ジョーカー隊、空母エンデュランスの乗員、ソトアのエースを、名前・役割・日本語/英語の声優で一覧にした。公式紹介と序盤の情報を先に、終盤やクリア後に分かる人物は末尾の折りたたみにまとめている。
公式プロフィールとクレジット転記を区別して掲載。終盤の人物は折りたたみ内。
- 通常表示:公式紹介・プロローグ〜序盤で分かる人物
- 折りたたみ内:後半・クリア後に判明する人物とクレジット
一覧表:まず名前と声だけ押さえる
| 陣営 | 名前 | 立場 | 日本語の声 | 英語の声 |
|---|---|---|---|---|
| FCU | 主人公 | ジョーカー隊1番機。「シーヴの翼」の名を継ぐ | なし(プレイヤー) | なし |
| FCU | ジャン・コープ | 先代「シーヴの翼」。中佐 | 津田健次郎 | Mike Bodie |
| FCU | エリントン・バクスター | ジョーカー隊2番機。少佐。TACネーム「プロフェッサー」 | 小野寺悠貴 | William Christopher Stephens |
| FCU | ターシャ・セヴェルスカヤ | ジョーカー隊3番機。少尉 | 安済知佳 | Emi Lo |
| FCU | ウィリアム・コスター | ジョーカー隊4番機。大尉。TACネーム「ノイズ」 | 細谷佳正 | Ray Chase |
| FCU | ケイト・エバンズ | クィーン隊隊長。少佐。TACネーム「リトル・ビー」 | 甲斐田裕子 | Marcella Lentz Pope |
| FCU | ジェシカ・パイク | 空母エンデュランス副長 | 高橋理恵子 | Debra Wilson |
| FCU | アデリナ・サントス | エンデュランスの船医 | 三瓶由布子 | Melissa Medina |
| FCU | デイビッド・ジェンキンズ | 整備班長。元はFCU空軍 | 田島章寛 | Michael Schneider |
| FCU | ディーラー | 空中管制機(AWACS) | 近藤隆 | Ben Balmaceda |
| FCU | ゴードン | 空母エンデュランス艦長 | 未確認 | 未確認 |
| 民間 | ニコライ・セヴェルスキー | ターシャの父でマネージャー | 上田燿司 | Yung-I Chang |
| 企業 | D.D. | エンソー・オーダーから派遣された男 | 佐藤せつじ | Spencer Ortega |
| ソトア | カミール・テュイ | エース部隊「ルクス・ルーナエ」指揮官 | 能登麻美子 | Nadia Marshall |
| ソトア | ギリッシュ・トプラク | ソトア軍のトップエース | 堀内賢雄 | Dar Dash |
日本語キャストは公式の人物紹介・発表、英語キャストとディーラー、ニコライの配役は海外の非公式データベースに掲載されたクレジット転記を参照。
津田健次郎さんに先代の英雄をやらせ、能登麻美子さんに冷徹な敵の指揮官をやらせる。配役の並びだけで、今回の力の入れようが伝わってくる。物語の舞台や国同士の関係を先に押さえたい人は、2029年のストレンジリアル解説を先に読んでおくと、ここから先の話が入りやすい。
主人公と先代「シーヴの翼」
エースコンバットの登場人物を覚えるのは、昔から少し難しい。
顔が出ないからだ。このシリーズの仲間は、基本的に無線の向こうの「声」として存在してきた。声と口調とコールサインだけで人柄をつかみ、気づいたら好きになっていて、だいたい終盤で泣かされる。AC5のチョッパーも、ZEROのピクシーも、7のカウントも、みんな声だった。
AC8はそこが大きく変わった。一人称視点のシネマシーンで空母の中を歩き、仲間の顔を見て話を聞く。メインキャラクターのデザインはコザキユースケ氏、脚本は04、5、7に続いて片渕須直氏。登場人物が、はっきり「人」として立っている。
主人公
プレイヤーが操る戦闘機パイロット。救命ボートで海を漂っていたところを、避難民を抱えて戦線を離脱していた旧式空母エンデュランスに拾われる。
物語の最初、主人公は先代「シーヴの翼」ことジャン・コープの複座機に、後席の兵装システム士官として乗っている。その機が撃墜され、生き残った主人公がコープの名前と看板を引き継ぐ。コールサインの「レックス」も、もとはコープのものだ。
