世界の軍用拳銃を2026年時点で見渡すと、主役は9mm口径のポリマーフレーム拳銃へほぼ移った。ただし、各国軍が同じ方向へ一斉に進んでいるわけではない。米軍のM17・M18、陸上自衛隊のSFP9、英仏軍のグロック17、豪州軍のF9、ドイツ軍が新たに選んだP13など、採用時期も更新速度も異なる。
本稿では、2026年7月26日現在の公開情報を基に、各国軍の制式・主力・更新中のハンドガンを一覧化する。特殊部隊用、旧式との併用、全軍配備前の銃は区別した。現代の軍用拳銃は「最強の一丁」より、弾薬、ホルスター、教育、整備を一体で運用できるかが重要である。
世界の軍用拳銃一覧【2026年7月時点】

- 9×19mmとポリマーフレームが主流
- 新型選定後も旧型との併用期間が続く
- ホルスター・照準器・教育まで含めて評価される
最初に主要20か国の状況を整理する。「制式」は必ずしも全兵科・全隊員へ同時に行き渡ったことを意味しない。新旧の拳銃が長期間併用される国も多い。
| 国 | 最新・主力の軍用拳銃 | 主な口径 | 2026年時点の位置づけ |
|---|---|---|---|
| 日本 | 9mm拳銃SFP9 | 9×19mm | 陸上自衛隊で新型として更新中。従来型9mm拳銃も残る |
| 米国 | M17・M18 | 9×19mm | M9・M11を置き換えた全軍共通系統 |
| カナダ | C22 | 9×19mm | SIG P320系。2023年に陸軍で運用開始 |
| オーストラリア | F9 | 9×19mm | P320 X-Carry Pro系。2024年に展開開始、2026年まで更新継続 |
| 英国 | L131A1/Glock 17 Gen4 | 9×19mm | 三軍向け主力。ブラウニングL9A1を更新 |
| フランス | Glock 17 Gen5 FR | 9×19mm | 三軍・統合機関へ大量配備された現行主力 |
| ドイツ | P13 | 9×19mm | CZ P-10 C OR系。2025年選定、P8から移行段階 |
| イタリア | Beretta 92FS | 9×19mm | 現役継続。部隊単位では別型も併用 |
| オーストリア | Pistole 80 | 9×19mm | Glock 17の軍用制式名。現在も公式装備一覧に掲載 |
| デンマーク | P320 X-Carry | 9×19mm | 旧M/49などを置換した現行主力 |
| ノルウェー | P80 | 9×19mm | Glock 17系を長期運用 |
| チェコ | CZ P-10 C | 9×19mm | CZ 75 SP-01 Phantomを段階的に更新 |
| ポーランド | VIS 100 | 9×19mm | 国産新型。2026年末まで追加納入が続く |
| スペイン | H&K USP系 | 9×19mm | 陸軍の公式装備に掲載される主力拳銃 |
| スイス | Pistole 75 | 9×19mm | SIG P220系。旧世代だが制度・教育体系に深く定着 |
| ロシア | 6P72 Udav、PYa、PM | 9×21mmほか | 新旧併用。Udavは更新用だが全面統一とは言いにくい |
| 中国 | QSZ-92系、新世代拳銃 | 5.8mm/9mm | 公開情報が限定的。複数世代が並行しているとみられる |
| 韓国 | K5 | 9×19mm | 国産の代表的制式拳銃。後継の全軍更新は未確認 |
| 台湾 | T75K3 | 9×19mm | 国産改良型。2026年にも生産・技術基盤が公式に確認された |
| トルコ | SAR9系 | 9×19mm | 国産拳銃計画の中核。用途別派生型を展開 |
この表で重要なのは、銃名より右端の「位置づけ」である。制式名は一行で書けるが、軍の腰回りは一本線ではない。旧銃、新銃、特殊用途銃の三本が、補給倉庫から射場まで何年も並走するからだ。
2026年の軍用拳銃に共通する4つの潮流

