
F-15EXイーグルIIとは、半世紀に及ぶF-15の設計を土台に、デジタル操縦系統、AESAレーダー、電子戦装置、大型ディスプレイ、オープン・ミッション・システムを組み込んだ米空軍の新造戦闘機である。最大の特徴はステルス性ではない。速度、搭載量、長い機体寿命、既存のF-15運用基盤を利用できる即応性をまとめ、第五世代機と組み合わせて大量の兵器を戦場へ送り込む点にある。Boeing公式
この記事を貫くテーマは、F-15EXの本質が「古い戦闘機の延命」ではなく、ステルス機だけでは不足する弾数と継戦能力を補う空飛ぶ大容量戦闘ノードだという点である。
- F-15EXはF-15系列の大搭載量をデジタル化と電子戦能力で更新した新造機
- 強みはステルス性ではなく、最大12発級の空対空ミサイルと約13.3トンの搭載余裕
- 嘉手納では2026年6月に試験機が再来訪したが、36機の恒久配備完了は未発表
- 真価はF-35など第五世代機、給油・弾薬・分散基地と組み合わせて発揮される
沖縄県の嘉手納基地では、1979年以来のF-15C/D常駐体制が2022年から段階的に解消され、ローテーション派遣で穴を埋める状態が続いてきた。米空軍は36機のF-15EXを嘉手納へ常駐させる方針を示しているが、当初示された2026年春の配備日程は遅延した。2026年6月29日には試験評価部隊のF-15EXが再び嘉手納へ到着したものの、同年7月22日時点の公式説明は「恒久配備に向けた準備」であり、36機すべての常駐が完了したわけではない。米太平洋空軍公式
私は、F-15EXを単純に「最強のF-15」と呼ぶだけでは、この機体を半分しか説明できないと考える。重要なのは単機の格闘性能ではなく、どれだけ多くのミサイル、センサー、電子戦能力を、必要な場所へ速く、繰り返し運べるかである。
F-15EXの基本性能を一覧で確認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | F-15EX Eagle II |
| 主な任務 | 防空、航空優勢、長距離打撃、スタンド・オフ攻撃、ネットワーク戦 |
| 乗員 | 2人 |
| エンジン | GE F110系ターボファン2基 |
| 最大速度 | マッハ2.5 |
| 実用上昇限度 | 5万フィート級 |
| 最大兵装搭載量 | 2万9500ポンド、約13.3トン |
| 空対空ミサイル | 最大12発のAIM-120級構成を実証 |
| 設計寿命 | 2万飛行時間以上 |
| 主な電子装備 | AESAレーダー、EPAWSS電子戦システム、大型ディスプレイ、デジタル・フライ・バイ・ワイヤ |
| 嘉手納配備計画 | 36機を恒久配備する方針 |
| 嘉手納の最新状況 | 2026年6月に試験機が再来訪し、運用・整備・兵站の習熟を継続中 |
数値はメーカー公表値や米空軍の試験結果に基づく。ただし、航続距離や搭載兵器は増槽、コンフォーマル燃料タンク、任務装備、飛行高度によって大きく変わる。カタログ上の最大値を一つの実戦構成だと考えてはいけない。Boeing公式
F-15EXとは何か
老朽化したF-15C/Dを置き換える新造機
F-15EXは、米空軍が老朽化したF-15C/Dを置き換えるために導入した新造型である。F-15Cは航空優勢任務に特化した名機だったが、冷戦期に製造された機体は飛行時間の累積と構造疲労が進んでいた。改修を重ねても、機体そのものの寿命は無限には延ばせない。嘉手納基地公式
そこで米空軍は、まったく新しいステルス戦闘機を一から設計するのではなく、F-15Eストライクイーグルと海外向けAdvanced Eagleで蓄積された設計・生産基盤を利用し、米空軍仕様の電子装備と兵装を組み込む道を選んだ。最初の米空軍向けF-15EXは2021年に初飛行し、2024年6月にはオレゴン州ポートランドの第142航空団へ、実戦部隊向けとして初めて引き渡された。米空軍公式
外形だけ見れば、1970年代に登場したF-15の延長に見える。しかし、操縦系統はデジタル・フライ・バイ・ワイヤとなり、コックピットは大型ディスプレイを中心とするグラスコックピットへ変わった。レーダー、電子戦、情報処理、ソフトウェア更新の仕組みも別世代である。Boeing公式