これまでのシリーズは、無名のパイロットが戦果で伝説になっていく話だった。今回は順番が逆で、主人公は最初に「作られた英雄」の看板を背負わされ、そのあとで本物になっていく。シリーズの伝統どおり、主人公自身はしゃべらない。
「シーヴの翼」という名前の意味はシーヴの翼の解説に、最初のトレーラーの読み解きはトレーラー「偽物の翼」の考察に書いた。
ジャン・コープ(声:津田健次郎)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
主人公が合流した時点で「シーヴの翼」として担がれていたエースパイロット。階級は中佐で、ジョーカー隊の隊長。ティアドロップ型のサングラスがトレードマークだ。
海外向けの公式サイトは、彼の正体をはっきり書いている。コープは伝説のエースそのものではなく、とりわけ回避機動の腕を買われて「作られたエース」の計画に選ばれた人物だという。非番のときは根っからの博打好きで、借金を踏み倒すこともあるのに、人当たりの良さで不思議と好かれている。
アナウンストレーラーで描かれたとおり、彼の機は撃墜され、沈んでいく機体の中から、後席の主人公にだけは生きて還れと言い残す。そしてその後、なぜか主人公の頭の中で、彼の声が語りかけてくるようになる。先代の独白と主人公の一人称が重なって進むのが、今作の物語の作りだ。
作られた英雄という設定に、私はどうしても戦時中の日本を重ねてしまう。軍神と呼ばれた人々の多くは、本人の意思とは別のところで、国民の士気を支えるための象徴にされていった。新聞とラジオが英雄を必要とし、足りなければ作った。その行き着いた先は大本営発表の記事に書いたとおりだ。片渕氏がこの題材を軽く扱うとは、私には思えない。
ジョーカー隊:主人公の僚機3人
今作は自機と僚機3機の4機編成で飛び、キャンペーンでは僚機に指示を出せる。AC5などで親しまれた僚機指示の仕組みが戻ってきたわけで、この3人とは長い付き合いになる。
エリントン・バクスター(声:小野寺悠貴)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
2番機。階級は少佐、TACネームは「プロフェッサー」。大学で非常勤講師をしていた経歴があり、博識で気配りのできる隊のまとめ役だ。ターシャからは「先生」と呼ばれ、空母での待機中には彼女に勉強を教えることもある。
教壇から戦場に来た人間だからこそ、教え子のような年頃の若者に引き金を引かせる重さがわかる。そういう人物が隊のまとめ役にいるのは、地味だが効いてくると思う。学窓から操縦席に送り込まれた予備学生たちのことを、私は少し思い出した。
ターシャ・セヴェルスカヤ(声:安済知佳)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
3番機。階級は少尉。もとはユークトバニアのアクロバット飛行チーム「ズヴェズダ」のスターパイロットで、エンデュランスで広報映像を撮っている最中に戦争に巻き込まれ、そのまま艦に残ることになった。
もとは民間の曲技飛行士で、外国人でもある。それが、壊滅した海軍の生き残り空母で戦闘機に乗る。設定だけで一本話が書ける。発売前から一番人気だったのも納得だ。
自衛隊ファンとしては、ここでどうしてもブルーインパルスを思い浮かべる。ただ、現実のブルーインパルスの隊員は、航空自衛隊の戦闘機乗りの中から選ばれて曲技を飛び、任期を終えれば部隊に戻っていく人たちだ。ターシャは逆で、見せるための飛行しか知らなかった民間の飛行士が、いきなり実戦に放り込まれる。だから彼女の物語は重い。航空自衛隊のパイロットがどういう道を通ってあそこにたどり着くのかは、航空自衛隊パイロットになる方法にまとめている。
名前の話もしておく。発表当初は「セヴェルスキー」と表記されていたが、公式の紹介で「セヴェルスカヤ」に改められた。ロシア語圏の姓は女性形になるので、こちらが自然だ。発売後に判明した父親の名前は「ニコライ・セヴェルスキー」で、父は男性形、娘は女性形。設定がきちんとしている。
