戦場において、敵を制圧し、味方の前進を可能にする――その役割を担い続けてきたのが機関銃だ。
第一次世界大戦の塹壕戦で無数の命を奪い、第二次世界大戦では戦術そのものを変え、そして現代においてもなお、歩兵部隊から攻撃ヘリコプター、果ては近接航空支援機に至るまで、あらゆる場面で火力の中核を担い続けている。
私が機関銃に魅了されたのは、映画『プライベート・ライアン』のオマハビーチ上陸シーンを観たときだった。MG42の狂気じみた連射音、砂浜に倒れていく兵士たち――あの「ヒトラーの電動のこぎり」という異名の恐ろしさを、スクリーン越しにさえ感じ取ることができた。
この記事では、ミリタリーマニアである私が、現用・歴史的名銃を含めた世界最強のマシンガン・機関銃をランキング形式で紹介する。威力、発射速度、信頼性、そして戦場での実績を総合的に評価し、TOP15を選出した。
さあ、弾幕の王者たちを見ていこう。
機関銃の分類:まずは基礎知識から

ランキングに入る前に、機関銃の分類について簡単に整理しておこう。
機関銃は大きく分けて以下のカテゴリーに分類される。
まず「軽機関銃(LMG)」は、5.56mm〜7.62mm口径で、歩兵が携行可能な分隊支援火器だ。M249 SAWやFN Minimiがこれに該当する。
次に「汎用機関銃(GPMG)」は、7.62mm口径が主流で、二脚での軽機関銃運用から三脚での重機関銃運用まで対応できる。MG42/MG3、PKM、FN MAG(M240)などが代表格である。
「重機関銃(HMG)」は、12.7mm(.50口径)以上の大口径で、対人だけでなく軽装甲車両や航空機にも対処できる。M2ブローニングやDShKがこのカテゴリーに入る。
そして「航空機関銃・ガトリング砲」は、航空機搭載用に開発された超高速連射システムで、M134ミニガンやGAU-8アヴェンジャーが該当する。
なお、銃器についてより詳しく知りたい方は、「第二次世界大戦の銃器ランキングTOP15」も参考にしてほしい。
第15位:RPK-74(ソ連/ロシア)
| 口径 | 5.45×39mm |
|---|---|
| 全長 | 1,060mm |
| 重量 | 4.7kg(空) |
| 発射速度 | 600〜650発/分 |
| 有効射程 | 600m |
分隊支援火器としてソ連軍が開発したRPK-74は、AK-74の設計を基にした軽機関銃だ。
弾倉式給弾という点で「純粋な機関銃」とは言いがたい面もあるが、30発または45発のマガジンを使用し、分隊レベルでの制圧射撃を担う。カラシニコフ設計らしい頑丈さと信頼性が特徴で、砂漠でも極寒でも確実に作動する。
ただし、弾帯給弾式の本格的な機関銃と比べると火力の持続性に劣るため、この順位となった。
第14位:住友/日本製鋼所 62式機関銃(日本)
| 口径 | 7.62×51mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 1,200mm |
| 重量 | 10.7kg |
| 発射速度 | 600〜650発/分 |
| 有効射程 | 900m |
口径:7.62×51mm NATO 全長:1,200mm 重量:10.7kg 発射速度:600〜650発/分 有効射程:900m
我が日本の陸上自衛隊が採用した国産汎用機関銃が62式だ。
正直に言おう。私は日本の防衛産業を誇りに思っているが、62式については「名銃」とは言いがたい。作動不良が多く、現場からの評判は芳しくなかった。住友重機械工業によるデータ改ざん問題も発覚し、信頼性に大きな疑問符がつく一品である。
ただし、日本が独自に汎用機関銃を開発・生産したという事実自体は評価に値する。現在は後継の74式車載7.62mm機関銃やミニミ(MINIMI)への更新が進んでいる。
自衛隊の装備についてより詳しく知りたい方は、「陸上自衛隊の小銃・機関銃一覧」も参照してほしい。
第13位:HK21/HK23(ドイツ)
| 口径7.62×51mm NATO / 5.56×45mm NATO全長1,030mm(HK21)重量9.3kg(HK21)発射速度800発/分有効射程1,200m |
|---|
ヘッケラー&コッホ社が誇るローラーロッキング機構を採用した汎用機関銃だ。
