ロシアの戦闘機一覧【2026年版】|Su-57・Su-35・Su-34・MiG-31を整理

Su-57・Su-35・Su-34・MiG-31に相当するロシア戦闘機を整理する記事アイキャッチ

ロシアの戦闘機が何機あるのか、私は正確な数を知らない。そして正確な数を書いている記事があったら、その記事を疑ったほうがいい

手元の資料を並べてみる。GlobalFirepowerの2026年データはロシアの軍用機総数を約4,237機とする。別の公開情報追跡サイトは5,374機と書く。FlightGlobalのデータをもとにした分析では、戦闘機に限れば約700機から900機、ただしSu-34とSu-25は除く、という但し書きがつく。

1,000機以上の開きがある。これは誰かが間違っているというより、何を数えるかの定義が違い、そのうえで実態が動き続けているからだ。開戦前のロシアは戦術作戦機を約900機から1,100機保有していたと見積もられていた。そこから4年の戦争を経て、失った機体と新造した機体が入り混じっている。

前に中国海軍の記事で「隻数ではなく生産レートを見ろ」と書き、米空母の記事で「保有数ではなく稼働率を見ろ」と書いた。ロシア空軍については、また別の物差しが要る。ここで見るべきは、その数字を誰が出したかという信頼性のほうだ。

この記事では、2026年時点のロシア航空宇宙軍が保有する戦闘機を機種別に整理する。そのうえで、なぜ数字が食い違うのか、4年間で何を失ったのかまで書く。同じ形式の記事として日本の戦闘機一覧中国空軍の戦闘機一覧があるので、東アジアの空を三方向から見たい人は併せて読んでほしい。

この記事でわかること
目次

前提──航空宇宙軍という組織

戦闘機・防空レーダー・宇宙監視設備を備えた航空基地を描いた編集用イメージ
航空宇宙軍は空軍、防空・ミサイル防衛、宇宙の機能を同じ組織に抱える。
VKSの3本柱

機種の話に入る前に、組織を押さえておく。

ロシアの航空戦力を運用しているのは航空宇宙軍、英語表記の頭文字でVKSと呼ばれる組織だ。2015年に、それまでの空軍と航空宇宙防衛軍を統合して創設された。構成は空軍、防空・ミサイル防衛軍、宇宙軍の3本柱になる。

日本の航空自衛隊やアメリカ空軍と比べたとき、VKSの特徴は防空と宇宙を同じ組織に抱えている点にある。広大な国土を防空網で覆うという発想が組織図に出ている。

なお海軍航空隊は別枠で、Su-30SMやSu-33、MiG-31を独自に運用している。この記事では主にVKS所属機を扱うが、機種としては重複する。

現役戦闘機一覧【2026】

一覧表の数値を読む前提

機種別の概況を先に一覧化する。数値は公開情報追跡サイトの2026年時点の集計をもとにしたもので、資料によって幅があることを前提に読んでほしい。

機種役割概数世代備考
Su-34M戦闘爆撃約1294.5打撃任務の主力
MiG-31BM迎撃約1144Kinzhal搭載母機
Su-35S制空・多用途約914.5推力偏向搭載
Su-30SM多用途約704.5複座
MiG-29系軽戦闘機約474旧世代の残存
Su-27SM制空約254近代化改修型
Su-57多用途約245少数配備
Su-27SM3制空約194改修型
Su-30M2多用途約184訓練用途を含む
Su-27/UB制空約274原型・複座型
MiG-29SMT/UBT軽戦闘機約84少数
MiG-35多用途極少数4.5部隊化が進まず

Su-25攻撃機とSu-24爆撃機は戦闘機の枠に入らないため表からは外したが、実戦では大きな比重を占めている。爆撃機については世界の現役爆撃機一覧【2026】で扱った。

以下、系統ごとに見ていく。

Su-27ファミリー──量でも質でも中核

大型双発戦闘機の単座型・複座型・打撃型を並べた編集用イメージ
Su-27の派生系が、制空・多用途・打撃というロシア航空戦力の中核を形成している。
Su-27派生系の役割分担

