MW4の銃の元ネタ一覧|Han 86は韓国のK2、Vel 46はMP7――全33種の元ネタを確度つきで整理し、ミリオタ目線で「現実との違い」にツッコんでみた

MW4 銃の元ネタ。全33種、実銃モデルと確度をテーマにした編集部制作のイメージ画像。

『Call of Duty: Modern Warfare 4』(MW4)を遊んでいて、「この銃、元ネタは何だ?」と思ったことはないだろうか。

CoDの銃は、実銃の名前をそのまま使うものと、架空の名前に変えてあるものが混ざっている。M4やPPSh-41は実銃の名前そのものだが、Han 86やVel 46と言われても、ゲームを知らない人にはピンとこない。

この記事では、MW4の発売時点で使える全33種の武器(メイン24丁、サブ8丁、近接1つ)と、キャンペーンにだけ出てくる銃について、元ネタになった実銃を整理する。ただの対応表で終わらせるつもりはない。ミリタリーオタクとして、「現実の韓国軍・北朝鮮軍が実際に持っている銃と比べてどうか」というところまで踏み込んでみたい。

ちなみに私もMW4を遊んでいる。先に白状しておくと、この記事で詳しく取り上げた銃は、撃ってみてどれも最高だった。ただ、私ひとりの「最高」だけでは参考にならないので、海外のレビューや攻略サイトの評価もあわせて紹介していく。

先に私の結論を言っておくと、MW4の銃の選び方で一番面白いのは、韓国と北朝鮮の「本物」をきちんと混ぜてきたところだ。韓国のK2小銃とK5拳銃、北朝鮮の73式軽機関銃、そして朝鮮戦争で北朝鮮軍が手にしたPPSh-41とモシン・ナガン。舞台が朝鮮半島だからこそのラインナップになっている。

ゲームの舞台設定が現実にありうるのかは、こちらで検証した。

目次

この一覧の読み方:元ネタの「確度」について

最初に、ちょっと大事な注意をしておく。

元ネタの「確度」を読み分ける。◎|公式の説明と、複数資料が一致:実銃の名前や、特徴の一致を手掛かりに確認。○|データベースや攻略サイトが一致:意匠や構成から有力視される実銃。断定はしない。△|異説がある・架空の色が強い:候補が複数あるものは、そのまま複数候補で示す。
見た目の推定と、作品側の説明を混ぜないための目印です。 図を拡大する

MW4の銃の多くは、公式には「どの実銃がモデルか」を明かしていない。ネットで出回っている元ネタは、銃のデータベースサイトや攻略サイトが、見た目や口径から割り出したものだ。そして、サイトによって答えが割れているものもある。

そこでこの記事では、元ネタに3段階の確度をつけた。

  • ◎:公式の説明(口径や紹介文)と実銃がはっきり一致し、複数の資料でも一致しているもの
  • ○:銃のデータベースや攻略サイトの見立てが一致しているもの
  • △:資料によって答えが割れているもの、または架空の色が強いもの

2026年11月時点の情報なので、シーズンのアップデートで銃が増えたり、新しい情報が出たりしたら追記していく。

全33種の元ネタ一覧

発売時の武器は、合計33種類。アサルト8種、サブマシンガン5種、ショットガン2種、軽機関銃3種、マークスマン3種、スナイパー3種、ハンドガン4種、ランチャー4種、近接武器1種
近接武器のナイフ1種類を含む合計です。 図を拡大する

アサルトライフル(8丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
Han 86大宇(現SNTモティブ)K2小銃◎韓国軍の制式小銃。公式の紹介も「韓国軍向けに作られた5.56mm小銃」
M4M4A1カービン◎名前そのまま
Hyeon Burst北朝鮮の試作ブルパップ(ペルーのFADがベースという説あり)△公式は「北朝鮮の試作銃、6.8mm、バースト射撃」
Patriot XMRPWS UXR△バトルライフル寄りの設定
Kastov 762AK-103(データベース)/56式・AKM系(攻略サイト)△7.62×39mmのAK系なのは確実
OdenASh-12.7○2019年版MWからの復活組。ロシアの12.7mmブルパップ
AxionH&K HK437○公式の口径.300ブラックアウトとHK437が一致
Cronen Squallローンスター RM277○米陸軍の次世代小銃選定でSIGに敗れたブルパップ

