「最強の拳銃って、結局どれなの?」
映画やゲームで銃に興味を持った人なら、一度は考えたことがある疑問だろう。
私もそうだった。初めてデザートイーグルの存在を知った時、その圧倒的なサイズと威力に心を奪われた。しかし調べていくうちに、「最強」という言葉の奥深さを知ることになる。
威力で最強なのか。実用性で最強なのか。歴史的な影響力で最強なのか。
「最強」の定義によって、答えはまったく変わってくる。
この記事では、世界の拳銃を「威力」「軍用・実用性」「歴史的名銃」という3つの観点から徹底ランキング。さらに日本の自衛隊が採用した最新拳銃についても解説する。
ゲームでハンドガンを愛用している方も、映画で見た銃が気になっている方も、ぜひ最後までお付き合いいただきたい。拳銃の世界は、想像以上に奥が深いのだから。
「最強」とは何か?── 拳銃の評価基準を整理する

本題に入る前に、「最強」の定義を整理しておこう。
拳銃の性能は、大きく分けて以下の要素で評価される。
威力(マズルエナジー):弾丸が持つ運動エネルギー。数値が大きいほど破壊力が高い
貫通力:装甲や障害物を貫く能力
命中精度:狙った場所に当てる精度
信頼性:故障せずに動作する確率
装弾数:一度に装填できる弾の数
携帯性:サイズや重量による携行のしやすさ
価格:調達コスト
これらすべてを満たす「完璧な拳銃」は存在しない。威力を追求すれば重くなり、軽くすれば威力が落ちる。すべてはトレードオフなのだ。
だからこそ、この記事では「威力最強」「実用最強」「伝説の名銃」という3つのカテゴリーに分けてランキングを作成した。
第1部:純粋な威力で選ぶ「最強ハンドガン」ランキング
まずは、純粋な破壊力=マズルエナジーで評価する「威力最強」ランキングから。
ここに登場する銃は、実用性を度外視した「ロマンの塊」ばかりだ。正直、軍や警察で使われることはまずない。しかし、だからこそ銃器マニアの心を掴んで離さない。
威力第1位:Pfeifer Zeliska(パイファー・ツェリスカ)── 異次元のモンスター
現時点で「世界最強のハンドガン」を名乗るのは、オーストリアのPfeifer Waffen社が製造する超大型リボルバー「Pfeifer Zeliska」だ。
Pfeifer Zeliskaの主要諸元:
全長:約55cm
重量:約6kg
使用弾薬:.600 Nitro Express(本来は象撃ち用ライフル弾)
装弾数:3発
価格:約1,600万円以上
この数字を見て、何かおかしいと思わないだろうか。
全長55cm、重量6kg。これはもはや「拳銃」と呼べるサイズではない。サブマシンガン並みの大きさで、スナイパーライフル並みの重量。そして使用する弾丸は、本来アフリカの象を撃つためのライフル弾なのだ。
正直に言おう。これは実用品ではない。「世界最強」の称号を得るためだけに作られた、完全なるロマン兵器だ。
実際に撃った人の証言によると、反動は「人間の限界を超えている」とのこと。一発撃つだけで手首を痛め、連射など不可能。しかし、そのぶっ飛んだコンセプトこそが、この銃の魅力なのである。
威力第2位:S&W M500 ── 市販最強のリボルバー

「実際に購入できる市販品」という条件を付けるなら、最強の座に君臨するのはスミス&ウェッソン社の「M500」だろう。
S&W M500の主要諸元:
全長:約40cm(8.375インチバレルモデル)
重量:約2kg
使用弾薬:.500 S&W Magnum
装弾数:5発
マズルエナジー:約3,498ジュール
価格:約20~30万円
.500 S&W マグナム弾のマズルエナジーは約3,498ジュール。これは一般的な9mmパラベラム弾(約494ジュール)の約7倍、伝説の.44マグナム弾の約3倍に相当する。
文字通り、ケタ違いの破壊力だ。
M500は2003年に登場した。スミス&ウェッソン社が「市販最強」の称号を取り戻すために開発した渾身の一丁であり、その目的は見事に達成された。
ただし、その代償も大きい。
射撃時の反動は凄まじく、銃器の専門家でさえ「人間が耐えられる限界」と評する。1日に楽しく撃てるのは10発程度。それ以上は手首、肘、肩に深刻なダメージを与えるという。
私はYouTubeでM500の射撃動画を何度も見たが、射撃後に「幸せそうな笑顔」になる人が多いのが印象的だった。あの反動を体験すると、アドレナリンが出るのかもしれない。