ロシア空軍を理解する最短ルートは、Su-27という一機種の子孫を追うことだ。1977年初飛行の大型双発戦闘機で、以後40年以上にわたって派生型が作られ続けている。

Su-27/Su-27SM/SM3

原型と、その近代化改修型。レーダーと火器管制を更新して延命してきたが、機体自体は旧ソ連時代の生産分だ。近年は前線での消耗を避け、後方の防空や、長距離打撃の護衛といった役割に回されているとの分析が出ている。

Su-30SM/SM2/M2

Su-27を複座化し、多用途化した系統。SM2は近代化型で、レーダーとエンジンが更新されている。2025年にはベラルーシへSM2が2機引き渡された。複座であることの利点は、対地打撃で後席が兵装管制に専念できる点にある。

Su-35S

Su-27系の到達点にあたる単座機だ。推力偏向ノズルによる機動性が有名で、失速領域での機首指向という点では西側機を上回るとされる。

ただ私は、この機動性の評価をそのまま強さに置き換えるのは危ういと思っている。現代の空戦は視界外での探知と交戦が主体で、格闘戦の性能が勝敗を決める場面は限られる。実際、ウクライナ上空でSu-35Sが格闘戦を演じたという確認された記録はほとんどない。Su-35Sが何をしていたかというと、多くは自国領空内からの誘導爆弾投射の護衛だった。

Su-35Sの設計思想はSu-35とはで詳しく扱っている。

Su-34──戦争を実際に戦った機体

Su-34の実戦上の位置

Su-34は分類上は戦闘爆撃機だが、この4年で最も重い仕事をしたのはこの機体だ。

Su-27系の派生でありながら並列複座のコクピットを持ち、装甲化された乗員区画を備える。長時間の任務を前提とした設計で、事実上の爆撃機として運用されている。

2022年以降、ロシア軍が対地打撃の主軸に据えたのがUMPKと呼ばれる滑空爆弾キットで、これを投下するのがSu-34とSu-35Sだ。自国側の空域から放り込むことで防空網の射程外にとどまるという運用になっている。これは制空権を取れなかった側が編み出した折衷案だと私は見ている。

そして、その代償も大きかった。詳しくは損耗の項で書く。

MiG-31──最も奇妙で、最も使われている機体

寒冷地上空を飛ぶ長距離迎撃機を描いた編集用イメージ
MiG-31は冷戦期の長距離迎撃機でありながら、現在も独自の打撃任務に使われる。
MiG-31が残る理由

MiG-31は1981年配備開始の長距離迎撃機だ。最大速度マッハ2.8級、巨大なレーダーを積み、広大な国土の防空を担うために作られた。設計は完全に冷戦期のもので、格闘戦は考慮されていない。

ところがこの旧式機が、いまのロシア軍で妙な重要性を持っている。空中発射弾道ミサイルKinzhalの母機になっているからだ。高高度・高速で発射することでミサイルの初期エネルギーを稼ぐ運用で、MiG-31の性能特性がたまたま合致した。

設計から40年以上経った迎撃機が、最新の打撃システムの一部として使われている。兵器の寿命というのは、当初の想定とは違う形で伸びることがある。同じことは戦略爆撃機にも言えて、可変翼のTu-160は近代化型が今も飛んでいる。詳細はTu-160爆撃機とはにまとめた。

MiG-29とMiG-35──縮んでいく軽戦闘機の系譜

MiG-29は1980年代の主力軽戦闘機だったが、いまや残存数は50機を下回る規模まで減っている。改修型のSMTとUBTを含めても同様だ。

後継として開発されたMiG-35は、2019年頃から配備が始まったとされるものの、部隊化が進んでいない。実質的にロシアは、新規の軽量戦闘機を戦力化できていない状態が続いている。

MiG-29の設計思想と、Su-27との役割分担についてはMiG-29とはにまとめてある。

Su-57とSu-75──第5世代の現在地

双発ステルス戦闘機を整備する格納庫を描いた編集用イメージ
Su-57は量産が続く一方、配備数・輸出・実戦運用の評価には情報源の区別が必要である。
第5世代計画を分けて読む