Cronen Squallの元ネタが負けた米陸軍の次世代小銃選定で、勝ったのがSIGのM7だ。その経緯はSIG M7の解説で書いている。

サブマシンガン(5丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
ISO NightshadeB&T SPC9◎スイスの9mmカービン。伸縮ストック付き
Vel 46H&K MP7A2○名前の「46」は4.6mm弾から
Wz.55 StrigaPM-63 RAK○ポーランドの9×18mm。公式の口径も9×18mm
PPSh-41PPSh-41◎名前そのまま。公式は「80年以上の戦歴」
X-58 Nyxスターリング(消音型)を下敷きにした架空銃△公式は「消音器一体型の亜音速SMG」

ショットガン(2丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
Rezi 12ベネリM3スーパー90(データベース)/ベレッタ1301(攻略サイト)△説が割れている。理由は後述
Warlordネオステッド2000○南アフリカのブルパップ式ポンプショットガン

軽機関銃(3丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
FiNN LMGナイツアーマメント LAMG◎トレーラーでは韓国軍の兵士が持っている
Type 73北朝鮮の73式軽機関銃◎名前そのまま。公式の口径も7.62×54mmR
APOC-338オハイオ・オードナンス・ワークス REAPR○.338ノルママグナムの機関銃

マークスマンライフル(3丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
MAR-9H&K G28○公式は「7.62mm NATOの選抜射手用ライフル」
Oris 8.6Q社「ザ・フィックス」◎公式の口径8.6ブラックアウトと一致
Mosin-Nagantモシン・ナガンM91/30◎名前そのまま

スナイパーライフル(3丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
KG-7 VulcanSV-98○ロシアのボルトアクション狙撃銃
Astaroth .57スナイペックスM100△ウクライナの大口径ライフルがモデルとする攻略サイトがある
Signal 50ゲパードGM6リンクス○公式の「反動を抑える銃身」は、銃身ごと後退するリンクスの特徴と一致

ハンドガン(4丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
Sang 9mm大宇 K5拳銃◎韓国軍の制式拳銃。トレーラーにも登場
Krait P68H&K HK45○公式の口径.45 ACPと一致
.50 GSデザートイーグル◎前作から続く「GS」の名前
Mojave .357ルガー・レッドホーク○大型のリボルバー

ランチャー(4丁)

ゲーム内の名前元ネタの実銃確度ひとこと
PILA9K333ヴェルバ(SA-25)○ロシアの携帯式地対空ミサイル
RPG-8PSRL-1○アメリカ製のRPG-7系ロケットランチャー
JOKRFGM-148ジャベリン○米軍の対戦車ミサイル
PM-40 AnvilGM-94○ロシアのポンプ式グレネードランチャー

近接武器(1つ)

ゲーム内の名前元ネタ確度ひとこと
FSS Carbon Edge 1095コンバットナイフ全般△「1095」は刃物によく使われる炭素鋼の規格名と同じ

ハンドガンの元ネタをもっと詳しく知りたい人は、世界最強の拳銃ランキングやデザートイーグルの解説も合わせてどうぞ。銃の種類の基本は銃の種類完全ガイドにまとめてある。

ミリオタが唸った6丁

全部を細かく書くと終わらないので、ミリタリーオタクとして特に面白いと思った銃を6丁ピックアップする。それぞれ、私の感想と、海外のレビューや攻略サイトの評価も添えておく。海外の評価は2026年10月末時点のもので、アップデートで銃の強さが調整されれば変わることがある。

Han 86(K2):韓国軍の「顔」が初期装備

一番うれしかったのは、Han 86がプレイヤーレベル4で手に入る、ほぼ初期装備の扱いになっていることだ。

K2と89式:似た時代の、別の小銃。K2|韓国:MW4のHan 86の元ネタとして取り上げる銃。89式5.56mm小銃|日本:自衛隊が採用した小銃。ゲーム内のK2とは別の設計。共通して見る点:5.56mm弾、採用時期、折り畳み銃床など。
韓国軍と自衛隊、それぞれの制式小銃を読み比べる視点。 図を拡大する

元ネタのK2は、1980年代に韓国が自分たちで作った5.56mm小銃だ。見た目はアメリカのM16に近いが、中身の作動方式はAK-47に近いガスピストン式で、折りたたみ式のストックを持つ。「アメリカの使いやすさとソ連の頑丈さのいいとこ取り」と言われる銃で、いまも改良型のK2C1が韓国軍の兵士の手にある。

