P90 TRとPS90 HCの違い|東京マルイのP90はどれを買う?──長さ・連射・付属品で比べたら、今は「P90プラス」も外せない

東京マルイP90 TR・PS90 HC・P90プラスの全長比較

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東京マルイのP90の電動ガンを買おうとして、まず迷うのが「P90 TR」と「PS90 HC」の違いだと思う。どちらもあの未来的な形をしていて、写真だけでは見分けがつかない。ところが中身を比べると、長さも、連射の速さも、付属品も、狙っている使い方もかなり違う。

さらに、2023年には「P90プラス」という新しいモデルも加わった。この記事では、P90 TRとPS90 HCの違いを中心に、P90プラスも含めて、東京マルイのP90をどれにするか決められるように整理した。どれも18歳以上を対象にしたエアソフトガンで、サバイバルゲームや室内での的撃ちを楽しむための製品だ。

この記事の結論
目次

結論:東京マルイのP90、3つの早見表

まず、3つのモデルを並べておく。

重さは、どれも2kg前後で大きな差はない。違いが出るのは、長さと連射の速さ、それに付属品だ。このほかに、ドットサイトが付いた標準のP90もある。

P90 TRは504mm、PS90 HCは667mm、P90プラスは505mmで、連射速度の目安を添えた比較図
TR・プラスの連射速度は参考値。HCの約25発/秒はメーカー公表値です。

そもそも実銃のP90とPS90は何が違う?

エアソフトガンの話の前に、元になった実銃の違いを押さえておく。

P90は、ベルギーのFN社が作った個人防衛火器、いわゆるPDWだ。機関部の上に横向きに載せる半透明のマガジンと、ストックの中に機関部を収めたブルパップという構造で、短い全長に収めている。使う弾は、専用の5.7×28mm弾だ。P90という銃そのものの話はP90の解説で、5.7mm弾については5.7×28mm弾とFive-seveNの解説で書いた。

PS90は、そのP90をアメリカの民間向けに作り直したモデルだ。銃身を16インチに延ばし、フルオートの機能を外してセミオート専用にしている。つまり実銃の世界では、P90は軍や警察の銃、PS90は民間の銃という違いがある。

東京マルイのPS90 HCは、このPS90の長い銃身の外観を再現したものだ。ただし、エアソフトガンとしてはフルオートで撃てる。外観は民間型、中身は連射の速いハイサイクルという、ちょっと面白い組み合わせになっている。

違い1:長さ──短さのP90か、長い銃身のPS90か

いちばん目に見える違いは、全長だ。P90 TRは504mmで、肩に当てても体の前にほとんどはみ出さない。この短さが、P90という銃のいちばんの持ち味だ。PS90 HCは667mmと、160mmほど長い。

屋内の狭いフィールドや、建物の中で戦うフィールドでは、短いP90 TRのほうが角を曲がるときや、物陰から体を出すときに引っかかりにくい。逆に屋外の広いフィールドでは、PS90 HCの長さは気にならず、長い銃身の見た目もよく映える。

おもしろいのは、P90 TRに付属のサプレッサーを付けると、全長が670mmになることだ。PS90 HCとほぼ同じ長さになる。屋内ではサプレッサーを外して短く、屋外では付けて長く、と使い分けられるのは、TRならではの楽しみ方だ。

違い2:連射の速さ──秒間15発か、25発か

もうひとつの大きな違いは、発射サイクル、つまり1秒間に何発撃てるかだ。P90 TRは秒間約15発のスタンダード電動ガンで、PS90 HCは秒間約25発のハイサイクル電動ガンだ。

ハイサイクルの良さは、引き金を引いている間に、たくさんの弾を一気に送り込めることだ。相手の近くに弾をばらまいて、動きを止める撃ち方がしやすい。

その一方で、弾がすぐなくなる。ここで少し計算してみると、PS90 HCに付属の300発のマガジンは、秒間25発で撃ち続けると、およそ12秒で空になる。P90 TRの68発のマガジンなら、秒間15発で5秒もたない。どちらのモデルを選ぶにしても、引き金を引き続けるのではなく、短く区切って撃つ「指切り」を覚えたほうが、弾もバッテリーも長持ちする。

フィールドによっては、発射サイクルや初速、使える弾の種類について決まりがあるので、行く前に確かめておきたい。フィールドの選び方と基本のルールはサバゲーのフィールドの選び方とマナーにまとめた。

違い3:付属品と使い勝手

P90 TRは「レイルとサプレッサー」

P90 TRのTRは、上と左右の3面にレイルを持つことを表している。レイルにはドットサイトやライトを自由に取り付けられる。標準のP90はドットサイトが最初から付いているのに対して、TRは照準器を自分で選ぶ形だ。サプレッサーが付属するのもTRの特徴だ。

照準器を付けないままでも撃てるが、狙いやすさがまるで違うので、TRを買うならドットサイトもいっしょに用意したい。ダットサイトの選び方はサバゲー用ダットサイトの選び方で書いた。

