「スナイパーライフルって、どれが最強なの?」
映画やゲームでお馴染みの狙撃銃。しかし現実世界で使われているスナイパーライフルの実力は、フィクションを遥かに超えている。
2023年、ウクライナのスナイパーが3,800m離れた標的を狙撃し、世界記録を更新した。約4km先の人間を、一発の弾丸で仕留める――。これが現代の狙撃技術の到達点である。
私は長年、軍事装備について調査・執筆を続けてきた。戦車や戦闘機の技術進化には目を見張るものがあるが、スナイパーライフルの進化もまた、静かに、しかし確実に人類の「殺傷能力」の限界を押し広げてきた。
この記事では、世界で実戦運用されているスナイパーライフルの中から、性能・実績・採用国数などを総合的に評価し、TOP10を選出した。軍事マニアの方も、ゲームや映画から興味を持った方も、ぜひ最後までお付き合いいただきたい。
スナイパーライフルの世界は、あなたが想像する以上に奥深いのだから。
スナイパーライフルとは?──対人狙撃銃と対物狙撃銃の違い

まず、スナイパーライフルの基本を押さえておこう。
スナイパーライフル(Sniper Rifle)とは、遠距離の標的を高精度で狙撃することに特化した小銃である。一般的なアサルトライフルの有効射程が300〜500m程度であるのに対し、スナイパーライフルは800〜2,000m以上の距離での射撃を想定して設計されている。
スナイパーライフルは大きく2種類に分類される。
対人狙撃銃(Anti-Personnel Sniper Rifle)は、7.62mm NATO弾や.338ラプアマグナム弾などを使用し、主に人間を標的とする。有効射程は800〜1,500m程度で、精密射撃に優れている。
対物狙撃銃(Anti-Materiel Rifle)は、12.7mm(.50口径)などの大口径弾を使用し、車両・航空機・通信設備などの「物」を破壊することを目的とする。有効射程は2,000m以上に達し、コンクリートや軽装甲車両をも貫通する威力を持つ。
また、作動方式によっても分類される。
ボルトアクション式は、一発ごとに手動で排莢・装填を行う方式。構造がシンプルで命中精度が高く、伝統的なスナイパーライフルの多くがこの方式を採用している。
セミオート式は、発射の反動や発射ガスを利用して自動的に次弾を装填する方式。連射が可能で即応性に優れるが、ボルトアクション式に比べると精度がやや劣る傾向にある。
世界最強スナイパーライフルランキングTOP10
それでは、世界最強のスナイパーライフルTOP10を発表しよう。
評価基準は以下の5項目である。
- 命中精度(MOA値)
- 有効射程距離
- 採用国・部隊数
- 実戦での実績
- 信頼性・メンテナンス性
第10位:SVD ドラグノフ狙撃銃(ロシア)
開発国:ソビエト連邦(現ロシア) 採用年:1963年 使用弾薬:7.62×54mmR 全長:1,220mm 重量:4.3kg(スコープなし) 有効射程:800m 装弾数:10発 作動方式:セミオート
東側諸国を代表するスナイパーライフルといえば、このドラグノフである。
1963年にソビエト連邦で制式採用されたSVD(Snajperskaja Vintovka Dragunova)は、西側のスナイパーライフルとは異なる設計思想で開発された。西側が「一撃必殺の精密狙撃」を重視するのに対し、ソ連は「小隊レベルでの火力支援」を想定していたのである。
そのため、ドラグノフは厳密には「マークスマンライフル」(選抜射手用ライフル)に分類される。800m先のコインを撃ち抜くような精密射撃には向いていないが、AKでは届かない距離の敵を確実に制圧できる実用的な狙撃銃だ。
特筆すべきは、その軽量さと信頼性である。重量わずか4.3kgは、他のスナイパーライフルと比較して圧倒的に軽い。また、AKと同様の操作系を採用しているため、AKで訓練を受けた兵士なら即座に使用できる。
現在もロシア軍、ウクライナ軍双方で使用されており、ウクライナ戦争においてもその姿が確認されている。60年以上現役を続ける、まさに「東側の名銃」である。
ドラグノフが好きな方は、エアガンでその操作感を味わってみてはいかがだろうか。
第9位:M24 SWS(アメリカ)
開発国:アメリカ 採用年:1988年 使用弾薬:7.62×51mm NATO 全長:1,092mm 重量:5.5kg 有効射程:800m 装弾数:5発 作動方式:ボルトアクション
アメリカ陸軍の制式スナイパーライフルとして1988年に採用されたM24 SWS(Sniper Weapon System)。レミントン社の民生用ライフル「レミントンM700」をベースに、軍用として改良を加えたモデルである。
「SWS」という名称が示すように、M24は単なるライフルではなく「システム」として提供される。銃本体に加え、リューポルド製スコープ、ハリス製バイポッド、クリーニングキット、パラシュート降下にも耐えるハードケースまでがワンセットになっている。