私はF-15EXを「新品のクラシックカー」と表現するのは適切ではないと思う。車体の形が似ていても、戦闘機の価値を決めるセンサー、電算機、電子戦、データ共有、兵器統合が入れ替われば、戦い方そのものが変わるからだ。
なぜステルス機の時代にF-15EXが必要なのか
ステルス機は敵防空網へ接近しやすく、センサーで情報を集め、先に敵を発見して攻撃する能力に優れる。一方で、低被探知性を維持するには兵器を機内へ収める必要があり、搭載数には制約がある。外部兵装を増やせば火力は上がるが、ステルス性という長所は低下する。米空軍公式
F-15EXは最初から大量搭載を武器にする。ボーイングは最大2万9500ポンドの搭載能力と、最大12発のAMRAAM、または大型兵器を組み合わせる能力を公表している。米空軍の試験でも、追加された兵器ステーションからAIM-120とAIM-9Xを発射し、12発の空対空ミサイル搭載能力を実証した。Boeing公式
F-35が暗闇で扉を開ける鍵なら、F-15EXはその扉から弾薬庫を押し込む大型トラックである。ただし、そのトラック自身にも高速性能、AESAレーダー、電子戦装置、データリンクがあり、単なる運搬役ではない。これが「ミサイル・トラック」という通称だけでは見落とされる部分だ。
F-15EXの性能
マッハ2.5と双発エンジンが生む高いエネルギー
F-15EXの最大速度はメーカー公表でマッハ2.5である。F110系エンジンを2基搭載し、1基あたりの推力は2万9000ポンド級だ。高高度・高速でミサイルを発射すれば、弾体へ初速と位置エネルギーを与えやすい。ただし外部兵装や増槽を増やせば抗力と燃料消費も増えるため、最大速度は常用速度ではなく推力余裕の指標として見るべきである。Boeing公式
約13.3トンの兵装搭載量
F-15EXの最大搭載量は約13.3トンであり、防空、精密打撃、大型スタンド・オフ兵器の搭載へ振り分けられる。ただし最大搭載量、最大航続距離、最大速度は同時に成立しない。実戦では脅威、給油、滞空時間、帰投余裕に合わせて構成を決める。ボーイング
それでも、約13.3トンという余裕は大きい。広大なインド太平洋では、基地から戦域までの距離が長く、給油機や前方拠点が常に安全とは限らない。1回の出撃で多くの兵器を運び、異なる目標へ対応できる機体は、出撃回数と支援機の負担を抑える選択肢になる。
2万時間を超える設計寿命
F-15EXは2万飛行時間以上の設計寿命を掲げる。米空軍の説明では、F-15Cの約2倍に相当する。新造時から長期運用を前提とし、オープン・ミッション・システムによってコンピューターやソフトウェアを更新しやすくしている。Boeing公式

レーダー・電子戦・コックピット
APG-82(V)1 AESAレーダー
F-15EXの中核センサーはAPG-82(V)1 AESAレーダーである。AESAは多数の送受信素子を電子的に制御し、機械式レーダーより高速にビーム方向を変えられる。複数目標の捜索・追尾、空対空と空対地の切り替え、電子妨害下での運用に利点がある。ボーイング
EPAWSSが作る電子的な防具
F-15EXにはAN/ALQ-250 EPAWSSが搭載される。これはレーダー警戒、脅威の位置推定、状況認識、電子妨害、自己防御を統合したデジタル電子戦システムである。BAEシステムズは、電磁波を収集・処理して周囲360度の脅威像を作り、地上・空中のレーダー脅威に迅速に対応する仕組みだと説明している。BAE Systems
大型ディスプレイと複座の意味
前後席の大型ディスプレイは、センサー、兵装、航法、通信を統合して表示する。後席乗員は複雑な打撃や電子戦環境で任務管理へ集中できる。ボーイングは、将来のCCAなど無人・有人戦力を指揮する空中ディレクターとしての発展も想定するが、これは将来構想を含み、全機能が実戦化済みという意味ではない。Boeing公式
私は、この後席がF-15EXの将来性を左右すると見る。F-15EXは火力の器であると同時に、情報処理の席を一つ余分に持つ機体だからだ。
F-15EXの兵装
最大12発の空対空ミサイル
F-15EXの象徴的な能力が、最大12発の空対空ミサイル搭載である。従来のF-15系が8発だったのに対し、翼端寄りのステーション1と9を追加し、4発分を増やした。2022年11月の試験では、その新ステーションからAIM-120 AMRAAMとAIM-9Xを実射し、安全な分離と交戦能力を確認した。Air Force Medical Command