自衛隊ファンとして言わせてもらうと、K2は日本の89式小銃とほぼ同じ世代の「国産小銃」だ。同じ時代に、同じ5.56mm弾で、隣り合う二つの国がそれぞれ自前の小銃を作った。両方を並べてみると、設計思想の違いが見えてきて面白い。

そしてHan 86の特別なアタッチメント(Apex)は「Han X20 Skybreaker」。照準器と、設定した距離で空中で炸裂する弾を撃つランチャーがセットになっている。これを見て私はニヤリとした。韓国には実際に、5.56mm小銃に20mmの空中炸裂弾の発射機を組み合わせた「K11複合型小銃」という兵器があったからだ。2000年から開発され、2010年ごろに部隊配備が始まったが、銃の中で弾が爆発する事故や照準装置のひび割れが続き、最終的に事業は打ち切られた。「X20」という名前は、この20mm弾を思わせる。開発陣が意識したかどうかはわからないが、韓国の兵器史を知っていると思わず笑ってしまう。

実際に使ってみた私の感想は、ひとことで最高だった。韓国軍の「顔」の小銃を、ほぼ最初から握れるのがうれしい。

海外の評価も悪くない。攻略サイトのGfinity Esportsは、Han 86を「中距離で頼れるアサルトライフル」と評し、筆者自身のいつもの一丁だと書いている。反動を抑えれば遠めの距離でも当てやすい、という評価だ。ゲームレビューサイトのGamingTrendも、ランク戦でM4以外の選択肢になりうる銃の一つにHan 86を挙げている。一方で、Dexertoの武器の強さランキング(10月30日時点)ではBランクで、最強クラスというよりは「扱いやすい中堅」という位置づけのようだ。

韓国海兵隊が実際にK2をどう使っているのかは、韓国海兵隊の記事で詳しく書いた。

Type 73:北朝鮮の「変な機関銃」がそのまま登場

二つ目は、北朝鮮の73式軽機関銃が実名で出てきたことだ。

Type 73の特徴は、2通りの給弾。箱型弾倉:銃の上に取り付ける弾倉から給弾。ベルト:連結された弾薬のベルトから給弾。同じ機関銃に、2つの方式:箱型弾倉とベルトの両方に対応する。
外から見える仕組みの違いを整理した概念図です。 図を拡大する

この銃は、かなりクセが強い。チェコのvz.52/57、ソ連のRP-46、そしてPK機関銃の要素を混ぜたような設計で、上から差し込む箱型弾倉とベルト給弾の両方に対応する。銃口に小銃てき弾を撃つための装置まで付けられる。北朝鮮では1973年ごろから使われ始めたとみられるが、のちに登場したPK系の機関銃のほうが広く使われたようだ。

面白いのは、ゲームの特別なアタッチメント「Type 73 Assault」が、上部に弾倉を付ける形になっていることだ。実銃が上から弾倉を差せる設計なので、ちゃんと元ネタの特徴を拾っている。

さらに2024年11月には、ロシアのクルスク方面で73式とみられる機関銃が写った写真が出回った。北朝鮮兵が持ち込んだのか、北朝鮮がロシアに渡したのかははっきりしていないが、半世紀前の北朝鮮の機関銃が現代の戦場に現れたことになる。ゲームと現実がこんなところでつながるとは思わなかった。

私の感想は、これも最高だった。北朝鮮の機関銃を実名で撃てる、というだけで、ミリオタとしては十分すぎる。

海外の攻略サイトLFCarryによると、Type 73は軽機関銃3丁の中で一番連射が速い毎分821発で、弾倉は60発。7.62×54mmR弾らしく中・遠距離でよく効く、という評価だ。特別なアタッチメントの「Type 73 Assault」は、数に限りがある代わりに炸裂する弾を撃てる弾倉になる。ただ、Dexertoの強さランキングではCランクで、「使えるが、目立って強いわけではない」という扱いだった。強さだけで選ぶ銃ではないが、私はこういう銃にこそ愛着がわく。

Rezi 12:ベネリM3か、ベレッタ1301か

Rezi 12は、元ネタの説がはっきり割れている銃だ。

Rezi 12は、候補を分けて読む。候補1|ベネリM3:半自動とポンプ式を切り替えられる。候補2|ベレッタ1301:元ネタの候補として挙げられる半自動ショットガン。読むときの注意:公式の答えがないため、どちらが元ネタかは断定できない。
外観の共通点だけで、モデルを一つに確定しません。 図を拡大する