PS90 HCは「300発のマガジン」

PS90 HCには、最初から300発入るマガジンが付属する。P90 TRの標準のマガジンは68発なので、たくさん撃ちたい人にとってはここが大きな差になる。ハイサイクルで撃つなら、68発ではすぐに足りなくなるので、最初から300発のマガジンが付いているのは理にかなっている。

レシーバーの形は、基本的にP90 TRと同じだ。長い銃身と連射の速さ以外は、TRとほぼ同じ感覚で扱える。

4つ目の選択肢:2023年に出たP90プラス

ここまでTRとHCを比べてきたが、これから新品で買うなら、2023年5月に出たP90プラスも外せない。東京マルイの「電動ガンプラス」シリーズの第1弾で、P90をもとに、中身を大きく作り替えたモデルだ。

P90プラスの外観は、3面レイルを持つTRと同じ形で、色は黒になっている。中身には、FETという電子部品を使った制御回路が入っていて、引き金の反応がよくなった。とくにセミオートで1発ずつ撃つとき、引いた瞬間に弾が出る感覚がはっきり違う。スタンダードタイプとしては初めて、東京マルイのMS LiPo(リポ)バッテリーにも対応した。

性能の差もはっきりしている。同じ条件でP90 TRとP90プラスを比べた計測では、初速がTRの約87m/sに対してプラスは約93m/s、発射サイクルも秒間約14発に対して約18発と、どちらもプラスが上回った。

その代わり、TRに付属していたサプレッサーは付かない。サプレッサーを含めた実銃らしい姿を手軽に楽しみたいならTR、撃ったときの性能を重視するならプラス、という選び方になる。アニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の主人公レンのピンクのP90を再現したモデルも出ているので、作品のファンは探してみてほしい。

スタンダードとハイサイクル、中身は何が違う?

P90 TRとPS90 HCの連射の差は、外から見えない機関部の違いから来ている。電動ガンは、モーターでギアを回し、ピストンを引いて空気を押し出し、BB弾を飛ばす。ハイサイクル電動ガンは、このモーターとギアを、速く回るように作った専用のものに置き換えている。だから同じ電池の電圧でも、1秒あたりの発射数が大きく増える。

その代わり、速く回すぶん電気をたくさん使い、部品にもかかる負担が大きい。同じバッテリーでも、ハイサイクルのほうが早く減る。ゲームの途中でバッテリーが切れないように、HCを選ぶなら予備のバッテリーも1本用意しておきたい。

P90プラスは、スタンダードの機関部はそのままに、電子制御の回路を足して効率を上げたモデルだと考えるとわかりやすい。秒間約18発という数字は、スタンダードとハイサイクルのちょうど間にあたる。

当てやすさの目安

どのモデルも、遊びとして撃つには十分に当たる。参考までに、レビューで報告されている当てやすさの目安を並べておく。

モデル報告されている目安
P90 TR風が強くなければ、15〜20mで当てやすい
PS90 HC指切りで短く区切って撃っても、弾が狙った場所に集まりやすい
P90プラス30m・40mの射撃でも弾道が安定している

実際の当たり方は、BB弾の重さや天気、ホップアップという弾の浮き上がりを調整する仕組みの合わせ方でかなり変わる。数字は目安として見てほしい。

P90系を扱うときの3つのこつ

P90の形は独特なので、ほかの電動ガンとは少し違う扱い方のこつがある。

1つ目は、構え方だ。P90はストックの中に機関部を収めたブルパップなので、重さが後ろ寄りで、グリップの角度も寝ている。銃口を下げた構えから持ち上げると、狙いが上にずれやすい。最初は、肩にしっかり当ててから狙う動きを、家で何度か練習しておくといい。

2つ目は、マガジンの交換だ。P90は機関部の上にマガジンを載せる形なので、ほかの銃のように下から差し込むのとは勝手が違う。慣れないうちは交換に手間取るので、ゲームの前に、説明書どおりの付け外しを繰り返して手に覚えさせておきたい。

3つ目は、手入れだ。P90 TRは、レシーバーと銃身を外しやすい作りになっていて、中の銃身まで手が届きやすい。撃ったあとは、付属の道具や掃除用の棒で銃身の中を掃除しておくと、当たり方が落ちにくい。

どれを選ぶ?タイプ別のおすすめ

こんな人におすすめ理由
初めての電動ガンで、P90の形が好きP90プラス引き金の反応がよく、リポにも対応していて長く使える
実銃に近い姿を、価格を抑えて楽しみたいP90 TRサプレッサーが付属し、レイルで自由に飾れる
屋外のフィールドで連射を楽しみたいPS90 HC秒間約25発と、300発のマガジン
屋内の狭いフィールドで使いたいP90 TRかP90プラス全長約50cmで取り回しがいい
すぐに撃てる状態で欲しい標準のP90ドットサイトが最初から付いている

迷ったら、私はP90プラスをすすめる。TRと同じ短さと形のまま、撃ったときの気持ちよさが一段上がっている。連射の速さにこだわるならHC、付属品を含めて安くそろえたいならTRだ。

