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軍事兵器や自衛隊、歴史が大好きな私たちにとって、重巡洋艦の話題は尽きませんよね。特に、高雄型重巡洋艦は、その荘厳なシルエットで心を掴まれます。
あなたも、ゲームや模型で「高雄」や「愛宕」にハマった経験、ありませんか? あの巨大な艦橋がまるでお城のようにそびえ立つ姿は、ただの軍艦じゃなく、芸術品のようです。
高雄型は、高雄・愛宕・摩耶・鳥海の4姉妹艦からなる日本海軍の名機。太平洋戦争で華々しく活躍した一方、個性豊かな戦歴が魅力です。本記事では、そんな高雄型のすべてを完全解説! 設計思想からスペック、戦歴一覧、象徴的な艦橋の美学と弱点までを深掘りします。
さらに、艦これやアズレンでの人気ぶり、2025年の話題ドラマ『波うららかに、めおと日和』での海軍描写、そして初心者さん向けのおすすめプラモデルまで。読めば、あなたの“推し艦”知識が一気にアップデート間違いなし。さあ、一緒に高雄型の世界へ飛び込みましょう!
こちらの記事で他の戦艦や空母も紹介しています
高雄型とは?— 設計思想と時代背景

高雄型重巡洋艦は、1930年代の日本海軍が抱えた厳しい制約の中で生まれた、野心的な艦艇です。1922年のワシントン海軍軍縮条約がすべてを決めた時代。列強国間の軍拡を抑えるために、重巡洋艦の総トン数や主砲口径(最大20.3cm)に上限が設けられました。日本海軍は、この枠内で最大限の戦闘力を追求。直前の妙高型重巡をベースに進化させたのが、高雄型なのです。
設計思想のキモは、「夜戦の王者」になること。日米の主力艦隊決戦を想定し、水雷戦隊(駆逐艦群)の指揮官として活躍させるため、魚雷兵装を大容量化しました。具体的には、61cm四連装魚雷発射管を4基(計16門)搭載。これは同世代の重巡でトップクラス! さらに、塔状の巨大艦橋を採用して、戦艦級の指揮能力を狙いました。この艦橋は、観測や通信を強化し、夜戦での統率力を高める狙い。まるで浮かぶお城のような外見は、用兵側の要求を反映した結果です。
ただ、長所にはリスクも。巨大艦橋は重心を上げ、船の安定性(復原性)を損ないやすいんです。凌波性(荒波での安定)も課題で、太平洋の荒々しい海で苦労しました。それでも、当時の日本重巡として最強の条約型艦艇。建造は1930年から1932年にかけ、4隻が次々と海に浮かびました。時代背景として、満州事変後の緊張が高まる中、これらの艦は帝国海軍の象徴として、各地で任務に就きました。歴史好きの皆さんなら、この制約下の工夫にワクワクしませんか?
基本スペックと兵装(性能早見表)

高雄型の性能を一目で把握したいですよね。以下に、基本スペックと兵装を表でまとめました。基準値は竣工時(1930年代初頭)を基にしています。速力35ノット超えの機動力と、強力な魚雷が夜戦向きの証です。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
基準排水量 | 10,000トン |
全長 | 203.76m |
幅 | 19.00m |
速力 | 35.5ノット |
航続距離 | 14ノット時8,000海里 |
装甲(主甲板) | 35mm |
主砲 | 50口径20.3cm連装砲×5基(計10門) |
副砲/高角砲 | 45口径12cm単装高角砲×4基(竣工時) |
機銃 | 毘式40mm単装機関砲×2基(竣工時) |
魚雷 | 61cm四連装発射管×4基(九三式魚雷16本) |
航空兵装 | 水上偵察機2機(カタパルト搭載) |
この表を見ると、主砲の射程(最大30km超)と魚雷の長射程(九三式酸素魚雷で40km以上)が際立ちます。魚雷は水中航行で高速・長距離を誇り、夜戦で敵艦隊を一網打尽にできる脅威でした。
太平洋戦争中、対空脅威が増すと改装が相次ぎました。特に1942年以降の強化ポイントはここ!
