〖2026年最新版〗日本の戦車一覧|現役の10式・90式から16式機動戦闘車まで、「本州から戦車が消えた」陸上自衛隊の機甲戦力を徹底解説

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10式戦車、90式戦車、16式機動戦闘車を中心に、日本の機甲戦力を整理する。

日本の戦車とは、いま現役で配備されているのは10式戦車と90式戦車のわずか2車種で、これに装輪式の16式機動戦闘車を加えた体制を指す。戦車定数は300両に絞り込まれ、戦車そのものは北海道と九州に集中配備されている。2024年3月に74式戦車が全車退役したことで、ついに本州から戦車が消えたのが現在の姿だ。

本記事はこの陸上自衛隊の機甲戦力を「車種別」に一覧で整理し、現役車から退役した名戦車、それを生んだ国産戦車の系譜までを一気に俯瞰できるようにまとめた。まずは全体像を一枚で押さえておこう。

この記事で押さえるポイント
目次

日本の戦車・機動戦闘車一覧【車種別 早見表】

区分車種主砲全備重量状況ひとことで言うと
現役MBT10式戦車120mm滑腔砲(国産)約44トン配備中(全国)C4Iと自動装填の第3.5世代
現役MBT90式戦車120mm滑腔砲約50トン配備中(北海道中心)対T-80に最適化した第3世代
現役(装輪)16式機動戦闘車105mmライフル砲約26トン配備拡大中本州の「戦車役」を担う装輪火力
退役74式戦車105mmライフル砲約38トン2024年3月全車退役半世紀働いた事実上の主力
退役61式戦車90mmライフル砲約35トン退役済み戦後初の国産戦車

戦車の数や配備は防衛力整備計画にもとづいて動いており、正確な現役数は令和7年版防衛白書や陸上自衛隊公式が一次ソースになる。だがこの記事では「いま何両か」よりも、それぞれの車種が何のために存在し、どう役割分担しているかを軸に並べていく。

筆者は総合火力演習(総火演)を遠目に見たことがあるが、10式戦車が走りながら正確に的を抜く射撃統制の安定ぶりは、映像で見るより遥かに「電子機器の塊」だと感じさせるものだった。日本の戦車を理解する鍵は、装甲の厚さよりもこの「頭脳」の部分にある。

日本の戦車は今「2車種+1」しかない――戦車定数300両時代の全体像

本題に入る前に、多くの人がつまずく前提を一つ整理しておきたい。「日本の戦車は何種類あるのか」という素朴な問いの答えが、ここ数年で大きく変わったからだ。

冷戦期、陸上自衛隊は1000両を超える戦車を保有していた。しかし防衛大綱の見直しによって定数は段階的に削られ、現在は300両という目標が示されている。さらに戦車は北海道と九州に集中配備する方針が打ち出され、本州の師団・旅団に属していた戦車部隊が次々と廃止された。その結果、現役の戦車は10式戦車と90式戦車の2車種だけになり、本州の機甲戦力は装輪式の16式機動戦闘車が肩代わりする形になった。

この変化は、部隊の単位でも静かに進んできた。本州各地にあった戦車大隊・戦車中隊は2010年代を通じて次々と廃止・縮小され、九州では複数の部隊を統合した西部方面戦車隊が新編された。戦車を運用する部隊そのものが、北海道と九州へ収れんしていったのである。一般公開で身近に見られた戦車が地元から姿を消し、代わりに16式機動戦闘車を装備する即応機動連隊が各地に立ち上がった――この十数年の光景の入れ替わりこそ、数字には表れない「日本の戦車の現在地」だ。

なぜここまで戦車を減らしたのか。背景には、想定される脅威が「北方からの大規模着上陸」から「南西諸島での島嶼防衛」へと移ったことがある。重い戦車を全国に張り付けるより、空輸や海上輸送で素早く動かせる火力を重視する――この発想の転換が、日本の戦車の姿を決めている。軍事力を「数」だけでなく「どんな思想で組み立てているか」で読み解く視点は世界の軍事力を仕組みで読み解くフレームワークで詳しく扱っているので、戦車削減の意味を深く理解したい人はそちらが参考になる。

