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今回は韓国製の割と新しい拳銃K5について紹介するぞ
韓国製の武器って馴染みがないから案外ぴんと来ないよな。
でもこの拳銃、割と最近開発されただけあってトリプルアクション(!?)が搭載されていたり、専用のコーナーショットも開発されていたり、かなり面白い拳銃なんだ!
韓国ものだからと邪険にせず、見識を広めるためにぜひ読んでくれ!
目次だぜ
韓国製の新型拳銃K5の概要
この銃は大韓民国の軍需メーカーS&T motiveの前身である大宇精密工業が1984年から開発した9mm口径の自動拳銃だ。
1989年に初めて導入され、大韓民国国軍の制式拳銃として憲兵/特殊任務部の、戦車兵、自走操縦手、特戦司令部の乗組員、共同警備区域守備兵、将校が主に使用する。将官級将校になると、この銃を使用せずに、もっと高級な拳銃を使用しているぞ。
K5はS&M社のM5906のパクリ?
米国のスミス&ウェッソン社が開発した拳銃M5906を参考にして開発したため、外観や内部構造も似ている部分があるな。(パクリって批判するなよ。世界中の銃器メーカーは歴史上ずっとパクリあってるんだからな!)
更にこの銃のパクリの凄いところはM5906の15連発弾倉をそのまま使うこともできるってところだ。M5906弾倉を使うと標準弾倉よりグリップの下に少しはみ出てしまうが動作には問題はないんだな。
しかもフレームがアルミ製だからかなり軽量で、基本的なサイズも西洋で使われているフルサイズの制式拳銃よりも小さいんだ。
K5の唯一無二の特徴:トリプルアクション!
K5は世界的にも見つけることは難しい「トリプルアクション」方式の拳銃なんだ!
え!?トリプルアクションってなに!!
そうだろうそうだろう!シングルアクション、ダブルアクションしか知らない人は意味わからないよな!
まあトリプルって言うと大げさだが、このトリプルアクションの基本は一般的なダブルアクション / シングルアクションと似ているんだ。
普通に引き金を引くとハンマーが作動して発砲に至る一般的なダブルアクションとしても使えるからな。
トリプルアクションとして使うには、ハンマーをコッキングした状態でトリガーを引かずに、ハンマーを前方に戻すとトリガーも前進元の位置に戻るが、ハンマーを動かす内部のスプリング装置はコーキングされた状態に維持されるんだ。
この状態で引き金を引くと普通にダブルアクション拳銃のように作動するが、内部メカニズム的には既にコッキングされた状態であるからトリガーにかかる圧力はかなり軽い物となるんだ。
つまり、ダブルアクションでありながらシングルアクションのような軽い撃ち心地、というわけだ。
ダブルアクションの利便性とシングルアクションの軽快さを兼ね備えた素晴らしい装置だと思えるよな。
だがしかーし!いざK5を採用した韓国軍は普通の拳銃でダブルアクションの制御方法を重点的に訓練しているため、このトリプルアクションにおけるファーストアクションの利点を適切に使用したり理解している兵が少なく、韓国軍としてはその性能を生かし切ることができなかったようだ。
まあ、連射する場合には全く関係ない機能とも言えるから、仕方がないとも言えるな。射撃場で命中率を上げたい場合なんかには凄く良いと思うんだけどな。
フレーム側にレバー形式で左右対称の手動式安全装置がついている。
K5は何故韓国警察には配備されないのか
韓国軍には順調に普及しているのに、警察には普及していないんだ。その理由だが以下に記すのが韓国内のミリオタたちの見解だ。
- 一つ目はリボルバーは引き金だけ引けば発射されるが、自動拳銃だといちいちスライドを引いて装填する必要があるため急な状況でパニックになった時にそれを忘れる場合があるという問題だ。バカみたいな話だが、実際にそういうことがあって一度支給されていた自動拳銃を回収してリボルバーを支給しなおしたという話もあるんだ。
- 日本と同様に一般人が銃を持てない韓国警察は拳銃を使用ことが非常にまれであるため拳銃を万全なメンテナンスを常にしている訳ではない。したがって、長い間整備していなかった銃を突然使用する場合にも、故障を起こさず確実に発射されるべきである。その観点では、適切に管理しなければ故障の原因となる自動拳銃より故障する割合の低いリボルバーの方がより適しているというわけだ。
- 韓国警察が銃撃戦を繰り広げることはほとんどないので、自動拳銃の長所である装弾数が多いのはあまり役に立たないという理由。
- 最後はリボルバーは射出した後も薬莢が銃の内部に残留するという点だ。つまりは薬莢の回収がとても容易ってことだな。警察は軍よりも薬莢の回収に執着すると言われているんだ。これは日本でもそうなんだが、考えようによっては銃器の一部を紛失するのと同じことだからな。事後調査時にも警官が現場でいくつの弾を撃ったのか確認が必要であるという点でも薬莢の回収率100%を保証するリボルバーを警察が好むのは当然であると言えるな。まあ、何回もリロードする必要がある修羅場ではそんなことは気にしないだろうけどな。
韓国製拳銃K5のバリエーション
- DP51:K5の民需用商業モデル。
- DP51S:スライドとフレームが改良された半 – コンパクトモデル。
- DP51C:コンパクトモデル。
- DH40:.40 S&W弾を使用する商業モデル。
- DH45:.45 ACP弾を使用する商業モデル。
- LH9:2011年に発表したしたDP51の改良型
- LH9C:コンパクトモデル。
- LH9 MKII:ピカティニーレール(ライトとかを取り付けられるレール)が装着されたモデル。
韓国製の最新拳銃K5の韓国軍での運用
国軍は陸軍の場合、主に佐官級司令官、司令部参謀や専属副官などの一部の幹部に支給され、また、軍医や看護将校、あるいは装甲部隊員のようにライフルを持つのは難しい兵士も支給される。
2016年2月に特戦司令部に導入され、副武装として使用している。本来LH9を導入する予定だったが、予算の問題でK5を導入したようだ。
大韓民国空軍は准将以上の将校から少佐まで主に使用する。
大韓民国海軍はUDT(韓国の特殊部隊)と航空兵科の一部にだけ支給され、海上/陸上部隊を問わず、まだM1911A1を使用するものがほとんどである。
K5に対する韓国内での不満-命中率が低い?
