【2025年最新版】海上自衛隊の保有戦力一覧 護衛艦(戦艦)・潜水艦・支援艦(退役艦含む) 一般公開の回り方も解説

【2025年最新版】海上自衛隊の保有戦力一覧 護衛艦(戦艦)・潜水艦・支援艦(退役艦含む)一般公開の回り方も解説

夏の岸壁で聞こえる汽笛、甲板に差す潮の匂い。2025年の海上自衛隊(JMSDF)は、F-35Bの受領開始や最新フリゲートの増勢で“静かな変化”が進行中。まずは細かな性能解説は脇に置き、編集部の視点で「いま、海自にどんな船がいるのか」を一気に一覧解説します。一般公開(艦艇一般公開)に役立つ情報もまとめました。
— 今年の注目ポイント:F-35Bの初期配備進展/「もがみ型」量産の加速/「たいげい型」潜水艦の就役拡大/音響測定艦の増勢など。

Table of Contents

第1章|2025年の最新海上自衛隊トピックまとめ

衛隊の保有戦力一覧 護衛艦(戦艦)・潜水艦・支援艦の画像

夏の岸壁に潮の匂い、甲板の金属が光る。2025年の海上自衛隊(JMSDF)は、“数”より質と即応性へ。


1) F-35B ×「いずも型」—“空母化”の現在地

  • F-35Bの国内初配備:2025年8月、**最初の3機(短距離離陸/垂直着陸型)**が宮崎・新田原基地に配備。将来的に「いずも」「かが」からの運用をにらんだ本格移行フェーズに入っています。
  • 艦の改修スケジュール「いずも」改修完了はFY2027、「かが」はFY2028見込み。改修は飛行甲板の耐熱・マーキング変更から内部区画の最終調整へ段階的に進行中。編集部の見立てでは、2027~2028年度に“艦×機”双方の初期運用態勢が見えてくる節目になります。

編集部メモ:キーワードは「いずも F-35B」「護衛艦 いずも 一覧」。ただし“空母”という言葉より**「ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)」**が公式用語。


2) 《FFM》もがみ型フリゲートの“量&質”アップ

  • 7番艦「によど」(FFM-7)2025年5月21日 就役Mk.41 VLSを初装備で受領した初のもがみ型で、まとめて語られがちな“簡素フリゲート”像を良い意味で裏切りました。配備は呉(第12護衛隊)
  • 8番艦「ゆうべつ」(FFM-8)2025年6月19日 就役(大湊配備)。半導体不足の影響で予定より後ろ倒しでしたが、こちらも2025年の“戦力の実数”増に直結。

編集部の手触り:FFMの「省人・多任務」設計は、少子化時代の海自にフィット。**「海上自衛隊 護衛艦 一覧 2025」**で探している読者がまず押さえるべき増勢ポイントです。


3) 《SS》たいげい型の増勢—水面下の“主役交代”

  • 4番艦「らいげい」(SS-516)2025年3月6日 就役。たいげい型の就役が続き、旧世代(おやしお型)の置き換えがさらに進行。静粛性や電池技術の進化で、**対潜戦(ASW)**の厚みが増しています。

4) 情報収集分野:音響測定艦《ひびき型》4番艦が進水

  • 「びんご」2025年2月17日 進水。洋上で音響データを収集する専用艦の拡充は、表に出にくいけれど対潜・海域監視の土台。2020年代後半の海自で見落とせない“地味に効く”更新です。

5) 退役・除籍の動き(新設章で詳述)

  • 練習艦「はたかぜ」(元DDG-171)2025年3月17日 除籍。艦齢約38年、**5インチ砲×2基を残す“激レア護衛艦”**として最後まで存在感がありました。
  • 練習潜水艦「みちしお」(元SS-591/TSS-3609)2025年3月14日 除籍。おやしお型の世代交代がまた一歩。
  • 掃海艇「なおしま」(MSC-684)2025年3月12日 除籍。機雷戦部隊も新旧交代が進みます。

※本記事では**「退役艦一覧」章**をこのあと追加し、2024~2025年の除籍艦をまとめて掲載します(細かな解説は各艦の個別記事で展開)。


6) 一般公開(艦艇一般公開)の“入り口”

  • 年に一度の超大型開放として岩国FSD(JMSDF/MCAS Iwakuni Friendship Day)が2025年5月4日に開催。航空中心ですが、海上自衛隊の存在感を実地で味わう入口として毎年強力です。艦艇一般公開は各地方隊・各基地での告知が基本。直前の公式SNSや告知ページをブックマーク推奨。