現代の制式拳銃は一丁の性能ではなく、弾薬・携行・訓練・整備を含むシステムで選ばれる。
9×19mm弾が事実上の世界標準である
NATO諸国を中心に、9×19mm弾は軍用拳銃の圧倒的な主流となった。米国のM17・M18、日本のSFP9、英仏軍のグロック17、カナダのC22、豪州のF9、ドイツのP13、ポーランドのVIS 100まで、更新世代の大半が同じ口径に収束している。
理由は威力だけではない。既存備蓄を利用でき、同盟国間で補給を合わせやすく、訓練用を含む供給網も厚い。拳銃は小銃ほど戦闘の主役にならないため、独自弾薬の性能差より兵站共通性が優先されやすい。
例外はある。ロシアの6P72 Udavは9×21mm弾を使用し、中国には5.8mm拳銃弾を使う系統が存在する。しかし、世界全体を見れば9×19mmの優位は揺らいでいない。
ポリマーフレームとストライカー方式が主流になった
現代の新規採用では、金属フレームのDA/SA拳銃より、ポリマーフレームとストライカー方式の組み合わせが目立つ。M17・M18、SFP9、Glock 17、P320系、CZ P-10 C、SAR9はいずれもこの潮流上にある。
ポリマーは軽量化だけでなく、交換式グリップで手の大きさへ合わせやすく、左右両用操作も組み込みやすい。米陸軍はM17・M18に三種類のグリップモジュールを用意し、M17でM9、M18でM11を置き換えた。
私は、ストライカー方式の普及を「ハンマーが消えた」という部品論だけで見るべきではないと考える。操作手順をそろえ、個人差を吸収し、教育と整備のばらつきを減らす方向へ軍組織が動いた結果だからだ。
拳銃単体ではなく「システム」で採用される
2026年の新型軍用拳銃を象徴するのが豪州軍のF9である。F9はSIG P320 X-Carry Proを基礎とし、赤点照準器、ライト、ホルスター、非致死性訓練キット、シミュレーター教育まで一体化された。豪州国防省は「単なる武器ではなくシステム」と説明し、2024年に展開を開始、2026年まで更新を続けるとしている。
軍にとって拳銃本体は調達品の一部にすぎない。脱落や奪取を防ぐホルスター、暗所用ライト、照準器、予備弾倉、整備工具、模擬弾、教育教材まで揃わなければ、部隊能力にはならない。陸上自衛隊の2025年調達文書でも、SFP9用ホルスターに自動ロックや奪取防止機能、左右別仕様などが求められている。
新旧併用は失敗ではなく、通常の更新過程である
数万丁規模の拳銃を更新するには、調達費だけでなく教育、弾薬、整備工具、保管設備、ホルスターの交換が必要となる。新型を選定した翌年に旧型が消えるわけではない。
チェコ軍はCZ P-10 Cを導入しつつ、旧CZ 75 SP-01 Phantomを予備役などへ回している。ドイツ軍もP13を選定したが、2026年はP8からの移行が始まる段階である。ロシアではUdav、PYa、PMの複数世代が併存する。私は、一覧表で一国一丁に丸めるより、この移行状態を示すほうが実態に近いと見る。
日本:9mm拳銃SFP9への更新は現在進行形

陸上自衛隊の新型制式拳銃は、H&K製の9mm拳銃SFP9である。2019年12月、SFP9、Beretta APX、Glock 17の比較試験を経て選定された。装弾数は15発で、使用者の手に合わせて握把部品を交換できる。
SFP9はポリマーフレーム、ストライカー方式、左右両用操作、アクセサリーレールを採用する。ただし旧型9mm拳銃が直ちに全廃されたわけではなく、部隊配備と教育・補給体系は順次切り替わる。
2025年にも陸上自衛隊がSFP9用ホルスターを調達している事実は、SFP9が単なる発表済み装備ではなく、運用基盤の整備が続く現役装備であることを示す。私は、日本のSFP9導入で見るべき点は「外国製か国産か」だけではなく、拳銃、ホルスター、教育、補給を一式で更新する長期事業だという点にあると考える。
SFP9の構造、従来型9mm拳銃との違い、選定経緯は個別記事で扱う。
詳しくは自衛隊のSFP9と従来型拳銃の違いを参照してほしい。