G3ライフルと同じ作動機構を採用しており、高い精度と信頼性を両立している。メキシコ、ポルトガル、パキスタンなど複数の国で採用されているが、より安価で信頼性の高いFN MAGやPKMに押されて大ヒットには至らなかった。
ドイツの銃器技術の粋を集めた一丁であり、その精密さはさすがのドイツ品質と言える。
第12位:Kord/NSV(ロシア)
| 口径 | 12.7×108mm |
|---|---|
| 全長 | 1,980mm |
| 重量 | 25kg |
| 発射速度 | 700~800発/分 |
| 有効射程 | 1,500m |
ソ連/ロシアの12.7mm重機関銃の系譜に連なる火器がNSV、そしてその後継がKordだ。
アメリカのM2ブローニングに対抗して開発されたこれらは、ソ連製の12.7×108mm弾を使用する。M2より若干威力が高く、軽量化も図られている。アフガニスタン戦争、チェチェン紛争、そして現在のウクライナ戦争でも両陣営で使用されている。
特にKordは歩兵携行も可能な設計となっており、特殊部隊での運用も想定されている。
第11位:DShK 38/46(ソ連)
| 口径 | 12.7×108mm |
|---|---|
| 全長 | 1,588mm |
| 重量 | 34kg(本体のみ) |
| 発射速度 | 550〜600発/分 |
| 有効射程 | 1,500m |
「ドゥシカ」の愛称で知られるソ連の名重機関銃だ。
1938年に制式採用されて以来、80年以上にわたって世界中の紛争地帯で使われ続けている。第二次世界大戦ではT-34戦車の対空機銃として、朝鮮戦争やベトナム戦争では北側陣営の主力重機関銃として、そして現代でも中東やアフリカの紛争で見かける。
設計は古いが、その分構造がシンプルで整備が容易。発展途上国でも運用できる「実用性の塊」のような火器だ。
第10位:M60(アメリカ)
| 口径 | 7.62×51mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 1,105mm |
| 重量 | 10.5kg |
| 発射速度 | 550発/分 |
| 有効射程 | 1,100m |
ベトナム戦争を象徴する「ザ・ピッグ」こと、M60汎用機関銃だ。
映画『ランボー』でシルヴェスター・スタローンが振り回していたあの銃である。第二次世界大戦後に開発され、ドイツのMG42とFG42の設計を参考にしている。ベトナムの密林で米兵たちの命綱となった。
ただし、信頼性には問題があった。ジャムが多く、銃身交換時にアスベストの手袋が必要だったり(でないと火傷する)、二脚が壊れやすかったりと、「愛すべき欠点」が多かった。現在は改良型のM60E4/E6が特殊部隊などで限定的に使用されているが、多くの部隊ではM240に更新されている。
第9位:FN Minimi/M249 SAW(ベルギー/アメリカ)
| 口径 | 5.56×45mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 1,040mm |
| 重量 | 7.5kg(空) |
| 発射速度 | 750〜1,000発/分 |
| 有効射程 | 800m |
「SAW」(分隊支援火器)の名で知られる、西側諸国の標準的な軽機関銃がこれだ。
1984年にアメリカ軍が採用して以来、湾岸戦争からアフガニスタン、イラクに至るまで、あらゆる戦場で火力支援を担ってきた。弾帯給弾が基本だが、緊急時にはM16/M4用のマガジンも使用可能という汎用性が魅力である。
自衛隊でも「MINIMI」の名称で採用しており、5.56mm版と7.62mm版(Mk3)の両方が配備されている。「【2025年最新版】日本の戦闘機一覧|航空自衛隊が誇る空の守護者たち。最強は?」で紹介した航空自衛隊と同様、陸上自衛隊もまた世界水準の装備を導入している。
第8位:FN MAG/M240(ベルギー/アメリカ)
| 口径 | 7.62×51mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 1,260mm |
| 重量 | 12.5kg(M240B) |
| 発射速度 | 650〜950発/分 |
| 有効射程 | 1,800m |