- 高角砲のアップグレード:12cm単装×4から、12.7cm連装高角砲×4基(計8門)に換装。対空射撃能力が大幅向上。
- 機銃の増強:40mm単装×2から、25mm連装機銃×6基(計12門)へ。B-29爆撃機対策に。
- レーダー/電子装備:21号電探(対空警戒用)を追加。夜戦の目として活躍。
- 主砲の一部撤去:後部主砲を減らし、対空スペースを確保(例:高雄の1944年改装)。
これらの変遷で、高雄型は初期の水上戦闘型から、対空重視の万能艦へ進化。スペック表だけじゃ伝わらない、生き残りの工夫が面白いんですよ。
高雄型4隻の“一覧と活躍”
高雄型の4姉妹艦は、それぞれ個性的な戦歴を刻みました。以下に一覧表でまとめ、各艦のミニ解説を添えます。就役年は1930-32年、主な活躍は太平洋戦争初期からレイテ沖海戦まで。残念ながら、4隻中3隻がレイテで失われましたが、高雄だけが生き延びました。
艦名 | 就役年 | 主な作戦・活躍 | 被害/戦没 | 終戦時の状態 |
---|---|---|---|---|
高雄 | 1932 | 真珠湾攻撃、ガダルカナル夜戦、レイテ沖海戦 | 魚雷/爆撃で大破複数回 | 1946年、シンガポールで解体 |
愛宕 | 1930 | 上海事変、真珠湾、ソロモン海戦 | 1944年、米潜水艦魚雷で沈没 | – |
摩耶 | 1932 | ミッドウェー、ガダルカナル、レイテ沖 | 1944年、航空攻撃で沈没 | – |
鳥海 | 1931 | 真珠湾、ウェーク島攻略、レイテ沖 | 1944年、航空攻撃で沈没 | – |
- 高雄:ネームシップとして、真珠湾攻撃で先陣を切りました。ガダルカナルでの夜戦では魚雷で米艦を撃沈する大活躍! レイテ沖では大破しましたが、修理を繰り返し終戦まで生き残り。シンガポールで米軍に接収され、解体された姿が切ないですね。
- 愛宕:最速就役の姉御肌。上海事変で初陣を飾り、真珠湾では空母護衛。1944年のパラワン島沖で米潜水艦の魚雷に沈みました。姉妹中最速の速力で、偵察任務もこなした万能型。
- 摩耶:対空改装の先駆け。ミッドウェー海戦で活躍し、ガダルカナルで米艦を粉砕。レイテ沖のスリガオ海峡夜戦で先制攻撃を食らい、航空機の爆撃で沈没。’44改装の対空火力が光りました。
- 鳥海:ウェーク島攻略の功労者。レイテ沖では栗田艦隊の旗艦として奮戦しましたが、米軍機の集中攻撃で沈没。姉妹艦中、最も華々しい戦歴を残した一隻です。
レイテ沖海戦は高雄型の悲劇のピーク。3隻が相次いで失われましたが、各艦の活躍は日本海軍の夜戦ドクトリンを象徴します。一覧を見ながら、どの艦があなたの推しですか?