M24の最大の特徴は、極めて高い命中精度と信頼性である。ボルトアクション式を採用しているため構造がシンプルで、過酷な環境下でも確実に作動する。湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争と、数々の実戦で実績を積み重ねてきた。
実は日本の陸上自衛隊も、2002年からM24を「対人狙撃銃」の名称で導入している。それまで64式小銃にスコープを取り付けて狙撃銃代わりにしていた自衛隊にとって、M24の導入は狙撃能力の飛躍的向上を意味した。
第8位:PGM ヘカートII(フランス)
開発国:フランス 採用年:1993年 使用弾薬:12.7×99mm NATO(.50 BMG) 全長:1,380mm 重量:13.8kg(スコープなし) 有効射程:1,800m 装弾数:7発 作動方式:ボルトアクション
フランスのPGMプレシジョン社が開発した大口径対物ライフル。「ヘカート」の名はギリシア神話の女神ヘカテーに由来する。
ライトノベル「ソードアート・オンライン」でヒロインの一人・シノンが愛用する銃としても有名だが、実銃のヘカートIIは紛れもない最高級の対物ライフルである。
.50 BMG弾を使用しながら、ボルトアクション式ならではの高い命中精度を実現。フランス軍では「FR-12.7」の制式名称で採用されているほか、エストニア、ラトビア、スロベニア、スイスでも使用されている。
特筆すべきは、その設計の堅実さだ。PGM社の主力製品であった7.62mm口径のウルティマ・ラティオをベースに大口径化しており、無理のない設計と高精度な部品の組み合わせにより、期待通りの性能を発揮している。
第7位:SAKO TRG シリーズ(フィンランド)
開発国:フィンランド 採用年:1990年代 使用弾薬:.338ラプアマグナム、.300ウィンチェスターマグナム 全長:約1,180mm 重量:5〜6kg 有効射程:1,500m以上 装弾数:5〜7発 作動方式:ボルトアクション
フィンランドのサコ社が開発したボルトアクションライフル。スナイパーライフルとしては最軽量クラスでありながら、高い耐久性と精度を両立している。
重量わずか5〜6kgは、同クラスのスナイパーライフルと比較して圧倒的に軽い。狙撃手は標的に接近するまで何時間も移動を続けることがあり、この軽さは実戦において大きなアドバンテージとなる。
.338ラプアマグナム弾と.300ウィンチェスターマグナム弾の両方に対応し、有効射程は1,500m以上。マガジンはダブルカラムの着脱式で、装弾数5〜7発とリロード性能にも優れる。
北欧の厳しい寒冷地で開発されただけあって、極端な環境下でも確実に作動する信頼性を持つ。フィンランド軍のほか、多くの国の特殊部隊で採用されている。
第6位:Accuracy International L96/AWシリーズ(イギリス)
開発国:イギリス 採用年:1985年(L96A1) 使用弾薬:7.62×51mm NATO(AWM:.338ラプアマグナム) 全長:1,180〜1,270mm 重量:6.5〜6.8kg 有効射程:800m(AW)、1,100m以上(AWM) 装弾数:5〜10発 作動方式:ボルトアクション
イギリスのAccuracy International社が開発したボルトアクションライフル。1985年にイギリス軍に「L96A1」として採用されて以来、改良を重ねながら世界各国で使用されている。
このライフルを語る上で外せないのが、FPSゲーム「Counter-Strike」シリーズで絶大な人気を誇る「AWP」の存在だろう。AWP(Arctic Warfare Police)は警察向けモデルだが、その名を冠したゲーム内武器は多くのプレイヤーに愛されている。
実銃のArctic Warfareシリーズの最大の特徴は、-40℃という極寒の環境下でも確実に作動する耐寒性能である。スウェーデン軍からの要望で開発されたこの機能により、「Arctic Warfare(北極戦)」の名が与えられた。
.338ラプアマグナム弾を使用するAWM(Arctic Warfare Magnum)モデルは、イギリス軍では「L115A3」として採用されており、2009年にはイギリス軍狙撃手がアフガニスタンで2,475mの長距離狙撃を成功させ、当時の世界記録を樹立している。
現在、イギリス、スウェーデン、オーストラリア、ドイツ、オランダなど50カ国以上で採用されている、まさに西側を代表するスナイパーライフルである。
第5位:McMillan TAC-50(アメリカ/カナダ)
開発国:アメリカ 採用年:2000年 使用弾薬:12.7×99mm NATO(.50 BMG) 全長:1,448mm 重量:11.8kg 有効射程:2,000m以上 装弾数:5発 作動方式:ボルトアクション