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威力第3位:デザートイーグル .50AE ── 最強オートマチックの代名詞

「最強のハンドガン」と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがこのデザートイーグルだろう。
映画『マトリックス』、ゲーム『バイオハザード』『Call of Duty』シリーズ――。数えきれないほどのエンターテインメント作品に登場し、「最強ハンドガン」のイメージを世界に広めた伝説の銃である。
デザートイーグル .50AEの主要諸元:
全長:約27cm
重量:約2kg
使用弾薬:.50 Action Express
装弾数:7発
マズルエナジー:約2,200ジュール
価格:約15~20万円
デザートイーグルの革新性は、オートマチック(自動式)拳銃でありながら、マグナム弾を撃てる点にある。
通常、大口径マグナム弾はリボルバー(回転式)でなければ撃てない。反動が強すぎて、オートマチックの機構が耐えられないからだ。
しかしデザートイーグルは、ライフル銃で使われるガス圧作動式を採用することで、この問題を解決した。銃口から燃焼ガスの一部を取り込み、ピストンを駆動させる仕組みだ。これにより、オートマチックでありながら強烈なマグナム弾を発射できるようになった。
ただし、威力ではS&W M500に及ばない。
マズルエナジーで比較すると、デザートイーグルは約2,200ジュール、M500は約3,498ジュール。約1.5倍の差がある。
それでもデザートイーグルの人気は衰えない。オートマチックならではの連射性能、何より「見た目のカッコよさ」が、多くのファンを魅了し続けているのだ。
ちなみに、デザートイーグルは軍や警察には採用されていない。理由は明確で、価格が高すぎる(ライフル並み)、大きくて重すぎる、反動が強すぎる、そして威力が高すぎて貫通による二次被害リスクがあるためだ。
実用品ではなく、ハンティングや趣味の射撃専用。しかし、だからこそ「ロマン」があるのである。
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威力ランキングまとめ
順位:銃名:マズルエナジー
第1位:Pfeifer Zeliska:測定不能(ライフル弾使用)
第2位:S&W M500:約3,498ジュール
第3位:デザートイーグル .50AE:約2,200ジュール
参考:.44マグナム:約1,200ジュール
参考:9mmパラベラム:約494ジュール
純粋な威力で言えば、市販品ではS&W M500が最強だ。しかし、オートマチック限定ならデザートイーグル、「何でもあり」ならPfeifer Zeliskaという結論になる。
ただし、これらはあくまで「威力」に特化した評価。実際に軍や警察で使われることはほぼない。
では、実用性を重視した「本当に使える」最強拳銃とは何か。次章で見ていこう。
第2部:軍用・実用性で選ぶ「最強ハンドガン」ランキング
「本当に強い」拳銃とは何か。
それは戦場で兵士の命を守り、確実に任務を遂行できる銃のことだ。
威力だけでは意味がない。信頼性、携帯性、操作性、そして価格。すべてのバランスが取れていなければ、軍や警察には採用されない。
ここでは、世界各国の軍・警察に実際に採用されている「実用最強」のハンドガンをランキング形式で紹介する。
実用第1位:Glock 17 / 19 ── 世界を制覇したポリマーピストル

「現代最強の実用拳銃は?」と聞かれれば、私は迷わずグロックと答える。
1982年にオーストリアで誕生したこの銃は、わずか40年あまりで世界中の軍・警察を席巻した。現在、65カ国以上の軍隊、数えきれないほどの警察機関がグロックを採用している。
Glock 17 Gen5の主要諸元:
全長:204mm
重量:約625g(空の状態)
使用弾薬:9×19mm パラベラム
装弾数:17発(標準マガジン)
価格:約5~8万円
グロックが革命的だったのは、以下の点だ。
ポリマーフレーム:それまでの拳銃は金属製が常識だった。グロックは銃器業界で初めて、樹脂(ポリマー)製フレームを本格採用。これにより大幅な軽量化を実現した
ストライカー方式:従来のハンマー式ではなく、内部のストライカー(撃針)で撃発する方式を採用。構造がシンプルになり、信頼性が向上