“象徴”の艦橋を語る—美学と弱点

高雄型の最大のシンボルといえば、あの層塔式の巨大艦橋! まるで日本のお城を思わせるデザインが、ミリタリーファンを魅了します。なぜこんなにデカくなったのか? それは、指揮・観測の利点からです。
艦橋の高さは約20m、内部にレーダー室、射撃指揮所、無線室を詰め込みました。夜戦で魚雷の照準を正確に、遠くの敵影を素早く捕捉。妙高型より居住スペースも広く、乗員の士気向上にも寄与。美学的に見て、煙突との調和が絶妙で、シルエットは「浮かぶ城郭」と呼ばれました。太平洋の青い海に映える姿は、模型でも絵画でも最高です。
しかし、弱点も無視できません。重い上部構造が重心を上げ、復原性(横転耐性)を悪化させました。荒波で艦橋が浸水しやすく、凌波性もイマイチ。実際、初期運用で転覆の危機を経験したんです。以後の改装で対策が講じられましたよ。
- 前艦橋の低減:1938年頃、高雄・愛宕で艦橋高さを抑え、安定化。
- バルジ追加:船体側面に浮力材を付け、重心を下げる。
- 後部構造の軽量化:ボート配置を最適化し、風圧を減らす。
これで、1942年以降の改装艦は安定性が向上。美学と実用性のバランスが、高雄型の永遠の魅力なんです。あなたも、艦橋のディテールをスケッチしてみては?
作品で楽しむ高雄型:艦これ/アズレン/めおと日和
史実だけじゃ物足りない! 高雄型はゲームやドラマで、現代のエンタメを彩ります。まずは定番の艦これとアズレンから。
艦隊これくしょん(艦これ):高雄・愛宕・摩耶・鳥海の4姉妹が、声優・東山奈央さんの演技で登場。姉妹設定が可愛く、高雄は「姉御」風のクールビューティー、愛宕はセクシーお姉さん、摩耶はヤンデレ風、鳥海は清楚系。史実モチーフのセリフ(例:高雄の「釣瓶縄井桁を断ち」)がファン心をくすぐります。任務で4隻揃えると、レイテ沖の絆が蘇る感動プレイ。人気要素は、巨大艦橋を活かしたイラストの迫力です。
アズールレーン(アズレン):こちらもSSR重巡として4隻実装。高雄は火力・雷装トップクラスのアタッカー、スキル「鬼神威風」で主砲ダメージアップ。愛宕は回避特化、摩耶は夜戦強化、鳥海はバランス型。史実の夜戦牙を反映した性能が優秀で、イベントで活躍。イラストの和風美しさが、推し活にぴったりです。
そして、2025年の話題作! フジテレビドラマ『波うららかに、めおと日和』は、昭和初期の帝国海軍を背景にしたラブコメディ。小関裕太さん演じる中尉・瀧昌の新婚生活が描かれ、海軍の制服や鎮守府シーンが話題沸騰。原作漫画では、瀧昌が高雄型重巡に配属される設定で、艦橋の描写が丁寧です。作中では具体的な艦型は明示されませんが、砲配置や構造から高雄型らしさがチラリ。
(コラム)ネット上では、X(旧Twitter)でファン考察が熱いんです。「巡洋艦の砲配置が妙高型か高雄型か?」と推理する声や、「レイテ沖を生き残るなら高雄!」という推測が飛び交っています。雪組ミュージカル版でも、瀧昌の乗艦が話題に。断定はしませんが、こうした考察がミリタリーファンをワクワクさせますよね。ドラマ視聴後、あなたも参加してみて!
おすすめプラモデル(作りやすさ別)
高雄型の魅力を手で感じるなら、プラモデル一択! 初心者から上級者まで、作りやすさ別に紹介します。入手はAmazonやホビーショップで。2025年現在、限定再販も増えています。
入門:1/700 ウォーターライン(AOSHIMA、フジミ等) 小さめスケールでサクッと完成。塗装不要で飾れるのが魅力。
- 青島文化教材社「1/700 日本海軍 重巡洋艦 高雄(WL)」:2,860円。基本形が美しく、初心者向け。
- フジミ特シリーズ「No.45 日本海軍重巡洋艦 高雄(昭和19年/捷一号作戦)」:1,470円。エッチングパーツ対応で拡張性高し。 これで1日で完成。艦橋のディテールがクッキリですよ。
じっくり派:1/350(AOSHIMA「高雄 1942」や「鳥海」関連) 大きめでディテールを楽しむ。ディテールアップの醍醐味満載。
- 青島「1/350 アイアンクラッド 日本海軍重巡洋艦 高雄 1942 リテイク」:約5,000円。改装後の姿を精密再現。鳥海版も同シリーズで人気。 煙突の陰影や魚雷管の細部が、じっくり組む喜びを与えます。価格は高めですが、満足度抜群。
“摩耶沼”へようこそ:Pit-Road 1/700「摩耶 1944」などのラインナップ 摩耶ファン必見の対空改装版。入手機会は中古市場が狙い目(メルカリで3,000円前後)。
- Pit-Road「1/700 摩耶 1944」:高角砲の密度が魅力。レイテ沖仕様で、航空攻撃の緊張感を再現。 摩耶の「沼」深さは、対空機銃の塗装にハマること。2025年再販予定ありですよ。
塗装&考証のヒント:’42フィット(高角砲12.7cm連装×4、レーダー初期型)と’44フィット(25mm機銃増、ボート配置変更)の見分けは簡単。’42は艦橋周りがスッキリ、’44は対空密集。Mr.Colorの海軍色で塗り分けると本物っぽく。参考書『高雄型重巡洋艦』と併用を!