Su-57

ロシア唯一の第5世代戦闘機で、現役機は24機前後とされる。発注残は78機。数の上では、米空軍が187機のF-22を運用し、F-35が世界で量産されている状況とは比較にならない。

2026年に入ってからは、アルジェリアへの輸出が始まり、クアラルンプールで開かれた展示会で新規契約も報じられた。一方でコムソモリスク・ナ・アムーレの工場で火災が発生し、生産が一時的に滞ったとされる。1か所の工場に依存する体制の脆さが出た形だ。

ステルス性の評価は論争が続いている。この論点はSu-57とはで扱ったので繰り返さない。世界のステルス機を横断で見たい人はステルス機一覧【2026】ステルス戦闘機ランキングへ。

模型で押さえておくなら、Su-57は形状の癖が分かりやすい機体だ。F-22やF-35と並べると、ステルス設計の思想の違いが立体で見えてくる。

Su-75 Checkmate

2021年のMAKS航空ショーで実物大モックアップが公開された単発の軽量ステルス機だ。Su-57を補完し、MiG-29の後継を狙うという位置づけで、推定価格3,000万ドル前後という安さを売りにしている。

ところが初飛行の目標が動き続けている。当初2023年、次に2024年、2025年、そして2026年。2026年初頭時点でまだ飛行前の段階にあり、国内外を問わず確定した発注は公表されていない。試作機の製造はコムソモリスク・ナ・アムーレで進んでいるとされる。

私はこの機体を、能力の問題というより制度の問題として見ている。制裁で電子部品と工作機械の調達が絞られ、そのうえ既存機の増産が優先される。開発リソースが回ってこない構造で、飛ぶまでは評価しようがない。

なぜ制空権を取れなかったのか

機数以外の制空要素

一覧を作りながら、私がずっと引っかかっているのがこの問いだ。

開戦時、ロシアは戦術作戦機を1,000機前後保有していた。対するウクライナ空軍は、機数でも世代でも大きく劣っていた。にもかかわらず、ロシアは4年経っても制空権を確立できていない。機数で圧倒していれば空を取れる、という直感は成立しなかった

理由として繰り返し指摘されるのが3点ある。

第一に、敵防空網制圧の能力不足だ。地対空ミサイル陣地を先に潰してから航空機を送り込むというのは、湾岸戦争以降の西側が徹底してきた手順だが、ロシア軍はこれを大規模かつ組織的に実施できなかった。移動する防空システムを探し出して叩き続けるには、偵察と打撃を短時間で結ぶ仕組みが要る。そこが弱かった。

第二に、電子戦の優位を失った。開戦初期にロシア製の妨害ポッドが無傷で鹵獲され、その解析結果が対抗手段に反映されたと報じられている。搭乗員が頼りにしていた防護の一部が、途中で効かなくなった可能性がある。

第三に、精密誘導兵器の在庫と単価の問題だ。長距離から安全に叩ける兵器は数が限られ、使い切れば補充に時間がかかる。そこで採用されたのが、通常爆弾に滑空キットを付けて自国側から投げ込む方式だった。安価だが射程は限られ、投射機は前線に近づく必要が出る。

結果として何が起きたか。制空権を取りにいく代わりに、自国領空の内側から兵器を投げ込む形に落ち着いた。これは戦い方として合理的ではあるが、航空戦力本来の使い方ではない。

私はここに、機数を並べることの限界を見る。1,000機の戦闘機は、それを運用する仕組みがあって初めて1,000機分の意味を持つ。偵察、指揮通信、整備、搭乗員の練度、兵器の在庫。どれかが欠ければ、残りは在庫でしかない。前回の記事で米空母について「在庫と戦力は違う」と書いたが、ロシア空軍はその命題のもっと大規模な実例になっている。

なぜ数字が食い違うのか

数字の信頼性を確認する順序

冒頭に戻る。ここがこの記事で一番書きたかった部分だ。

資料によって数字が違う理由は3つある。

第一に、数える対象の定義が違う。Su-34を戦闘機に入れるか、爆撃機に入れるか。保管状態の機体を数に入れるか。訓練用の複座機を戦力とみなすか。この線引きが変われば数百機の差が出る。