米国・カナダ・オーストラリア:P320系が形成した巨大な共通圏
米軍のM17とM18
米軍のM17・M18は、SIG Sauer P320を基礎とするModular Handgun Systemである。M17がフルサイズ、M18がコンパクト型で、いずれも9mm弾と17発または21発弾倉を使用する。米陸軍の公式説明では、M17がM9、M18がM11を置き換える位置づけである。
特徴は、握把サイズや構成を変えられるモジュールとして扱ったことだ。米軍採用はP320系の信用を押し上げ、カナダ、デンマーク、オーストラリアの選定にも重なる流れを作った。
M9の歴史やBeretta 92系の構造は別記事へ分離する。
詳しくはベレッタ92F・米軍M9の歴史と構造を参照してほしい。
カナダ軍のC22
カナダ陸軍のC22はP320派生型で、2023年に運用を開始した。初期7,000丁に加え、空海軍・憲兵向けを含む最大9,500丁のオプションが設定され、左右両用操作や軽量化が更新点となった。
豪州軍のF9
豪州のF9は、単にP320系を採用しただけではない。赤点照準器とライトを標準構成へ入れ、訓練体系まで変更した点で一歩先を行く。旧Browning Mk3からの更新は2026年まで継続するため、2026年版の軍用拳銃一覧では「配備完了品」ではなく「大規模移行中」と記すのが正確である。
欧州:グロック優勢の中でCZと国産拳銃が伸びる

英国はGlock 17 Gen4を三軍へ導入
英国防省は2013年、25,000丁以上のGlock 17 Gen4を三軍へ供給し、Browning L9A1を更新すると発表した。9mm口径、17発弾倉、軽量なポリマーフレームという現在の標準像を早い段階で採用した例である。2026年までに英国防省が発表した全軍向け後継への全面移行は確認できないため、本稿ではL131A1を現行主力として扱う。
詳しくはグロック17の世代・性能・採用国を参照してほしい。
フランスはGlock 17 Gen5 FRを大量配備
フランス軍はGlock 17 Gen5 FRを採用し、陸軍、空軍・宇宙軍、海軍、統合機関へ配備した。国防省資料では2020年から2022年に納入し、総計74,596丁の契約が進められた。現行の陸軍公式装備ページにも9mm・17発のGlock 17 Gen5が掲載されている。
英仏の採用は、Glock 17が大規模軍隊の標準装備として定着したことを示す。SIG P226との違いは比較記事へ送る。
詳しくはグロック17とSIG P226の軍用拳銃比較を参照してほしい。
ドイツはP8からP13へ転換
2026年版で最も大きな更新点の一つがドイツである。ドイツ国防省は2025年11月、新制式拳銃P13と携行システムの調達を承認した。目的は、現用P8の技術的・人間工学的な弱点を解消し、近代的な拳銃と携行システムへ更新することにある。
P13はCZ P-10 C ORを基礎とするFDE色の光学照準器対応型で、2025年12月にメーカー側から選定が公表された。したがって2026年7月時点では、「P13が新制式」「P8は移行期間中の現役」という二層構造で見るべきである。私は、ドイツが国産H&Kの後継をチェコ系CZへ求めた点を、欧州小火器市場の勢力図が変わった象徴と見る。
チェコ軍もCZ P-10 Cへ更新
チェコ軍ではCZ P-10 CがCZ 75 SP-01 Phantomを段階的に置き換えている。2023年の公式発表では、即応旅団、空挺連隊、偵察部隊などで使用が進み、15発弾倉やコンパクトな寸法が評価された。旧Phantomは予備役部隊などへ回され、新旧装備が階層的に再配置されている。
ポーランドはVIS 100を2026年まで増備
ポーランドのVIS 100は、国産個人戦闘システム「Tytan」の構成装備として開発された9mm拳銃である。ポーランド国防省によれば、2023年契約分の約28,000丁が2026年末までに納入される。さらに2024年にも13,000丁の契約が結ばれた。旧9×18mmマカロフ系拳銃を減らし、9×19mmへ統一する兵站改革の意味が大きい。