最大12発という数字は、すべての任務で固定されるわけではない。増槽、電子光学ポッド、空対地兵器を併用すれば搭載数は変わる。それでも、敵機だけでなく巡航ミサイルや無人機への対処で弾数が必要な状況では、1機が持つ発射機会の多さが効く。
近距離戦闘と機関砲
新ステーションで発射試験が行われたAIM-9Xは、近距離戦闘用の赤外線誘導ミサイルである。ヘルメット装着照準装置と組み合わせれば、機首正面から大きく外れた方向の目標も狙える。さらにF-15系列は機内に20mm機関砲を備え、ミサイルを使い切った場合や近距離交戦に対応する。米空軍公式
対地・対艦・スタンド・オフ兵器
F-15EXは大型搭載量と多用途の兵器ステーションを持ち、精密誘導爆弾、空対地ミサイル、対レーダー兵器、対艦兵器、長距離スタンド・オフ兵器を統合できる設計である。ボーイングは極超音速兵器を搭載できる成長余地も掲げている。Boeing公式
ただし、「搭載可能」と「部隊が実戦で使用可能」は別である。分離安全性、射撃管制ソフトウェア、整備、乗員教育までそろって初めて戦力になる。嘉手納の機体が初日から公表された全兵器を使えると決めつけてはならない。
F-15C・F-15E・F-35Aとの違い
| 機種 | 主な性格 | 乗員 | ステルス性 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| F-15C | 航空優勢専用の旧型イーグル | 1人 | なし | 高速、上昇力、空対空戦闘 |
| F-15E | 長距離打撃を重視したストライクイーグル | 2人 | なし | 精密打撃、航続力、多用途性 |
| F-15EX | デジタル化された新造多用途イーグル | 2人 | なし | 大搭載量、電子戦、長寿命、更新性 |
| F-35A | 第五世代ステルス多用途戦闘機 | 1人 | 高い | 低被探知性、センサー融合、前方での情報収集 |
F-15Cは単座の航空優勢機、F-15Eは複座の空対空・空対地兼用機である。F-15EXはF-15E系の多用途性を受け継ぎながら、デジタル操縦系統、最新電子戦装置、追加兵器ステーション、長い設計寿命を備えた新造型と整理できる。米空軍公式
F-35Aとの違いは、低被探知性と搭載量の優先順位にある。F-35Aはステルス、センサー融合、ネットワーク化された状況認識を中核とする。F-15EXはステルス形状を持たない代わりに、速度、外部搭載量、長距離兵器、既存基地への導入しやすさを重視する。Boeing公式
どちらが上かではなく、どの局面へ置くかが問題だ。敵防空網の近くで先に情報を取るならF-35Aが有利であり、多数のミサイルを運び、広域防空や長距離打撃を繰り返すならF-15EXの長所が出る。
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嘉手納配備までの経緯
- 2025年の公式計画は36機を2026年春に恒久配備する内容だった
- 2026年6月29日に飛来したのは試験評価部隊の機体
- 現段階は操縦・整備・兵站・任務支援の習熟と準備
- 恒久配備済みと断定せず、公式発表の更新を確認する必要がある
1979年から続いたF-15Cの時代
嘉手納基地の第18航空団は、1979年9月29日に最初のF-15Cを受領した。第67戦術戦闘飛行隊は太平洋空軍で最初にF-15の完全作戦能力を獲得した部隊となり、以後40年以上にわたり嘉手納の防空を支えた。Kadena Air Base
ところが、機体の老朽化によって恒久配備を維持し続けることが難しくなり、2022年12月からF-15C/Dの段階的撤収が始まった。米国防当局は戦闘機戦力を途切れさせないため、より新しい第四世代機と第五世代機をローテーションで派遣してきた。Kadena Air Base
ローテーション派遣は機種を柔軟に選べるが、整備器材、部品、訓練を含む長期基盤は常駐部隊ほど固定されない。F-15EX配備は、嘉手納へ長期運用を前提とした戦闘機部隊を戻す計画である。
36機の計画と配備遅延
2025年7月、米空軍はF-15EX試験機2機を嘉手納へ派遣し、現地部隊や統合パートナーとの習熟・統合訓練を行った。この時点では、36機を2026年春に恒久配備する計画が公式に示されていた。Kadena Air Base