ここから、現役の3車種を一つずつ見ていこう。

10式戦車――C4Iと自動装填を備えた最新の国産MBT

現在の陸上自衛隊の最新主力戦車が10式(ヒトマル)戦車だ。2010年に制式化され、三菱重工業と日本製鋼所が開発に参画した、純国産の第3.5世代主力戦車である。

最大の特徴は、全備重量を約44トンに抑えた点にある。先代の90式が約50トンの「事実上の北海道専用戦車」だったのに対し、10式は橋梁や道路事情の厳しい本州・四国・九州でも運用できるよう小型・軽量化された。砲塔・車体を分割してトレーラー輸送できる戦略機動性も、この車の思想を象徴している。

項目10式戦車の特徴
世代第3.5世代MBT
主砲国産120mm滑腔砲(自動装填装置付き)
防御モジュール式の複合装甲で着脱・更新が可能
ネットワークC4Iシステムで僚車・指揮所と戦術情報を共有
累計調達令和6年度時点で累計130両超

10式の真価は、装甲の厚さよりも「ネットワーク戦」への適応にある。複数の10式が情報を共有し、まるで一つの生き物のように連携して戦う――この発想は、数で劣る側が質で対抗するための答えそのものだ。性能・価格・C4Iの中身をもっと深く知りたい人は10式戦車の強さを徹底解説した記事に踏み込んでほしい。

模型でこの「日本の頭脳戦車」を手元に置くなら、タミヤの1/35が決定版だ。スラント装甲の面構成と砲塔まわりのモジュールの表現が秀逸で、組むほどに「これは力押しの戦車ではない」と伝わってくる。

なお、この10式戦車をめぐっては2026年に大きな出来事があった。4月の演習場での主砲弾破裂事故で隊員に死傷者が出て、6月の富士総合火力演習では再発防止を期すため主砲の射撃展示が見送られたのだ。亡くなった隊員のご冥福を心よりお祈りしたい。自衛隊の戦車・砲弾事故が過去にどう起き、どう教訓化されてきたかは自衛隊の戦車事故・砲弾事故の歴史を扱った記事に詳しく、安全管理という視点から機甲戦力を考えるうえで欠かせない。一方で防衛省は、車体延長や転輪追加といった10式の大規模改修構想も明らかにしており、この戦車はまだ進化の途上にある。製造を担う三菱重工の防衛事業や、砲身・装甲材で戦車を支える日本製鋼所の防衛事業を読むと、一両の戦車の背後にある産業の厚みが見えてくる。

90式戦車――北海道でT-80と殴り合うために生まれた第3世代MBT

10式の前任にあたるのが90式(キュウマル)戦車だ。1990年に制式化され、長く陸上自衛隊の主力を務めてきた西側第3世代MBTである。

90式が生まれた冷戦末期、最大の想定敵はソ連だった。125mm砲を積むT-80のような重戦車と北海道で正面からぶつかることを前提に、防御力と火力を徹底的に追求した結果、全備重量は約50トンに達した。これは日本の一般的な橋梁や道路では運用が難しい数字で、結果として90式は事実上「北海道専用戦車」となった。当時としては先進的だった自動装填装置を採用し、3名乗員を実現した点も大きな特徴だ。

90式と10式は「どちらが強いか」で語られがちだが、正確には役割が違う。重装甲で北海道に張り付く90式と、軽量・ネットワーク戦で全国に展開する10式は、置き換えというより棲み分けの関係にある。両者の違いや北海道配備の事情、退役の進み具合は90式戦車の性能・北海道配備・10式との違いを解説した記事が詳しい。

模型でも90式と10式を並べると、四半世紀でコンセプトがどう変わったかが一目でわかる。重厚な90式の隣に小柄な10式を置くと、「重装甲から知能化へ」という日本戦車の転換が手元で体感できる。

16式機動戦闘車(MCV)――「本州の戦車役」を担う装輪火力

現代の日本の機甲戦力を語るうえで、もはや戦車と同じくらい重要なのが16式機動戦闘車(MCV)だ。これは戦車ではなく8輪の装輪装甲車だが、105mmライフル砲を備え、本州から戦車が消えた穴を埋める「戦車役」として急速に配備が進んでいる。

戦車との最大の違いは、その軽快さにある。装輪式ゆえに自走で長距離を高速移動でき、輸送機C-2にも搭載できるため、有事の際に島嶼や本州各地へ素早く展開できる。即応機動連隊の中核装備として、まさに「動く火力」を体現する車両だ。