7) 今年の編集部ハイライト(所感)

  • “艦×機×人”の三位一体:F-35Bの配備で“空”のカードが増え、**もがみ型(FFM)で“面の管理”が楽になり、たいげい型で“深さ”が増す。2025年の海自は「広く・薄く・速く」から「要所は厚く・全体は機敏に」**へ舵を切る年に見えます。
  • そして一般公開は“パンフのスペック”以上に、現場の空気と運用文化を体感できる貴重な場。初めての方は「海上自衛隊 一般公開 2025」で直近告知→地方協力本部や基地のXを追うのが近道です。

第2章|用語整理:なぜ「戦艦」ではなく「護衛艦」なのか

まず結論から。海上自衛隊(JMSDF)に「戦艦」は存在しません。 現代の海自が運用する主力水上艦は**「護衛艦(DD/FFM/DDG/DDH)」**で、法制度と任務、そして艦の役割が旧来の「戦艦」とは根本的に異なります。検索では「日本の戦艦 一覧」「日本軍 戦艦」といった語がよく使われるため本記事でもキーワードとして併記しますが、正式表記は護衛艦です。公式サイトの艦種一覧でも「護衛艦」「潜水艦」「補助艦」等で構成されており、「戦艦」の区分はありません。防衛省

いまの海自の艦種ざっくり整理(一覧感覚で)

  • DDH(ヘリ搭載護衛艦):いずも型/ひゅうが型。将来のF-35B運用も視野に入れた“海上拠点”。防衛省
  • DDG(イージス護衛艦):こんごう型/あたご型/まや型。弾道ミサイル防衛・対空戦の柱。防衛省
  • DD(汎用護衛艦):むらさめ型/たかなみ型/あきづき型/あさひ型など、対潜・対水上・対空をバランス良く。防衛省
  • FFM(多機能フリゲート):もがみ型。省人化・多任務(機雷戦までカバー)で“面”を広く押さえる新主力。防衛省
  • SS(潜水艦):そうりゅう型/たいげい型。静粛性と長時間潜航で“深さ”を担保。
  • 補助艦:輸送艦(おおすみ型)、補給艦(ましゅう型)、音響測定艦(ひびき型)など、作戦を下支えする“地力”。防衛省

編集部メモ:検索ユーザーは「海上自衛隊 日本 日本軍 護衛艦 一覧 戦艦 一般公開」でたどり着くケースが多い一方、公式用語に沿った記述が“専門性の信頼”につながります。記事内ではキーワード最適化×用語の正確さの両立を意識します。

名前の“法則”を知ると一覧が読みやすい

艦名は大筋で命名ルールが定められています。たとえば、潜水艦は「海象・水中動物」掃海艦艇は「島名・海峡名」、近年のFFM(もがみ型)は河川名が付される、といった具合。命名式ページや訓令にも整理があります。

“戦艦的”なイメージとの違い(編集部の視点)

かつての“戦艦”は巨砲と重装甲で海戦の主役でしたが、現代の海自は「センサー×ミサイル×ネットワーク」の総合戦。DDH+F-35BやFFMの多任務化たいげい型の静粛性など、**“当てる前に見つけ、見つからないこと”**が性能の核です。この思想の違いを押さえると、一覧で艦名を眺めるだけでも、部隊全体の“設計思想”が透けて見えてきます。

第3章|《一覧》護衛艦(DDH/DDG/DD/FFM)【2025年最新版】

まずは“艦級名+代表艦名”だけを一気に俯瞰。細かなスペックや配備先の話は、各艦の個別記事に回します。検索キーワード(海上自衛隊 日本 日本軍 護衛艦 一覧 戦艦 一般公開)を自然に含めつつ、2025年時点の現有戦力を編集部の整理で並べました。

DDH(ヘリコプター搭載護衛艦)

  • いずも型いずもかが
  • ひゅうが型ひゅうがいせ
    出典:海自公式「EQUIPMENT」より。 防衛省

DDG(イージス護衛艦)

  • まや型まやはぐろ
  • あたご型あたごあしがら
  • こんごう型こんごうきりしまみょうこうちょうかい
    出典:海自公式「EQUIPMENT」。 防衛省

DD(汎用護衛艦)