しかし、2026年2月には配備遅延が報じられた。米空軍広報担当者は、従来の受領予定が3月から6月だったこと、ボーイングのセントルイス工場で2025年8月から11月まで続いたストライキが遅延要因になったことを専門誌へ説明している。米空軍はF-15EXが到着するまで、ローテーション戦力で嘉手納の任務を支える方針を示した。Air & Space Forces Magazine
2026年6月29日、F-15EX試験機はF-15E 2機とともに再び嘉手納へ到着した。目的は、操縦者だけでなく、整備員、兵站、任務支援要員が、将来の恒久運用に必要な手順を検証することだった。公式発表は第67戦闘飛行隊を嘉手納最初のF-15EX運用部隊と位置づけている。太平洋空軍
ここは表現を正確にしたい。2026年7月22日時点で、F-15EXは嘉手納へ「来ている」が、36機の恒久配備が「完了した」わけではない。現在確認できるのは、試験評価部隊による来訪と、恒久配備へ向けた現地習熟の継続である。
嘉手納へF-15EXを配備する意味
1.常駐戦闘機戦力を再構築する
最初の意味は、F-15C/D撤収後の暫定状態を終わらせ、操縦者、整備員、部品、弾薬、教育を含む常駐戦力を再構築することだ。戦闘機は飛来しただけでは戦力にならない。繰り返し出撃できる整備・兵站・戦力造成の手順を2026年の試験機来訪で検証している。太平洋空軍
2.インド太平洋へ弾数を持ち込む
二つ目は、広大な戦域へ大量の兵器を運べることだ。2026年6月の飛来時にも嘉手納のKC-135が太平洋上で給油した。行動半径、給油、滞空時間、弾薬補給が作戦を縛るインド太平洋で、大搭載量は距離へ対抗する手段になる。太平洋空軍
3.第四世代機と第五世代機を組み合わせる
三つ目は、F-35やF-22を置き換えるのではなく、両者を補完することだ。2025年の嘉手納公式発表も、F-15EXが長距離火力、センサー、電子戦の容量を増やし、第五世代戦闘機を補完すると説明している。また移行期間中は、第四世代機と第五世代機を組み合わせて戦闘機プレゼンスを維持するとしていた。Kadena Air Base
ステルス機が前方で敵の位置や電波情報を集め、F-15EXが後方から多数のミサイルを発射する。F-15EXが高高度で広域防空を担当し、F-35が敵防空網へ近づく。役割を分ければ、少数の第五世代機へ全任務を背負わせずに済む。
4.日米共同作戦の接点を増やす
嘉手納への長期配備は、航空自衛隊のF-15J、F-35A、早期警戒管制機や海自艦艇との共同訓練を増やす。ただし連携はカタログ性能では成立しない。通信、識別、交戦規則、指揮権限を平時から詰め、同じ目標情報で役割分担できるかが重要だ。
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5.固定基地の弱点も大きくなる
F-15EXを36機集めれば強力な戦力になるが、固定基地へ集中させるほど、相手にとって攻撃計画は単純になる。滑走路、燃料施設、弾薬庫、整備拠点、通信設備のいずれかが止まれば、飛べる機体があっても出撃できない。
米空軍がインド太平洋でアジャイル・コンバット・エンプロイメント、分散兵站、迅速給油、滑走路応急復旧を繰り返し演練しているのは、この脆弱性を認識しているからである。2025年のREFORPAC演習では、6時間帯をまたぐ分散作戦、400機規模の動員、分散兵站、F-15EXの統合が試された。Kadena Air Base
私は、嘉手納配備の成否を「36機がそろった日」だけで評価すべきではないと考える。重要なのは、攻撃を受ける前に機体を分散できるか、損傷後に滑走路を直せるか、別の拠点で燃料とミサイルを補給できるかである。F-15EXの配備は戦略の完成ではなく、分散運用網へ置く強力な一要素だ。
6.沖縄の負担は別の尺度で検証が必要
戦略的価値が高いほど、基地周辺への影響も軽視できない。嘉手納町は町域の82%が軍用地であると説明している。F-15EXについても米空軍は、配備地域の騒音予測を更新するため、100本を超えるマイクと70回を超える飛行を用いた音響試験を実施した。嘉手納町公式
音響試験と住民負担の解消は同じではない。飛行回数、時間帯、経路で影響は変わる。抑止力と生活環境を一方で打ち消さず、配備側は騒音と安全の実測データを継続して示す必要がある。