項目16式機動戦闘車
区分装輪装甲車(戦車ではない)
主砲105mmライフル砲
機動8輪・自走で高速道路を長距離移動可能
空輸C-2輸送機で空輸可能
役割即応機動連隊の打撃力・本州の戦車代替

16式は「戦車なのか」という疑問をよく呼ぶが、答えは「戦車ではないが、戦車に近い火力を持つ別カテゴリの車両」だ。装甲は戦車に及ばないが、機動力と展開速度で勝る。この割り切りこそ、島嶼防衛時代の日本が選んだ答えである。詳しいスペックや即応機動連隊との関係は16式機動戦闘車の解説記事にまとめてある。

陸上自衛隊の現用車両をコレクションとして揃えていくなら、16式まで含めてシリーズで並べると壮観だ。タミヤの1/48は手のひらサイズながらディテールが豊かで、入門にも向く。星のマークでおなじみの公式ショップなら、車両キットから塗料・工具までひと通りそろう。

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退役した名戦車たち――74式・61式と国産戦車の系譜

現役車だけを見ていては、日本の戦車の物語の半分しか見えない。陸上自衛隊の戦後国産戦車は、61式・74式・90式・10式という4代の系譜をたどってきた。このうち現役は90式と10式のみで、最初の2代はすでに退役している。

61式戦車は、戦後初の国産戦車として開発された記念碑的な車両だ。ただし当時の基礎技術力の不足から、90mm砲は同世代の外国戦車に比べ火力で見劣りした。その反省を踏まえ、105mmライフル砲と油気圧サスペンションによる姿勢制御を備えて登場したのが74式戦車である。

74式は1974年の制式化から半世紀にわたり、873両が生産され、日本全土に配備された文字どおりの主力だった。だが大きな近代化改修を受けないまま旧式化が進み、戦車定数の削減と16式機動戦闘車への置き換えによって退役が加速。2023年度末(2024年3月)に本州最後の3部隊が廃止されたことで、74式は全車退役し、本州から戦車そのものが消えた。退役後も一部は予備兵器として保管される方針が示されており、消耗戦における旧式戦車の価値が見直された時代の空気も映している。

4代の国産戦車を一枚にまとめると、日本の戦車が「火力不足の出発点」から「世界水準の知能化」へと歩んだ道のりがよくわかる。

世代戦車制式化主砲一言でいうと
1代目61式戦車1961年90mmライフル砲戦後初の国産・火力は劣勢
2代目74式戦車1974年105mmライフル砲油気圧サスで姿勢制御・半世紀の主力
3代目90式戦車1990年120mm滑腔砲自動装填・北海道特化の重装甲
4代目10式戦車2010年120mm滑腔砲(国産)C4I・軽量・第3.5世代

おおむね「約13年ごとに1世代」というペースで更新されてきたが、10式の次にあたる第5世代は、有人戦車そのものではなく無人車両やネットワーク化の方向へ向かうとみられている。日本の戦車の歴史は、いま大きな曲がり角にある。

この国産戦車の源流をさらに遡れば、帝国陸軍の九七式中戦車チハに行き着く。旧日本軍の戦車がどんな思想で作られ、なぜ列強に後れを取ったのかは第二次世界大戦・日本戦車一覧に保存版としてまとめている。現代の10式と並べて読むと、技術立国・日本の戦車開発が歩んだ80年が立体的に見えてくるはずだ。

退役した74式は、いまも各地の駐屯地で展示され、模型でも根強い人気を誇る。1/35キットで手元に再現すれば、半世紀にわたり国土を守った2代目国産戦車への敬意が湧いてくる。

戦車の歴史を活字や音声でじっくり追いたい人には、戦史・兵器の名著をオーディオブックで聴くのもおすすめだ。通勤や作業の合間に「耳で読む」スタイルは、まとまった読書時間が取れない人ほど相性がいい。

なぜ日本は戦車を減らしたのか――「重装甲=北海道、軽機動=南西」の二層構造

ここまで見てきた車種を整理すると、日本の機甲戦力が明確な二層構造になっていることがわかる。重装甲で北海道に張り付く90式、軽量・ネットワーク戦で全国に展開する10式、そして装輪で本州・南西に素早く動く16式――この「重装甲=北海道、軽機動=南西」という分担が、現在の設計思想の核心だ。