  • あさひ型あさひしらぬい
  • あきづき型あきづきてるづきすずつきふゆづき
  • たかなみ型たかなみおおなみまきなみさざなみすずなみ
  • むらさめ型むらさめはるさめゆうだちきりさめいなづまさみだれいかづちあけぼのありあけ
  • あさぎり型(現役艦のみ):あさぎりゆうぎりあまぎりはまぎりせとぎりさわぎりうみぎり
    出典:海自公式「EQUIPMENT」。 防衛省

FFM(多機能フリゲート)—“新しい主力級”

  • もがみ型もがみくまののしろみくまやはぎあがのによどゆうべつ
     ※7番艦**「によど」(2025年5月就役)、8番艦「ゆうべつ」**(2025年6月就役)でラインナップが拡充。
    出典:海自公式「EQUIPMENT」および就役報道。 Naval Today+3防衛省+3Naval News+3

(参考)DE(護衛艦:旧区分)

  • あぶくま型あぶくまじんつうおおよどせんだいちくまとね
    出典:海自公式「EQUIPMENT」。 防衛省

編集部ひとこと
もがみ型(FFM)が“数”を増やし、DDGが弾道ミサイル防衛の要、DDHが将来のF-35B運用母艦という三層構造。2025年の海上自衛隊 護衛艦 一覧を見るうえで、まずこの“役割の棟組み”を頭に置くと全体像がスッと入ります。

第4章|《一覧》潜水艦(SS)【2025年最新版】—たいげい型/そうりゅう型

ここも**「艦級名+代表艦名」だけ**をテンポよく。個艦の詳解は別記事に回しつつ、海上自衛隊 潜水艦 一覧 2025の“現在地”を押さえます(検索語:海上自衛隊 日本 日本軍 護衛艦 一覧 戦艦 一般公開/潜水艦)。

たいげい型(TAIGEI class)

  • 代表艦:たいげい(SS-513)/はくげい(SS-514)/じんげい(SS-515)/らいげい(SS-516)
    • トピック:らいげい2025年3月6日就役(神戸での引き渡し後、呉・第1潜水隊隷下)。たいげい型の量産段階が一段進みました。Naval News
  • 進捗メモ:5番艦「ちょうげい」は2024年10月4日 進水2026年3月ごろ就役予定。シリーズは“静粛・探知・省人”の三拍子で更新が続きます。Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
  • 公式装備ページ(型式・主要要目):たいげい型防衛省

そうりゅう型(SORYU class)

  • 代表艦:そうりゅう(SS-501)/うんりゅう(SS-502)/はくりゅう(SS-503)/けんりゅう(SS-504)/しょうりゅう(SS-510)/おうりゅう(SS-511)/とうりゅう(SS-512) など
    • 後期艦(おうりゅう/とうりゅう)はリチウムイオン電池採用で注目度の高いペア。型全体は“面での警戒監視”を支える主力です。
  • 公式装備ページ(艦名一覧あり):そうりゅう型防衛省

体制の目安(編集部メモ)

  • 海自潜水艦隊は「24隻体制(練習潜水艦を含む)」と案内。たいげい型の就役が進むにつれ、旧世代の置き換えが静かに加速しています。防衛省

所感:2025年の“水面下”はたいげい型の主役感がさらに濃くなりました。表の派手さ(“戦艦”的イメージ)より、見つけず・見つからないという運用思想が、海上自衛隊 日本 のリアルな強さです。

第5章|《一覧》機雷戦部隊(掃海母艦/掃海艦/掃海艇)【2025年最新版】

“通れる海”を確保する最後の砦が機雷戦。ここでは艦級→各艦の順で、ひと言概要を添えて一望します(詳細は個別記事へ)。公式装備ページを基準に、2025年のラインナップを整理しました。

掃海母艦《うらが型》(MST)

  • うらが(MST-463)— 機雷戦部隊の旗艦・指揮支援。掃海隊群の母船として、補給・整備・司令部機能を提供。
  • ぶんご(MST-464)— 同型2番艦。機雷敷設能力減圧室など“母艦機能”を装備し、多国間演習でも常連。

