海上自衛隊の基地一覧【2026】|地方隊・航空基地・主要部隊を地図で整理

海上自衛隊の4地方隊・大湊地区隊・7個航空群を三層で示す概略図
海上自衛隊の4地方隊・大湊地区隊・7個航空群を三層で示す概略図
2026年の海自基地は、4地方隊と大湊地区隊、7個航空群を重ねて読む

2026年8月10日現在の海上自衛隊は、4地方隊と横須賀地方隊隷下の大湊地区隊、7個航空群を軸に全国の基地・地区を運用している。

古い「5地方隊」の説明は、2025年3月24日の大湊改編後にはそのまま使えない。港の拠点、航空基地、教育・補給拠点を重ねて見ると、海自が艦艇だけでなく、哨戒、救難、整備、教育、地域支援を全国で分担する姿が見える。本稿は基地名と都道府県・主要部隊までを公開情報で整理し、番地、座標、施設配置、警備、艦艇の細かな在泊状況、即応性は扱わない。

海上自衛隊 基地 一覧の要点
目次

2026年は4地方隊+大湊地区隊が正しい

2026年は4地方隊+大湊地区隊が正しい

海上自衛隊の現行「組織・所在地」組織図に載る地方隊は、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の四つである。大湊は「大湊地方隊」ではなく、横須賀地方隊隷下の「大湊地区隊」として記載される。

現行区分中心地区一覧で押さえる役割
横須賀地方隊神奈川県横須賀東日本側の地域支援、港湾・補給・造修・教育など
大湊地区隊青森県むつ横須賀地方隊の下で北日本の地域支援・災害対応・自治体連絡など
舞鶴地方隊京都府舞鶴日本海中部側の地域支援、港湾・補給・造修など
呉地方隊広島県呉瀬戸内・太平洋側の地域支援、教育・補給・造修など
佐世保地方隊長崎県佐世保西日本・南西地域側の地域支援、港湾・補給・造修など

東北防衛局の広報資料は、大湊地方隊が2025年3月24日に大湊地区隊へ新編され、横須賀地方隊隷下へ移行したと説明する。令和7年版防衛白書も同改編を記録している。したがって「横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊の5地方隊」という説明は、改編前の歴史を語るときには使えても、2026年の現行組織説明には使えない。

この更新は名称だけの書き換えではない。大湊地区隊は北日本における補給、整備、災害派遣、自治体との連絡など地域機能を保ちつつ、組織上は横須賀地方隊の下に置かれた。私は、2026年の海自基地一覧で最初に直すべき誤解は、艦名でも配備数でもなく、この「四地方隊と一地区隊」の関係だと考える。

大湊地方隊が2025年3月24日に大湊地区隊となり横須賀地方隊隷下へ移行した組織図
大湊は2025年3月24日に地方隊から地区隊へ改編され、横須賀地方隊の下に置かれた

海自の「基地」は港だけではない

海自の「基地」は港だけではない

海上自衛隊の所在地一覧には、地方総監部を置く地区、艦艇を支える基地隊、航空基地、学校、補給処、病院、司令部など異なる種類の拠点が並ぶ。一般に「海自基地」と呼ばれても、岸壁を中心とする拠点とは限らない。

種類代表例主な公開上の機能
地方隊・地区隊の中心横須賀、舞鶴、呉、佐世保、大湊地域の防衛警備、災害派遣、艦艇への補給・整備、人事・基地支援
基地隊・基地分遣隊函館、阪神、下関、沖縄など港湾・沿岸地域の基地支援、警備、掃海・地域連絡など
航空基地鹿屋、八戸、厚木、那覇、館山、大村、岩国など哨戒、警戒監視、救難、輸送、教育、整備など
教育拠点江田島、横須賀、舞鶴、下総、小月、徳島など幹部・隊員・航空要員・専門職種の教育
補給・造修・研究横須賀、呉、佐世保、木更津、十条など艦船・航空機・装備品の整備、補給、技術・調達支援
中央司令部市ヶ谷、船越、厚木など海幕、自衛艦隊、水上艦隊、潜水艦隊、航空集団などの指揮

