【現役限定】世界最強戦闘機ランキングTOP10|徹底比較2025年版
「世界最強戦闘機ランキング」という記事は数多くありますが、その多くはまだ試作機(プロトタイプ)や将来配備予定の機体を含んでいます。
たとえば、韓国の KF-21「ボラメ」 や日英伊共同開発の 次世代戦闘機(GCAP/F-X) は注目度が高いですが、2025年現在では実際に部隊で運用されていないため、「現役で戦える戦闘機」とは言えません。
そこで今回は、あえて**“現役配備済み”に限定**してランキングを作成します。
これはつまり、実際にパイロットが操縦し、空軍や海軍の部隊に所属し、任務に就いている戦闘機だけを対象にします!
「現役配備」とは?
軍事用語で「配備」というと、単に製造されたという意味ではなく、
- パイロットが養成され、
- 整備体制が整い、
- 部隊に正式に組み込まれ、
- 作戦任務に就ける状態
を指します。
つまり、「カタログスペック(性能表)」だけでなく、実際に使える戦闘力を評価できるのです。
なぜ“現役”が重要なのか?
- 実戦データがある
演習や実戦での記録が残っており、「本当に役立つのか」を判断できる。 - 整備・稼働率が評価できる
高性能でも、故障ばかりで飛べなければ意味がない。現役機はその点で信頼性がある。 - 同盟国との連携が見える
特にアメリカのF-35のように、多くの国で同じ機体が運用されると、**ネットワーク戦(仲間と情報を共有して戦う戦い方)**が可能になる。これは実際に配備されているからこそ評価できる。
評価基準(5項目)
ランキングを作るにあたり、単純に「最高速度」や「武器の数」だけを比べても意味がありません。
現代の戦闘機は 総合力で戦う兵器 です。
そこで今回は、2025年現在の空戦や任務を踏まえ、以下の5つの基準で評価します。
① センサー・融合能力
戦闘機は、単なる「速い飛行機」ではなく、**空飛ぶセンサー(情報収集機)**です。
代表例が AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダー。
これは「従来のレーダーよりも高性能な目」で、複数の目標を同時追尾し、妨害電波にも強い特徴があります。
さらに重要なのが「センサーフュージョン」。
これは、レーダーや赤外線探知機、僚機や衛星からの情報を自動で統合してパイロットに見やすく表示する技術です。
→ ゲームでいうと「ミニマップに敵味方の位置が全部わかる」状態を想像すると近いです。
② ステルス性
現代の空戦で最も重要な要素のひとつです。
レーダーに映りにくい=敵に発見されにくいことは、先手を取る上で圧倒的に有利です。
ただしステルス性は「形だけ」ではなく、
- 特殊な塗料の維持管理
- 兵装を内部に収納できるか(ミサイルを外に付けるとステルス性が下がる)
といった運用上の工夫も必要。
つまり「設計だけでなく、実際に使いこなせているか」まで含めて評価します。
③ 空対空戦闘能力(BVR・ドッグファイト)
戦闘機の本分はやはり空戦です。
ここで注目するのは2つの距離での戦い方:
- BVR戦闘(Beyond Visual Range:目視外戦闘)
数十km〜数百km先の敵を、ミサイルで先に撃墜する戦い方。
→ 現代戦の主流で、ミサイルの性能やセンサー能力が勝敗を左右します。 - ドッグファイト(格闘戦)
昔ながらの「至近距離での機動戦」。
今でもゼロではないため、運動性能やミサイルの近接戦能力も無視できません。
④ ネットワーク戦能力
現代の戦闘は「一騎打ち」ではなく、チームプレイです。
戦闘機同士や、早期警戒機・地上レーダー・艦船とリアルタイムで情報を共有する「ネットワーク能力」があるかどうかで大きな差が出ます。
たとえばF-35は「味方に敵の位置を知らせる役割」でも活躍でき、
自分が撃たなくても、味方が敵を撃墜する手助けができます。
⑤ 量産・配備規模(継戦能力)
最後に忘れてはいけないのが数の力です。
いくら高性能でも、数が少なく整備も難しい戦闘機は、戦争になればすぐに戦力不足に陥ります。
逆に、F-35のように「何百機も世界各国で運用されている」機体は、
- 部品の供給が安定する
- 整備ノウハウが豊富
- 同盟国と共同で運用可能
という点で実戦的な強みがあります。
💡初心者向けまとめ
- センサーが目(敵を早く見つける力)
- ステルスが隠れる力(見つからない工夫)
- 空戦能力が武器(殴り合いの強さ)