セーフアクション:3つの自動安全装置により、マニュアルセーフティなしでも安全に携行可能。緊急時に素早く射撃できる
「グロックは故障しない」という神話がある。
砂漠で砂まみれにしても、泥水に浸けても、凍らせても、グロックは撃てる。そうした極限テストの動画がYouTubeに多数アップされており、その信頼性の高さを証明している。
もちろん「絶対に故障しない」わけではない。しかし、同価格帯の他の拳銃と比較した場合、グロックの信頼性は群を抜いている。
アメリカでは警察官の約65%がグロックを携行しているという統計もある。FBIも採用、米沿岸警備隊もベレッタM9の後継としてGlock 19 Gen5 MOSを選定した。
まさに「世界標準」の拳銃なのである。
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実用第2位:SIG SAUER M17/M18(P320)── 米軍の新制式拳銃
2017年、アメリカ軍はベレッタM9に代わる新制式拳銃として、SIG SAUER P320を採用した。軍での名称はM17(フルサイズ)およびM18(コンパクト)。
32年間にわたってアメリカ軍を支えてきたM9を退役させ、新たな時代を切り開く拳銃として選ばれたのだ。
SIG SAUER M17の主要諸元:
全長:約210mm
重量:約833g
使用弾薬:9×19mm パラベラム
装弾数:17発(標準)、21発(拡張マガジン)
価格:約8~12万円
M17の最大の特徴は「モジュラー設計」にある。
FCU(ファイア・コントロール・ユニット)と呼ばれる発射機構ユニットを中心に設計されており、このFCUを異なるサイズのグリップやスライドに組み替えることで、フルサイズからコンパクトまで様々な構成に変更できる。
これは軍にとって大きなメリットだ。
手の大きな兵士には大きいグリップ、小柄な兵士には小さいグリップ。任務に応じてフルサイズにもコンパクトにも変更できる。一種類の銃で多様なニーズに対応できるのである。
また、M17はベレッタM9よりも命中精度が向上し、レール付きでライトやレーザーを装着可能。光学照準器(ドットサイト)も簡単に搭載できる設計になっている。
まさに21世紀の軍用拳銃にふさわしいスペックだ。
2019年11月には米陸軍への10万挺の納入が完了。2027年までにM9からの完全移行が計画されている。
実用第3位:H&K SFP9(VP9)── 自衛隊が選んだドイツの傑作

そして第3位は、日本の自衛隊が2019年に採用を発表したH&K SFP9だ。
アメリカ市場では「VP9」の名称で販売されているこの銃は、ドイツの名門ヘッケラー&コッホ(H&K)が威信をかけて開発したストライカー式ピストルである。
H&K SFP9 Mの主要諸元:
全長:186mm
重量:710g
使用弾薬:9×19mm パラベラム
装弾数:15発(標準)
価格:約8~10万円
自衛隊は、従来の「9mm拳銃」(SIG SAUER P220)の後継としてSFP9を選定した。
候補にはグロック17、ベレッタAPXも挙がっていたが、最終的にSFP9が選ばれた。注目すべきは、自衛隊が採用したのがSFP9 M(Maritime=海事仕様)という点だ。
これは耐塩水性の特殊コーティングが施されたモデルで、水陸両用作戦での使用を想定している。離島防衛を重視する日本の防衛戦略を反映した選定と言えるだろう。
従来のP220と比較すると、SFP9の進化は明らかだ。
装弾数:9発 → 15発
作動方式:ハンマー式 → ストライカー式
マガジンキャッチ:グリップ底部 → 側面パドル式
フレーム:金属製 → ポリマー製
グリップ:固定 → モジュラー式(27通りのサイズ調整可能)
実は、SFP9が軍用として大規模採用されたのは自衛隊が世界初。H&Kにとっても大きなセールスポイントとなった。
日本の自衛隊が誇る最新の制式拳銃。ぜひ覚えておいてほしい。
※自衛隊の装備についてもっと知りたい方は、「20式5.56mm小銃」の記事もチェックしてみてほしい。SFP9と同時に採用された最新小銃の詳細を解説している。
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実用ランキングまとめ
順位:銃名:主な採用国・機関
第1位:Glock 17/19:65カ国以上、FBI、各国警察