NATO加盟国で最も広く使用されている汎用機関銃がFN MAGだ。アメリカではM240として採用されている。
1958年にベルギーのFNエルスタル社が開発したこの銃は、信頼性の高さで定評がある。M60との比較試験では、平均故障間隔がM60の約5倍という圧倒的な信頼性を示した。イギリス軍は「GPMG」、アメリカ軍は「M240」として、歩兵携行から車載、航空機搭載まで幅広く使用している。
やや重いのが欠点だが、「撃てない銃より、重くても確実に撃てる銃」を選ぶのが軍隊というものだ。
第7位:PKM/PKP ペチェネグ(ソ連/ロシア)

| 口径 | 7.62×54mmR |
|---|---|
| 全長 | 1,173mm(PKM) |
| 重量 | 7.5kg(PKM) |
| 発射速度 | 650〜750発/分 |
| 有効射程 | 1,000m |
カラシニコフ設計の傑作汎用機関銃がPKシリーズだ。
AK-47と同じミハイル・カラシニコフが設計したこの銃は、「AKを逆さまにして大口径化した」とも形容される。ガスピストンを銃身下部に配置し、上部から弾帯を給弾する構造となっている。
PKMは世界最軽量クラスの7.62mm汎用機関銃であり(7.5kg)、M240の12.5kgと比べると驚異的な軽さだ。しかも信頼性は抜群。ロシア軍はもちろん、50カ国以上で採用されている。
現行モデルのPKP「ペチェネグ」は強制空冷式の銃身を採用し、銃身交換なしで10,000発の連続射撃が可能という凄まじい耐久性を誇る。
第6位:MG3(ドイツ)
| 口径 | 7.62×51mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 1,225mm |
| 重量 | 11.5kg |
| 発射速度 | 1,000〜1,300発/分 |
| 有効射程 | 1,200m |
第6位にして、我々ミリタリーマニアの心を最も熱くさせる銃の登場だ。
MG3は、第二次世界大戦の伝説的機関銃MG42を7.62mm NATO弾仕様に改修したものである。基本設計は80年以上前のものだが、いまだにドイツ連邦軍の正式装備であり、世界20カ国以上で現役だ。
毎分1,000〜1,300発という高い発射速度は、敵に「反応する時間を与えない」というドイツ流の戦術思想の産物である。ラフェッテ3三脚と組み合わせれば、1,800m以上の距離でも精密射撃が可能となる。
現在はH&K MG5への更新が進んでいるが、MG3/MG42の遺伝子は西側機関銃設計の礎となった。
第5位:MG42(ドイツ)

| 口径 | 7.92×57mm Mauser |
|---|---|
| 全長 | 1,220mm |
| 重量 | 11.6kg |
| 発射速度 | 1,200〜1,500発/分 |
| 有効射程 | 1,000m |
「ヒトラーの電動のこぎり」「ヒトラーのチェーンソー」――連合軍兵士が恐怖とともに呼んだ名前だ。
1942年に制式採用されたMG42は、史上最も成功した機関銃設計の一つである。毎分1,200発、最大で1,500発という狂気的な発射速度。個々の発砲音が聞き分けられないほどの連射音は、まさに「機械の咆哮」だった。
ノルマンディー上陸作戦でオマハビーチに殺到した米兵たちは、この銃によって凄まじい犠牲を強いられた。映画『プライベート・ライアン』の冒頭20分は、この恐怖を見事に再現している。
プレス加工を多用することで生産性を高め、MG34の半分以下のコストで製造可能だった点も画期的だ。「【完全保存版】第二次世界大戦ドイツ最強戦車ランキングTOP10|ティーガーから幻の超重戦車まで徹底解説」で紹介したティーガー戦車と並び、ドイツ軍の技術力を象徴する兵器である。
現代に生きる我々が手にすることはできないが、プラモデルやエアガンでそのフォルムを楽しむことは可能だ。タミヤの1/35「ドイツ歩兵 機関銃チームセット」は、MG34とMG42の両方を再現しており、ディオラマ制作にも最適である。
第4位:M2ブローニング「マ・デュース」(アメリカ)

| 口径 | 12.7×99mm(.50 BMG) |
|---|---|
| 全長 | 1,654mm |
| 重量 | 38kg(本体のみ) |
| 発射速度 | 450〜600発/分 |
| 有効射程 | 1,800m |