- ネットワークが仲間との連携力(チーム戦の強さ)
- 配備規模が持久力(長期戦での強さ)
この5つを総合して、2025年の「現役最強戦闘機」をランキングします。
【現役限定】世界最強戦闘機ランキングTOP10(2025年版)
第10位:成都殲-10C(J-10C)[中国]
基本データ
- 開発国:中国
- 世代分類:第4.5世代戦闘機
- エンジン:中国製 WS-10B(国産ターボファン)
- 主兵装:PL-15(長距離空対空ミサイル)、PL-10(短距離空対空ミサイル)
- 特徴:単発機で小型・軽量、近代化された電子装備
強み
- 最新型AESAレーダー
中国国産のAESAレーダーを搭載し、長距離での目標探知が可能。
PL-15長距離ミサイルと組み合わせると、100km以上先の敵を狙えるとされます。 - コストパフォーマンスの高さ
小型・単発設計で運用コストが低い。
大量に配備できる点が、中国空軍の「数の力」を支えています。 - 多用途性
対空戦闘だけでなく、対地攻撃任務にも対応。
弱み
- ステルス性は限定的:形状や外装である程度のRCS(レーダー反射断面積)は減らしているものの、第5世代機(F-35やJ-20)ほどの隠密性はない。
- 本当にPL-15が性能通りかは不透明:長射程ミサイルの実戦データが少なく、西側との比較評価は難しい。
総合評価
J-10Cは、いわば「中国版のF-16」。
軽量単発機に最新のレーダーやミサイルを載せてアップグレードした「成熟型4.5世代戦闘機」です。
単体でF-35やF-22に勝つのは難しいですが、数を揃えて味方の支援を受ければ十分脅威となります。
💡初心者向け補足
「第4.5世代機」とは、「完全なステルス機(第5世代)」ではないけれど、最新のレーダーや電子機器で強化された戦闘機のことです。
例:F-16V、Rafale、Typhoon最新型など。
第9位:サーブ JAS-39E グリペン[スウェーデン/ブラジル]
基本データ
- 開発国:スウェーデン(サーブ社)
- 世代分類:第4.5世代戦闘機
- エンジン:GE社製 F414(F/A-18E/Fと同系統)
- 主兵装:Meteor(欧州製長距離空対空ミサイル)、IRIS-T(短距離空対空ミサイル)
- 導入国:スウェーデン、ブラジル(F-39Eとして運用中)
強み
- 最新センサーと電子戦能力
AESAレーダー(Raven ES-05)に加え、強力な電子戦装置を搭載。
特に「電子妨害(ジャミング)」や「敵レーダー探知」に優れ、自分を守りつつ敵を攪乱できます。 - コストと運用性の高さ
比較的低価格で、滑走路が短い基地や高速道路からも発進可能。
スウェーデン空軍が重視する「分散運用(基地が攻撃されても別の場所から飛べる)」に最適。 - 最先端のミサイル運用
欧州製の「Meteor」ミサイルを標準搭載可能。
これは現代最強クラスの長距離空対空ミサイルで、目標に逃げ場を与えにくい推進方式を採用しています。
弱み
- 小型ゆえの制約:搭載兵器や燃料の量が限られるため、持続戦闘力は大型機に劣る。
- 数の少なさ:2025年時点で配備数はまだ数十機規模で、世界的なインパクトは限定的。
運用と実績
- 2024年以降、ブラジル空軍が「F-39E」として本格配備を開始。多国間演習「CRUZEX」でも参加し、良好な評価を得ています。
- スウェーデンはNATO加盟を果たしたことで、今後はF-35などとの共同運用も増える見込み。
総合評価
グリペンEは「万能選手」ではありませんが、小国や中規模空軍にとって理想的な戦闘機です。
単独で覇権を握る力はないものの、最新兵器を効率的に運用し、NATOとのネットワークに加わることで真価を発揮します。
💡初心者向け補足
「電子戦」とは、電波を使った“頭脳戦”です。
- 敵のレーダーを妨害して「見えなくする」
- 敵の通信を傍受して「動きを先読みする」
こうした能力は、単なるスピードや武器よりも現代戦では重要になっています。
第8位:F/A-18E/F スーパーホーネット Block III[米海軍]
基本データ
- 開発・製造:ボーイング
- 世代分類:第4.5世代(最新改修=Block III)
- 主要装備:AN/APG-79 AESAレーダー、大型タッチパネルの新コックピット、ネットワーク強化(オープン・ミッション・システム)、IRST21(赤外線索敵:タンク一体型) など。 MediaRoom+2boeing.com+2
なぜ評価が高い?