地方隊と自衛艦隊も別である。地方隊は担当地域で艦艇・航空部隊の行動を支え、災害派遣や自治体との調整などを行う。一方、自衛艦隊の水上・潜水艦・航空などの部隊は全国的に運用され、特定の地方隊だけに閉じない。

この違いを無視すると、「横須賀にいる艦艇はすべて横須賀地方隊所属」「佐世保の航空基地は佐世保地方隊の航空部隊」といった誤解が生じる。所在地、基地管理、部隊の指揮系統は別の軸である。

この論点を広く比較するなら、「航空自衛隊の基地一覧|全国73か所・4航空方面隊・主要配備機【2026年版】」もあわせて確認したい。

海自基地を地方隊・基地隊・航空・教育・補給造修の五機能に分けた図
海自の基地は港だけでなく、航空、教育、補給・造修、中央司令部を含む

横須賀地方隊と大湊地区隊|東日本・北日本の拠点

横須賀地方隊と大湊地区隊|東日本・北日本の拠点

横須賀地区には横須賀地方総監部に加え、自衛艦隊、水上艦隊、潜水艦隊、開発隊群などの司令部、第1水上戦群、第2潜水隊群、教育・補給・造修・衛生の各機関が集まる。海自公式の組織・所在地では、横須賀地区、船越地区、田浦地区などに分けて所在機関を示しているが、本稿では警備や施設配置へつながる細分化をせず「横須賀地区」として整理する。

横須賀地方隊の現行編成では、次の主要組織が確認できる。

地域主要な公開拠点・組織読み方
神奈川県横須賀地区、横須賀教育隊、横須賀艦隊基地隊、自衛隊横須賀病院など地方隊支援と中央艦隊司令部が重なる
神奈川県厚木地区航空集団司令部、第4航空群など航空部隊の中枢
青森県大湊地区、大湊地区総監部、大湊艦隊基地隊など横須賀地方隊隷下で北日本の地域機能を担う
北海道函館基地隊、稚内・余市の基地分遣隊横須賀地方隊の北日本地域支援拠点
東京都父島基地分遣隊小笠原地域の公開拠点

横須賀は、地方隊の基地機能と全国運用部隊の司令部が同じ地域に重なる点が特徴である。所在地だけを見て所属を決めつけず、部隊名の上位組織を公式組織図で確認する必要がある。

大湊地区隊は改編後も「北の拠点」としての役割を失ったわけではない。大湊地区隊公式サイトは地区総監部、艦隊基地隊などを案内し、東北防衛局資料は災害対応や自治体連絡などを引き続き担うと説明している。変わったのは、地方隊から地区隊となり横須賀地方隊の隷下へ入った組織上の位置づけである。

私は、この改編を「大湊が縮小して消えた」と要約するのは不正確だと思う。地方隊という階層は変わっても、北日本で地域支援を継続する実務上の接点は残るからだ。

横須賀地方隊と大湊地区隊の公開上の役割を地域支援・補給・教育で比較した図
横須賀は中央司令部と地方隊機能が重なり、大湊地区隊は北日本の地域機能を継続する

舞鶴地方隊|日本海中部側の基地と主要部隊

舞鶴地方隊|日本海中部側の基地と主要部隊

舞鶴地方隊の中心は京都府舞鶴市の舞鶴地区である。舞鶴地方総監部、艦隊基地機能、造修・補給、衛生、教育などが置かれ、全国運用側の第3水上戦群も同地域に所在する。

都道府県主要な公開拠点・組織区分
京都府舞鶴地区、舞鶴地方総監部地方隊中枢
京都府舞鶴艦隊基地隊、造修補給所、弾薬整備補給所、衛生隊など基地・後方支援
京都府第4術科学校、舞鶴教育隊教育
京都府第3水上戦群全国運用の水上部隊側
石川県・新潟県など地方隊隷下の地域拠点・関係機関日本海側の地域支援