F-15EXの弱点と限界
- ステルス機ではなく、高脅威環境では運用位置と支援が重要
- 最大速度・最大搭載量・最大航続距離は同時に成立しない
- 兵器の搭載可能性と部隊での実用化は区別する
- 固定基地への集中は滑走路・燃料・弾薬の脆弱性を伴う
第一の弱点はステルス性を持たないことだ。EPAWSSを備えても、低被探知形状のF-35と同じ生存性にはならず、外部兵装を増やせばレーダー反射と抗力も増す。第二に、双発大型機は燃料、エンジン、部品、整備員を多く必要とし、高い出撃率は兵站に左右される。BAE Systems公式
第三に、生産日程と能力実用化の遅れがある。嘉手納配備は工場ストライキの影響で遅れ、「12発搭載」「極超音速兵器対応」「CCA指揮」も試験、ソフトウェア、兵器配備、教育を経て段階的に戦力化される。Air & Space Forces Magazine
万能機ではないからこそ、F-35、早期警戒管制機、給油機、基地防空、分散拠点と組み合わせたときに強い。
よくある質問
F-15EXは世界最強の戦闘機なのか
単一の順位で決めることはできない。F-15EXは速度、搭載量、空対空ミサイル数、電子戦、将来の更新性で強力だが、ステルス性ではF-22やF-35に及ばない。遠距離から大量の兵器を運ぶ任務では有力であり、敵防空網の奥へ単独侵入する任務では第五世代機が適する。ボーイング+2BAE Systems+2 関連記事:target_slug=fighter-jet-ranking 関連記事:target_slug=stealth-fighters-ranking
F-15EXは嘉手納基地へすでに配備されたのか
試験機は2025年と2026年に嘉手納へ飛来している。しかし、2026年7月22日時点で確認できる公式情報は、36機の恒久配備へ向けた習熟・統合・整備準備の段階である。常駐部隊への本格引き渡しが完了したとは発表されていない。太平洋空軍+1
F-15EXは何発のミサイルを積めるのか
空対空構成では最大12発の能力が実証されている。米空軍は追加ステーションからAIM-120とAIM-9Xを発射し、従来の8発から4発増やした。ただし、増槽や空対地兵器などを併用すれば搭載数は変わる。Air Force Medical Command
嘉手納へ36機置けば台湾有事に勝てるのか
36機だけで戦局は決まらない。基地防護、分散運用、給油、弾薬、早期警戒、海空自衛隊との連携、他基地からの増援が必要である。F-15EXは大きな火力を追加するが、固定基地へ集中すれば脆弱性も生まれる。 関連記事:target_slug=taiwan-contingency-japan-impact-guide
まとめ|F-15EXはステルス機を支える「量と継戦能力」の戦闘機
F-15EXは、マッハ2.5、約13.3トンの搭載量、最大12発の空対空ミサイル、APG-82(V)1、EPAWSS、2万時間以上の設計寿命を備えた新造多用途戦闘機である。Boeing公式
その価値はF-35と競うことではない。ステルス機が前方で情報を取り、F-15EXが多数のミサイルや大型兵器を運ぶ。冒頭で述べた通り、本質は古いF-15の延命ではなく、ステルス機だけでは不足する弾数と継戦能力を補う空飛ぶ大容量戦闘ノードにある。
嘉手納への36機配備は、F-15C/D撤収後の暫定状態を終わらせ、恒久的な火力を戻す計画だ。ただし2026年7月22日時点では試験機による習熟段階で、本格常駐の完了は確認されていない。真価は36機という数字ではなく、F-35や自衛隊との連携、弾薬と燃料、基地防護、分散運用を含む仕組み全体で決まる。米太平洋空軍公式
参考資料・主な出典
Boeing公式|資料を確認
米太平洋空軍公式|資料を確認
嘉手納基地公式|資料を確認
米空軍公式|資料を確認
米空軍公式|資料を確認
ボーイング|資料を確認
BAE Systems|資料を確認
Air Force Medical Command|資料を確認
米空軍公式|資料を確認
Kadena Air Base|資料を確認
Air & Space Forces Magazine|資料を確認
Kadena Air Base|資料を確認
嘉手納町公式|資料を確認
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