第2位:SIG M17/M18:米陸軍、米空軍、米海軍、米海兵隊
第3位:H&K SFP9:自衛隊、ドイツ連邦軍特殊部隊、各国警察
この3機種に共通するのは、ポリマーフレーム+ストライカー方式という現代拳銃のスタンダードを採用している点だ。
かつての主流だったハンマー式・金属フレームの拳銃は、徐々に第一線を退きつつある。時代は確実に変わっているのである。
第3部:伝説の名銃ランキング
最後に、歴史に名を刻んだ「伝説の名銃」をランキング形式で紹介しよう。
これらは必ずしも「最強」ではない。しかし、拳銃の歴史を語る上で絶対に外せない存在だ。
伝説第1位:コルト M1911 ── 100年以上愛され続ける「銃の王様」
「拳銃の歴史に最も大きな影響を与えた銃は?」
この質問に対する答えは、間違いなくコルト M1911だ。
1911年に米軍に採用され、1985年にベレッタM9に更新されるまでの74年間、アメリカ軍の制式拳銃として活躍。第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争――4つの大戦を戦い抜いた「最も多くの戦場を経験した拳銃」でもある。
コルト M1911A1の主要諸元:
全長:216mm
重量:約1,130g
使用弾薬:.45 ACP
装弾数:7発
設計者:ジョン・ブローニング
M1911が画期的だったのは、現代の自動式拳銃に受け継がれる基本機構を確立した点だ。
ティルトバレル式ショートリコイル機構
サムセーフティ(手動安全装置)
グリップセーフティ
シングルアクション方式
これらの設計は、100年以上経った今でも多くの拳銃に採用されている。M1911は、文字通り「オートマチックピストルの原型」なのだ。
特筆すべきは、M1911が今なお現役で使われていることだ。
2012年には米海兵隊がM1911の改良版「M45A1」を採用。さらに民間市場では、無数のメーカーがM1911のコピーやカスタムモデルを製造している。100年以上前に設計された銃が、今でも第一線で通用する。これは驚異的なことだ。
「ガバメント」という愛称でも知られるM1911。アニメではルパン三世の銭形警部が愛用していることでも有名だろう。
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伝説第2位:ベレッタ 92F(M9)── 世界一美しい軍用拳銃
「世界で最も美しい拳銃」と称されるベレッタ 92F。
イタリアの老舗銃器メーカー、ピエトロ・ベレッタ社が1976年に開発したこの銃は、1985年にM9としてアメリカ軍に採用された。
ベレッタ 92FSの主要諸元:
全長:217mm
重量:約950g
使用弾薬:9×19mm パラベラム
装弾数:15発
ベレッタ92の最大の特徴は、スライド上部がカットされてバレルが露出する独特のデザインだ。
これは単なる見た目のためではない。排莢口を大きくすることで作動の信頼性を高め、銃身の冷却効率も向上させている。しかし結果として、他のどの拳銃にもない美しいシルエットが生まれた。
映画『ダイ・ハード』のジョン・マクレーン刑事、『リーサル・ウェポン』のリッグス刑事。数々のハリウッド映画でヒーローの相棒として登場し、その知名度を世界に広めた。
M9は2017年以降、SIG M17への更新が進んでいるが、その美しさと信頼性は今なお多くのファンを魅了している。
伝説第3位:S&W M29 .44マグナム ── ダーティハリーの愛銃
「これは世界最強のマグナムだ。お前の頭なんて吹っ飛ばせる」
1971年の映画『ダーティハリー』でクリント・イーストウッドが放ったこの台詞は、映画史に残る名シーンとなった。
S&W M29 .44マグナムの主要諸元:
全長:約295mm(6.5インチバレル)
重量:約1,247g
使用弾薬:.44 Remington Magnum
装弾数:6発
1955年に登場したM29は、当時「世界最強のハンドガン」として君臨した。.44マグナム弾のマズルエナジーは約1,200ジュール。それまでの拳銃弾とは桁違いの威力だった。
映画公開後、M29は爆発的な人気を獲得。銃砲店には長蛇の列ができ、プレミア価格で取引されるほどだった。
現在では、前述のS&W M500やデザートイーグルに「最強」の座を譲っている。しかし、「マグナム」という言葉のイメージを世界に広めた功績は計り知れない。