銃のデータベースサイトはベネリM3スーパー90と見ていて、一部の攻略サイトはベレッタ1301としている。どちらもイタリア製の半自動ショットガンだが、決定的な違いが一つある。ベネリM3は、半自動とポンプ式を切り替えられる「デュアルモード」の銃だという点だ。

そこでゲームの特別なアタッチメントを見ると、「Rezi 12 Enforcer」はポンプ式に切り替えて炸裂するスラッグ弾を撃つ、というものだった。半自動の銃をポンプ式にできる、というのはまさにベネリM3の特徴そのものだ。私はこの点から、ベネリM3説のほうが有力だと考えている。ただ、公式の答えがない以上、断定はしないでおく。

私の感想は、文句なしに楽しい一丁だった。

海外の評価では、Dexertoのショットガンのランキング(10月30日時点)でCランクと、もう1丁のショットガンのWarlordと同じ位置づけだ。一方で、PC Gamerのモーガン・パーク記者は発売前の試遊記事で、特別なアタッチメントの仕組みそのものを「良い変化」と評価し、その例として炸裂する弾を撃てるショットガンを挙げていた。GamingTrendのレビューも、特別なアタッチメントは強すぎるわけではなく、ほかの部品の枠を使う分ちょうどいい「トレードオフ」になっている、と書いている。

M4 Hurricane:P90の弾倉をM4に載せる、という実在の発想

M4の特別なアタッチメント「M4 Hurricane」は、M4を5.7mm弾仕様に変え、上部に大容量の弾倉を載せる、というものだ。公式は「5.7×28mmの上から装填する大容量のM4」と説明している。

ゲームらしいトンデモ改造に見えるが、実はこれも元ネタがある。アメリカには、AR-15の上半分を5.7×28mm弾仕様にして、P90の弾倉を上に横向きに載せる「AR-57」という実在の製品がある。P90の弾倉をそのまま使えるので、AR-15の下半分を活かして5.7mm弾を撃てるという発想だ。

CoDファンにとっては、もう一つの元ネタもある。2022年の『Modern Warfare II』には、M4の系統で上にP90風の弾倉を載せた「FSS Hurricane」というサブマシンガンがあった。PC Gamerの試遊記事も、このApexを「MWIIのP90風の弾倉を使うM4の改造」と紹介している。名前まで同じ「Hurricane」なので、シリーズを遊んできた人ほどニヤリとするはずだ。

私も、これは撃っていて本当に気持ちよかった。

海外の評価も高い。M4そのものがDexertoの強さランキングで最上位のSランクに入っていて、GamingTrendのレビューも、ランク戦で何でもこなす銃になるだろうと見ている。Pocket Tacticsの記者は、組み方次第で反動がほとんどなくなり、引き金を引いたときのカチッという手応えが気持ちいい、と書いていた。

5.7×28mm弾とP90については、P90の解説と5.7×28mm弾の記事で詳しく書いている。

PPSh-41とモシン・ナガン:朝鮮戦争の記憶

最後に、PPSh-41とモシン・ナガンの2丁だ。

最新の現代戦を描くゲームに、なぜ第二次世界大戦の銃が入っているのか。CoDのシリーズは毎回こうした「名銃枠」を入れてくるが、朝鮮半島が舞台のMW4では、この2丁が特別な意味を持つ。どちらも1950年の朝鮮戦争で、北朝鮮軍と中国軍が大量に使った銃だからだ。北朝鮮はPPSh-41をコピーした49式短機関銃まで作っている。

大日本帝国ファンとしてもう一つ付け加えると、朝鮮戦争の前、1948年に生まれたばかりの韓国軍は、日本軍が残した九九式小銃などを使っていた。その後アメリカのM1ガーランドに切り替わっていく。朝鮮半島の小銃の歴史をたどると、日本、ソ連、アメリカの銃が入れ替わり立ち替わり現れる。MW4のラインナップは、その歴史の上澄みをすくい取ったようにも見える。

