〖2026年最新版〗海上自衛隊の艦艇一覧|護衛艦・イージス艦・潜水艦から「もがみ型」豪州輸出・F-35B空母化まで全艦種を徹底解説

海上自衛隊の艦艇一覧を解説するアイキャッチ画像
海上自衛隊の艦艇一覧を解説するアイキャッチ画像
護衛艦・イージス艦・潜水艦など、海上自衛隊の主要艦種を一覧で整理する。

海上自衛隊の艦艇とは、ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)からイージス護衛艦、汎用護衛艦、新世代の護衛艦(FFM)、そして世界最高水準とされる潜水艦まで、6つの艦種で構成された約140隻の艦隊である。本記事はその全艦種を「艦種別」に並べ、いま現役で動いている艦級と2026年に建造が進む新型艦を一気に俯瞰できる一覧として整理した。

まず全体像を一枚でつかんでおく。ここから先は、この早見表の各行を深掘りしていく構成になっている。

この記事で押さえるポイント
目次

海上自衛隊の艦艇一覧【艦種別 早見表】

大分類艦種記号代表的な艦級主な役割注目ポイント
護衛艦DDHいずも型/ひゅうが型航空運用・指揮中枢F-35B運用へ「空母化」改修中
護衛艦DDGこんごう型/あたご型/まや型弾道ミサイル防衛・防空イージス艦8隻+ASEV2隻建造中
護衛艦DDあさひ型/あきづき型/たかなみ型/むらさめ型対潜・対水上・船団護衛海自水上戦の主力数
護衛艦FFMもがみ型/新型FFM多機能・省人化オーストラリアへ輸出決定
護衛艦DEあぶくま型沿岸警備もがみ型FFMが順次代替
潜水艦SSそうりゅう型/たいげい型/おやしお型隠密哨戒・抑止22隻体制・リチウムイオン電池
機雷戦MSO/MSCあわじ型/えのしま型ほか掃海・機雷敷設旧海軍機雷も処分する実任務
輸送LSTおおすみ型部隊・車両の揚陸島嶼防衛の足
補給AOEましゅう型/とわだ型洋上補給遠洋作戦を支える兵站

数字は年に1隻ペースの就役・退役で常に動いている。正確な現役数は令和7年版防衛白書や海上自衛隊公式サイトが一次ソースになるが、艦種そのものは長く変わらない。だからこの記事では「いま何隻あるか」よりも「どんな艦種があり、それぞれ何を担っているか」を軸に並べていく。

筆者は観艦式や横須賀の一般公開で何度か実艦の前に立ってきたが、護衛艦の甲板に上がってまず驚くのは、想像よりはるかに「平たくて長い」ことだ。テレビの俯瞰映像では伝わらないこのスケール感こそ、海上自衛隊の艦艇を理解する出発点だと思っている。

「護衛艦」とは何か――なぜ軽空母まで護衛艦と呼ぶのか

本題に入る前に、海上自衛隊特有の用語を一つだけ片づけておきたい。読者がつまずきやすい最初の壁がここだからだ。

諸外国で駆逐艦(Destroyer)やフリゲート(Frigate)、巡洋艦(Cruiser)と呼ばれる水上戦闘艦を、海上自衛隊はまとめて「護衛艦」と呼ぶ。これは攻撃的な印象を避けるための呼称であり、軍事的な艦種としては駆逐艦・フリゲートに相当する。だから「いずも型はヘリコプター搭載護衛艦(DDH)だが、実態は軽空母に近い」といった一見ややこしい説明が成立する。

艦種記号の読み方も押さえておくと一覧が一気に読みやすくなる。

  • DD:汎用護衛艦(Destroyer)
  • DDG:ミサイル護衛艦(Guided Missile Destroyer=イージス艦など)
  • DDH:ヘリコプター搭載護衛艦(Helicopter Destroyer)
  • FFM:多機能フリゲート(Frigate, Multi-purpose/もがみ型から登場した新区分)
  • DE:護衛艦(沿岸用の小型艦、あぶくま型など)
  • SS:潜水艦(Submarine)