- 操縦席が“情報センター”に進化
Block IIIは10×19インチの大画面タッチパネルを採用。センサー情報をまとめて表示でき、状況把握(SA)が向上。さらに将来の機能追加がしやすい「オープン・ミッション・システム」を採用しています。 MediaRoom+1 - 生存性・継戦性アップ
機体寿命は1万時間まで延長。レーダー反射の低減(RCS対策)も盛り込まれ、「長く・しぶとく」戦えるように。 MediaRoom - “見る力”の二刀流:レーダー+赤外線(IRST)
AESAレーダーに加え、**IRST21(受動式の赤外線捜索・追尾)**をタンク一体で運用可能。ステルス機などレーダーで捕捉しにくい目標にも“別の目”で対応できます。 ウィキペディア - 艦隊の主力としての厚み
米海軍の空母打撃群で大量運用。Block II機のBlock III化改修も進んでおり、艦隊全体の底上げが続いています。 Flight Global
弱み(正直ポイント)
- ステルス性は“運用低RCS”止まり:F-35のような本格ステルス機ではないため、先手を取りにくい場面も。
- 将来の新造は打ち切り方向:米海軍の新規発注は縮小し、最終納入は2027年頃でライン閉鎖の見通し。ただし、既存機の近代化・維持は継続されます。 Flight Global+1
運用と最近のトピック
- Block III量産・改修が進行:米海軍へのBlock III引き渡し開始(2021年発表)以降、運用部隊へ展開。電子戦機EA-18GやF-35Cと役割分担しつつ、艦隊航空の“主力”を維持。 MediaRoom
- 海外運用の広がり:豪州など同系機を運用する国でも、米海軍のアップグレードに連動した近代化が進行。 The Australian
総合評価
スーパーホーネット Block IIIは、“非ステルス帯の完成形”。
空母運用の信頼性、整備性、豊富な弾薬搭載量に、最新のセンサー・ネットワーク機能を上乗せ。
最前線で“矢面”に立つというより、F-35CやEA-18Gとチームで戦うことで真価を発揮します。
新造終息の流れはあるものの、既存機の近代化と大規模な機数が、2025年以降もしばらく艦隊の戦力中核であり続ける根拠です。 Flight Global
💡初心者向け補足
- AESAレーダー:ビームを電子的に素早く振れる“高性能レーダー”。同時に多目標を追える・妨害に強いのが長所。
- IRST(赤外線捜索追尾):敵の“熱”を遠距離から探すセンサー。レーダーの電波を出さない“受動式”なので、相手に気づかれにくいのが利点。
第7位:ボーイング F-15EX イーグルII[米空軍]
基本データ
- 世代:第4.5世代(大型・重戦闘機の最新型)
- 主要装備:AN/APG-82(V)1 AESAレーダー、EPAWSS(最新電子戦システム)、IRST21(赤外線捜索追尾)
- 位置づけ:F-15C/Dの後継・F-15Eの任務補完。2024年に運用開始段階へ。 The Aviationist+1
強み
- “見る力”の総合点が高い
強力なAESAレーダーに加え、電波を出さずに敵の“熱”で探すIRSTを併用。ステルス機などレーダーで捕捉しにくい相手に対しても、別のセンサー軸で追えるのが武器です。 Fly a jet fighter+1 - EPAWSSで生存性アップ
最新の電子戦システム EPAWSS(AN/ALQ-250) が2024年に初期運用能力(IOC)を獲得し、量産段階へ。妨害・警戒・欺瞞を自動で行い、「撃たれにくさ」を底上げします。 The Aviationist+1 - “弾薬トラック”としての圧倒的搭載量
理論上は最大22発の空対空ミサイル搭載が可能(将来のラック運用を含むコンセプト)。編隊内で“弾を供給する役”としても機能できます。 missiledefenseadvocacy.org - インド太平洋での存在感
2025年7月、日本・嘉手納基地にEXが飛来。将来の本格配備に向けた節目となり、同地域の航空優勢の新しい姿を示しました。 kadena.af.mil+2kadena.af.mil+2
弱み(正直ポイント)
- 非ステルス:機体サイズが大きくRCS(レーダー反射)は第5世代機に劣るため、先手を取る局面ではF-35ほど有利ではない。
- 調達は上下動が続く:USAFの総調達計画は80→104→129機へと増減を経て拡大の動き。政治・予算次第で変動しやすい点はリスク。 ウィキペディア+1
近況・導入状況の要点
- 運用段階へ前進:2024年に運用入りの節目。電子戦システムは2025年に量産承認。 Fly a jet fighter+1
- 予算・配備の見通し:2026年度の米議会案ではF-15EXの追加調達を支援。インド太平洋では嘉手納でのプレ展開が報じられ、36機規模の到着を見据えた動きが米空軍公式でも示唆されています。 Reuters+1
総合評価
F-15EXは、「非ステルス帯の王者」×「ネットワーク戦の弾薬母艦」という立ち位置。
単独で隠密侵入は不得手でも、F-22やF-35とチームで戦う前提なら極めて強力。大量のミサイルと強力センサー、最新電子戦で“制空の厚み”を担います。 Aviation International News
💡初心者向け補足
- AESAレーダー:素早くビームを振れる高性能レーダー。多目標を同時追尾でき、妨害に強い。
- EPAWSS:敵のレーダーやミサイルを“目くらまし”したり、危険を早く警告する自己防御の頭脳。
- IRST:赤外線で“熱”を探す目。電波を出さないため相手に気づかれにくい。
第6位:スホイ Su-57 “Felon”[ロシア]
基本データ
- 世代:第5世代(ロシア初の本格ステルス戦闘機)
- 主要装備:N036「ビェルカ」AESAレーダー(機首+側面の複合アレイ/Lバンド補助)、IRセンサー、データリンク
- 主兵装(想定/確認):R-77系(中距離AAM)、R-74系(短距離AAM)、R-37M(超長距離AAM)、対地用にKh-69などの巡航ミサイルを運用との報道。 ウィキペディア+2ウィキペディア+2
強み
- 多面レーダーアレイによる索敵