舞鶴を「護衛艦の母港」とだけ説明すると、地方隊の半分しか見えない。艦艇を安全に出入港させ、整備し、補給し、人員を教育し、災害時に自治体と連絡する機能があって初めて海上部隊は継続して行動できる。

また、第3水上戦群のような全国運用部隊が舞鶴に所在しても、地方隊の担任区域だけで活動するわけではない。基地一覧と艦隊編制を別の表に分ける理由はここにある。

呉地方隊|瀬戸内の基地・教育・潜水艦部隊

呉地方隊|瀬戸内の基地・教育・潜水艦部隊

呉地区には呉地方総監部、艦隊基地機能、造修・補給・衛生の各機関が置かれる。加えて、第2水上戦群、第1潜水隊群、練習艦隊など全国運用側の主要部隊が所在し、江田島には幹部候補生学校と第1術科学校がある。

都道府県主要な公開拠点・組織一覧で押さえる役割
広島県呉地区、呉地方総監部地方隊中枢、港湾・地域支援
広島県第2水上戦群、第1潜水隊群、練習艦隊全国運用・教育訓練側の主要部隊
広島県江田島地区、幹部候補生学校、第1術科学校幹部・専門教育
兵庫県阪神基地隊阪神地域の基地支援・地域機能
山口県岩国航空基地第31航空群の航空拠点
徳島県徳島航空基地、小松島航空基地航空教育・航空部隊の拠点

江田島は海自の教育拠点として特に重要だが、艦艇の母港一覧だけでは抜け落ちやすい。中国・四国の公開配置は、呉の地方隊・港湾支援、江田島の教育、航空集団系統の岩国・徳島・小松島、阪神の地域支援という別系統の機能を重ねて読む必要がある。

潜水艦や艦艇の個別名、岸壁の位置、在泊予定は本稿の範囲外である。公開イベント時の艦艇名と恒常的な配備を混同せず、艦種や艦番号を調べる場合は艦艇一覧へ分ける。

この論点を広く比較するなら、「日本のイージス艦「こんごう型・あたご型・まや型」を徹底解説|弾道ミサイル防衛の要をわかりやすく」もあわせて確認したい。

呉・江田島・岩国・徳島などを港湾支援・教育・航空の役割別に示した概念図
呉地方隊圏では呉の港湾支援、江田島の教育、岩国・徳島方面の航空機能を重ねて読む

佐世保地方隊|西日本・南西地域を支える拠点

佐世保地方隊|西日本・南西地域を支える拠点

佐世保地方隊の中心は長崎県佐世保市の佐世保地区である。佐世保地方総監部、艦隊基地機能、造修・補給・衛生、教育などが置かれ、全国運用側の水上部隊や水陸両用戦・機雷戦関係部隊も同地域に所在する。

都道府県主要な公開拠点・組織区分
長崎県佐世保地区、佐世保地方総監部地方隊中枢
長崎県佐世保艦隊基地隊、造修・補給・衛生機関など基地・後方支援
長崎県大村航空基地、第22航空群回転翼哨戒などの航空拠点
山口県下関基地隊、小月航空基地地域支援、航空要員教育
鹿児島県鹿屋航空基地、第1航空群固定翼哨戒などの航空拠点
沖縄県那覇航空基地、第5航空群、沖縄基地南西地域の航空・基地支援

佐世保地方隊公式サイトは、地方隊の任務、編成、所在部隊の現行案内を公開している。2026年は基地業務部隊の名称変更など改編があり得るため、旧称を蓄積した民間一覧ではなく、公開直前の公式ページを優先する。

佐世保地方隊と第1航空群・第5航空群は連携していても、指揮系統は同一ではない。地方隊は基地支援と地域任務、航空集団隷下の航空群は哨戒航空など全国運用の航空任務という軸で整理する。