| 最大射程 | 6,800m |
「マ・デュース」(おふくろ)の愛称で知られる、史上最も長寿の機関銃だ。
ジョン・ブローニングが第一次世界大戦末期に設計し、1933年にM2として制式化されて以来、実に90年以上現役であり続けている。第二次世界大戦ではB-17爆撃機に12丁、P-47戦闘機に8丁が搭載され、連合軍の勝利に貢献した。
.50 BMG弾の威力は凄まじく、有効射程1,800mで軽装甲車両を貫通可能。2002年、カナダ軍のロブ・ファーロング軍曹はこの弾を使用したスナイパーライフルで2,430mという当時の世界記録を樹立している(現在は抜かれたが)。
現在でもM1エイブラムス戦車、ハンヴィー、各種艦艇に搭載され、2012年にはM2A1への近代化改修も行われた。クイックチェンジバレル機構の追加により、運用性が大幅に向上している。
アメリカ軍のあらゆる戦場で使われ続けてきたこの銃は、まさに「永遠の傑作」と呼ぶにふさわしい。
第3位:M134ミニガン(アメリカ)

| 口径 | 7.62×51mm NATO |
|---|---|
| 全長 | 801.5mm |
| 重量 | 18.8kg(本体のみ) |
| 発射速度 | 2,000〜6,000発/分 |
| 有効射程 | 1,000m |
映画『プレデター』でアーノルド・シュワルツェネッガーの仲間が担いでいた、あの6砲身回転式機関銃だ。
「ミニガン」という名前は、より大型のM61バルカン(20mm)の縮小版という意味である。毎分2,000〜6,000発という圧倒的な発射速度は、他のあらゆる歩兵用機関銃を凌駕する。1秒間に100発もの7.62mm弾を撃ち出すことが可能なのだ。
実際の運用ではヘリコプターのドアガンとして使用されることが多い。UH-1ヒューイやUH-60ブラックホークに搭載され、着陸地点の制圧や護衛任務に活躍している。ベトナム戦争では、AC-47「スプーキー」ガンシップに搭載され、夜間の地上支援で絶大な効果を発揮した。
電動モーターで砲身を回転させるため、外部電源が必要で歩兵が携行することは現実的ではない(ハリウッド映画では別だが)。だが、車載・航空機搭載の制圧火力としては、これ以上のものは存在しない。
東京マルイからは電動ガンとして「M134ミニガン」がかつて発売されていた。現在は入手困難だが、中古市場で見かけたら即座に購入することをお勧めする。
第2位:GAU-8/A アヴェンジャー(アメリカ)

| 口径 | 30×173mm |
|---|---|
| 全長 | 6,400mm(システム全体) |
| 重量 | 281kg(砲本体のみ)/ 1,828kg(弾薬含むシステム全体) |
| 発射速度 | 3,900発/分 |
| 有効射程 | 1,220m |
| 最大射程 | 3,600m |
「航空機に機関砲を載せた」のではない。「機関砲のために航空機を設計した」のだ。
A-10サンダーボルトIIに搭載されるGAU-8アヴェンジャーは、アメリカ軍史上最強の航空機関砲である。7砲身のガトリング式で、30mm弾を毎分3,900発で撃ち出す。砲弾1発は牛乳瓶サイズ、砲システム全体で2トン近い重量となる。
劣化ウラン弾頭の徹甲焼夷弾を使用した場合、500mの距離から傾斜角30度の均質圧延鋼板69mmを貫通可能。これは旧式戦車であれば側面・後面から容易に撃破できる威力だ。
湾岸戦争では、A-10はイラク軍の戦車・装甲車を次々と破壊し、「ウォートホッグ(イボイノシシ)」の愛称とともに地上部隊から絶大な信頼を勝ち取った。
発射時の反動は45kN、つまりA-10のエンジン1基の推力(約40kN)を超える。射撃すると実際に機体が減速するのだ。「撃ち続けると失速する」という都市伝説まであるほどだが、実際には精密高度制御システムにより安定した射撃が可能となっている。
「【2025年最新版】世界最強戦闘機ランキングTOP10|現役配備機限定で徹底比較」で紹介したようなステルス戦闘機とは対極の存在だが、近接航空支援においてはいまだに最強の座を譲っていない。
第1位:ブローニングM2+GAU-8/A アヴェンジャー(概念としての機関銃の頂点)
正直に言うと、「最強の機関銃」を1つに絞ることは不可能だ。