機首のXバンドAESAに加え、前胴側面や翼付け根のLバンドまで組み合わせる独特のセンサーレイアウト。正面以外の探知カバーと対電子戦の冗長性が狙いです。なお、Lバンドは味方識別(IFF)や電子戦補助にも使われます。 ウィキペディア - 長射程迎撃コンセプト
ロシア空軍は長距離AAMの運用を重視。R-37Mのような超長距離ミサイルを組み合わせ、**遠距離からの“先制阻止”**を狙う運用思想が見られます(ウクライナ戦域ではMiG-31が主に使用)。 ウィキペディア - 対地精密 strike の拡張
Kh-69など低観測化された巡航ミサイルの実戦投入が伝えられ、Su-57が**スタンドオフ攻撃(離れた安全圏からの精密攻撃)**に関与していると報じられています。 ウィキペディア
弱み(正直ポイント)
- 配備規模はまだ少数:量産移行後も納入ペースは限定的との報。2024〜2025年にかけて段階的に追加納入が伝えられる一方、総数は依然多くないとみられます。 ウィキペディア+1
- 戦域での“深い突入”は限定的:ウクライナ戦争では、ロシア領内から長射程兵器を発射する使い方が中心と報じられ、敵防空網への踏み込みは慎重です。 ガーディアン
- 被弾・被害の事例:2024年6月、ロシア本土のアフトゥビンスク基地でSu-57が攻撃を受け損傷したことを示す衛星画像が公開され、機体と基地の脆弱性が議論に。 The War Zone+2AP News+2
運用と近況
- ウクライナ戦域での役割:遠方からの空対地・巡航ミサイル投射や、後衛位置からの空対空カバーなど、“リスクを抑えた実戦投入”が主と報じられます。 ガーディアン+1
- 生産・配備:2024年に複数バッチの納入が示唆され、2025年にも追加分の受領報が続きますが、具体的機数は公表・推定が混在し、外部からの正確な把握は難しい状況です。 vpk.name+1
総合評価
Su-57は、センサー配置の多面化と長射程兵装の組み合わせがユニークな第5世代機。
一方で、配備数の少なさと高価値機ゆえの慎重運用が足かせです。
“深く隠密侵入して制空権を奪う”というより、スタンドオフ寄りの戦い方で戦域に関与しているのが2025年時点の実像。
それでも、第5世代としての基礎性能+実戦投入の記録がある点を評価し、現役限定ランキングでは6位に位置づけました。 The War Zone+1
💡初心者向け補足
- AESAレーダー:電波の向きを電子的に瞬時変更できる“高性能レーダー”。同時に多目標を追える/妨害に強い。
- スタンドオフ攻撃:敵の防空圏外(遠距離)から精密兵器を撃ち込む方法。機体の生残性を高めやすい。
第5位:ユーロファイター・タイフーン(最新型/ECRS搭載グループ)[英国・ドイツ・イタリア・スペインなど]
基本データ(要点)
- 開発:欧州コンソーシアム(英国・ドイツ・イタリア・スペイン)
- 世代分類:第4.5世代(ただし最新改修で第5世代的機能を追加)
- 特色:最新の**ECRS(European Common Radar System)**系AESAレーダーと電子戦能力の統合で「空の情報優位」を強化中。 Eurofighter Typhoon+1
なぜ5位か(総合イメージ)
ユーロファイターは頑丈な空力設計と高い運動性能で長年「欧州の制空戦闘の主力」を担ってきました。2023〜2025年にかけて導入・試験が進むECRS Mk1/Mk2(AESA化+電子戦機能の拡張)により、索敵・電子攻撃・情報融合の面で大きく底上げされています。
このため「最新ソフトで第5世代に迫る」実力を持ちつつも、完全な第5世代(F-35級の同盟ネットワークや完全ステルス)には及ばない点で5位としました。 Journal of Electromagnetic Dominance+1
強み(初心者にもやさしく)
- 超高性能レーダー(ECRS)で“見つける力”が飛躍的に向上
ECRSは従来の(機械式/初期AESA)から大幅強化されたAESAで、同時に多数の目標を追う・地上目標も高精度で探せる・妨害(敵の邪魔電波)に強い、という利点があります。Mk2はさらに電子攻撃(相手のレーダーを妨害する)機能を盛り込む方向です。 Journal of Electromagnetic Dominance+1 - 電子戦(EW)の統合で“隠れる/攪乱する”力が強い
単に敵を探すだけでなく、敵のセンサーをかく乱・混乱させる能力が強化され、これが実戦での生存性アップにつながります。欧州はTyphoonのEW強化に大きく投資しています。 The Defense Post+1 - 柔軟な配備と実績
欧州各国や中東の導入国で実戦・演習の実績があり、整備・運用ノウハウが蓄積されています。Tranche(区分)ごとのアップグレード路線で、既存機を近代化することで費用対効果を確保しています。 ウィキペディア
弱み(正直に)
- 完全ステルスではない:形状や運用で低RCS化は図られているが、F-35や完全第5世代機と比べると隠密性は劣る。
- アップグレードに時間と資金が必要:最新のECRS Mk2の量産・統合は段階的で、フル運用は2028年以降(国別に差が出る)というスケジュール感。つまり「将来はもっと強くなるが、今すぐF-35と同等というわけではない」。 shephardmedia.com+1
最近の重要トピック(2024〜2025の動向)
- ECRS Mk2の実機飛行試験と資金投入:Mk2プロトタイプはTyphoon試験機での飛行試験を実施済みで、2025年には英国政府がMk2導入へ向けた初期生産資金(約£204.6M)を投入しました。これにより、2028年頃からの本格統合が見込まれています。 Journal of Electromagnetic Dominance+2Defence Equipment & Support+2
- 「電子戦を含む次世代能力」へのシフト:ECRS Mk2は単なる「見るレーダー」ではなく、電子攻撃・防御機能を統合する方針で、Typhoonは“センサー兼電子戦プラットフォーム”へと進化しています。 AGN+1
初心者向けワンポイント
- Tranche(トランシェ)って何?