南西地域を扱うと、配備数や運用ルートを推測したくなる読者もいるだろう。しかし、基地一覧の理解に必要なのは「どの種別の機能がどの地域にあるか」までである。正確な機数、稼働率、警戒パターン、燃料・弾薬の所在を載せる必要はない。

佐世保・大村・鹿屋・那覇・下関の公開機能を地方隊支援と航空に分けた概念図
佐世保地方隊の地域支援と、大村・鹿屋・那覇など航空集団の機能は別の指揮軸で連携する

海上自衛隊の航空基地一覧|7個航空群を軸に読む

海上自衛隊の航空基地一覧|7個航空群を軸に読む

航空集団公式サイトは、厚木の航空集団司令部と7個航空群を案内している。海自航空は固定翼哨戒機、哨戒ヘリコプター、救難・輸送、訓練、試験・評価などを担い、艦艇と一体で海上交通の安全確保、警戒監視、災害派遣、捜索救難を支える。

航空群主な所在地公開情報での大分類
第1航空群鹿屋(鹿児島県)固定翼哨戒を中心とする航空部隊
第2航空群八戸(青森県)固定翼哨戒を中心とする航空部隊
第4航空群厚木(神奈川県)固定翼哨戒、航空集団中枢と連接
第5航空群那覇(沖縄県)固定翼哨戒を中心とする航空部隊
第21航空群館山(千葉県)哨戒ヘリコプターを中心とする航空部隊
第22航空群大村(長崎県)哨戒ヘリコプターを中心とする航空部隊
第31航空群岩国(山口県)電子・輸送・救難・試験支援など多様な航空機能

この表は「配備機」を機種・機数で断定するためのものではない。P-1、P-3C、SH-60系などの名称は公式広報で確認できるが、機種転換、整備、派遣、部隊改編で時点ごとの所在は変わる。2026年の全国一覧では、固定翼哨戒、回転翼哨戒、教育、輸送・救難・試験という役割分類の方が長持ちし、安全でもある。

航空教育では千葉県の下総航空基地、山口県の小月航空基地、徳島県の徳島航空基地が重要である。木更津には航空補給機能が置かれ、館山、大村、岩国などにも整備・支援部隊が所在する。航空基地を戦闘機基地の感覚で読むと、海自特有の哨戒・艦載ヘリ・教育・後方支援の広がりを見落とす。

私は、海自の基地配置を一枚で理解するなら、港の地図と航空基地の地図を別レイヤーにすべきだと考える。二つを重ねた瞬間、海自が「艦隊」だけではなく、空から海を見続ける組織でもあることが分かる。

この論点を広く比較するなら、「P-8Aポセイドンとは|対潜哨戒・センサー・P-1との違いを解説」もあわせて確認したい。

海自7個航空群の所在地と固定翼・回転翼・多機能という公開上の大分類を示す表
7個航空群は固定翼哨戒、回転翼哨戒、多様な航空支援という役割で整理できる

都道府県別の主要基地・地区一覧

都道府県別の主要基地・地区一覧

海自公式の組織・所在地ページに載る主要な地区・航空基地・教育拠点を都道府県別に整理する。ここでいう「主要」は、総監部、艦隊・航空の主要司令部、基地隊、航空群、学校・補給の中核など、全国構造を理解するために必要な公開拠点である。全通信所、全分遣隊、全庁舎を網羅する施設台帳ではない。