モシン・ナガンについてはモシン・ナガン狙撃銃の記事で詳しく書いた。

私の感想は、2丁とも最高だった。80年以上前の銃が最新のゲームでちゃんと戦えるのは、名銃好きとしてたまらない。

海外の評価を見ると、2丁とも「懐古枠」ではなく本気で強い。Dexertoの強さランキング(10月30日時点)では、モシン・ナガンが最上位のSランク、PPSh-41がその次のAランクに入っている。ちなみにモシン・ナガンの特別なアタッチメントは、ばね仕掛けで撃ち出して回収できる銃剣「Mosin Harpoon」、PPSh-41のほうは燃え広がる焼夷弾を撃つ「PPSh-41 Ember」だ。ゲームらしい遊び心がたっぷり詰まっている。

撃ち心地はどうなのか:私の感想と海外の評判

ここで、MW4の銃の撃ち心地全体の話もしておきたい。

私の感想は、ここまで書いてきたとおりだ。撃ち心地に不満を感じた銃はなかった。

海外のレビューでも、撃ち心地の評価はかなり高い。

  • GamingTrend(デイビッド・バーデット記者、87点)は、撃ち合いの手応えを「シューターのジャンルで最高」と評価した。アサルトライフルは中距離、サブマシンガンとショットガンは近距離、と銃の種類ごとの役割がはっきりしている点もほめている。音の作りでは、Axionの重い発砲音と、Strigaの軽い「パン」という音の違いを挙げていた
  • PC Gamer(モーガン・パーク記者)は、発売前の試遊で、音・動き・手応えを「格別」と評した。うるさいリボルバーに思わずびくっとし、重低音の響くボルトアクション銃のおかげで一時的にスナイパーになった、と書いている
  • Windows Central(リチャード・ディヴァイン記者)は、ベータ前の試遊で「思っていたより満足できた」と書いた。走りながら・撃ちながらの銃の動きや、きちんと狙わないと当たらない反動が好きだという。ただ、反動がほぼゼロの銃ばかりが強い環境にならないでほしい、という心配も添えていた

腰だめ撃ちについては、少し面白い話がある。開発元は、撃つほど弾が散らばっていく仕組みをなくし、弾は銃口が向いた方向に飛ぶと説明している。PC Gamerの記者によると、それでも腰だめ撃ちが当たりにくいのは相変わらずで、変わったのは見た目のほうだという。弾が飛ぶ先に合わせて銃そのものが揺れるので、銃の下に付けるレーザーサイトが役に立ちやすくなったそうだ。

一方で、気になる声もある。Pocket Tacticsの記者は、撃ち合いの手応えを「パンチがある」と評しつつ、敵を倒すまでの時間がかなり短いことには、まだ好き嫌いを決めかねていると書いていた。サブマシンガンの一部が遠い距離でも強すぎる、という指摘もあった。

キャンペーンにだけ出てくる銃

マルチプレイで使える33種の武器とは別に、キャンペーンのムービーや敵・味方の装備としてだけ登場する銃もある。銃のデータベースサイトが確認しているものを挙げておく。

対戦モードと、物語の武器を分ける。対戦モード:発売時の33種類を、9つの区分で一覧化。キャンペーン:物語の場面や部隊に合わせた武器も登場。現実の配備:ゲームの登場武器と、実軍の一般的な配備は別。
キャンペーンに出る武器が、すべて対戦用とは限りません。 図を拡大する
実銃どこで出てくるか
大宇 K2C1韓国海兵隊の兵士の装備。K2の改良型
AK-12北朝鮮軍の主力小銃として描かれている
ダニエル・ディフェンス DDM4 PDWトレーラーでプライス大尉が持っている。.300ブラックアウト
ダニエル・ディフェンス DDM4 V1パリなどで登場するAR-15系
H&K HK417 A2パリの場面で、フランスの対テロ部隊とみられる隊員が持っている
H&K HK433前作からの続投
SIG P320-M17韓国にいる米海兵隊員の拳銃
大宇 K5トレーラーで登場
ブローニングM2重機関銃装甲車の銃塔
M242ブッシュマスター歩兵戦闘車の機関砲

アサルトライフルの全体像は世界最強アサルトライフルランキングで比べている。

ミリオタのツッコミ:現実の韓国軍・北朝鮮軍と比べると

ここからは、ミリタリーオタクとしての小さなツッコミだ。ゲームの出来にケチをつけたいわけではなく、知っているともう一段楽しめる、という話として読んでほしい。

ゲームの演出と、現実の装備。部隊の標準装備:どの国・部隊で一般的に使われる銃なのか。年代と装備の混在:朝鮮戦争時代から現代までの武器が登場。プレイのための調整:威力・反動・操作感は、現実と同じとは限らない。
部隊の標準装備・年代・ゲーム上の調整から、現実との違いを見ます。 図を拡大する