戦闘機を大量に作るとき、製造時期や仕様で区分(Tranche)します。古いTrancheはソフトや機器を荷替えして近代化することで、新型に近づける運用が一般的です。TyphoonはTrancheごとの近代化(ECRS導入など)で性能を段階的に高めています。 ウィキペディア
総合評価(短い結論)
ユーロファイター・タイフーンは「機体としての基本性能(運動性・搭載量)×最新レーダー&EWで生き残る力」を兼ね備えた、2025年時点での“アップグレード型戦闘機”の好例です。ECRS Mk1/Mk2の本格展開が進めば、さらに上位へ食い込む潜在力がありますが、現時点では「完全ステルス機に対抗するための“見える力と妨害力”を武器に戦う」立ち位置で第5位としました。 Journal of Electromagnetic Dominance+1
第4位:ダッソー ラファール(Rafale)F4.1世代[フランス空軍/海軍ほか]
基本データ(要点)
- 世代:第4.5世代(最新主流はF4.1。この先F4.3→F5へ進化)
- 特色:AESAレーダー(RBE2)、最新化した電子戦SPECTRA、データリンク強化、将来の無人僚機連携に布石。F4.1は2023年3月に仏DGAが正式に“運用可”と認定。 edrmagazine.eu+1
ここが強い(初心者向けに噛み砕き)
- “見つける・生き残る”の両輪が強力
AESAレーダー+赤外線センサーに加え、SPECTRAという電子戦スイートで敵レーダーやミサイルを妨害・回避。「発見→攪乱→回避」を機体内で自己完結できるのが持ち味です。F4.1では接続性(コネクティビティ)と電子戦がさらに強化されています。 AeroTime - ネットワーク戦に最適化(=チーム戦が上手い)
僚機・艦船・地上と情報を素早く共有し、**“見つけた人と撃つ人を分ける”ような分業が可能。これが長距離ミサイル運用の効率を高めます。F4系の開発は“協同交戦(コラボレイティブ・コンバット)”**を強く意識しています。 The Aviationist - 兵装の“伸びしろ”が大きい
長距離AAMのMeteor、新世代のMICA NG(2025年にラファールからの初射撃試験に成功)など、主要兵装の近代化が進行中。精密誘導爆弾AASMやSCALP巡航ミサイルなど対地・対艦の選択肢も豊富。 mbda-systems.com - “頭に表示”が入る(HMD導入)
フランス機は長らくHMD(ヘルメット照準表示)が弱点でしたが、**Thales製“Scorpion”**の採用が決定済み。視線で素早く目標指示ができ、近接戦や対地攻撃の効率が上がります。 Naval News
最新動向(2024〜2025)
- F4.1は認定済み、F4.3の試験へ:2025年にはF4.3の飛行試験が報じられ、センサー統合やTALIOS/OSF改良など“マルチドメイン戦”に向けた拡張が進行中。 The Aviationist
- 輸出が堅調:インドネシア例
インドネシア向けラファールは2025年9月に初飛行が確認。同国への最初の引き渡しは2026年2〜3月見込みと伝えられています(段階契約で最終的に42機)。 The Aviationist+1 - 将来のF5ロードマップ:2030年代に向け、より強力なエンジン、データリンク強化、10t級UCAV(無人僚機)とのチーミングなどを盛り込む構想が明言されています。 Flight Global
弱み(正直に)
- 完全ステルスではない:運用での低被探知化は図れるものの、F-35のような“設計段階からの徹底ステルス”には及びません。
- アップグレードが段階的:F4.1→F4.3→F5と“伸びしろ”は大きい反面、国・ロットによって適用時期に差が出ます(=“今どの仕様か”の確認が必要)。 The Aviationist+1
運用の見どころ
- 空母運用が可能(Rafale M):フランス海軍の空母シャルル・ド・ゴールで長年の実績。空軍型と共通性が高く、洋上での継戦性に強み。
- 欧州〜印・中東での広い採用:インド、エジプト、カタール、ギリシャ、クロアチア、インドネシアなど多地域で展開。稼働実績の蓄積はランキング評価(継戦性・信頼性)でプラス要素です。 ウィキペディア
初心者向けまとめ
- SPECTRA=自分を守る“電子の盾”
- Meteor/MICA NG=“遠くを確実に刺す”長距離・次世代ミサイル
- HMD=“見る→指す→撃つ”を頭の中で完結
- F4→F5へ:いま強く、さらに強くなる“育つ機体”
総合評価(短評)