この記号さえ頭に入れれば、海上自衛隊の艦艇一覧はほぼ自力で読み解ける。ここから艦種ごとに見ていこう。

ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)――いずも型・ひゅうが型と「空母化」

海上自衛隊で最も目立つ艦種が、全通甲板を持つヘリコプター搭載護衛艦(DDH)だ。現役はひゅうが型2隻(ひゅうが・いせ)と、海自史上最大の艦であるいずも型2隻(いずも・かが)の計4隻である。

艦級艦名基準排水量全長就役年特徴
いずも型いずも/かが約19,500トン248m2015/2017海自最大・F-35B運用改修中
ひゅうが型ひゅうが/いせ約13,950トン197m2009/2011対潜中枢・多用途運用

このいずも型こそ、2026年の海上自衛隊を語るうえで外せない主役だ。多目的護衛艦として建造された2隻に、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)が可能なステルス戦闘機F-35Bを載せるための改修が進められている。2番艦「かが」は艦首を矩形に変更する大規模改修を終え、2024年10月にアメリカ・サンディエゴ沖でF-35Bの初着艦に成功した。1番艦「いずも」も2025年2月から本格改修に着手しており、洋上で固定翼ステルス機を運用する態勢が整いつつある。

政府はこの改修後も「攻撃型空母」ではなく「多機能護衛艦」と位置づけ、防御的運用であることを強調している。改修費はこれまでに積み上がり、2026年度予算でも追加の改修費と搭載するF-35Bの取得費が計上された。この「日本の事実上の軽空母」をめぐる費用・スケジュール・運用構想は1記事で語り尽くせない深さがあるので、踏み込みたい人はいずも型護衛艦の空母化を扱った詳細記事を読んでほしい。搭載機そのものに興味があるなら航空自衛隊が運用するF-35A/F-35Bの解説が対になる。

いずも型は「空母なのか」という論争を呼び続けてきたが、世界の本格空母と比べると搭載機数も運用思想も異なる。フォード級やクイーンエリザベス級と何が違うのかは世界最強空母ランキングで順位とともに整理した。また、似た全通甲板でも揚陸を主目的とする艦は別カテゴリで、その違いは強襲揚陸艦の解説記事にまとめている。

模型でこの巨艦を手元に置くなら、塗装済みで組みやすいピットロードのいずもが入門に向く。甲板の広さと艦橋の小ささのアンバランスさは、1/700でも十分に「これは普通の軍艦じゃない」と伝わってくる。

イージス護衛艦(DDG)――こんごう型・あたご型・まや型、そしてASEV

弾道ミサイル防衛(BMD)と艦隊防空を担うのが、イージスシステムを積んだミサイル護衛艦(DDG)だ。海上自衛隊はイージス艦8隻体制を完成させており、内訳は次のとおりである。

艦級隻数基準排水量就役イージス世代の特徴
まや型2(まや・はぐろ)約8,200トン2020/2021最新ベースライン・共同交戦能力(CEC)
あたご型2(あたご・あしがら)約7,700トン2007/2008SM-3対応・大型化
こんごう型4(こんごう・きりしま・みょうこう・ちょうかい)約7,250トン1993〜1998海自BMDの先駆け

最新のまや型は、味方艦のレーダー情報を共有して迎撃する共同交戦能力(CEC)を備え、海自の防空網を「点」から「面」へ広げた。迎撃ミサイルSM-3とSM-6を組み合わせ、弾道ミサイルから航空機・巡航ミサイルまで多層で対処する。各艦の比較や搭載システムの世代差は海自イージス艦を網羅した完全解説で表にして整理しているので、まや型とあたご型のどちらが上かが気になる人はそちらが詳しい。

そして2026年最大のニュースが、イージス・システム搭載艦(ASEV)の建造である。これは配備が撤回された陸上型「イージス・アショア」の代替として整備される、BMD専従の超大型艦だ。

  • 基準排水量 約12,000トン、全長 約190m。完成すれば世界最大級のイージス艦となる
  • 1番艦は2025年7月に三菱重工長崎造船所で起工、2027年度末の就役を目指す
  • 2番艦は2026年2月にジャパンマリンユナイテッド(JMU)磯子工場で起工、2028年度末就役予定
  • 乗員約240名で、従来艦より2割以上の省人化を図る