都道府県主要な公開拠点・地区主な機能
北海道函館、稚内、余市横須賀地方隊の北日本地域支援
青森県大湊、八戸地区隊中枢、固定翼哨戒航空
千葉県下総、館山、木更津航空教育、回転翼航空、航空補給
東京都市ヶ谷、十条、目黒、父島海幕、補給・教育、基地分遣隊など
神奈川県横須賀、船越・田浦を含む横須賀地区、厚木地方隊・艦隊司令部、補給・造修、航空集団
京都府舞鶴地方隊中枢、水上部隊、教育・補給・造修
兵庫県阪神基地隊・地域支援
広島県呉、江田島地方隊、艦隊・潜水艦部隊、幹部・専門教育
山口県岩国、小月、下関航空群、航空教育、基地隊
徳島県徳島、小松島航空教育、回転翼航空
長崎県佐世保、大村地方隊中枢、艦隊・基地支援、回転翼航空
鹿児島県鹿屋固定翼哨戒航空
沖縄県那覇、沖縄基地固定翼哨戒、基地支援

このほかにも地方隊隷下の基地分遣隊、警備所、通信施設、補給・造修機関などがある。しかし検索意図は、海自の全国組織を安全に概観することであり、細かな施設をすべて座標化することではない。公式一覧が住所を掲載していても、本稿は都道府県・市区町村レベルより細かい情報を再掲しない。

同じ都道府県内でも役割は異なる。千葉の下総は教育、館山は哨戒ヘリコプター、木更津は航空補給というように、飛行場があるという共通点だけでは説明できない。広島の呉と江田島も、港湾・艦隊支援と教育という別の役割を持つ。

地図は「点」ではなく三つの層で読む

都道府県表を地図へ置き換えるなら、第一層に地方隊・地区隊の地域支援、第二層に自衛艦隊や水上・潜水艦部隊の全国運用、第三層に航空集団の航空基地を重ねるとよい。横須賀、呉、佐世保、舞鶴には第一層と第二層が重なり、厚木、鹿屋、八戸、那覇、館山、大村、岩国では第三層が目立つ。江田島、下総、小月は教育という別の支えになる。

この三層は指揮系統を完全に図示するものではなく、初心者が混同を避けるための編集上の見取り図である。たとえば「同じ港を使う」ことと「同じ地方隊に所属する」ことは同義ではない。また「航空群が所在する」ことと「すべての航空機が常時そこにいる」ことも同義ではない。地図上の点を固定戦力の印にせず、任務を支える公開拠点の分類として読む必要がある。

公式ページを確認するときは、ページの更新日、上位組織、部隊名の三つを見る。古いパンフレットに大湊地方隊と書かれていても、現行組織図が大湊地区隊と示すなら現行名称を優先する。反対に、沿革を説明するときは当時の名称を残し、現在と過去を混ぜない。この基本だけで、基地一覧に起こりやすい大半の誤読を避けられる。

艦艇一覧と基地一覧は分けて読む

基地に所在する部隊と、そこで見かける艦艇は同じ一覧に詰め込まない方が正確である。艦艇は整備、訓練、任務、寄港で移動し、公式イベントに登場した艦が恒常的に同じ基地へ配備されているとは限らない。

艦艇を調べるときは、艦種、艦番号、所属部隊、母港という別の項目を確認する。特に2026年は水上部隊の編制改編もあり、過去の「護衛隊群」「地方隊所属艦」という整理をそのまま当てはめると誤る可能性がある。

この論点を広く比較するなら、「海上自衛隊の艦艇一覧【2026】|護衛艦・イージス艦・潜水艦・新型FFM」もあわせて確認したい。

艦番号の意味を知ると、公開写真や一般公開の案内を読みやすい。ただし、艦番号から現在位置や行動予定を推測することは本稿の目的ではない。

この論点を広く比較するなら、「海上自衛隊の艦番号一覧|DD・DDG・FFMの意味と命名規則」もあわせて確認したい。

基地一覧は、港、航空、教育、補給、地域支援の固定的な基盤を理解する記事である。艦艇一覧は、艦種と個艦を理解する記事である。両者を分け、必要な箇所でリンクすれば、検索意図を混線させずに海自全体を立体的に読める。