この背景には、陸上自衛隊が単独で戦うのではなく、海・空と一体で島嶼を守るという発想がある。敵の上陸を海上で叩く打撃力として12式地対艦誘導弾のような対艦ミサイルが重視され、輸送と航空支援を担う海上自衛隊の艦艇航空自衛隊の戦闘機と連携して、戦車はその一要素として位置づけられている。戦車の数が減ったのは「戦車が不要になった」からではなく、「戦い方が変わった」からだと理解するのが正確だ。

戦車だけじゃない――陸自の機甲ファミリーと、実物を見られる場所

日本の機甲戦力は、戦車と16式機動戦闘車だけで完結しているわけではない。その周りには、歩兵を乗せて戦う装甲車のファミリーが広がっている。35mm機関砲を備える89式装甲戦闘車(IFV)、長く隊員輸送を担ってきた73式装甲車、そして近年は16式と部品を共通化する装輪車両群や、フィンランド・パトリア社の車両をベースにした24式装輪装甲戦闘車など、新旧の装甲車が戦車を支えている。戦車を「点」とすれば、これらは戦場を動かす「面」の戦力だ。

そして、ここまで読んで「実物を見てみたい」と思った人に朗報がある。日本の戦車は、その気になれば誰でも間近で見られる。各地の駐屯地で開かれる駐屯地祭では10式や90式が体験試乗や展示で登場し、東富士演習場の富士総合火力演習(総火演)では実弾射撃の迫力を味わえる。埼玉県朝霞の陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」では屋内展示の車両に触れられ、全国の駐屯地には退役した74式が静態保存されている。模型で予習してから実物を見に行くと、ディテールの一致に思わず唸るはずだ。筆者も装甲の継ぎ目やボルトの一本まで「キットのあの部分か」と確かめてしまうのが、戦車ファンの楽しみの一つだと思っている。

日本の戦車を作る防衛産業――三菱重工・日本製鋼所・コマツ

戦車一覧をもう一つの角度から眺めると、「誰が作っているのか」という産業の地図が見えてくる。日本の戦車は、ごく限られた国内企業が分担して生み出してきた。

  • 三菱重工業:61式から10式まで歴代戦車の車体を製造する中核メーカー
  • 日本製鋼所:砲身や装甲材など、戦車の心臓部となる素材・部品を供給
  • コマツ:軽装甲機動車などを手がけたが、装甲車事業からは撤退

防衛費が12年連続で過去最高を更新し、2026年度予算は9兆円を超えた。この「国策相場」の中で、戦車や装甲車を手がけるメーカー群は防衛関連銘柄としても注目を集めている。主要各社を一望したい読者には日本の防衛産業・軍事企業一覧が入口になる。戦車部門を長く支えた三菱重工を投資の視点で見たいなら三菱重工(7011)の株価分析が事業構造まで踏み込んでおり、装甲車事業から手を引いた背景を知りたいならコマツの防衛事業撤退の解説が示唆に富む。

防衛関連株をテーマとして体系的に押さえたい人は、防衛関連銘柄の完全投資ガイドが銘柄選びの考え方からリスクまで整理している。なお、ここで挙げた企業や銘柄は特定の購入を推奨するものではなく、株価は業績や国際情勢で大きく変動する。投資判断はあくまで自身の責任とリスク許容度に基づいて行ってほしい。実際に取引を始めるなら、日本株・米国株・NISAをアプリ一つで扱える証券口座から準備しておくと、国策テーマに素早く対応できる。

中国・世界の戦車と比べた日本戦車の立ち位置

最後に、日本の戦車を世界の文脈に置いてみよう。比較対象として避けて通れないのが、急拡大を続ける中国陸軍の戦車だ。

中国の最新主力戦車99A2型は125mm砲を備える重戦車で、数のうえでは中国が圧倒する。一方、10式は44トンという軽量さと、世界トップ級の射撃統制・ネットワーク能力で対抗する設計だ。両者の正面対決を想定した比較は中国99式 vs 日本10式の徹底比較で詳しく検証している。中国陸軍を含む人民解放軍全体の戦力像は中国人民解放軍の軍事力の解説が参考になる。