うらが型は航空掃海部隊(MCH-101)と連携して広域掃海を統制。機雷敷設装置も備えるのが特徴です。

掃海艦(MSO)《あわじ型》

  • あわじ(MSO-304)— FRP船体の新世代MSO。遠隔管制20mm各種掃海・掃討装置を搭載する主力。
  • ひらど(MSO-305)— 同型2番艦。磁気・音響影響低減設計で現代機雷に適応。
  • えたじま(MSO-306)— 中型UUV(OZZ-4系)導入世代。無人化の進展を感じる一隻。
  • のうみ(MSO-307)2025年3月12日就役の最新艦。系列の完成度を高めた4番艦。

あわじ型は690t級の最新掃海艦。公式装備ページに4隻が明記されています(304〜307)。

掃海艇(MSC)《えのしま型》

  • えのしま(MSC-604)— 小型・高機動の沿岸用。港湾・狭水域の掃討で機雷戦の“きめ細かさ”を担う。
  • ちちじま(MSC-605)— 同型2番艇。基地近傍の航路確保任務で実働の多い現場艦。
  • はつしま(MSC-606)— 3番艇。訓練・実任務双方で投入される、えのしま級の中核。

えのしま型は小型掃海艇の基準形。FRP・低磁性化設計など“沿岸での安全側”に振った造りが持ち味。VSPG

掃海艇(MSC)《すがしま型》

  • とよしま(MSC-685)— 500t級の沿岸掃海を担う定番型。港湾・海峡の“目配り役”。
  • うくしま(MSC-686)— 同型。警戒・訓練サイクルの回しやすさが強み。
  • いずしま(MSC-687)— 同型。小回りと省人運用が効く“現場の実用艦”。
  • あいしま(MSC-688)— 同型。日常の機雷監視・不審物捜索でも活躍。
  • あおしま(MSC-689)— 同型。港湾の安全確保で縁の下の力持ち。
  • みやじま(MSC-690)— 同型。沿岸〜内海の掃討で投入幅が広い。
  • ししじま(MSC-691)— 同型。訓練での実艦連携もこなす万能派。
  • くろしま(MSC-692)— 同型。最新ロットの一角として更新の受け皿に。

すがしま型は同型多数の“量”で沿岸を面でカバー。2024〜25年にはつのしま(MSC-683)・なおしま(MSC-684)が除籍され、世代交代が進みました。


編集部のひとこと
“日本の海”の安全は静かな日常の掃海で支えられています。うらが型が「司令塔」、あわじ型が「広域の刈り取り」、えのしま/すがしま型が「狭水域の磨き上げ」。この“分業”が効いているのが海上自衛隊 日本 の機雷戦の強みです。

第6章|《一覧》機動展開・補給・沿岸防備(輸送艦/補給艦/ミサイル艇)

離島展開や災害派遣、艦隊補給、沿岸の機敏な“目と矛”。ここでは艦級→各艦の順で、ひと言概要を添えて並べます(詳解は別記事へ)。出典は原則として**海上自衛隊公式「装備品」**です。

輸送艦《おおすみ型》(LST)

  • おおすみ(LST-4001)— ウェルドックにLCAC×2を搭載でき、車両や人員を海岸へ直接揚陸。災害派遣でも“海の道路”を開く実務派。
  • しもきた(LST-4002)— 全通飛行甲板を活かしたヘリとの連携が得意。離島防衛から人道支援まで運べる・載せられるが強み。
  • くにさき(LST-4003)— 3隻体制の機動輸送の要。遠征訓練や多国間演習で後方支援の母体を務めることが多い。

主要要目:基準排水量8,900t、速力22ktCIWS×2、LCAC×2。

補給艦《ましゅう型》(AOE)

  • ましゅう(AOE-425)— 洋上で燃料・物資を同時補給できる“艦隊のライフライン”。広い甲板と24ktの機動で随伴能力が高い。
  • おうみ(AOE-426)— 同型2隻目。CONSOL(洋上補給)訓練など米海軍との相互運用でも実績を重ね、インド太平洋の持続性を底上げ。

主要要目:基準排水量13,500t、速力24kt洋上補給装置一式を搭載。

ミサイル艇《はやぶさ型》(PG)

  • はやぶさ(PG-824)44ktで走る沿岸ASuW(対水上戦)の切り札。小さな船体に76mm砲+対艦ミサイルを凝縮。
  • わかたか(PG-825)— 湾口・海峡などの狭水域での即応に強い。約21名で運用する省人・高機動の代表格。
  • おおたか(PG-826)ウォータージェット×3で荒天時の操艦もしなやか。**“現れて撃って消える”**ヒット&アウェイ役。
  • くまたか(PG-827)— 近海監視の**“速い目”。連携するヘリや沿岸レーダーの情報を素早く打撃へ**つなげる。
  • うみたか(PG-828)狭い港湾や島陰でも取り回しが軽い。哨戒と訓練で乗員の即応感覚を磨く現場艦。
  • しらたか(PG-829)— 同型の最若番。短時間での出港・接岸が得意で、沿岸防備の最後尾を素早く埋める。