勤務地・職種の観点で基地を見る

海自の勤務先は艦艇だけではない。基地には航空、整備、補給、通信、気象、警務、衛生、会計、調理、教育、施設管理など多様な仕事がある。港の拠点にも陸上勤務者が多く、航空基地にも操縦士以外の職種が不可欠である。

拠点のタイプ関連し得る仕事の例注意点
地方総監部・地区総監部指揮通信、人事、会計、法務、地域連絡など所在地だけで配属職種は決まらない
艦隊基地・造修補給港務、整備、補給、輸送、衛生など艦艇乗員と基地勤務は別の人事区分を含む
航空基地操縦、航空整備、管制、気象、救難、補給など全員が搭乗員ではない
学校・教育隊教官、学生、教育支援、管理、衛生など教育課程と常設部隊が同居することがある
中央司令部・補給処幕僚、技術、調達、情報通信、管理など採用区分・資格要件は職種ごとに異なる

希望勤務地が必ず通るとは限らず、採用区分、職種、教育、適性、人員状況、異動によって勤務先は変わる。女性自衛官の配置も、職種や施設整備、制度改正によって変化してきた。基地名だけを見て「女性は配属されない」「この資格があれば必ず航空基地」と断定してはいけない。

採用や職種を調べる場合は、最新の海自募集案内と地方協力本部の説明を正本とする。基地一覧は選択肢の広さを知る入口であり、個人の配属を予測する表ではない

この論点を広く比較するなら、「自衛官になるには|2026年度の採用区分・年齢・試験・志望動機」もあわせて確認したい。

海自基地の仕事を指揮・航空・整備補給・教育・衛生などで整理した職域図
海自の基地勤務は艦艇乗員だけでなく、航空、整備、補給、通信、教育、衛生などに広がる

公開情報でも載せない安全上の細部

本稿は防衛省・海上自衛隊が一般公開する組織名、基地・地区名、都道府県、任務の概説を使う。次の情報は全国一覧に不要なため掲載しない。

  • 番地、緯度経度、門や岸壁への詳しいアクセス経路
  • 施設内の建物、格納庫、燃料・弾薬・通信設備の配置
  • 警備態勢、監視範囲、死角、侵入方法、脆弱性
  • 艦艇や航空機の正確な在泊・在場数、稼働率、出動予定
  • 燃料・弾薬・部品の備蓄量、補給予定、修理工程
  • 哨戒経路、警戒範囲、反応時間、部隊の即応態勢

一般公開や基地見学は、各基地の公式告知に従う。撮影可能な場所は現地の指示を優先し、ドローン等の飛行、立入禁止区域への接近、隊員個人の無断撮影・追跡をしない。イベント終了後も、行動パターンや警備手順を推測して共有する必要はない。

戦後の掃海、災害派遣、海難救助を含め、海自の任務は多くの隊員と関係者の継続的な働きで支えられてきた。その仕事への敬意は、公開情報を正確に読むことと、安全上不要な細部を面白半分で広げないことの両方に表れる。

海自基地一覧で扱う公開情報と扱わない安全上の細部を分けた境界図
名称・都道府県・主要機能は扱い、住所・施設配置・警備・即応・備蓄・運用経路は扱わない

よくある質問

海上自衛隊の地方隊はいくつある?

2026年現在は横須賀、舞鶴、呉、佐世保の4地方隊である。大湊は2025年3月24日に地方隊から地区隊へ改編され、横須賀地方隊の隷下に入った。

5地方隊という説明は間違い?

2025年3月23日までの歴史的説明としては間違いではない。しかし、2026年の現行組織を示すなら「<span class="swl-marker mark_yellow">4地方隊+大湊地区隊</span>」が正しい。

海自で一番大きい基地はどこ?

「大きい」の基準が敷地、人数、艦艇、司令部機能で変わるため、一つに断定できない。横須賀は地方隊と自衛艦隊などの中央的司令部が重なるが、呉、佐世保、舞鶴、大湊、各航空基地にも異なる中核機能がある。

横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊の違いは?

