2026年、ついにエースコンバット8が発売される。
「シーヴの翼」という偽りの名を背負い、崩壊したFCU(中央ユージア連合)の空を駆ける新作の発表に、世界中のエースたちが沸き立った。だが、ここで一つ問いたい。
君は、エースコンバット7をプレイしただろうか?
「今さら前作?」と思うかもしれない。しかし断言する。AC8を最大限に楽しみたいなら、今からでもAC7をプレイする価値は十二分にある。いや、むしろ「やらなければならない」とすら言える。
本記事では、ミリタリーブログ運営者として、そして一人のエースコンバットファンとして、AC7が持つ魅力とAC8への橋渡しとしての重要性を徹底解説する。
エースコンバット7とは?——2019年に蘇った「ナンバリング最新作」
エースコンバット7 スカイズ・アンノウンは、2019年にバンダイナムコエンターテインメントから発売されたフライトシューティングゲームだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2019年1月17日(海外)、1月18日(日本) |
| 対応機種 | PlayStation 4 / Xbox One / PC(Steam) |
| ジャンル | フライトシューティング |
| 舞台 | ストレンジリアル(架空世界)、2019年 |
| 主要テーマ | 無人機と有人機、空の支配権 |
実に12年ぶりのナンバリング新作として登場したAC7は、シリーズの魂を完全に継承しながら、現代の技術で「空を飛ぶ快感」を蘇らせた傑作だ。
累計販売本数は500万本を突破。これはシリーズ最高記録であり、世界中に「空戦ゲームの需要」が確実に存在することを証明した。
AC8前にAC7をやるべき5つの理由
理由1:ストレンジリアルの「現在」を知らなければAC8は半分しか楽しめない
AC8の舞台は2029年のストレンジリアル。AC7の物語から10年後の世界だ。
AC7で描かれたのは、オーシア連邦とエルジア王国の全面戦争「灯台戦争」。この戦争では、無人機の大量投入、衛星兵器の破壊、国際停戦監視軍(IUN)の機能不全など、現実世界の軍事トレンドを反映した要素が数多く登場した。
特に重要なのは以下の点だ。
- 無人機(ドローン)が戦場を席巻し、有人パイロットの存在意義が問われた
- エルジア王国の「アーセナルバード」が航空優勢の概念を覆した
- 宇宙エレベーター「灯台」を巡る争いが、エネルギー資源と軍事の結節点を示した
- 戦後、各国の軍事バランスは大きく変動した
AC8でFCU(中央ユージア連合)がソトア共和国の電撃侵攻を受け、壊滅的な打撃を負った背景には、この「灯台戦争」後の混乱が確実に影響している。AC7をプレイせずにAC8に臨むのは、太平洋戦争を知らずに現代の日米関係を語るようなものだ。
関連記事:【AC8解説】FCU(中央ユージア連合)を3分で理解しよう|歴史と特徴を徹底解説
理由2:操作感覚を「体に染み込ませる」準備ができる
エースコンバットシリーズの操作は、決して難しくない。しかし「簡単」とも言い切れない。
AC7では、エキスパート操作(フルコントロール)とスタンダード操作(簡易)の両方が用意されている。AC8でも同様の操作体系が採用される可能性は高い。
| 操作タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| スタンダード | ロールとピッチが自動調整される | 初心者、気軽に遊びたい人 |
| エキスパート | 全ての機動を自分で制御 | 中級者以上、リアルな操縦感を求める人 |
エキスパート操作での「ハイGターン」「コブラ機動」「シザース」といった高等テクニックは、一朝一夕では身につかない。AC8発売前の数ヶ月で、AC7を通じて指に操作を覚え込ませておくことは、発売日から最高難易度に挑むための最短ルートだ。
特にミサイル回避の「直角機動」や、敵機の背後を取る「エネルギー管理」の感覚は、実際に飛んで体得するしかない。座学だけでは絶対に身につかない領域だ。
理由3:登場機体の「個性」を把握できる
AC7には実在機・架空機合わせて30機種以上が登場する。
F-22A ラプター、Su-57 フェロン、F-15E ストライクイーグル、ラファールM、タイフーン——現代の空を彩る名機たちが、それぞれ固有の性能を持ってプレイヤーを待っている。
| 機体カテゴリ | 代表機 | 特徴 |
|---|---|---|