主要要目:基準排水量200t、速力44kt76mm速射砲×1+艦対艦ミサイル、乗員約21名。※運用状況は更新されることがあるため、最新は公式装備ページを参照。

編集部のひとこと
“前線へ運ぶ(LST)/動き続ける(AOE)/沿岸を抑える(PG)”。輸送・補給・沿岸防備が噛み合うことで、護衛艦隊の存在感が日本周辺海域で途切れない。一般公開では、おおすみ型の巨大な開口部やましゅう型の補給装置が見どころです(撮影マナーは忘れずに)。

第7章|《一覧》情報収集・試験・救難など(音響測定艦/海洋観測艦/敷設艦/試験艦/潜水艦救難艦/試験潜水艦)

“静かに効く”縁の下の戦力たち。ここでは艦級→各艦ひと言概要を添えて並べます(詳解は個別記事で展開)。出典は海自公式「装備品」を主に、最新トピックは一次情報と信頼媒体で補強しました。

音響測定艦《ひびき型》(AOS)—SWATH船型×SURTASSで“水中の耳”

  • ひびき(AOS-5201)— 双胴(SWATH)船型に曳航式音響測定装置(SURTASS)を搭載。低速・定常で広域の対潜データ収集を担う基幹艦。防衛省
  • はりま(AOS-5202)— 同型2番艦。クルー制運用で3隻(のち4隻体制)を効率運航する体制の一翼。防衛省+1
  • あき(AOS-5203)— 2021年就役の新世代艦。静粛性と電力系の更新で持続監視の質を底上げ。防衛省
  • (進水)びんご(AOS-5204)2025年2月17日 進水。4番艦の追加で4隻体制へ(就役は2026年ごろ予定)。艦名は備後灘に由来。Naval News+2Naval Today+2

海洋観測艦(AGS)—海の“性格”を測り、作戦の土台を作る

  • わかさ(AGS-5104/ふたみ型)温塩・潮流・海底地形など基礎データの定点・航走観測で対潜・機雷戦の前提情報を整える。防衛省
  • にちなん(AGS-5105/にちなん型)測深・採泥・磁気探査など装備が充実した主力観測艦。艦前方に観測/敷設関連装置を集中配置。防衛省+1
  • しょうなん(AGS-5106/しょうなん型)— 系列の最新格。海洋環境データの即時処理で、現場の判断を支える“移動する観測室”。防衛省

敷設艦《むろと型》(ARC)—“見えないセンサー網”を海底に敷く

  • むろと(ARC-483)海底ケーブル敷設/埋設装置と大型クレーンを備え、固定式音響センサー網などの構築に従事。作戦の“地中インフラ”を担う一隻。防衛省

試験艦《あすか》(ASE)—“海上の実験場”

  • あすか(ASE-6102)レーダー・砲・ミサイル等の試作装備を海上評価する専用艦。2025年6〜7月にはレールガン洋上射撃試験を実施し、標的船への射撃成功が装備庁から公表された。
    編集部メモ:装備の“夢物語”を実装へ近づける試験艦。レールガンは長射程・高初速が魅力で、将来の“飽和攻撃対処”にも関わる注目テーマ。

潜水艦救難艦(ASR)—“いざ”という時の最後の砦

  • ちはや(ASR-403/ちはや型)深海救難装置一式を備え、遭難潜水艦から減圧不要で人員救出を行う“救難プラットフォーム”。
  • ちよだ(ASR-404/ちよだ型)DSRV(深海救難艇)+ROVを搭載する後発の救難艦。収容人数拡大や電池改良など機材の近代化が図られた。

試験潜水艦《たいげい型》(SSE)—“次世代SS”の種を育てる

  • たいげい(SSE-6201/※SS-513から改番)2024年3月に試験潜水艦へ種別変更。以降は新ソナーや魚雷、SLBMではないスタンド・オフ型潜水発射誘導弾等の将来装備試験の母体に。