弾道ミサイル防衛そのものの仕組み(PAC-3とSM-3の役割分担、多層防衛の考え方)は日本のBMD解説記事に分けてある。なお、こうしたイージス艦の射撃指揮や国産レーダー技術を支えているのは三菱電機であり、その事業構造は三菱電機の防衛事業で読める。世界のイージス艦・防空艦の中で海自がどの位置にいるかは世界最強イージス艦ランキングで順位を確認してほしい。

まや型は造形的にも美しい艦で、1/700のピットロード製は最新装備の密度がよく再現されている。あたご型・こんごう型と並べると、四半世紀でイージス艦がどう進化したかが模型の上で一目でわかる。

汎用護衛艦(DD)――あさひ型・あきづき型・たかなみ型・むらさめ型

数のうえで海上自衛隊の水上戦力の屋台骨になっているのが、対潜・対水上・船団護衛を広くこなす汎用護衛艦(DD)だ。派手さはないが、平時の警戒監視から有事の対潜戦まで、実際に最も働いているのはこの層である。

艦級主な特徴位置づけ
あさひ型対潜戦に最適化、ガスタービン電気推進最新の汎用DD
あきづき型高性能レーダーFCS-3A搭載、僚艦防空イージス艦を補完する防空DD
たかなみ型むらさめ型の発展、VLS拡張汎用DDの中核
むらさめ型戦後初の本格的VLS搭載汎用DD隻数の多い基幹艦級

このDD群が積む国産の艦対艦ミサイルや、島嶼防衛で連携する地対艦ミサイルの体系に興味があれば、12式地対艦誘導弾の解説が射程延伸の流れまで追っていて参考になる。海自の「打撃力」がどこから来ているかが見えてくるはずだ。

汎用護衛艦は艦級が多く、見分けるのが難しい。だが艦橋上のレーダーの形(あきづき型の四角いFCS-3Aアンテナなど)を覚えると、写真一枚から艦級を当てられるようになる。これは実際に基地公開で艦を見比べると一気に上達する楽しみでもある。模型から入るにせよ実物から入るにせよ、まずは工具を一式そろえておくと作業が段違いに速くなる。星のマークでおなじみのタミヤ公式ショップは、艦船キットだけでなくニッパーや塗料まで一通りそろう。

魅力あふれる新製品が続々登場!
タミヤ新製品ラインナップ

護衛艦(FFM)――もがみ型と新型FFM、世界が注目する「日本のフリゲート」

ここからが、2026年の海上自衛隊で最もホットな艦種だ。もがみ型は、省人化・多機能・低コストを高い次元で両立させた新世代フリゲート(FFM)で、わずか約90名の乗員で運用できる点が国際的に注目されている。従来の汎用護衛艦が200名前後を要したことを思えば、これは人手不足に悩む海軍にとって革命的な数字だ。

もがみ型は令和5年度計画艦までの計12隻で建造が区切られ、以降はその能力向上型「新型FFM」へと移行する。この新型FFMが、いまや日本の防衛装備移転政策の一大柱になっている。

項目もがみ型新型FFM(能力向上型)
建造数12隻12隻(2024〜2028年度)
基準排水量約3,900トン約4,800トン
全長約133m約142m
VLS(垂直発射)16セル32セルへ倍増
乗員約90名約90名
主な兵装17式SSM等12式SSM能力向上型・A-SAM等

そして歴史的な出来事が起きた。2025年8月、オーストラリア政府が次期汎用フリゲートとして新型FFMの採用を決定し、2026年4月には日豪間で契約が締結されたのだ。建造の主契約者は三菱重工業で、JMUが協力する体制が組まれている。日本の戦後の防衛装備輸出として、完成した護衛艦級の艦をまるごと他国海軍に供給するのは前例のない規模であり、海上自衛隊の艦艇が「世界市場で選ばれる製品」になったことを象徴している。