世界の主力戦車の中で10式や90式がどの位置にいるのかを順位で知りたいなら、世界最強戦車ランキングでレオパルト2やM1エイブラムスと並べて確認してほしい。また、戦車だけでなく島嶼防衛を支えるミサイル体系まで含めて日本の打撃力を俯瞰したい人には日本が保有するミサイル全種類の完全ガイドが全体像をつかむのに役立つ。

戦車を「仕事」にするという選択肢

ここまで読んで戦車そのものに惹かれた人の中には、「戦車に乗る側になりたい」と感じた人もいるかもしれない。陸上自衛隊で戦車や16式機動戦闘車を運用するのは機甲科の隊員であり、その道は誰にでも開かれている。採用試験や年齢制限、志望動機の考え方は自衛官になるための完全ガイドに整理してあるので、見る側から携わる側へ一歩進みたい人は覗いてみてほしい。

よくある質問(FAQ)

日本の戦車は今、全部で何両ある?

陸上自衛隊の戦車定数は300両という目標が示されている。現役は10式戦車と90式戦車で、これに装輪式の16式機動戦闘車が加わる。実際の保有数は毎年の調達・退役で変動するため、正確な数は防衛白書を確認するのが確実だ。

日本の現役戦車は何種類?

戦車(履帯式のMBT)としては10式戦車と90式戦車の2種類のみである。これに装輪式の16式機動戦闘車を「戦車に準じる火力」として加える見方が一般的だ。かつて主力だった74式戦車は2024年3月に全車退役した。

74式戦車はもう退役したの?

退役した。873両が生産され半世紀にわたり主力を務めたが、戦車定数の削減と16式機動戦闘車への置き換えにより、2024年3月に全車が現役を退いた。これにより本州から戦車そのものが姿を消した。一部は予備兵器として保管される方針が示されている。

10式戦車と90式戦車はどっちが強い?

単純な優劣ではなく役割が異なる。90式は重装甲で北海道に最適化された第3世代、10式は軽量・ネットワーク戦に対応した第3.5世代だ。総合的な射撃統制・機動性では10式が新しいが、両者は置き換えではなく棲み分けの関係にある。

16式機動戦闘車は戦車なの?

厳密には戦車ではなく、8輪の装輪装甲車だ。ただし105mm砲を備え、本州から退役した戦車の「火力役」を担っている。装甲は戦車に劣るが、高速での自走移動やC-2輸送機による空輸が可能で、機動力に優れる。

なぜ日本は戦車を北海道や九州に集めるの?

戦車定数を300両に絞り込み、限られた数を有事に必要な地域へ集中させる方針のためだ。重い戦車を全国に張り付けるより、北海道・九州に主力を置き、本州や南西は機動力の高い16式機動戦闘車で補うほうが、島嶼防衛重視の現代の戦い方に合っているという判断による。

まとめ――車種で並べれば、日本の戦車の「いま」が見える

日本の戦車は、現役の10式戦車・90式戦車という2車種に、装輪の16式機動戦闘車を加えた体制へと姿を変えた。戦車定数300両、北海道・九州への集中配備、そして74式の全車退役による「本州からの戦車消滅」は、日本が重装甲一辺倒から「重装甲=北海道、軽機動=南西」という二層構造へ舵を切ったことを示している。数は減ったが、それは弱体化ではなく、島嶼防衛時代に合わせた戦い方の転換だ。そして2026年は、主砲弾事故を受けた安全管理の見直しと、車体延長などをともなう10式戦車の大規模改修構想という二つの動きが、日本の戦車の次の一歩を占う年になりそうだ。

ここから先は、興味の向くままに各車種の深掘り記事へ進んでほしい。最新の頭脳戦車なら10式、北海道の重装甲なら90式、本州の機動火力なら16式機動戦闘車と、本文中の各リンクが次の一歩になる。旧日本軍からの系譜を遡るなら、本文で触れた第二次世界大戦・日本戦車一覧が保存版になる。模型から陸自を好きになるのも、防衛株として製造企業を追いかけるのも、入口は自由でいい。この一覧が、あなたなりの「機甲の入口」になればうれしい。

本記事は2026年6月時点の公開情報をもとに作成している。戦車の保有数・配備・予算は随時更新されるため、最新かつ正確な情報は防衛省・陸上自衛隊および防衛白書を一次ソースとして確認してほしい。投資に関する記述は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではない。

参考資料

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