編集部のひとこと
聴く(AOS)/測る(AGS)/敷く(ARC)/試す(ASE・SSE)/救う(ASR)”。この縦糸があるから、表舞台の護衛艦・潜水艦が最大効率で動けます。ニュース映えは薄いけれど、日本の海のOSはここにあります。

第8章|一般公開(艦艇一般公開)の探し方&直近例【2025年版】

艦艇の“空気”を体感できる数少ない機会が一般公開(艦艇一般公開)。ここでは探し方・直近の例・当日のコツをまとめます。検索では「海上自衛隊 一般公開 2025」「護衛艦 一般公開」などが多く、読者がすぐ行動に移せる実用情報を重視しました。

一般公開の探し方

  • 公式イベントページ
    海上自衛隊は公式サイトで月別イベントページを更新(例:2025年4月〜6月の艦艇公開予定がリスト化)。まずここを確認するのが基本です。
  • 地方協力本部(地本)の告知
    各地方協力本部がSNSや公式HPで発表するケース多数。最寄りの地本アカウントをフォローすると漏れにくいです。
  • SNS(X/Instagram)
    “#海上自衛隊 一般公開”で検索すると、参加者の写真やリアルタイム情報がヒット。行列・混雑の実態を知るのに便利です。

直近の一般公開例(2025年前半)

  • 岩国フレンドシップデー(5月4日)
    米海兵隊・海自共催の大型イベント。航空祭メインですが、海上自衛隊の艦艇展示も合わせて行われる。
  • 「あがの」(FFM-4)一般公開@名古屋港(2025年春)
    新鋭フリゲートが寄港公開。一般公開では艦橋・甲板・ヘリ甲板が見学可能で話題に。
  • 「はぐろ」(DDG-180)一般公開@函館(2025年夏予定)
    最新のまや型イージス艦。地方港での公開は珍しく、地元ファンの熱気が伝わってきます。

当日のコツ(編集部メモ)

  1. 服装:夏は日差しが強い岸壁で待つため、帽子+水分+日焼け止めは必須。
  2. 持ち物:身分証は求められる場合あり。三脚や大型機材はNGのことが多いので注意。
  3. 撮影マナー:艦橋や兵装を撮る際は乗員にカメラを向けないのが基本マナー。
  4. 時間帯:午前中の方が比較的空いて見学しやすい。午後は行列で1時間以上待つことも
  5. お土産感覚:パンフレットや記念スタンプは人気。数に限りがあるため早めが吉

編集部のひとこと
一覧で名前を追うだけでは分からないのが“艦のスケール感”と“乗員の動き”。一般公開はそれを体験できる貴重な場です。退役前の“お別れ公開”(例:なおしま、みちしお)もあるため、最新情報チェックは欠かせません。

第10章|まとめ(編集部の所感)

2025年の海上自衛隊を一覧で見渡すと、表に出る**「護衛艦(DDH/DDG/DD/FFM)」の充実だけでなく、
静かに数を増す
たいげい型潜水艦**、水面下を支える音響測定艦「びんご」進水、そして“地味だけれど必須”の掃海部隊の更新まで、バランスよく進んでいることが見えます。

編集部の目で特に感じたのは――

  • “艦×機×人”の三位一体化
    • 「いずも型」改修とF-35B配備で“空”を手にし、
    • 「もがみ型」FFMの就役で“面”を柔軟に押さえ、
    • 「たいげい型」潜水艦で“深さ”を強化。
  • 退役艦の静かな世代交代
    • 「はたかぜ」や「みちしお」「なおしま」といった艦の除籍は、新世代への橋渡しを感じさせました。
    • 一般公開での“お別れの場”は、地元にとって大きな意味を持ちます。
  • 一般公開の価値
    • スペックシートや写真だけでは伝わらない“空気感”を味わえる場所。
    • 「海上自衛隊 一般公開 2025」という検索ワードでたどり着いた方には、ぜひ現地体験をおすすめします。

2025年の海自は、“数”を増やすというより質と柔軟性を磨く時代へ。
**「見つけ、当て、守る」という従来の三本柱に、「つなげ、支える」**力が加わりつつあります。


編集後記

今回の記事は「2025年版 海上自衛隊の戦力一覧」をベースにしましたが、各艦の詳しい装備・エピソードは個別記事で掘り下げる予定です。
検索で来た方も、一覧で全体像をつかんだあと、気になる艦を深掘りしていただければと思います。

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