第二に、稼働率が公表されない。ロシアは機体の可動状況を公開しないので、外部からは推定するしかない。過去5年のロシアの戦闘機生産は年24機から35機程度と見積もられており、老朽化で退役していく機体を補いきれていないという分析が主流だ。カタログ上の保有数と、明日飛ばせる機数は別物になる。

第三に、戦時であるがゆえに数字が政治的になる。ウクライナ側の発表とロシア側の発表は大きく食い違い、その中間に第三者の推定がある。どちらか一方の数字だけを引いた記事は、無意識に一方の主張を代弁することになる。

だから私は、この種の記事を書くときは必ず出典と方法論を書くことにしている。数字そのものより、その数字がどう作られたかのほうが情報量が多い。保有数の国際比較は世界の戦闘機保有数ランキングに、稼働と総合力を含めた評価は世界空軍力ランキング【2026】にまとめた。

4年間の損耗──何が、どれだけ失われたか

複数の戦闘機を点検する整備格納庫を描いた編集用イメージ
保有数と実際に飛ばせる機数の差は、整備・部品・搭乗員・飛行時間によって生まれる。
損耗集計の注意点

公開情報の検証で最も保守的な集計を出しているのが、写真や動画で視覚的に確認できた損失だけを積み上げるOryxというプロジェクトだ。裏を返せば、確認できない損失は数に入らないので、実数の下限になる。

そのOryxの集計では、ロシアの航空機損失は全機種で353機から361機の規模とされる。内訳は破壊が約299機、損傷が約57機、鹵獲が5機。

主力戦闘機に絞ると、Su-34が約42機、Su-30SMが約20機、Su-35Sが8機、MiG-31が5機、Su-57が1機。合計76機が近代機からの損失になる。これに加えてSu-25攻撃機が約41機、Su-24が約15機、Su-27が3機。

Su-34の数字は重い。開戦前の同型機は約140機だったので、視覚確認できた損失だけで保有数の3割近くに達する。前線に出続けた機体が、そのぶん削られたということだ。

比較として、ウクライナ側は通算434機の固定翼機を撃墜したと発表している。Oryxの集計は破壊150機と損傷24機の計174機で、英国の軍事情報機関の評価もこの低い側に近い。2倍以上の開きがある。私はこの差を「どちらかが嘘をついている」と読むより、確認可能性の壁がそこにあると読むべきだと考えている。

そして近年は、飛ばなくても失われるようになった。2025年6月1日、ウクライナ保安庁はトラックで運び込んだ小型ドローンを使い、オレニヤ、イワノボ、ジャギレボ、ベラヤの4飛行場を同時に攻撃した。ウクライナ側は41機に損害を与えたと発表し、後に当局者が少なくとも13機の破壊を確認したと述べている。この攻撃は2026年に入っても形を変えて続いており、8月にも複数の飛行場で機体の損傷が記録された。

安価なドローンで戦略爆撃機を焼くという構図は、航空戦力の費用対効果の前提を書き換えた。ドローン戦の展開についてはShahed-136とはでも触れている。

生産は追いついているのか

生産数だけでは埋まらないもの

損失を埋められているかどうかは、この空軍の将来を決める。

2022年から2024年にかけての戦闘機引き渡しは年20機から30機程度だった。2025年にはこれが55機に増えたと報じられている。Su-30、Su-34、Su-35、Su-57の混成で、うち一部はベラルーシやアルジェリア向けの輸出分を含む。

数字だけ見れば増産に成功しているように見える。ただし注意点が2つある。ひとつは、この増産が制裁下での既存設計の量産であって、新型機の開発が進んだわけではないこと。もうひとつは、機体を作れても搭乗員の養成には時間がかかることだ。

さらに、酷使による機体寿命の消耗という問題がある。戦闘による損失とは別に、飛行時間の積み増しで退役が早まる機体が年間数十機規模で発生しているという指摘が出ている。撃墜されなくても減るのだ。