横須賀、舞鶴、呉、佐世保は地方隊の中心で、大湊は横須賀地方隊隷下の地区隊である。さらに横須賀・呉などには全国運用の艦隊部隊も所在するため、地域支援の地方隊と艦隊部隊を分けて考える必要がある。

海上自衛隊の主な航空基地は?

7個航空群の主な所在地は鹿屋、八戸、厚木、那覇、館山、大村、岩国である。このほか下総、小月、徳島などに航空教育、木更津などに航空補給の拠点がある。

航空基地の配備機は分かる?

公式ページでP-1、P-3C、SH-60系などの使用機種は確認できるが、正確な機数や時点ごとの所在は変動する。本稿は固定翼哨戒、回転翼哨戒、教育、輸送・救難・試験という公開上の大分類までとした。

基地にいる艦艇はすべて地方隊所属?

そうではない。自衛艦隊や水上艦隊、潜水艦隊など全国運用側の部隊が基地を使用し、訓練・整備・寄港で他地区の艦艇も入る。所在地と指揮系統は別である。

基地見学はできる?

艦艇一般公開、基地祭、資料館見学などが行われる場合がある。開催の有無、申込、本人確認、持込品、撮影規則は各基地・地方隊の公式案内を来場直前に確認する。

詳しい住所や施設配置を載せていない理由は?

全国の組織と役割を理解する検索意図に不要だからである。番地、座標、施設配置、警備、即応、備蓄、運用経路は扱わず、訪問情報は公式案内へ委ねる。

まとめ|港・航空・教育を重ねると海自基地が見える

2026年の海上自衛隊は、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の4地方隊と、横須賀地方隊隷下の大湊地区隊で地域機能を構成する。大湊地方隊は2025年3月24日に地区隊へ改編されたため、現行組織を「5地方隊」とするのは古い。

基地一覧の背骨は、港だけを見ないことである。地方隊・地区隊の港湾と地域支援、7個航空群を軸とする哨戒航空、江田島・下総・小月などの教育、横須賀・呉・佐世保などの補給・造修、中央司令部を重ねると、海自が全国で任務を続ける仕組みが見える。

一方、基地所在地と部隊所属、母港と現在位置、航空基地と正確な機数を混同してはいけない。この記事は一般公開された名称・都道府県・主要機能までを扱い、安全上不要な住所、座標、施設配置、警備、即応、備蓄を除外した。改編が続く領域であるため、公開前に海自公式の組織図・所在地と各地方隊ページを人間が再確認する。

参考資料

  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/about/org/">海上自衛隊「組織・所在地」</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/about/org/img/org_zu.pdf">海上自衛隊の組織図</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/rdb/tohoku/pr/kaname/pdf/kaname69.pdf">東北防衛局「海上自衛隊大湊地区隊」</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/j/press/wp/wp2025/html/n310206000.html">令和7年版防衛白書・海上自衛隊の体制整備</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/butai/index.html">横須賀地方隊の編成</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/oominato/">大湊地区隊公式サイト</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/">佐世保地方隊公式サイト</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/kuudan/">海上自衛隊航空集団</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/faw21/">第21航空群</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/22aw/company/company.html">第22航空群</a>
  • <a href="https://www.mod.go.jp/msdf/kanoya/">鹿屋航空基地</a>

参考資料・主な出典

海上自衛隊の現行「組織・所在地」|資料を確認

組織図|資料を確認

東北防衛局の広報資料|資料を確認

令和7年版防衛白書|資料を確認

横須賀地方隊の現行編成|資料を確認

大湊地区隊公式サイト|資料を確認

佐世保地方隊公式サイト|資料を確認

航空集団公式サイト|資料を確認

第21航空群|資料を確認

第22航空群|資料を確認

鹿屋航空基地|資料を確認

防衛大臣記者会見 大湊地方隊の廃止と大湊地区隊の新編|資料を確認

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