ラファールは、**「自己完結型の生存性」×「協同交戦」×「兵装の伸びしろ」**が光る機体です。
完全ステルスではない課題はあるものの、電子戦とネットワークでギャップを埋めるアプローチが進化中。世界各地での配備と実任務が“実力の裏付け”となり、現役限定ランキングで4位に位置づけました。 AeroTime+1
第3位:成都 殲-20A/J-20S “威龍”[中国空軍(PLAAF)]
基本データ(要点)
- 世代:第5世代(ステルス/AESAレーダー/データ融合)
- バリエーション:単座のJ-20A、世界初の二座ステルス戦闘機 J-20S(後席でセンサー運用や僚機統制を担う狙い) The Aviationist+1
- 主兵装:長距離AAM PL-15、短距離AAM PL-10 ほか(機内兵器倉に収納)
- エンジン:従来のWS-10系から、WS-15搭載機の試験・量産入りが進展(2024〜25年にかけて試験機で確認) ウィキペディア
ここが強い(初心者向けに噛み砕き)
- “見つけて先に撃つ”設計
ステルス形状+AESAレーダー+赤外線/光学センサーの組み合わせで、遠距離から敵を捕捉→目視外(BVR)でミサイルを当てにいく運用が中心。二座のJ-20Sは後席がセンサー管理や僚機(無人機含む)の統制を担当する想定で、チーム戦の司令塔的役割が見込まれます。 The Aviationist - 二座型の“実用段階”に接近
J-20Sは2024年の珠海航空ショーで正式にお披露目。2025年には運用入り、もしくは運用寸前とみられる外観・塗装や装備が観察され、配備に近い段階へ。 The Aviationist+1 - 生産・配備のスケール
2023〜24年に急ピッチで増勢。2023年末時点で200機超との見積もりが出ており、2024年だけで70機以上増勢との衛星解析も。2025年9月時点で300機超に達した可能性を示す写真群も出回っています(注:中国側の公式統計は非公開)。 ウィキペディア+3Default+3Default+3
最近のトピック(2024〜2025)
- WS-15搭載機の飛行が写真で確認:推力増と航続・機動の余力拡大が期待される次世代国産エンジン。量産移行の報も。 ウィキペディア
- 実任務圏での遭遇例:2022年、東シナ海上空で米F-35と遭遇が米空軍高官から言及(近年の運用域の広がりを示唆)。 Flight Global
- J-20Sの“運用色”が濃く:2025年夏、二座型に作戦部隊塗装・新型EOセンサーが観察され運用入りに近いとの分析。 The War Zone
弱み・不確実性(正直ポイント)
- 実戦データが乏しい:演習やパトロールの報道はあるものの、対等な相手と交戦した詳細な実戦記録は公開されていない。
- 透明性の問題:配備数・仕様・稼働率などの核心情報は非公開が多く、外部推計に依存。数値はレンジで把握するのが無難。 Default+1
総合評価(短評)
J-20は、“数×センサー×ネットワーク”で戦域の空を押さえにいくコンセプトが鮮明。
二座のJ-20Sが司令塔役として実戦配備に近づけば、無人僚機や他兵器との連携で**「見つける・指揮する・撃たせる」**能力が一段上がります。
一方で、実戦の中身(戦果・被害)の透明性は低く、真の実力評価には引き続き注意が必要。現時点の公開情報を総合し、現役限定ランキングで第3位としました。 The War Zone+1
💡初心者向けミニ解説
- AESAレーダー:電波の向きを電子的に瞬時制御できる“高性能レーダー”。複数目標を同時追尾しやすい上、妨害に強い。
- BVR(目視外戦闘):遠距離からミサイルで先手を取る戦い方。現代空戦の主流。
- 二座ステルスの利点:後席が“情報管制役”に回れるため、僚機(有人/無人)を束ねるのに有利。
第2位:ロッキード・マーチン F-22A ラプター[米空軍]
基本データ(要点)
- 世代:第5世代戦闘機(世界初の実用第5世代)
- 初飛行:1997年、2005年に初期作戦能力(IOC)
- 生産:2012年に打ち切り(合計187機)、現在はアップグレード継続中
- 主任務:制空戦闘(空の支配)
強み
- 世界最高レベルの空戦性能
空中戦専用に設計され、
- ステルス性(低RCS)
- 超音速巡航(スーパークルーズ):アフターバーナーを使わずにマッハ1.5級で巡航可能
- 高機動(スーパーマニューバビリティ):推力偏向ノズルによる旋回力
これらを兼ね備え、**「見つけにくく、速く、強く」**戦える機体です。 - 圧倒的な“先手必勝”力
最新AESAレーダー(AN/APG-77)、IRST/EO、データリンクを駆使し、相手が気づく前に先制攻撃。
