ。様々な部分で改良されており、現代の流行に合わせてアクセサリーレールを含むその他の利便性が追加されていて、基本的な構造上はCZ 75 Bと同じではあるが、アクセサリーレール、重量配分、スライド前方の溝、長いビーバーテイル、ラバーグリップなどの外観的な変更が施されているんだ。CZ 75を置き換え、チェコの警察の制式兵器として選ばれた。  .40 S&W弾を使用するP-06と呼ばれるバリエーションもある。
  • CZ 75 SP-01

    P-01の次に開発されたフルサイズモデルだ。派生型でマニュアルセーフティがディコッキングに交換されたTACTICALモデルとポリマーフレームで製作されたPHANTOMモデルがある。
  • CZ 75 SP-01 SHADOW

    SP-01を更に改良したモデルとして内部に光ファイバが挿入されてスケールももっと大型のものに変わったし、スライドストッパー、安全装置などがもっと操作しやすい形に変更された。トリガーの圧力も低下し、命中率も向上した。
  • CZ SHADOW 2

    2016年に公開されたSP-01シャドウの後継品だ。スライド形状が変わったことが目立つな。個人的にはこのタイプが一番気に入ってるぞ!

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CZ P-07系

  • CZ P-07

    CZ 75のコンパクト型ポリマーフレームモデル。発売されて数年経っていない比較的新しいモデルでもあるんだ。ユーザーの話を聞いてみると、グロック 19やS&W M&P 9Cよりグリップ感やトリガーを引く感じが良いそうだ。
  • CZ P-09

    P-07のフルサイズモデルだ。数少ないポリマーフレームフルサイズ拳銃であり、CZのモデルの中では米国でも人気が高いものの一つ。弾倉には9mmパラベラム基準でなんと19発も入るんだ。上記モデルのように、トリガー圧とグリップ感で良い評価を受けているが、ポリマーフレームの質感が若干惜しいとも言われる。最近は見た目を重要視する人が多いからな。

競技用

  • CZ 75 TS(Tactical Sports)

    CZ75の射撃競技用モデルとして製作されたモデルで、延長された銃身と、より精密なアイアンサイトを持っており、トリガーの形がCZ 75 B SAのようなダブルアクション機能は削除され、安全装置も削除された。トリガーは、シングルアクションで一定の2.5ポンドのトリガー圧がかかるとされている。かなり軽いトリガー圧のために、本来の目的である競技用ではない護身用の携帯拳銃としては非常に危険であるとの評価を受けている。
  • CZ 75 TS Czechmate

    射撃競技用TSラインナップの中でも最上位モデルとして、すべてのCZ 75と派生型モデルの最高の性能を誇るとされている。このモデルも競技用銃であり、上記のTSと同じようにトリガーの圧力が低いせいで携帯には適していない。このモデルもかっこいいよな~!!

その他

  • CZ 85

    両手利き用に開発されたバージョンだ。両手利き用らしく完全に左右対称の操作が可能なんだ。CZ 75と同様に、CZ 85の第2世代は、CZ 85 Bがされ、そのほかにも、コンパクト、サブコンパクト、半コンパクト、シングルアクション専用、ポリマーフレーム、IPSC実戦射撃競技用モデル、機関拳銃モデル等様々な種類を展開している。写真はCZ 85 B.
  • CZ 97

    CZ 75の45口径のバージョン。耐久性能を確保するためにSP-01系のようにダストカバーが前まで拡張された。基本形であるBモデルとディコッキングモデルのBDがある。写真はBDモデルである。

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クローン

上述したようにチェコスロバキアの共産政府がCZ 75の特許をしないたのでクローンが非常に多い

  • ブレンテン

    米国の射撃の専門家であるジェフ・クーパーが自分の好みに合わせて改良したバージョンだ。
  • NZ 75

    中国が複製したバージョンだ。
  • 白頭山拳銃

    北朝鮮で複製したバージョンだ。現在も将校用拳銃として使用されている。一般兵が使ってるマカロフなんかと比べたら雲泥の差だよな。言い過ぎかもしれんが。

他にも、英国JSL社のスピットファイアや、トルコのSarsilmaz、イタリアのTanfoglio社の製品などがあるぞ。

ドールズフロントライン(ドルフロ)でのCZ 75

スマホゲームのドールズフロントラインの☆5のハンドガンとして登場するぞ。