デンマークはP320 X-Carryを採用
デンマーク軍は2018年にP320 X-Carryを選定し、2019年から配備した。通常型と秘匿携行型を用意し、旧M/49を含む従来拳銃を置き換えた。21発弾倉、ライト、レーザー、サプレッサーへの対応など、拳銃を拡張可能な装備として選んだ例である。
旧世代でも現役のイタリア、スペイン、スイス、オーストリア
イタリア陸軍ではBeretta 92FSが現役で、2025年にも専用ホルスター調達が確認できる。旧世代の構成でも、国内生産、備蓄、教育、整備網が更新時期を左右する。
スペイン陸軍の公式装備ページには、9×19mm、ポリマーフレーム、DA/SAのH&K拳銃が掲載される。寸法と重量からUSP系に当たる。
詳しくはH&K USPの構造と軍・特殊部隊での運用を参照してほしい。
スイスのPistole 75はSIG P220系で、公式教範と射撃制度に残る。オーストリアのPistole 80はGlock 17の制式名で、連邦軍の公式装備一覧に掲載される。ノルウェーでも2023年に全軍向けP80教育文書が更新された。
SIG P226を含む金属製DA/SA拳銃は、特殊部隊や海軍系部隊で長く使われてきた。ただし「有名な軍用拳銃」と「2026年の全軍最新制式」は同義ではない。
詳しくはSIG P226の性能と採用国を参照してほしい。
ロシア・中国・東アジア:国産化と複数世代の併用
ロシアは6P72 Udavへの更新を進める
ロシアの6P72 Udavは、9×21mm弾と18発弾倉を採用する新型拳銃である。Rostecは、ロシア国防省が一般型と特殊型を調達し、PMマカロフを置き換える計画を進めていると説明した。2023年には量産試験用弾薬の供給も公表されている。
ただし、ロシア軍全体がUdavへ統一されたと断定するのは危険である。PYaやPMなど既存拳銃の保有規模が大きく、戦時下では新旧装備の併用が続くとみるのが妥当だ。
中国は公開情報の少なさ自体が特徴
中国の軍・武警系では92式拳銃が長く使われてきた。一方、国有企業は2022年に「20式」銃族と新世代拳銃を公開している。部隊別の配備数や旧型との置換率は公表が乏しい。
このため、2026年の中国を単一モデルで断定するより、「QSZ-92系と新世代拳銃が並行するが、全軍配備状況は不透明」と整理するのが安全である。
韓国のK5は国産拳銃の長寿例
韓国のK5は、9×19mm弾を用いる国産拳銃である。製造元SNT Motivの2025年版防衛製品カタログにもK5/DP51シリーズが掲載されている。後継候補や新型開発の話題はあるものの、2026年7月までに全軍の標準拳銃を別型へ全面更新したという公的発表は確認できない。
台湾はT75K3の国産生産を継続
台湾軍のT75K3は、T75系列を近代化した国産9mm拳銃である。台湾国防部系の軍事通信社は2026年7月15日、立法院委員が第205工廠を視察し、T75K3拳銃とT112小銃の機能・設計、生産能力を確認したと報じた。少なくとも2026年時点でT75K3が現役の国産装備体系に含まれることは確認できる。
トルコはSAR9系を用途別に展開
SAR9はトルコの国産拳銃計画で選ばれたポリマーフレーム、ストライカー方式の9mm拳銃である。交換式の側面・背面グリップ部品を備え、派生型SAR9 SPはトルコ軍と特殊部隊の要望に合わせて開発された。トルコは輸入代替だけでなく、軍用拳銃を輸出産業へ育てる狙いも持つ。
軍用拳銃は何を基準に選ばれるのか
信頼性と耐環境性
軍用拳銃は砂塵、泥、水、温度差、落下、長期保管に耐える必要がある。デンマークの選定でも、故障、精度、暗所、落下を含む試験が行われた。
左右両用と体格差への対応
交換式グリップや左右両用操作は、隊員の体格・利き手の差を吸収し、組織全体の教育効率を上げる。SFP9、M17・M18、C22、SAR9がこの要求を反映する。
ホルスターと光学機器への対応