さて、この銃の実践的な評価の話をしていくが、なんと早速、初期生産品などを支給された韓国軍将校や兵士たちは一様に命中率が良くないと訴えたんだ。このため、問題が改善された後期生産品まであまり信頼されなかったらしい。
実際は、初期生産品の品質が悪いのはK5拳銃だけではなく、K-2小銃を含めて世界のほとんどの銃にある問題ではある。だが問題は軍隊内で初期生産品と後期生産が区別なく混同されてしまうため、兵士たちは確実に改善されたという安心をできずにいることだそうだ。なんだがこの雑なところが韓国っぽいよな……。
それじゃあ、改良された製品の性能はどうなんだって話だが、実質的に韓国軍内部でK5に対して十分な教義と経験を持って、よく訓練された部隊は、北朝鮮との国境警備隊ぐらいしかいないから何とも言えない。当然の話だが、国境警備隊の兵士たちは精鋭なので命中率の高さが銃と人のどちら側に要因があるのか微妙なところなんだよな……。
だが米国などの銃マニアに言わせると結構良い製品らしいぞ。最新の拳銃なだけはあるだろうな。
最新拳銃らしく、K5にはコーナーショットが搭載できる!
なんとこのK5にはコーナーショットが搭載されたモデルがあるんだ!
コーナーショットってのはその名の通り、曲がった管に弾を通すことで弾を曲げて撃つことが可能な装置だ!曲がり角なんかで使われるのが想定されている。
拳銃とカメラが装着された前方部左右60度ずつ曲げることができ、後方のモニターを介して目で直接見なくても正確な照準射撃を行うことができるとする。これまで韓国軍は、米国とイスラエルが共同開発したコーナーショットを使用してきたが、独自の開発を開始して国産化を成功させたんだ。
初期型の開発から6年が過ぎKSPW(Korea Special Purpose Weapon)という名前でS&T motiveで商品化されて販売された。
韓国製拳銃K5の欧米での評価
K5は韓国外にも輸出されている。ここでは海外での評価を紹介しよう。
特に民需用銃の取引が活発米国市場を中心に、90年代からDP51というモデルとして扱わのK-2小銃と輸出され、仕上げ処理を念入りに行った結果、価格の割に信頼性が高くファーストアクション方式で射撃するときのトリガーの圧力が低く、簡単に命中させることができるので、使いやすい銃として認識されている。
ユーザーによっては、「Beretta M9よりも優れている」とする人もおり、価格も500 $程度の安い価格帯に属して市場ではまともな評価を受けた。
だが問題は、この韓国製S&T系統の銃を正式に扱ってアフターサービス管理をする大型流通社がおらず、合計価格自体はあまり高くないのに、メンテナンスも難しく広く売れなかったことだろう。DR-200(K2)ライフルも似たような境遇だった。
だから知っている人だけが知っている銃として忘れられそうになったんだが、
Lionheart Industries LH9という名前で、2012年に入って米国市場のためにK5の新しいデザインを発表した事でその状況が変わった。配給会社は、LionHeart Industries(ライアンハートインダストリー)。
LH9は9mmパラベラム弾を使うモデルであり、40 S&Wや45口径のバージョンも出てくる予定だ。LH9Cという短縮形バージョンもあり、重さはグロック22(650g)より軽い。レールが取り付けられて改良されたMk.2モデルや、アルミキャストグリップ、リングハンマー装備などのデザイン的な違いはあるが、全体の形はK5から根本的に変わらなかった。
正式流通社が生じ本格的に米国進出が可能になった点は特筆すべき部分であると言えるだろう
hickhock爺さんも気に入っているようだ。
次の動画は耐久性のテストの動画だ!
韓国拳銃K5が出てくるゲーム
ゲームでは、レインボーシックス:テイクダウンで最初に登場した。
ドールズフロントライン(少女電線)で☆四のハンドガンとして登場する。(だから記事にしたといっても過言ではない)
映画とかは日本で知られていない韓国映画ばかりなので紹介はしない。
終わり:韓国製の最新拳銃K5に対する個人的な意見
最後まで読んでくれてありがとうな。
あまり知名度もなくて微妙な立ち位置な拳銃ではあるが、独特な機能なんかも搭載されているし印象は悪くないよな!
韓国も日本もアメリカ製品がベースの重火器を使うことが多くて、あまり独自の開発を積極的に行うことは少ないから、こういうのは結構面白いと思えるんだよな。
まあ、韓国製の銃がクソではないという事は確かだな。
今回はこのへんで失礼するぞ!また来てくれよな!