イランの死刑執行は、2025年にさらに増加しました。2026年1月23日の国連人権高等弁務官の説明では、2025年に少なくとも1,500人が処刑されたと報告され、前年から約50%増とされました。
ただし、死刑執行数はイラン当局の包括的な公開統計ではなく、国連や人権団体が確認した報告値です。通信遮断、非公開執行、身元確認の遅れにより、集計値は更新され得ます。
- 2024年はOHCHRが少なくとも901人と報告
- 2023年は少なくとも853人
- 2025年は国連人権高等弁務官が少なくとも1,500人と説明
- 年次値・集計日・確認方法を分けて読む
参考・国連人権機関
OHCHRの2024年執行数説明と、2026年1月の国連人権高等弁務官説明を基準にします。
1. 年次の執行数はどう増えたか
| 対象年 | 国連が示した報告値 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2023年 | 少なくとも853人 | 2025年1月OHCHR発表内の比較値 |
| 2024年 | 少なくとも901人 | 12月の1週間だけで約40人との報告 |
| 2025年 | 少なくとも1,500人 | 2026年1月23日の国連説明。更新可能性あり |

2024年の901人という数字には、女性、薬物関連犯罪で有罪とされた人、少数民族に属する人も含まれるとOHCHRは説明しました。2025年の1,500人はさらに大きな増加を示しますが、数字だけで個々の裁判の適否は判断できません。
2. 死刑と公正な裁判の懸念

国際人権法は、死刑を廃止していない国でも適用を極めて重大な犯罪に限定し、公正な裁判、弁護人へのアクセス、拷問による自白の排除、上訴の機会を求めます。国連特別手続は、イランの個別事件で弁護人や家族への情報不足、拷問・強要された自白の疑い、急速な執行に懸念を示してきました。
革命裁判所という名称だけで全事件の手続を同一視せず、罪名、適用法、審理の公開性、証拠、弁護権を事件ごとに確認する必要があります。
3. 薬物犯罪・政治事件・少数民族

OHCHRは、2024年の執行の多くが薬物関連犯罪に関係し、バルーチ人、クルド人、アフガニスタン人などの少数派が不均衡な影響を受けたと説明しています。ここでは『少数民族だから処刑された』と単純化せず、罪名と司法手続に加えて、地域・民族別の偏りを別の分析軸として扱います。
抗議活動や政治的反対と関連する事件では、『神への敵対』など死刑を伴い得る罪名、短期間の審理、弁護権、拷問疑惑が重要な確認点です。処刑されたスポーツ選手の事例検証でも、氏名と事件を個別に分けています。
4. 公開処刑と刑務所内執行を分ける

イランでは刑務所内の絞首刑に加え、公開の場で執行される例も報告されています。ただし、すべての執行が公開処刑ではありません。公開執行、非公開執行、拘禁中死亡、抗議現場での死亡を同じ数字に混ぜないことが重要です。
5. 2026年の状況をどう追うか

2026年は抗議活動への対応と、死刑を伴う罪名で拘束者が訴追される可能性が国連の懸念事項になっています。通信遮断があると、逮捕者数、死亡者数、死刑判決、実際の執行を即時に独立検証することが難しくなります。速報値には確認日と情報源を付けます。
- 判決数と執行数を分ける
- 公開処刑と刑務所内執行を分ける
- 国連・当局・NGOの集計日をそろえる
- 氏名確認済みと推計を分ける
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「女性・生命・自由」運動と抗議弾圧、拘禁施設での性暴力の報告、国際社会の法的対応、革命防衛隊の組織と軍事力を、論点別に分けて解説しています。
よくある質問
2025年の死刑執行数は?
国連人権高等弁務官は2026年1月、少なくとも1,500人と報告しました。
2024年は?
OHCHRは少なくとも901人と報告しました。
すべて公開処刑ですか?
いいえ。刑務所内執行と公開執行を分ける必要があります。
数字は確定値ですか?
確認済み報告の集計で、通信遮断や非公開執行により更新され得ます。
少数民族だけが対象ですか?
いいえ。ただしOHCHRは一部少数派への不均衡な影響を指摘しています。
2026年の状況は?
抗議関連拘束者に死刑を伴う罪名が使われる懸念があり、継続確認が必要です。
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