「マグナムといえばダーティハリー」。そのイメージは、50年以上経った今でも健在だ。
伝説ランキングまとめ
順位:銃名:特筆すべき点
第1位:コルト M1911:100年以上の歴史、オートマチック拳銃の原型
第2位:ベレッタ 92F(M9):世界一美しい軍用拳銃、30年以上米軍で活躍
第3位:S&W M29:ダーティハリーで世界的人気に、マグナムブームの火付け役
これらの銃は、単なる「道具」を超えた存在だ。
文化的なアイコン、時代の象徴、技術の結晶――。銃器の歴史を学ぶ上で、絶対に外せない名銃たちである。
番外編:日本の警察が使う拳銃
ここで、日本の警察が使用している拳銃についても触れておこう。
日本の警察官が携行する拳銃は、大きく分けて以下の種類がある。
ニューナンブM60:日本の新中央工業(現ミネベアミツミ)が製造した国産リボルバー。.38スペシャル弾を使用し、装弾数は5発。長らく日本の警察の標準装備だった
S&W M37:スミス&ウェッソン製のエアーウェイトリボルバー。アルミ合金フレームで軽量
SIG SAUER P230:一部の警備部門で使用される自動式拳銃
Glock 17:警視庁SAT(特殊急襲部隊)などの特殊部隊で使用
日本の一般的な警察官が携行するのは、主にニューナンブM60やS&W M37といった小型リボルバーだ。装弾数は5~6発と少ないが、これは日本の治安状況を反映している。
日本では銃犯罪が極めて少なく、警察官が銃を発砲する機会はほとんどない。そのため、大容量オートマチックよりも、扱いやすく暴発リスクの低いリボルバーが好まれてきた。
しかし近年は、SATなどの特殊部隊ではグロックなどの近代的なオートマチックが採用されている。時代とともに、日本の警察の装備も変化しつつあるのだ。
拳銃の世界は奥が深い
ここまで、「威力」「実用性」「歴史」という3つの観点から、世界の拳銃をランキング形式で紹介してきた。
最後に、各カテゴリーの「最強」をまとめておこう。
威力最強:S&W M500(市販品)/ Pfeifer Zeliska(特殊品)
実用最強:Glock 17 / 19
伝説の名銃:コルト M1911
自衛隊の新拳銃:H&K SFP9
「結局、どれが最強なの?」という質問には、こう答えたい。
「目的によって最強は変わる」と。
純粋な破壊力を求めるならM500。
実戦での信頼性を求めるならグロック。
歴史とロマンを求めるならM1911。
すべては、あなたが何を求めるかによって決まるのだ。
拳銃に興味を持ったあなたへ
この記事を読んで、拳銃の世界に興味を持っていただけただろうか。
銃は、確かに人を殺す道具だ。しかし同時に、人類の技術と歴史が詰まった精密機械でもある。
その構造の美しさ、設計の巧みさ、そして時代を超えて愛され続ける普遍性――。
銃に対する理解を深めることは、決して危険なことではない。むしろ、正しい知識を持つことで、フィクション作品をより深く楽しめるようになる。
もし興味があれば、エアガンやモデルガンを手にしてみることをおすすめする。
実際に手に取り、重さを感じ、操作してみることで、映画やゲームで見た銃への理解が格段に深まるはずだ。
当ブログでは、他にも様々な軍事装備について解説している。ぜひ以下の記事もチェックしてみてほしい。
→ 世界最強スナイパーライフルランキングTOP10|3km超えの狙撃を可能にする究極の精密狙撃銃を徹底解説
→ 【2025年最新版】世界最強爆撃機ランキングTOP10|現役戦略爆撃機を徹底比較
→ 【2025年最新版】世界最強空母ランキングTOP10|米中空母の実力差と日本「いずも」の立ち位置を徹底解説
最後まで読んでいただき、本当にありがとう。
あなたの銃器ライフに幸あれ!
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【免責事項】 本記事の情報は2025年12月時点のものです。銃器の詳細な仕様やスペックは、製造時期やモデルによって異なる場合があります。また、日本国内では銃刀法により実銃の所持は厳しく制限されています。本記事はあくまで知識・教養としての情報提供を目的としており、違法行為を推奨するものではありません。

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