この「もがみ型がなぜ豪州に選ばれたのか」という産業・外交の物語は、艦そのものの性能と同じくらい面白い。建造を担う三菱重工の防衛事業を読むと、もがみ型がMHIの艦艇事業の中でどんな位置にあるかが見えてくる。投資の視点で同社を見たい読者には三菱重工(7011)の株価分析記事が事業別の構造まで踏み込んでいる。潜水艦やP-1哨戒機を含めた海洋装備全体の供給網に関心があれば川崎重工の防衛事業も合わせて読むと、日本の艦艇産業の地図が立体的になる。

筆者はタミヤの1/700もがみを組んだことがあるが、ステルス性を意識した平面構成の艦体は、旧来の護衛艦キットとはまるで別物の作り味だった。マストまで一体化したような独特のシルエットは、組み上げてみて初めて「これが省人化と低被探知性の形なのか」と腑に落ちる。海上自衛隊の最新を手元で体感するなら、いま最も推せる一隻だ。

潜水艦――そうりゅう型・たいげい型・おやしお型の「22隻体制」

水上艦の華やかさの裏で、海上自衛隊の抑止力の核心を担うのが潜水艦部隊である。日本は防衛大綱で定めた潜水艦22隻体制(練習・試験艦を含めると25隻規模)を維持し、横須賀と呉を母港に世界最高水準とされる通常動力潜水艦を運用している。

艦級動力・特徴位置づけ
たいげい型リチウムイオン電池、海自最大の潜水艦そうりゅう型の後継・最新
そうりゅう型高い静粛性、後期型はリチウムイオン電池長く主力を務めた高性能艦
おやしお型ディーゼル電気推進順次退役、一部は練習潜水艦へ

最新のたいげい型は、艦名に「鯨(げい)」の字をあてるシリーズで、すでに複数艦が就役している。1番艦「たいげい」は試験潜水艦に種別変更され、2番艦「はくげい」、3番艦「じんげい」、4番艦「らいげい」、そして2026年3月就役の5番艦「ちょうげい」と建造が続く。リチウムイオン蓄電池により水中での持続力と静粛性を高め、対中国を念頭に東シナ海のような浅い海域での隠密性に磨きをかけているのが特徴だ。

たいげい型の技術的な中身(リチウムイオン電池の意味、非貫通型潜望鏡、将来のVLS搭載構想)はたいげい型潜水艦の詳細解説に分けてある。帝国海軍の伊号潜水艦から海自の現在に至る系譜をたどりたいなら日本の潜水艦の歴史が通史として読みやすい。「なぜ日本は原子力潜水艦を持たないのか」という定番の疑問には原子力潜水艦の仕組みと日本の保有論を扱った記事が答えている。世界の潜水艦の中でたいげい型が何位なのかは世界の潜水艦ランキングで確認できる。

海自潜水艦のリアルな運用と緊張感を物語で味わうなら、原子力潜水艦「やまと」を描いた『沈黙の艦隊』が今も別格だ。映像化作品の現実性を検証した『沈黙の艦隊』のリアリティ考察記事も、海自潜水艦の理解を深める寄り道としておすすめしたい。

模型でたいげい型を手にすると、その「ただの紡錘形ではない」滑らかな曲面の美しさに気づく。ピットロードの1/350は艦内の見えない技術の塊を、最小限のシルエットで雄弁に語ってくれる。

機雷戦・輸送・補給艦――地味だが欠かせない「実任務の艦艇」

護衛艦と潜水艦に比べると目立たないが、海上自衛隊の艦艇一覧で外せないのが支援系の艦種だ。これらは平時から実際の任務に就いている、いわば縁の下の主役である。

掃海艦艇(MSO/MSC)は機雷を探し出して処分する艦で、海自はこの分野で世界トップクラスの実力を持つ。太平洋戦争中に日本周辺へ敷設された機雷の処分という、戦後80年を経てなお続く実任務を担ってきた歴史がある。木造やFRP(繊維強化プラスチック)船体で磁気を抑える設計が、この艦種ならではの見どころだ。

輸送艦ではおおすみ型(LST)3隻が、車両や部隊を運ぶ揚陸の足として島嶼防衛を支える。補給艦(AOE)はましゅう型・とわだ型が洋上で燃料や弾薬・物資を供給し、護衛艦が遠くまで長く活動できる兵站を作り出している。派手な戦闘力ではないが、これらの艦がなければ艦隊は外洋で動けない。