特にステルス性とスーパークルーズの組み合わせは、現役機の中でもトップクラスのアドバンテージ。 - アップグレードで寿命延長中
2024〜25年には「ラプタープログラム延命」として、
- 新アビオニクス/電子戦システム
- 次世代空対空ミサイル(AIM-260 JATM)統合予定
といった計画が進行中。まだ「時代遅れの機体」ではなく、今も進化を続けています。
弱み(正直ポイント)
- 数の少なさ:生産が終了しているため、補充できない。戦力維持が課題。
- 整備の難しさ:複雑なステルス塗装や独自部品が多く、維持コストが高い。
- マルチロール性は限定的:対地攻撃も可能だが、F-35のような「万能機」ではなく、制空戦特化。
運用と近況(2024〜2025)
- インド太平洋配備:米空軍は2024年にグアムなどへローテーション配備を実施。中国・北朝鮮を意識した抑止力の一環。
- 訓練・演習での圧倒的優位:演習(レッドフラッグ等)では、ステルスとセンサー統合で依然として「空戦無敗に近い存在」とされる。
- 延命とアップグレード:退役の議論はあったが、次世代制空機(NGAD)が本格化するまでの“橋渡し”として2030年代まで延命運用が確定。
初心者向けワンポイント
- スーパークルーズ:アフターバーナーなしで超音速巡航できる能力。燃料効率がよく、敵に察知されにくい。
- 推力偏向ノズル:エンジンの噴射方向を動かし、機体を急旋回させる仕組み。ドッグファイトで有利。
総合評価
F-22は、20年以上前に就役しながらも、**依然として「空対空最強」**の座を保っています。
数の少なさと維持コストは弱点ですが、純粋な空戦能力では世界最上位クラス。
“現役配備限定ランキング”では、制空特化の絶対性能を評価して第2位としました。
第1位:ロッキード・マーチン F-35 ライトニングII[米国+同盟国多数]
基本データ
- バリエーション:
- F-35A(通常離陸型:空軍向け)
- F-35B(短距離離陸・垂直着陸型:海兵隊・小型空母用)
- F-35C(艦載型:米海軍空母用、翼大型) - 世代:第5世代マルチロール戦闘機(制空+対地+電子戦+偵察の万能型)
- 配備:米国を中心に世界15か国以上、合計1,000機超が既に実戦配備済み(2025年9月時点)
強み
- 世界最大の第5世代機ネットワーク
NATOをはじめ、アジア太平洋・中東に広がるF-35網。同盟国同士が“同じ機体・同じシステム”で即連携できるのは唯一無二の強み。
実際に2025年9月、エストニア領空侵犯に対してNATO空軍のF-35がスクランブルを行った事例が報じられています。 - センサーフュージョンとネットワーク戦能力
機体内外のセンサー情報を自動で統合し、パイロットは「敵がどこにいるか」を一目で把握できる画面表示を得られます。さらに、僚機や艦船と情報をリアルタイム共有し、**“自分が撃たずとも味方に撃たせる”**協同交戦も可能。 - 電子戦と隠密性の両立
ステルス形状+レーダー吸収塗料で見つかりにくいだけでなく、敵の電波を“妨害・欺瞞”する電子戦装置も内蔵。つまり「隠れる」「攪乱する」を両立しています。 - 常に進化するプラットフォーム
最新の近代化計画(TR-3/Block 4)では、
- 処理能力20倍の新コンピュータ
- 最新兵装(AIM-260 JATM、長距離対地兵器)
- センサー強化
が予定され、今後10年以上にわたり性能が拡張され続ける見込みです。
弱み(正直ポイント)
- コストと整備負担:1機あたりの価格は下がったものの、維持整備費は依然高額。
- 稼働率の課題:2023年には一部部隊で稼働率が70%を下回る報道もあり、整備体制の継続改善が必要。
- “空戦専用”ではない:制空特化のF-22に比べると、純粋なドッグファイト性能では劣る。ただし総合力でカバー。
最近のトピック(2024〜2025)
- 配備数の急増:米・欧州・アジアで次々と受領。日本、韓国、オーストラリアでも主力化が進行。2025年現在、世界全体で1,000機を突破。
- 新しい任務投入:ヨーロッパ東方やインド太平洋で、実際にスクランブル任務や共同演習に参加。実戦部隊での活動量は第5世代機で最多。
- Block 4/TR-3の遅延と改善:導入遅れはあったが、2025年にはソフト更新を含む改善が進行中。
初心者向けワンポイント
- “マルチロール”って何?
空戦だけでなく、対地攻撃・電子戦・偵察まで“1機で何役もこなせる”万能型戦闘機のこと。 - なぜ配備数が重要?