拳銃の照準器は固定照準具だけとは限らなくなった。豪州F9は赤点照準器とライトを標準システムに含み、ドイツP13はOptics-Ready型を基礎とする。今後の新規採用では、光学照準器対応が「特殊仕様」から「将来拡張の前提」へ変わる可能性が高い。
ライフサイクルコスト
採用では本体価格に加え、弾薬、整備、部品、教育、ホルスター共通化、長期供給まで評価される。
古いBeretta 92FSやPistole 75が残るのも、旧型を支える運用基盤の価値が大きいからだ。
「最強の軍用拳銃」は決められるのか
現代の主要9mm拳銃は、信頼性、容量、左右両用性、アクセサリー対応で大差がつきにくい。
違いが出るのは運用思想である。米軍はモジュール性と全軍共通化、豪州軍は照準器・ライト・教育を含むシステム化、日本は従来型からの段階更新、ポーランドと台湾は国産基盤の維持、ロシアは独自の9×21mm弾、中国は国産銃族全体の更新を重視する。
したがって「どれが最強か」という問いには、何を最適化するかを先に決める必要がある。単体性能のランキングを知りたい読者は別記事を参照してほしい。
詳しくは威力・実用性で比べる拳銃ランキングを参照してほしい。
世界の軍用拳銃に関するFAQ
2026年時点で最も新しい制式拳銃は何か
選定時期だけで見れば、ドイツ軍が2025年末に選んだP13が最新級である。ただし、P13は配備移行の初期段階にある。実際の全軍展開という意味では、2026年まで更新が続く豪州F9やポーランドVIS 100も「最新動向」に含まれる。
自衛隊の最新拳銃は何か
陸上自衛隊の最新拳銃は9mm拳銃SFP9である。2019年に選定され、従来型9mm拳銃から段階的に更新されている。2025年にも専用ホルスターの調達文書が確認できるため、運用基盤の整備は続いている。
米軍の制式拳銃はM17とM18のどちらか
両方である。M17はフルサイズ、M18はコンパクト型で、任務や部隊に応じて使い分ける。米陸軍はM17をM9の後継、M18をM11の後継として位置づけている。
なぜGlock 17は各国軍で多く使われるのか
軽量、操作の単純さ、17発弾倉、耐久性、供給実績が理由である。英仏、オーストリア、ノルウェーなどで採用され、整備・部品市場も大きい。
SIG P226はもう軍用拳銃ではないのか
軍・特殊部隊での使用は残るが、2026年の新規全軍採用の中心ではない。金属フレームのDA/SA拳銃として高い評価を受ける一方、標準装備の更新ではP320系やGlock系など、軽量なストライカー方式へ移る国が増えた。
軍人は全員が拳銃を携行するのか
全員ではない。拳銃は将校、車両乗員、航空要員、憲兵、特殊部隊、重火器操作員など、小銃を常時携行しにくい職種や副武装を必要とする隊員へ配られることが多い。国や任務によって支給基準は異なる。
まとめ:軍用拳銃の進化は銃本体より運用体系に表れる

2026年の世界の軍用拳銃は、9×19mm弾、ポリマーフレーム、ストライカー方式、左右両用操作を中心に収束している。米国のM17・M18、カナダのC22、豪州のF9はP320系の共通圏を形成し、英国、フランス、オーストリア、ノルウェーではGlock系が定着した。日本はSFP9へ更新中で、ドイツはCZ P-10 C OR系のP13を新たに選び、ポーランド、台湾、トルコは国産拳銃を防衛産業の基盤として育てている。
一方、イタリアのBeretta 92FS、スイスのPistole 75、ロシアのPMやPYaのように旧世代も消えていない。これは更新の遅れだけではなく、備蓄、教育、整備、予備役を含む軍組織の現実である。
軍用拳銃の本当の性能は、射撃場の一丁だけでは測れない。数万人の隊員が、異なる気候と任務で、同じ弾薬、同じホルスター、同じ教育手順を使い続けられるか。その地味な再現性こそ、制式拳銃を民間向けの人気銃から分ける境界線である。
詳しくは拳銃・小銃・機関銃を含む銃器分類を参照してほしい。
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