この姓を見て、古い飛行機好きはニヤリとしたはずだ。アレクサンダー・セヴァスキー。ロシア帝国海軍のエースで、革命後にアメリカへ渡って航空機メーカーを興した人物である。彼の会社はのちにリパブリック社となり、P-47サンダーボルトを生む。しかもセヴァスキー社の複座戦闘機は、日本海軍が1938年に20機ほど輸入していて、制式名はA8V1、連合軍のコードネームは「ディック」だった。日本軍機のコードネーム一覧の中でも、外国製という変わり種だ。ロシアから来て異国の空を飛んだ飛行家の名を、ユークトバニアから来て異国の空母で飛ぶ曲技飛行士に与える。偶然なら出来すぎている。
現実にも、民間の女性飛行士が戦争に動員された例は多い。ソ連では女性だけの飛行連隊が編成され、夜間爆撃隊は敵から「夜の魔女」と恐れられた。詳しくは第二次大戦の女性兵士ランキングで触れている。
ウィリアム・コスター(声:細谷佳正)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
4番機。階級は大尉、TACネームは「ノイズ」。ターシャの激しい機動にも確実についていく腕を持ち、常に後ろから彼女を支える。コックピットに小型の音楽プレーヤーを持ち込み、作戦中もロックを聴いているという筋金入りの音楽好きで、艦内のステージでギターを弾くこともある。
戦闘中に音楽というのは規律の面ではどうかと思う。ただ、エースコンバットというゲーム自体が「音楽を聴きながら空戦をする体験」なので、彼はある意味でプレイヤーの分身だ。
ジョーカー隊がどんな機体に乗るのかは登場機体一覧を見てほしい。空母が拠点なので序盤は艦載機が中心で、先代が乗っていたのは複座のF/A-18F、パッケージを飾るのは単座のF/A-18Eだ。実機のスーパーホーネットについてはF/A-18E/Fスーパーホーネットとはで書いた。
空母エンデュランスの人々
拠点になるのはFCU海軍の空母エンデュランス。海軍がほぼ壊滅するなか、避難民を抱えたまま戦線を離脱していた老朽艦だ。艦そのものは空母エンデュランスの解説に詳しく書いたので、ここでは乗っている人間の話をする。
ゴードン艦長
エンデュランスの艦長。公式の人物紹介には入っておらず、声の担当も確認できていない。前に出てくるタイプの人物ではないようで、艦の実務は次の副長がほとんど預かっている。
ジェシカ・パイク(声:高橋理恵子)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
副長。作戦の立案とブリーフィングの進行を担い、合流した主人公を出迎える。ゴードン艦長に代わって実質的に艦を回している人物で、深刻な人手不足を埋めるために、軍人か民間人かを問わず使える人間は使う。 旧日本海軍でも、艦長が全体の指揮を執る一方で、艦内の規律や日課、人の配置を実際に取り仕切っていたのは副長だった。艦の空気は副長で決まる、と言ってもいい。エンデュランスの現実主義は、たぶん彼女の顔をしている。
アデリナ・サントス(声:三瓶由布子)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
船医。気が強くて世話好きで、負傷者の扱いについては本来は階級が上の副長にもためらわず意見する。乗員から慕われていて好意を向けられることも多いのに、本人は気づいていない。
副長にもためらわず意見する姿からは、避難民まで抱えた艦で医療を支える責任の重さが伝わる。
デイビッド・ジェンキンズ(声:田島章寛)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
整備班長。主人公と同じく救命ボートから救助された、もとFCU空軍の整備の人間だ。開戦当初から東部の戦線にいたので、ソトア軍の装備や能力を実戦で見てきている。合流後はジョーカー隊とクィーン隊の機体を預かる。
陽気だがデリカシーに欠けるところがあり、初めて敵機を落としたターシャの機体に撃墜マークを描いてやろうと言い出して、バクスターにたしなめられる場面があるという。悪気はない。整備員にとって撃墜マークは、自分が整えた機体の誇りでもある。ただ、初めて人を撃った民間人の若者にかける言葉ではない。短い挿話だが、3人の人柄がよく出ている。空軍の整備員が海軍の空母で班長を務めていること自体、この艦が寄せ集めであることを物語っている。
ケイト・エバンズ(声:甲斐田裕子)

画像出典:AC8公式 ©Bandai Namco Entertainment Inc.