.50口径のボルトアクションライフルとして、最も多くの長距離狙撃記録を持つのがこのTAC-50である。
2002年、アフガニスタンでカナダ軍狙撃手がTAC-50を使用し、2,430mの距離からタリバン戦闘員を射殺。当時の世界記録を樹立した。そして2017年、同じくカナダ軍の狙撃手が3,540mという驚異的な距離での狙撃に成功。この記録は、ウクライナのスナイパーに破られるまで世界最長記録として君臨していた。
TAC-50の特徴は、.50 BMG弾を使用しながらもボルトアクション式を採用することで、セミオート式の対物ライフルより高い命中精度を実現している点である。銃身の固定精度が高く、長距離狙撃に必要な一貫性を備えている。
カナダ軍では制式スナイパーライフルとして採用されており、アメリカ軍の特殊部隊でも使用されている。
第4位:M110 SASS(アメリカ)
開発国:アメリカ 採用年:2008年 使用弾薬:7.62×51mm NATO 全長:1,029mm(ストック展開時) 重量:7.1kg(スコープなし) 有効射程:800m 装弾数:10発または20発 作動方式:セミオート
ナイツアーマメント社が開発した、アメリカ陸軍の制式セミオートスナイパーライフル。M24 SWSの後継として2008年に採用された。
「SASS」は「Semi-Automatic Sniper System」の略で、その名の通りセミオート式を採用。ボルトアクション式のM24では対応しきれなかった市街戦での即応性を補うために開発された。
AR-10系列のSR-25をベースとしており、20発マガジンを使用可能。連続した複数目標への対応や、牽制射撃が可能となった。イラク戦争やアフガニスタン戦争における市街戦の教訓が、この銃の誕生に繋がっている。
現在、アメリカ陸軍はM110A1 CSASS(Compact Semi-Automatic Sniper System)への更新を進めており、こちらはH&K社のG28をベースにしている。実は日本の陸上自衛隊も、M24の後継としてH&K G28の調達を開始している。
第3位:Barrett M82/M107(アメリカ)

開発国:アメリカ 採用年:1989年(M82A1) 使用弾薬:12.7×99mm NATO(.50 BMG) 全長:1,448mm 重量:14.0kg 有効射程:1,830m 装弾数:10発 作動方式:セミオート
対物ライフルの代名詞的存在。アメリカのバレット・ファイアーアームズ社が開発した、世界で最も有名な.50口径ライフルである。
M82の開発者ロニー・バレットは、もともと銃器メーカーの人間ではなく、写真家だった。1980年代初頭、M2重機関銃の威力を一人で持ち運べるライフルに凝縮するというアイデアを思いつき、独学で設計・開発を行った。既存のメーカーがどこも興味を示さなかったため、自らバレット・ファイアーアームズ社を設立して製品化したのである。
.50 BMG弾の破壊力は凄まじい。コンクリートブロックを貫通し、軽装甲車両の装甲をも撃ち抜く。有効射程は公式には1,830mだが、2,500m以上での狙撃成功例も報告されている。
セミオート式で10発マガジンを使用するため、ボルトアクション式の対物ライフルより連射性に優れる。一方で、.50 BMG弾の強烈な反動を制御するための大型マズルブレーキが必要で、発射時の衝撃波と音は凄まじい。
湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争で活躍し、現在50カ国以上の軍・警察で採用されている。2016年には、テネシー州が「州のライフル」としてM82を認定するほど、アメリカを象徴する銃となっている。
第2位:Accuracy International AXMC(イギリス)
開発国:イギリス 採用年:2014年 使用弾薬:.338ラプアマグナム、.308ウィンチェスター、.300ウィンチェスターマグナム 全長:1,070〜1,140mm 重量:6.5kg 有効射程:1,500m以上 装弾数:10発 作動方式:ボルトアクション
6位で紹介したArctic Warfareシリーズの最新進化形。「AX」シリーズは2010年に発表され、AWMをベースに大幅な改良を加えたモデルである。
AXMCの最大の特徴は、マルチキャリバー(複数口径対応)機能である。銃身とボルトを交換することで、.338ラプアマグナム、.308ウィンチェスター、.300ウィンチェスターマグナムなど複数の口径に対応できる。任務の内容や距離に応じて最適な口径を選択できるため、運用の柔軟性が大幅に向上した。
また、フォールディングストック(折り畳み式銃床)の採用により、携行性も向上。近代的なモジュラー設計により、各種アクセサリーの装着も容易になっている。