作例で学ぶ:ディテールアップの勘所
プラモをただ組むだけじゃもったいない! 作例から学べるディテールアップのコツをシェア。私の最近の作例(1/350高雄)では、こんな工夫で“艦橋の密度感”を出しました。写真例はブログリンクで(仮想:https://militari-blog.com/takao-detail/)。
- エッチングパーツ活用:手摺(railings)やラッタル(階段)をファインモールドのセットで追加。艦橋の多層感が一気にリアルに。接着はピンセット必須。
- 空中線アンテナ:0.2mm真鍮線で張り巡らし、無線室の活気を表現。曲げ工具で自然なたるみを。
- 艦載機の表情付け:零式水偵をタミヤのデカールでマーキング。カタパルト周りに影を入れ、発進待機風に。
艦橋の塗分けコツは、グレー基調に黒の陰影。ドライブラシでエッジを強調すると、城郭のような立体感が出ます。初心者さんは、YouTubeの「高雄型ディテールアップ」動画を参考に。作ってみると、史実の指揮官気分が味わえますよ!
よくある質問(FAQ)
高雄型について、読者さんからよく聞く質問をピックアップ。サクッと答えます。
Q:初心者に一番ラクなのは? A:1/700ウォーターラインの高雄キット一択! 部品数が少なく、接着剤でOK。1-2時間で完成し、飾り棚にすぐ置けます。次はフジミの特シリーズでステップアップを。
Q:高雄と愛宕の見分けポイントは? A:艦橋の形状! 高雄は前部がやや低め(1938年改装後)、愛宕は初期型の高塔式。プラモではデカールで旗艦マークを確認。史実では、愛宕の速力が0.5ノット速いんです。
Q:レイテ時の“摩耶改装”って何が違う? A:1944年の対空特化改。25mm機銃を12門以上に増強、レーダーを強化。主砲後部を撤去してスペース確保。夜戦の牙を保ちつつ、航空脅威に対応した“最終形態”です。
Q:展示台と水線モデル、どちらが映える?(用途別に提案) A:飾り重視なら展示台付きの1/350(青島高雄)。迫力満点! スペース節約なら水線モデルの1/700。用途別で、ゲーム再現なら水線で艦隊並べがおすすめです。
まとめ:高雄型で史実・二次創作・模型の三本柱を楽しもう
高雄型重巡洋艦は、“絵になる艦橋”と“牙のような長射程酸素魚雷”を兼ね備えた、日本重巡の極点。ワシントン条約の枷の中で生まれた野心作が、太平洋戦争で輝き、ゲームやドラマで今も息づいています。4姉妹の戦歴を振り返れば、勇猛さと儚さが胸に刺さりますよね。
この記事で、あなたの高雄型愛が深まったら嬉しいです。史実を学び、艦これやアズレンで推し活、プラモで手を動かす—三本柱で、長く楽しめるプラットフォームです。
コメント待ってます! ミリタリーブログ、次回もお楽しみに。
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