エンデュランスのもう一つの飛行隊、クィーン隊の隊長。階級は少佐、TACネームは「リトル・ビー」。冷静で、両方の隊のパイロットを生きて帰すことを第一に考え、自身の腕も確かだ。いつもテーピングをした体で出撃しているが、つらさを見せず、部下の前では明るく振る舞う。正直なところ、私は彼女の行く末がいちばん心配だ。
甲斐田裕子さんはAC6でルドミラ・トルスカヤを演じていて、19年ぶりのシリーズ出演になる。
ディーラー(声:近藤隆)
ジョーカー隊とクィーン隊を空から導く空中管制機のオペレーターで、コールサインは「ディーラー」。シリーズの伝統で、プレイヤーにとっては最も長く声を聞く相手になる。スカイアイ、サンダーヘッド、イーグルアイ、ロングキャスター。歴代の管制官はみな個性が強かった。
ここで気づいた人もいると思う。ジョーカー、クィーン、そしてディーラー。トランプの札と配り手だ。先代の博打好きといい、この艦には賭け事の匂いがついて回る。残り少ない手札で勝負するしかない艦、という意味なのだろう。
無線の声を聞き分けるゲームなので、音の環境は体験に直結する。これだけの声優陣がそろった今作を、テレビのスピーカーで済ませるのは少しもったいない。
ニコライ・セヴェルスキー(声:上田燿司)
ターシャの父で、マネージャーでもある。娘と一緒にエンデュランスに乗っていたところで戦争に巻き込まれ、艦から降りられなくなった。民間人の父親が、娘が戦闘機で出撃していくのを艦の上から見送る。それだけで胸が詰まる設定だ。
余談:艦番号15の意味
ファンがまとめた資料によれば、エンデュランスの艦番号はCV-15とされ、モデルはエセックス級だと見られている。
現実のCV-15は、エセックス級空母ランドルフだ。1945年3月、ウルシー環礁に停泊していたところに、九州から長駆飛来した陸上爆撃機「銀河」の特攻を受けて損傷した艦である。日本海軍と縁のある番号を偶然選んだとは考えにくい。エースコンバットの開発陣は、昔からこういうところに史実を仕込んでくる。
エンソー・オーダーの男
D.D.(声:佐藤せつじ)
巨大企業エンソー・オーダーからエンデュランスに派遣されている男。愛想がよく饒舌で、艦に滞在しながら兵站の調整、機材の調達、情報収集、そして広報に協力している。
その広報こそが「シーヴの翼」だ。D.D.は、ソーシャルメディアで英雄を売り出し、戦意を保つための看板として「翼」を使う側の人間である。主人公を新しい「翼」として世に出すのも、彼の仕事になる。本作の公式サイトのアドレスに「enso-order」という文字列が入っていることに、もう気づいている人も多いと思う。この企業が物語の鍵を握っているのは間違いない。
敵味方の両方に関わる商人は、現実の歴史にもいた。20世紀初頭の武器商人バジル・ザハロフは、対立する国の双方に潜水艦を売り込んだ逸話で知られる。シリーズでいえば、AC5とZEROの黒幕だったグランダー社の系譜だ。
投資家としてひとつ言っておくと、現実の防衛企業は、ここまで単純な悪役ではない。武器の輸出は政府の許可制で、敵対する両陣営に同時に売るようなことは、少なくとも主要国の上場企業ではまず起こらない。現実の業界地図はアメリカ軍事企業ランキングで整理している。フィクションの「死の商人」像と、現実の防衛産業は分けて見たほうがいい。
ソトア共和国:追う側の2人
侵攻してきたソトア共和国側で、物語の顔になるのは2人だ。
カミール・テュイ(声:能登麻美子)
ソトア軍のエース部隊「ルクス・ルーナエ」の指揮官。卓越した戦略眼を持ち、前線から離れた場所から部隊を指揮して戦況を動かす。部隊名はラテン語で「月の光」で、海外のファンWikiによれば、彼女自身のコールサインは月の女神の名「セレネ」だという。トレーラーでは白い軍装で、電動の車椅子に乗っている姿が映っていた。