投資対象にならない、という情報

ここは私の趣味の話でもある。

当ブログでは防衛関連の記事に投資の視点を入れることが多いが、ロシアの航空機メーカーについてはそれができない。統合航空機製造会社もロステックも制裁対象で、日本の個人投資家がアクセスできる市場に上場していない。中国、北朝鮮、イランの防衛企業についても同様の理由で当ブログは投資対象から外している。

ただ、投資できないという事実自体が情報になる。

ロシアの戦闘機輸出市場が縮んだ分、その需要はどこかへ流れる。インドは長らくSu-30MKIの最大運用国だったが、近年は調達先の多様化を進めている。中東やアジアでロシア機を検討していた国の一部は、西側機や中国機に向かっている。つまりロシアの後退は、西側防衛企業と中国航空産業にとっての追い風になる。

そういう読み方をするなら、見るべき銘柄はロシアではなくアメリカ軍事企業ランキング【2026】側にある。銘柄選びの考え方は防衛関連銘柄の選び方にまとめた。この記事は投資助言ではないので、判断は各自でお願いしたい。

制裁がどう産業を動かすかという構造そのものを押さえておくと、この手のニュースの読み方が変わる。

よくある疑問

ロシアの戦闘機は何機あるのか

資料によって幅がある。戦闘機に限れば700機から900機規模という推定があり、軍用機全体では4,000機台から5,000機台まで集計が分かれる。稼働可能な機数はさらに少ないと見るのが一般的だ。

Su-57は実戦に投入されたのか

投入されたとされ、Oryxは1機の損失を確認している。ただし運用は限定的で、自国領空内からの長距離兵器発射が中心だったと分析されている。

ロシアと中国の戦闘機はどちらが上か

機体単体では評価が分かれるが、生産規模では中国が明確に上回るようになった。かつて中国はロシアから機体と技術を導入する側だったが、その関係は逆転しつつある。フランカー系の中国版についてはJ-16戦闘機とはを読むと、同じ原型から二国がどう分岐したかが見えてくる。

日本の航空自衛隊と比べてどうか

数ではロシアが上回るが、機体の世代構成と稼働率では日本に分がある。世代と任務を含めた総合評価は世界最強戦闘機ランキングで扱った。

ロシア機のプラモデルは手に入るか

Su-57やSu-35は各社から出ているが、日本国内の流通量は西側機に比べて少ない。旧ソ連機を扱いたいなら、在庫のあるうちに押さえるのが実際的だ。

まとめ──数字より、数字の作られ方

整理する。

2026年のロシア航空宇宙軍は、Su-27の派生系を中核に、MiG-31の迎撃機群と少数のSu-57で構成されている。打撃の主力はSu-34、制空の主力はSu-35S、そして旧世代のMiG-29系が静かに退場しつつある。第5世代は24機規模にとどまり、軽量ステルス機のSu-75はまだ飛んでいない。

4年の戦争で、視覚確認できただけでも350機規模の航空機を失った。近代的な戦闘機に限れば76機。生産は2025年に年55機まで持ち直したが、これは新型機の実現ではなく既存設計の量産による回復だ。

そして繰り返すが、この記事に書いた数字はすべて推定値であり、出典によって食い違う。私が書けたのは「どの機関がどう数えたか」までであって、真の数字ではない。

冷戦期のソ連空軍について書かれた本を読むと、当時の西側もまったく同じ問題を抱えていたことが分かる。相手の保有数が分からない、稼働率が読めない、公表値が信用できない。衛星も公開情報も当時とは比較にならないほど増えたのに、根本的な不確かさは残ったままだ。

それでも私は、数字を並べる作業をやめる気がない。分からないなりに、どこまで分かってどこから分からないかの線を引くこと。それが軍事を趣味にするということだと思っている。

長い記事を読むより耳から入れたい人は、こちらも選択肢になる。移動中に全体像を掴んでおくと、細部の記事が入りやすくなる。

長い記事に付き合ってくれた読者に感謝する。機数や損耗の集計は動き続けるので、大きな更新があれば随時反映していく。

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参考資料

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