北朝鮮軍の主力小銃はAK-12ではない

キャンペーンでは、北朝鮮軍の主力小銃がAK-12として描かれている。でも現実の北朝鮮軍が使っているのは、AK-47をコピーした58式、AKMをコピーした68式、AK-74をコピーした88式といった自国製のAK系だ。ロシアの最新型のAK-12がずらりと並ぶ姿は、少なくとも今のところ現実ではない。

ただ、2024年に北朝鮮とロシアが事実上の同盟条約を結び、北朝鮮がロシアに兵を送り、ロシアから防空システムなどが渡ったと指摘されている今、「ロシアの最新装備を持つ北朝鮮軍」という絵は、まったくの荒唐無稽とも言い切れない。ゲームがそこまで計算しているかはわからないが、現実の流れと重ねると妙なリアリティがある。

韓国軍の機関銃と装甲車

トレーラーでは、韓国軍の兵士がFiNN LMG(KAC LAMG)を持っている。現実の韓国軍では、ミニミの系統のK3軽機関銃の後継としてK15軽機関銃、M60の後継としてK16汎用機関銃への更新が進んでいるとされる。LAMGを持つ韓国兵は、ゲームならではの姿だ。

装甲車も同じだ。ゲームには韓国軍の装甲車としてドイツ系のボクサーが出てくるが、韓国軍の実際の主力はK21歩兵戦闘車や、車輪式のK808装甲車だ。銃のデータベースサイトも、前作の装甲車のモデルを使い回して韓国の装甲車の代わりにしている、と指摘している。

米海兵隊の拳銃

細かい話をもう一つ。米海兵隊員が持っている拳銃はP320-M17とされているが、米海兵隊が実際に多くの隊員向けに採用したのは、少し小型のM18のほうだ。見た目はほとんど同じなので、ここまで気にする人はかなりの重症だと思う。私のことだ。

日本の自衛隊ファンとして

最後に、日本とのつながりにも触れておきたい。

MW4に自衛隊の銃は出てこない。でも、見比べると面白いものはある。韓国のK2小銃と日本の89式小銃は、ほぼ同じ時代に生まれた5.56mmの国産小銃だ。韓国のK5拳銃にあたる自衛隊の拳銃は、長く使われたSIGのP220系(9mm拳銃)から、いまはH&KのSFP9(9mm拳銃SFP9)に替わっている。そして韓国のK3軽機関銃も、自衛隊の5.56mm機関銃MINIMIも、もとをたどればベルギーのミニミだ。

日本と韓国は、同じ西側の銃の流れの中で、それぞれ違う答えを出してきた。MW4で韓国軍の銃を握ったら、ぜひ自衛隊の銃と頭の中で並べてみてほしい。

自衛隊の拳銃の世代交代はSFP9とP320の違いの記事で、選抜射手のライフルの考え方はDMRの解説で書いている。

日本で89式小銃を手に取って比べたいなら、エアガンが一番の近道だ。

MW4の元ネタの銃を、エアガンで手に取るなら

ゲームで気に入った銃を、実際に手に持ってみたくなる気持ちはよくわかる。日本では実銃の所持は原則として禁止されているが、エアガンなら元ネタに近い形を楽しめる。以下はすべて18歳以上用のエアソフトガンで、サバイバルゲームは決められたフィールドで、ゴーグルなどの安全装備をつけて楽しんでほしい。

M4(ゲームではM4)を選ぶなら、東京マルイのガスブローバックが定番だ。

Vel 46の元ネタのMP7なら、東京マルイのガスブローバックがある。MP7そのものの話はMP7の解説で書いた。

.50 GSの元ネタ、デザートイーグルもエアガンで手に入る。

Kastov 762のようなAK系なら、AKMのガスブローバックが雰囲気をつかみやすい。

MAR-9の元ネタ、H&K G28もガスガンがある。

MW4を快適に遊ぶために

MW4は、銃声の響き方や足音の伝わり方にもかなりこだわっているゲームだ。マルチプレイで敵の位置を音で拾うなら、ヘッドセットの差は大きい。

オンライン対戦は回線の安定も大事だ。ラグに泣かされている人は、回線を見直すのも一つの手だ。

まとめ

要点

MW4の銃のラインナップを眺めていると、朝鮮半島という舞台が、銃の選び方にまで染み込んでいるのがわかる。ゲームで手に取った銃の向こうに、70年分の半島の歴史が見えてくる。そう思って撃つと、いつものマルチプレイもちょっと違って感じられるはずだ。

よくある質問

MW4の武器は何種類ある?