公式紹介で前面に出ているのは、遠隔地から戦局を動かす指揮官としての顔だ。歴代のライバルは、黄色の13にしろミハイにしろ、自分で操縦桿を握る人間だった。彼女は後方から盤面全体を動かす。プレイヤーが空でどれだけ勝っても、それすら彼女の計算の内かもしれない。その怖さがある。
ギリッシュ・トプラク(声:堀内賢雄)
ソトア軍のトップエース。特命任務として「翼」を追っていて、地上では常にテュイの側に控える忠実な部下だ。平時は紳士的だが、戦闘では冷酷な顔をのぞかせる。黒地に金のラインが入った専用塗装のSu-57に乗るとされる。
堀内賢雄さんもAC6以来の出演になる。紳士的な物腰の下に冷酷さを隠した古強者を、あの声でやられたらたまらない。
彼の任務が「翼を追うこと」である点は見逃せない。ソトア軍は「シーヴの翼」を、一人のエースではなく、FCUの抵抗の象徴として見ている。象徴を折れば士気が折れる。そして追われているのは、看板を引き継いだばかりの主人公だ。偽物の英雄が、本物のエースに命を狙われる。この構図が今作の背骨になっている。
相関を一言でまとめると
- 主人公は、先代ジャン・コープから「シーヴの翼」の名とコールサインを引き継ぐ
- その看板を広報として使うのが、エンソー・オーダーのD.D.
- 主人公を空で支えるのが、バクスター、ターシャ、コスターのジョーカー隊と、ケイト率いるクィーン隊。空からはディーラーが導く
- 艦を回しているのは副長のパイク。医務はサントス、整備はジェンキンズ
- 艦にはターシャの父ニコライも乗っている
- その「翼」を折りに来るのが、テュイの頭脳とトプラクの腕
軍人、民間の曲技飛行士とその父親、元大学講師、空軍から流れてきた整備員、企業の人間、そして避難民。エンデュランスに乗っているのは、正規の海軍というより、戦争に押し流されて一つの艦に流れ着いた人々だ。艦名のエンデュランスは「忍耐」や「持久」を意味する。耐えて、生き延びて、取り返す。乗っている人間の顔ぶれそのものが、この物語の主題を語っている。
人物の背景をもっと深く読みたいなら、コレクターズBOXに付く設定資料集「ACES at WAR A HISTORY 2029」が一番の近道だ。
表記揺れと、まだはっきりしないこと
発売直後なので、資料によって名前や階級の表記が揃っていない人物がいる。調べて分かった範囲で並べておく。
| 人物 | 揺れている点 | この記事での扱い |
|---|---|---|
| ターシャ | 日本の公式は「セヴェルスカヤ」。海外向け公式サイトも現在は「Severskaya」。初期紹介には「Seversky」の表記があった。ファンWikiは本名を「アナスタシア」としている | 「ターシャ・セヴェルスカヤ」 |
| ケイト・エバンズ | 公式は「Kate」。飛行服の名札が「Katherine」になっているとの指摘がある | 「ケイト・エバンズ」 |
| ウィリアム・コスター | 日本の公式は「大尉」。海外向け公式サイトは中尉相当の階級で書いている | 日本の公式に合わせて「大尉」 |
| デイビッド・ジェンキンズ | 整備の班長であることは共通。階級は資料によって下士官とも士官とも書かれている | 階級は書かない |
| 主人公の「レックス」 | 主人公の本名ではなく、コープから引き継いだコールサイン | 「主人公」と表記 |
よくある質問
主人公に名前や声はある?
主人公自身はしゃべらない。呼ばれるのは、先代から引き継いだコールサインの「レックス」と、看板の「シーヴの翼」だ。津田健次郎さんはコープ役で、主人公の声ではない。
「シーヴの翼」とは誰のこと?
FCUの首都シーヴの名を冠した、伝説のエースの呼び名。当初はジャン・コープがその名で担がれていて、物語の序盤で主人公が引き継ぐ。公式のあらすじにもあるとおり、その名声は真実ではなかった。
ジョーカー隊のメンバーは?