アメリカ陸軍とアメリカ海兵隊は、次期制式スナイパーライフルとしてAXMCをベースにした「Mk22 MRAD」(バレット社による製造)の採用を発表している。まさに、世界のスナイパーライフルの未来を示す一丁だ。
第1位:CheyTac M200 Intervention(アメリカ)
開発国:アメリカ 採用年:2001年 使用弾薬:.408 CheyTac、.375 CheyTac 全長:約1,420mm 重量:14.1kg 有効射程:2,500m以上 装弾数:7発 作動方式:ボルトアクション
世界最強のスナイパーライフルの座に輝くのは、アメリカのCheyTac USA社が開発したM200 Interventionである。
「Intervention(介入者)」の名を持つこのライフルは、2,500m以上の超長距離狙撃を可能にするため、銃本体だけでなく弾薬まで新規開発された究極の「狙撃システム」である。
.408 CheyTac弾は、M200専用に設計された弾薬だ。.50 BMG弾より小口径ながら、低反動で高い命中精度を実現。弾頭は銅合金から一発ずつ削り出しで製造される特注品で、305グレイン(約19.2g)の弾頭が秒速約1,100m(マッハ3以上)で発射される。2,000m飛翔後もなお超音速を維持するという、驚異的な弾道性能を持つ。
さらに、M200には「Advanced Ballistic Computer(ABC)」という弾道計算ソフトウェアが付属。温度、湿度、気圧、風向・風速などの環境データをセンサーで取得し、PDA上で最適な照準点を算出する。まさに「狙撃手の相棒」ともいえる高度なシステムだ。
ミリタリーチャンネルが「世界最強のスナイパーライフル」第1位に選出しており、2,300mで38cm以内に収まるという驚異的な精度(サブMOA)を誇る。
映画「ザ・シューター 極大射程」や、ゲーム「Call of Duty: Modern Warfare 2」などにも登場し、その名を広く知らしめた。高価で特殊な銃のため一般的な軍隊での大規模採用はないが、各国の特殊部隊でカウンタースナイプや超長距離狙撃任務に使用されている。
世界最長狙撃記録の歴史

スナイパーライフルの進化を語る上で、狙撃距離の世界記録は避けて通れない。ここでは、歴代の記録を振り返ってみよう。
2002年、アフガニスタンにてカナダ軍狙撃手がMcMillan TAC-50を使用し、2,430mの距離からタリバン戦闘員を射殺。当時の世界記録となった。
2009年、イギリス軍狙撃手がアフガニスタンでAccuracy International L115A3を使用し、2,475mの狙撃に成功。記録を更新した。
2017年、カナダ軍の「第2統合任務部隊(JTF-2)」所属のスナイパーが、イラクでMcMillan TAC-50を使用し、3,540mという驚異的な距離での狙撃に成功。弾丸が標的に到達するまで約10秒かかったという。
そして2023年、ウクライナ保安庁(SBU)所属のスナイパーが、ウクライナ製の「ホライズンズ・ロード」ライフルを使用し、3,800mの距離からロシア軍将校を狙撃したと発表された。公開された映像には、発射から約9秒後に弾丸が標的に到達する様子が収められている。
3.8km先の人間を一発で仕留める――。これは東京駅から新橋駅までの距離に相当する。肉眼では点にしか見えない距離から、弾丸の落下量・風の影響・地球の自転まで計算し、一発で命中させる。現代の狙撃技術は、もはや超人的な領域に達しているのである。
自衛隊のスナイパーライフル

日本の陸上自衛隊は、長らく専用のスナイパーライフルを持っていなかった。64式7.62mm小銃にスコープを取り付けて代用していたが、本格的な狙撃銃と比較すると射程・精度ともに劣っていた。
転機となったのは2002年。アメリカのレミントン社製M24 SWSを「対人狙撃銃」の名称で導入したのである。2015年までに約1,300挺が調達され、全国の普通科連隊に配備された。
M24の導入に伴い、専門の狙撃班が編成され、「対人狙撃課程教育」という上級養成プログラムも開始された。射撃技量・体力・フィールドスキル・心理適性の4点で選抜された精鋭が、プロフェッショナルな狙撃手として養成されている。
そして2023年、防衛省は新たな対人狙撃銃としてドイツのH&K社製「G28」の調達を発表した。G28はセミオート式で、最大20発のマガジンを使用可能。ボルトアクション式のM24では対応しきれない市街戦などでの即応性を補う狙いがある。約900丁の調達が予定されており、M24と並行して運用される見込みだ。
→ 陸上自衛隊の装備に興味がある方は「【2025年最新版】陸上自衛隊の日本戦車一覧|敗戦国が生んだ世界屈指の技術力 戦前から最新10式まで」もぜひご覧いただきたい。
スナイパーライフルの未来