数が多いと整備や部品供給が効率化され、味方国と“同じ武器で一緒に戦える”のが強み。F-35はここで世界一。
総合評価
F-35は、「現役」かつ「世界で最も広く使われる第5世代機」。
性能だけでなく、配備国の多さ、ネットワークの広がり、継続的アップデートを含めた総合力で、2025年の現役限定ランキング第1位にふさわしい存在です。
日本の戦闘機は弱いのか?その実力と未来像
ランキングTOP10には日本の戦闘機が登場しませんでした。
では「日本の戦闘機は弱いのか?」といえば、答えはNOです。
実際には、日本は東アジア有数の航空戦力を持ち、しかも「現役機」と「次世代計画」の両輪で強化を進めています。
現役の主力戦闘機
1. F-35A/B
- 日本はアジア最大規模でF-35を導入中。
- 2025年現在、すでにF-35Aを百機近く配備、さらに空母化改修した「いずも」型護衛艦に**F-35B(短距離離陸・垂直着陸型)**を運用予定。
- 将来的に「空からも海からも第5世代機を展開できる国」になる見込み。
👉 つまり、ランキング1位のF-35を多数導入している時点で、日本の航空戦力は世界トップクラスの一角。
2. F-15J改(近代化改修型 “Japanese Super Eagle”)
- ベースは米国製F-15Cだが、日本独自の近代化改修で
- 最新AESAレーダー(J/APG-1系改良版)
- 長射程ミサイル運用能力(将来の国産ミサイルも想定)
- 電子戦装置の強化
を装備予定。 - 米国のF-15EXに近いポジションで、非ステルス帯の主力制空戦闘機として期待されています。
3. F-2戦闘機
- F-16をベースに日本独自改良した多用途戦闘機。
- **大型AESAレーダー(世界初の実用AESA搭載機)**を持ち、対艦攻撃(対艦ミサイル運用能力)が得意。
- 2025年現在も第一線で運用中ですが、老朽化が進み、次世代機に置き換え予定。
日本の戦闘機は「弱い」のか?
結論から言えば、機体単体では世界最上位とは言えないが、全体戦力としては非常に強力です。
- F-15J改は「第4.5世代最強クラス」に匹敵。
- F-2は老朽化しているが、海上作戦での役割はまだ大きい。
- そしてF-35を大量導入することで、「現役TOP1の戦闘機」を数で確保。
つまり「弱い」というより、第4世代から第5世代への移行期にあり、将来に向けて着実に強化が進んでいるのが現状です。
日本の次世代戦闘機(F-X/GCAP)
- 日本は英国・イタリアと共同で次期戦闘機GCAPを開発中(2035年ごろ運用開始予定)。
- F-35よりも強力なセンサー・電子戦能力、無人僚機とのチーミングを前提に設計されており、F-22+F-35を超える性能を狙っています。
👉 「今はF-35で世界標準を揃え、2030年代には独自の次世代機でトップ層に返り咲く」――これが日本の戦略です。
まとめ
- 日本は「現役TOP1(F-35)」を大量に持つ数少ない国。
- F-15J改修型は“非ステルス最強クラス”になり得る。
- F-2は老朽化中だが、海作戦の強みあり。
- 未来は「GCAP」でさらに躍進予定。
日本の戦闘機は決して弱くなく、むしろ“移行期の強化中”にある。
注目の未配備機たち(未来の主役候補)
今回のランキングは「現役限定」でした。
しかし実際には、すでに試作機が飛び始め、数年後に配備される予定の次世代戦闘機も世界中で開発されています。
ここでは「いまはまだランク外」だけれど、2030年代に台頭するであろう注目株を簡単に紹介します。
🇯🇵🇬🇧🇮🇹 GCAP(次期戦闘機/F-X)
- 日本・イギリス・イタリアが共同開発中。
- 2035年ごろに配備予定。
- 特徴:AI僚機との連携(チーミング)、強力な電子戦、次世代センサー群。
- 日本の将来制空を担う存在。
🇰🇷 KF-21「ボラメ」
- 韓国主導の新型戦闘機。
- 2022年に初飛行、試験中。
- 外観はステルス機に近いが、完全な第5世代ではなく「第4.5世代+α」。
- 2030年ごろに本格配備見込み。
🇨🇳 J-35(FC-31改良型/艦載ステルス)
- 中国が開発する艦載ステルス戦闘機。
- 空母「福建」への搭載が予想される。
- まだ試験段階だが、J-20と並ぶ「中国の二大ステルス」になる可能性。
🇫🇷🇩🇪🇪🇸 FCAS(欧州次世代戦闘システム)
- フランス・ドイツ・スペインの共同開発計画。
- 将来は無人機群とネットワーク化した「システム全体」で戦う構想。
- 実戦配備は2040年代と長期計画。
まとめ
- 2025年現在、現役最強は F-35とそのネットワーク。
- しかし2030年代には、GCAP、FCAS、KF-21、J-35など新しい主役候補が登場してきます。
- 「未来の戦闘機」や「まだ配備されていない機体」も知りたい方は、こちらの記事をご覧ください👇