| ファイター | F-22A、Su-57 | 空対空戦闘特化、機動性重視 |
| アタッカー | A-10C、Su-34 | 対地攻撃特化、重武装 |
| マルチロール | F/A-18F、Rafale M | 空対空・対地の両立 |
AC8でも同様の機体カテゴリが採用されるだろう。AC7で各機体の「クセ」を把握しておけば、AC8で新機体が追加されても即座に適応できる。
例えばF-14Dトムキャットは、可変翼による独特の挙動と長距離ミサイル運用が魅力だが、旋回性能では最新鋭機に劣る。この「一長一短」を体で理解しているかどうかで、AC8での機体選択に大きな差が出る。
関連記事:F-14トムキャットとは?トップガンで伝説となった戦闘機の性能と歴史を徹底解説
理由4:「無人機」というテーマの重みを理解できる
AC7最大のテーマは「無人機 vs 有人機」だ。
作中では、エルジア王国が開発した無人機群が、人間のパイロットを圧倒する場面が何度も描かれる。AIが操る無人機は疲労を知らず、Gの限界もなく、躊躇なく特攻する。
主人公トリガーは、この「機械の空」に対して「人間の意志」で立ち向かう。
AC8の公式発表では、「名声は真実ではなかった」というキーワードが示されている。これは「英雄の虚像」を描く物語になる可能性が高い。AC7で「人間のエースパイロットとは何か」を問われた経験があれば、AC8のテーマがより深く心に響くはずだ。
現実世界でも、無人機の軍事利用は急速に進んでいる。ウクライナ戦争では民生ドローンが戦場の様相を変え、各国は無人戦闘機の開発を加速させている。AC7は、この「空の未来」を予見したような作品なのだ。
関連記事:【2025年最新版】世界最強戦闘機ランキングTOP10|現役配備機限定で徹底比較
理由5:DLCで「追加シナリオ」も楽しめる
AC7には、本編クリア後に楽しめるDLCミッションが3本用意されている。
| DLC | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| Unexpected Visitor | 追加ミッション | 巨大潜水艦との戦闘 |
| Anchorhead Raid | 追加ミッション | 夜間港湾強襲 |
| Ten Million Relief Plan | 追加ミッション | アーセナルバード級との再戦 |
これらのDLCは、本編では語られなかった戦争の側面を描いており、ストレンジリアル世界の解像度を高めてくれる。特に「Anchorhead Raid」は、夜間低空侵入という現実の空軍作戦を彷彿とさせる緊張感あふれるミッションだ。
さらに、DLCでは追加機体も入手可能。ADF-11F レイヴン(無人機)やASF-X 震電II(架空機)など、本編には登場しない機体でプレイの幅が広がる。
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AC7の魅力を深掘り——なぜ今でも色褪せないのか
映像美:Unreal Engine 4が描く「空の表現」
AC7は、Unreal Engine 4を採用した初のエースコンバット作品だ。
雲の中に入ると機体に霜が付着し、操縦に影響を与える。夕焼けの中を飛べば、コックピット内がオレンジ色に染まる。この「空の質感」は、2019年当時としては圧倒的なものだった。
AC8ではUnreal Engine 5と独自の雲エンジン「Cloudly」が採用される。AC7で「空の美しさ」を体験しておけば、AC8の技術的進化をより鮮明に実感できるはずだ。
音楽:小林啓樹による「戦場のオーケストラ」
エースコンバットシリーズの音楽は、ゲーム音楽の中でも最高峰に位置する。
AC7のサウンドトラックは、オーケストラとラテン音楽を融合させた独自のスタイル。特に「Daredevil」「Archange」「Faceless Soldier」といった楽曲は、プレイ中の高揚感を何倍にも増幅させる。
戦闘機に乗り込み、加速しながらBGMが盛り上がっていく瞬間——これを味わうためだけにAC7をプレイする価値がある。
シナリオ:河野一聡が描く「空の戦争」
AC7のシナリオは、シリーズディレクター河野一聡氏の手によるもの。
主人公トリガーは、冤罪で懲罰部隊に送られ、そこから這い上がっていく。「囚人」から「英雄」へ——この成り上がり物語は、プレイヤーに強烈なカタルシスを与える。