ほかのメーカーの電動ガンとも比べたい人は、東京マルイ・VFC・クライタックの比較や、電動ガンおすすめランキングも参考にしてほしい。

本体のほかに用意するもの

東京マルイの電動ガンは、バッテリーと充電器が別売りだ。本体だけ買っても撃てないので、いっしょに用意するものをまとめておく。

用意するもの選び方
バッテリーTRとHCは8.4Vのニッケル水素ミニSバッテリー。プラスはMS LiPoも使える
充電器バッテリーの種類に合わせたもの
BB弾まずは0.2gの弾。屋外のフィールドではバイオ弾を指定されることが多い
ゴーグル目を守るために必ず。曇り止めもあると楽
ドットサイトTRとプラスには付いていないので、狙いやすくするなら
ガンケースフィールドへの持ち運びに

バッテリーは、同じ東京マルイの電動ガンでも、モデルによって使える種類やコネクターが違う。P90プラスのリポバッテリーはMR30という新しいコネクターを使っているので、買う前に必ず説明書で確かめてほしい。

BB弾の重さや、屋外で使うバイオ弾の話はサバゲー用BB弾の選び方で詳しく書いた。

ゴーグルは、サバゲーでいちばん大事な装備だ。選び方はサバゲー用ゴーグルの選び方にまとめた。

PS90 HCは全長が667mmあるので、持ち運ぶならライフル用の長さのケースが要る。P90 TRやP90プラスなら、もっと短いケースでも収まる。

買う前に確かめたいこと

  • 18歳以上用のエアソフトガンであること。18歳未満は対象外で、販売も使用も認められていない
  • お店によっては、TRやHCが取り寄せの扱いになっていることがある。在庫と納期を確かめる
  • メーカーが認めていない分解・改造はしない。法定の威力を超えるものは、所持も禁止されている
  • 持ち運ぶときは、ケースに入れて外から見えないようにする
  • 撃つのは、サバゲーのフィールドや、自宅の安全な場所での的撃ちに限る

サバゲーを始める流れや、最初にそろえる装備の全体像はサバゲー初心者の完全ガイドで書いている。

よくある質問

P90 TRと標準のP90は何が違う?

標準のP90はドットサイトが最初から付いていて、買ってすぐに狙える。P90 TRは、上と左右のレイルに照準器やライトを自由に付けられる形で、サプレッサーが付属する。発射サイクルはどちらも秒間約15発で、撃った感じに大きな違いはない。

初めての電動ガンなら、どれがいい?

P90の形が好きなら、P90プラスがいちばん無難だと思う。全長が短くて扱いやすく、引き金の反応もいい。価格を抑えたいならTRでもいい。ハイサイクルのHCは、弾の消費が早く、バッテリーも減りやすいので、2丁目以降の楽しみにとっておくのもいい。

冬でも使える?

使える。電動ガンはバッテリーとモーターで動くので、ガスを使うエアソフトガンのように寒さで威力が大きく落ちることは少ない。リポバッテリーは寒い日でも力が落ちにくいとされているので、冬によく遊ぶならP90プラスとリポの組み合わせが心強い。電動・ガス・エアコキの違いは電動ガン・ガスガン・エアコキの違いで比べた。

実銃のように5.7mmの弾を撃つの?

撃たない。エアソフトガンは、どのモデルも直径6mmのプラスチックのBB弾を撃つ。実銃のP90が使う5.7×28mm弾とはまったく別物だ。

P90とMP7、どちらの形がサバゲー向き?

どちらも短く、屋内のフィールドで扱いやすい。P90は横向きのマガジンで装弾数が多く、MP7は細身で軽い。実銃の2丁の違いはP90 vs MP7で比べた。

まとめ

  • P90 TRは短いスタンダード電動ガン。3面レイルとサプレッサー付きで、秒間約15発
  • PS90 HCは銃身の長いハイサイクル電動ガン。全長667mm、秒間約25発、300発のマガジン付き
  • 違いは長さと連射の速さ。屋内ならTR、屋外で連射を楽しむならHC
  • これから新品で買うなら、TRと同じ形のまま性能が上がったP90プラスも候補に入れる
  • バッテリーと充電器、BB弾、ゴーグルは別に用意する

P90は、映画やゲーム、アニメで何度も「未来の銃」として描かれてきた。その形を手元に置ける東京マルイのP90は、どのモデルを選んでも、持った瞬間にわくわくさせてくれる。自分の遊び方に合う1丁を選んで、安全に楽しんでほしい。

参考資料

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この記事を書いた人

軍研ノート編集部のアバター 軍研ノート編集部 自衛隊・兵器 / 戦史 / サバゲー

自衛隊で6年間勤務した編集長を中心に、自衛隊時代の仲間やサバゲーを通じた知人と記事を制作。経験と公開資料をもとに、装備の仕組みや歴史、その背景にある人々の工夫を掘り下げています。「かっこいい」から、その先の理解へ。編集長のプロフィール → 運営・編集方針

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