海上自衛隊の艦艇を作る造船所と防衛産業――「投資の地図」として読む

艦艇一覧を眺めていると、もう一つの見方が浮かび上がる。これらの艦を「どこが作っているのか」という産業の地図だ。海上自衛隊の艦艇は、限られた国内造船所が分担して建造している。

  • 三菱重工業(長崎・神戸):もがみ型、新型FFM、潜水艦、ASEV1番艦
  • ジャパンマリンユナイテッド(JMU):護衛艦、ASEV2番艦
  • 川崎重工業(神戸):潜水艦(はくげい等)
  • 三井E&S:艦艇事業(補機・推進システムなど)

防衛費が12年連続で過去最高を更新し、2026年度予算は9兆円を超えた。この「国策相場」の中で、艦艇を建造・整備するメーカー群は防衛関連銘柄としても注目を集めている。主要各社を一望したい読者には日本の防衛産業・軍事企業一覧が入口になる。エンジンや艦艇システムを手がけるIHIの防衛事業、艦艇・造船からの再注目で話題の三井E&Sの防衛事業も、海自艦艇の供給網を理解するうえで欠かせない。

防衛関連株を投資テーマとして体系的に押さえたいなら、防衛関連銘柄の完全投資ガイドが銘柄選びの考え方からリスクまで整理している。なお、ここで挙げた企業や銘柄は特定の購入を推奨するものではなく、株価は業績や国際情勢で大きく変動する。投資判断はあくまで自身の責任とリスク許容度に基づいて行ってほしい。実際に株式取引を始める際は、日本株・米国株・NISAをアプリ一つで扱える証券口座から準備しておくと、こうした国策テーマに素早く対応できる。

帝国海軍から海上自衛隊へ――艦名に宿る源流

海上自衛隊の艦艇を語るうえで、もう一つ味わい深いのが艦名の系譜だ。海自は旧海軍の艦名を意識的に受け継いでおり、一覧を眺めると歴史が二重写しになる。

「いずも」は日露戦争で活躍した装甲巡洋艦「出雲」の名を継ぎ、「かが」は戦艦から空母へ姿を変えた「加賀」の名を継ぐ。旧海軍で戦艦から航空戦艦へ改装された「伊勢」「日向」の発想は、ヘリ搭載艦から軽空母へ変貌するいまのいずも型とどこか響き合う。こうした連続性は、単なる懐古ではなく「日本の海軍力がどんな思想で艦を作ってきたか」を映している。

帝国海軍の戦艦・空母を体系的に知りたい読者には第二次世界大戦・日本の戦艦と空母全一覧が保存版になる。それらの艦が実際に戦った海戦の全体像は大日本帝国海軍 全海戦一覧で、46cm砲の象徴であり「なぜ最強になれなかったのか」を問う戦艦大和の完全解説、そしていずも型の遠い源流とも言える航空戦艦・伊勢/日向の解説は、現代の艦艇と並べて読むと面白さが増す。

通勤や作業の合間に海戦史を「耳で」追うなら、戦史の名著をオーディオブックで聴くのもいい。活字を読む時間が取れない人ほど、音声学習は相性がいい。

中国海軍と比べてわかる、海上自衛隊の艦艇の立ち位置

最後に、海上自衛隊の艦艇を世界の文脈に置いてみよう。比較対象として避けて通れないのが、急拡大を続ける中国海軍だ。

率直に言えば、艦艇の「数」では中国がすでに日本を大きく上回る。一方で、対潜戦・掃海・通常動力潜水艦の静粛性といった「質」の領域では、海上自衛隊が長年積み上げてきた強みがある。電磁カタパルトを備えた中国の最新空母「福建」のような大型艦の登場は、この質と量のバランスを揺さぶり続けている。中国海軍を含む人民解放軍全体の戦力は中国人民解放軍の軍事力の解説に、福建単艦の詳細は中国空母「福建」の徹底解説にまとめた。

そもそも「軍事力をどう比較すれば妥当なのか」という見方の枠組みを知っておくと、ニュースの読み方が一段深くなる。数だけでも質だけでもない評価のものさしは世界の軍事力を仕組みで読み解くフレームワークで解説している。海と空は一体で運用されるため、海自の艦艇とセットで航空自衛隊の戦闘機一覧や、日英伊で開発が進む次期戦闘機GCAPの解説を押さえておくと、日本の防衛の全体像がつながってくる。

よくある質問(FAQ)

海上自衛隊の艦艇は全部で何隻ある?