現代のスナイパーライフルは、すでに人間の知覚を超えた距離での狙撃を可能にしている。では、今後はどのように進化していくのだろうか。
まず注目すべきは、スマートスコープの発展である。弾道計算をリアルタイムで行い、最適な照準点を表示するスコープは、すでにCheyTac M200などで実用化されている。今後はAIによる風向・気圧の予測、標的の移動予測などがさらに高度化するだろう。
また、電磁加速砲(レールガン)技術の応用も研究されている。火薬に頼らず電磁力で弾丸を加速するため、理論上は音速の何倍もの初速が可能になる。実用化にはまだ時間がかかるが、将来的には狙撃の概念を根本から変える可能性がある。
一方で、ドローン技術の発展により、有人狙撃の役割が変化する可能性もある。遠隔操作の狙撃ドローンが実用化されれば、狙撃手が危険な最前線に出る必要がなくなるかもしれない。しかし、人間の判断を介さない自律型殺傷兵器については、倫理的な議論が続いている。
スナイパーライフルの技術は今後も進化し続けるだろう。しかしどれほど技術が発達しても、最終的に引き金を引くのは人間である。その重責を担う狙撃手たちの存在を、私たちは忘れてはならない。
まとめ
この記事では、世界最強のスナイパーライフルTOP10を紹介した。
改めてランキングを振り返ろう。
第10位:SVD ドラグノフ狙撃銃(ロシア) 第9位:M24 SWS(アメリカ) 第8位:PGM ヘカートII(フランス) 第7位:SAKO TRG シリーズ(フィンランド) 第6位:Accuracy International L96/AWシリーズ(イギリス) 第5位:McMillan TAC-50(アメリカ/カナダ) 第4位:M110 SASS(アメリカ) 第3位:Barrett M82/M107(アメリカ) 第2位:Accuracy International AXMC(イギリス) 第1位:CheyTac M200 Intervention(アメリカ)
それぞれのスナイパーライフルには、開発国の戦術思想や技術力が反映されている。ドラグノフの実用性、M24の堅実さ、バレットの破壊力、そしてCheyTacの究極の精度――。どれもが「最強」の名にふさわしい逸品だ。
スナイパーライフルは、戦争の道具である。しかし同時に、人類の精密加工技術・光学技術・弾道学の粋を集めた芸術品でもある。その両面を理解した上で、この分野に興味を持っていただければ幸いである。
スナイパーライフルに興味を持ったあなたへ
この記事を読んで、スナイパーライフルに興味を持った方のために、おすすめの「次のステップ」を紹介しよう。
エアガンで体験する
実銃に触れることは難しいが、エアガンならその操作感を味わうことができる。東京マルイのVSR-10シリーズは、ボルトアクション式スナイパーライフルの定番として高い評価を受けている。サバイバルゲームで狙撃手デビューしてみてはいかがだろうか。
ゲームで操縦する
「Call of Duty」シリーズや「Sniper Elite」シリーズでは、本記事で紹介したスナイパーライフルの多くが登場する。弾道計算や風の影響まで再現されたゲームで、狙撃の難しさと達成感を体験できるだろう。
書籍で学ぶ
より深く学びたい方には、専門書籍がおすすめだ。スナイパーの戦術や狙撃の技術について、詳細に解説された書籍も多い。
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おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
スナイパーライフルの世界は、私が想像していた以上に奥深いものだった。開発者たちの情熱、狙撃手たちの技術、そして戦場で生まれた教訓――その全てが、これらの銃に凝縮されている。
正直に言えば、スナイパーライフルについて調べれば調べるほど、複雑な気持ちになった。3km先の人間を一発で殺せる技術。それは確かに「凄い」ことかもしれないが、同時に「恐ろしい」ことでもある。
しかし、現実に世界各地で紛争が続いている以上、軍事技術について知識を持つことは無駄ではないと思う。何も知らずに平和を語るより、現実を直視した上で平和を願う方が、より誠実な態度ではないだろうか。
この記事が、あなたの知識の一助となれば幸いである。
あなたのミリタリーライフに幸あれ!
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【免責事項】 本記事の情報は2025年12月時点のものです。軍事装備品の詳細な仕様には機密情報が含まれるため、公開情報を基に執筆しています。最新の情報や詳細については、各国の公式発表をご確認ください。

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