特筆すべきは、敵味方双方の視点が丁寧に描かれること。エルジア側の苦悩、オーシア側の混乱、そして「空」という戦場でしか分かり合えない者たちの絆。この多層的なシナリオは、単なるゲームを超えた「戦争映画」の域に達している。
AC8では片渕須直氏がシナリオに復帰する。AC04「04」やAC5「5」で心を揺さぶられた経験がある人なら、AC7の河野シナリオとの「作風の違い」を楽しむ準備にもなる。
今からAC7を始めるなら——おすすめの購入方法
通常版 vs デラックスエディション
| エディション | 内容 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 通常版 | 本編のみ | 予算重視なら |
| デラックスエディション | 本編+シーズンパス(DLC3本+追加機体) | 圧倒的におすすめ |
2025年現在、AC7は頻繁にセール対象になる。Steam、PlayStation Store、Microsoft Storeのいずれでも、50%オフ以上で購入できる機会は多い。
デラックスエディションなら、DLCミッションと追加機体がすべて含まれる。AC8までの「予習」として完璧な体験を得たいなら、迷わずデラックスエディションを選ぶべきだ。
対応機種の選び方
| 機種 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| PC(Steam) | 高画質、MOD対応、フライトスティック互換性 | 要スペック |
| PlayStation 4/5 | 手軽、VR対応(PS4版のみPS VR対応) | MOD非対応 |
| Xbox Series X/S | Game Pass対応の可能性 | VR非対応 |
AC8がPS5/Xbox Series X|S/PCで発売されることを考えると、同じプラットフォームでAC7をプレイしておくのが自然だ。特にPCユーザーは、フライトスティックの設定をAC7で煮詰めておけば、AC8発売日にスムーズに移行できる。
フライトスティックは必要か?
結論から言えば、「なくても楽しめるが、あれば世界が変わる」。
| 入力デバイス | 没入感 | 操作精度 | コスト |
|---|---|---|---|
| ゲームパッド | ○ | ○ | 低 |
| フライトスティック(エントリー) | ◎ | ◎ | 中(1〜2万円) |
| フライトスティック(ハイエンド) | ◎◎ | ◎◎ | 高(5万円〜) |
初めてのフライトスティックなら、Thrustmaster T.Flight HOTAS 4(PS4/PC対応)やLogitech Extreme 3D Pro(PC)あたりがコストパフォーマンスに優れる。
AC8発売までに「スティック操作」に慣れておけば、発売日から別次元の没入感を味わえる。これは投資として十分にリターンがある。
AC7クリア後にやっておきたいこと
周回プレイで機体・パーツをコンプリート
AC7は周回プレイを前提とした設計になっている。1周目では解放できない機体やパーツが多数存在する。
特に「X-02S ストライクワイバーン」「ADF-01 FALKEN」といった架空機は、AC7独自の魅力。これらをフル改造して最高難易度「ACE」に挑む——この「やり込み」がAC8への最高の準備になる。
ストレンジリアル年表を復習
AC7クリア後は、ぜひストレンジリアル世界の年表を復習してほしい。
- 1995年:ベルカ戦争(AC0の舞台)
- 2004年:大陸戦争(AC04の舞台)
- 2010年:環太平洋戦争(AC5の舞台)
- 2019年:灯台戦争(AC7の舞台)
- 2029年:AC8の舞台
AC8でFCUが主役になる意味は、この年表を知っていれば何倍も深く理解できる。
まとめ——AC8を「最高の状態」で迎えるために
エースコンバット7は、2019年のタイトルでありながら、2025年の今でも十分に遊ぶ価値がある。
- ストレンジリアル世界の「現在」を体験できる
- 操作感覚を体に染み込ませられる
- 登場機体の個性を把握できる
- 「無人機 vs 有人機」というテーマを理解できる
- DLCで追加シナリオも楽しめる
AC8の発売まで、まだ時間はある。この期間を「ただ待つ」のではなく、「最高の準備期間」として活用してほしい。
空母エンデュアランスから発艦し、シーヴの空を取り戻す日のために——今こそ、AC7の空に飛び立つときだ。
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