発売時点で全33種。メイン武器が24丁(アサルトライフル8、サブマシンガン5、ショットガン2、軽機関銃3、マークスマンライフル3、スナイパーライフル3)、サブ武器が8丁(ハンドガン4、ランチャー4)、近接武器が1つだ。今後のシーズンで追加される可能性がある。

MW4で強い銃は?

海外の攻略サイトDexertoの強さランキング(2026年10月30日時点)では、M4、モシン・ナガン、Vel 46、ISO Nightshadeが最上位のSランクに入っている。KG-7 VulcanとPPSh-41がAランク、Han 86とFiNN LMGがBランクだ。アップデートで調整されるので、最新の評価もあわせて確認してほしい。

Han 86の元ネタは?

韓国の大宇(現SNTモティブ)が作ったK2小銃だ。公式の紹介でも「韓国軍向けに作られた5.56mm小銃」とされている。

Vel 46の元ネタは?

ドイツのH&K MP7A2とされる。名前の「46」は、MP7が使う4.6×30mm弾にちなんでいる。

Rezi 12の元ネタは?

銃のデータベースサイトはベネリM3スーパー90、一部の攻略サイトはベレッタ1301としていて、説が割れている。半自動からポンプ式に切り替えられる特別なアタッチメントがあることから、デュアルモードのベネリM3説が有力だと考えられる。

Type 73は実在する銃?

実在する。北朝鮮の73式軽機関銃で、7.62×54mmR弾を使い、上から差す箱型弾倉とベルト給弾の両方に対応する。2024年にはロシアのクルスク方面で写真が出回ったことでも話題になった。

MW4に自衛隊の銃は出てくる?

出てこない。ただ、韓国のK2小銃と日本の89式小銃は同じ時代の5.56mmの国産小銃で、比べてみると面白い。

参考資料

  • Call of Duty公式「Open Beta Guide: Weapons」(MW4)
  • IMFDB「Call of Duty: Modern Warfare 4 (2026)」(2026年11月時点、ページ作成中)
  • Gfinity Esports「Call of Duty: MW4 – All Weapons Available at Launch」(2026年10月20日)
  • Conquest Capped「All MW4 Weapons: Unlock Levels, Max Levels & Apex Attachments」
  • Games Atlas「Han 86」「Hyeon Burst」
  • The War Zone「North Korea's Wacky Type 73 Machine Guns May Be Entering The Fight In Ukraine」(2024年11月8日)
  • YTN「K11 복합형소총」関連報道(2019年12月8日)
  • Gaming Nexus「Modern Warfare 4 devs are obsessed with creating immersive gunplay」(2026年7月15日)
  • GamingTrend「Call of Duty: Modern Warfare 4 review」(2026年10月22日、デイビッド・バーデット)
  • PC Gamer「I played Modern Warfare 4 at Infinity Ward, let's talk about it」(2026年5月28日、モーガン・パーク)
  • Windows Central「I might have been wrong about Call of Duty: Modern Warfare 4」(2026年8月21日、リチャード・ディヴァイン)
  • Pocket Tactics「Call of Duty: Modern Warfare 4」プレビュー(2026年8月29日、サム・コムリー)
  • Gfinity Esports「Call of Duty: MW4 – Best Han 86 Loadout」(2026年10月27日)
  • LFCarry「MW4 Best LMG」(2026年10月24日)
  • Dexerto「Modern Warfare 4 weapon tier list」「shotgun tier list」(2026年10月30日更新)

確認に用いた一次資料

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軍研ノート編集部のアバター 軍研ノート編集部 自衛隊・兵器 / 戦史 / サバゲー

自衛隊で6年間勤務した編集長を中心に、自衛隊時代の仲間やサバゲーを通じた知人と記事を制作。経験と公開資料をもとに、装備の仕組みや歴史、その背景にある人々の工夫を掘り下げています。「かっこいい」から、その先の理解へ。編集長のプロフィール → 運営・編集方針

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