護衛艦・潜水艦・掃海艦艇・輸送艦・補給艦などを合わせると、現役艦艇はおおむね140隻前後の規模になる。ただし毎年の就役・退役で数は変動するため、正確な現役数は防衛白書や海上自衛隊公式サイトで確認するのが確実だ。本記事の早見表は「艦種と艦級」を基準に整理しているので、数より構成を理解する用途に向いている。

「護衛艦」と「駆逐艦」は何が違う?

軍事的な艦種としてはほぼ同じものを指す。諸外国で駆逐艦やフリゲートと呼ばれる水上戦闘艦を、海上自衛隊は攻撃的な印象を避けるため「護衛艦」と総称している。つまり呼び方の違いであり、性能区分が根本的に異なるわけではない。

いずも型は空母なのか?

設計上はヘリコプター搭載護衛艦(DDH)だが、F-35Bを運用するための改修が進んでおり、実態は軽空母に近づいている。政府は「攻撃型空母」ではなく防御目的の「多機能護衛艦」と位置づけている。費用やスケジュールの詳細は、いずも型を単独で深掘りした記事で扱っている。

もがみ型はなぜオーストラリアに輸出されるのか?

約90名という圧倒的な省人化、多機能性、コストパフォーマンスが高く評価されたためだ。2025年8月に豪政府が次期汎用フリゲートとして能力向上型「新型FFM」を選定し、2026年4月に契約が締結された。三菱重工業が建造を主導する。これは日本の防衛装備輸出として前例のない規模の案件である。

海上自衛隊で一番強い艦はどれ?

評価軸によるが、防空・弾道ミサイル防衛では最新のイージス艦まや型、そして建造中で完成すれば世界最大級となるイージス・システム搭載艦(ASEV)が頂点に立つ。航空運用ではF-35Bを載せるいずも型が象徴的な存在だ。「最強」は役割ごとに異なるという理解が、艦艇を見るうえでは正確である。

海自の潜水艦が「世界最高水準」と言われるのはなぜ?

通常動力潜水艦としての静粛性が極めて高く、リチウムイオン電池の採用など技術的にも先進的だからだ。原子力潜水艦のような無制限の潜航持続力はないが、日本周辺の浅い海域での隠密行動に最適化されており、抑止力として高く評価されている。

まとめ――艦種で並べれば、海上自衛隊の「いま」が見える

海上自衛隊の艦艇は、護衛艦(DDH・DDG・DD・FFM・DE)、潜水艦、そして掃海・輸送・補給という支援艦で構成され、それぞれが明確な役割を持って一つの艦隊を形づくっている。2026年の焦点は、F-35Bを載せるいずも型の空母化、まや型に続くASEVの建造、そして豪州輸出まで決まった「もがみ型/新型FFM」だ。これらは海上自衛隊が量と質の両面で新しい段階に入ったことを示している。

ここから先は、興味の向くままに各艦級の深掘り記事へ進んでほしい。空母化を追うならいずも型、防空の最前線なら海自イージス艦、静かなる抑止力ならたいげい型潜水艦と、本文中の各リンクが次の一歩になる。艦が積む「武器」の側から海自を眺めたい人は、日本が保有するミサイル全種類の完全ガイドへ進むと、艦艇と打撃力の関係が立体的に見えてくるはずだ。模型から海自を好きになるのも、防衛株として追いかけるのも、入口は自由だ。この一覧が、あなたなりの「海への入口」になればうれしい。

本記事は2026年6月時点の公開情報をもとに作成している。艦艇の保有数・建造状況・予算は随時更新されるため、最新かつ正確な情報は防衛省・海上自衛隊および防衛白書を一次ソースとして確認してほしい。投資に関する記述は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではない。

参考資料

この記事が参考になったら、応援の意味で以下のリンクから何か購入いただけると幸いです。執筆の励みになります。リンク先以外の商品でも構いません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次