1番機が主人公、2番機がバクスター(プロフェッサー)、3番機がターシャ、4番機がコスター(ノイズ)だ。
過去作のキャラクターは出てくる?
発売前は公式に発表されていなかったが、発売後、ゲーム内クレジットにシリーズでおなじみの名前があることが分かっている。物語の核心に関わるので、記事の最後の「ネタバレ注意」の章にまとめた。
実写ドラマ「HOUR ZERO」の登場人物は本編に出る?
HOUR ZEROは侵攻開始直後を描いた実写の前日譚だ。本編とのつながりはHOUR ZEROの解説で整理している。
過去作を遊んでいなくても人物関係は分かる?
分かる。物語は独立していて、主要な人物は新顔だ。過去作を知っていると、終盤で驚ける場面が増える、くらいに考えておけばいい。
【ネタバレ注意】クリア後に分かる人物
後半の人物情報を含む。未クリアなら、そのまま次の「まとめ」へ。
ネタバレを含む人物・クレジット情報を読む
ここから先は、物語の後半からクリア後にかけて分かる情報を含む。未クリアの場合は折りたたみを開かず、そのまま「まとめ」へ進んでほしい。
D.D.の本名
D.D.の本名は「ルーカス・ディエス・ドニファン」。物語がかなり進んでから明かされる。
ロージー・ファルチネリ(声:潘めぐみ)
クレジットに個別の役として名前がある女性。終盤の作戦の周辺で、FCU側に協力する立場で関わってくる。海外のファンWikiでは、彼女の正体を前作『7』に登場した人物と同じだと整理している。前作を遊んだ人ほど驚くはずなので、ここでは名前は伏せておく。前作の物語はエースコンバット7は今からでも遊ぶ価値があるかで触れている。
ケイ・ナガセ(声:吉田聖子)
シリーズを代表するあの名前が、ゲーム内クレジットに個別の役として載っている。ナガセは作品ごとに別人として登場する「スターシステム」の人物だが、海外のファンWikiはAC8のナガセを『5』の彼女と同じ人物として分類している。もしそうなら、2010年の戦争から19年後の姿ということになる。どの場面でどう関わるのかは、ここでは書かない。自分の目で確かめてほしい。
クレジットに名前がある、そのほかの人物
ゲーム内クレジットの転記では、ほかにも個別の配役がついた人物がいる。役どころの確認が取れていないので、名前だけ挙げておく。
| 英語名 | 日本語の声 | 英語の声 | 分かっていること |
|---|---|---|---|
| Chester Everson | Ryoma Masuda | Aaron Nurse | ファンWikiではFCU海軍のパイロットで、TACネームは「ソレース」 |
| Rosita Ortiz | Yuki Urushiyama | Jeannie Tirado | 役どころ未確認 |
| Victor Cruz | Kosuke Onishi | Kevin Andrew Rivera | 役どころ未確認 |
| Loc Nguyen | Sho Okumura | Cory Yee | 役どころ未確認 |
| La Chanteuse | Mana Nakatomi | Heather Gonzalez | フランス語で「歌い手」を意味する呼び名。役どころ未確認 |
このほか、FCU空軍で「シャーク隊」を率いるウェッブという将校も、物語の争点の一つになるとされる。また、物語が進むにつれて、コープとカミールの間に因縁のある過去があったことも示されるという。
まとめ:今回は、顔のある仲間と飛ぶ
エースコンバット8の登場人物は、声だけの仲間から、顔を持つ「人」になった。偽物の英雄を背負わされた主人公、作られたエースだった先代、民間の曲技飛行士とその父、元大学講師、艦の医療を支える船医、空軍から流れてきた整備員、英雄を売り出す企業の男。そして、その看板を折りに来るソトアの頭脳とエース。
艦に乗っている人間の顔ぶれを知ってから遊ぶと、無線の一言一言の重みが変わる。
ゲーム全体の評価や不具合の状況はエースコンバット8 発売後まとめに、今から買う人のエディション選びはエディション比較に整理している。







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