しかし、あえて結論を出すならば、私は「M2ブローニング」を歩兵・車載用機関銃の王者とし、「GAU-8アヴェンジャー」を航空機関砲の王者としたい。
M2は90年以上にわたって現役であり続け、その設計は今なお一線級だ。信頼性、威力、汎用性のすべてにおいて、これを超える重機関銃は存在しない。
GAU-8は航空機関砲というカテゴリーにおいて、圧倒的な破壊力で他を寄せ付けない。30mm弾を毎分4,000発近く撃ち出すこの「復讐者」は、地上のあらゆる敵を粉砕する能力を持つ。
両者に共通するのは、アメリカの火力至上主義の結晶であるということだ。「問題があれば、より大きな銃で解決する」――そのシンプルな哲学が、世界最強の機関銃を生み出した。
スペック比較表

| 順位 | 名称 | 口径 | 発射速度(発/分) | 重量(kg) | 有効射程(m) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GAU-8 アヴェンジャー | 30mm | 3,900 | 281(砲のみ) | 1,220 |
| 2 | M134 ミニガン | 7.62mm | 2,000〜6,000 | 18.8 | 1,000 |
| 3 | M2 ブローニング | 12.7mm | 450〜600 | 38 | 1,800 |
| 4 | MG42 | 7.92mm | 1,200〜1,500 | 11.6 | 1,000 |
| 5 | MG3 | 7.62mm | 1,000〜1,300 | 11.5 | 1,200 |
| 6 | PKM/PKP | 7.62mm | 650〜750 | 7.5 | 1,000 |
| 7 | FN MAG/M240 | 7.62mm | 650〜950 | 12.5 | 1,800 |
| 8 | FN Minimi/M249 | 5.56mm | 750〜1,000 | 7.5 | 800 |
| 9 | M60 | 7.62mm | 550 | 10.5 | 1,100 |
| 10 | DShK | 12.7mm | 550〜600 | 34 | 1,500 |
| 11 | Kord/NSV | 12.7mm | 700〜800 | 25 | 1,500 |
| 12 | HK21 | 7.62mm | 800 | 9.3 | 1,200 |
| 13 | 62式機関銃 | 7.62mm | 600〜650 | 10.7 | 900 |
| 14 | RPK-74 | 5.45mm | 600〜650 | 4.7 | 600 |
現代に蘇る名銃たち:プラモデル&エアガンガイド

機関銃の魅力に取り憑かれた諸君。実銃に触れることは日本では不可能だが、その感触を味わう方法はある。
エアガンでは、東京マルイの「M60E4」が抜群の完成度を誇る。重量感、リアルブローバック、そして連射の快感。サバゲーで分隊支援火器として使用すれば、チームの火力の柱となれる。
また、G&Pの「M249 SAW」は、実銃と見紛うほどのディテールを持つ電動ガンだ。重量約8kgという「リアルな重さ」も再現されており、本物の兵士の苦労を疑似体験できる。
プラモデルでは、前述のタミヤ「ドイツ歩兵 機関銃チームセット」が2024年に最新フォーマットでリニューアルされた。MG34を三脚に据えた重機関銃チームと、MG42を構える兵士のセットで、ディオラマ制作に最適だ。
ドラゴンの1/6スケール「MG42」は、分解・組立が可能なギミックを備えており、コレクションとしても見応えがある。
映画で機関銃を堪能したいなら、前述の『プライベート・ライアン』に加えて、『ブラックホーク・ダウン』をお勧めする。M249 SAWとM60による市街戦の描写は圧巻だ。
まとめ:弾幕の王者たちに敬意を
機関銃は、近代戦争を定義した兵器である。
塹壕戦の悲劇を生み出し、電撃戦の先鋒となり、空中戦の主役を務め、そして現代においてもなお戦場の中核を担い続けている。
本ランキングで紹介した15丁は、いずれも歴史に名を刻んだ傑作だ。MG42の狂気的な連射、M2ブローニングの90年に及ぶ現役歴、GAU-8の圧倒的破壊力――それぞれに設計思想があり、開発者の魂が宿っている。
もちろん、これらの兵器が人命を奪うものであることは忘れてはならない。しかし、技術の粋を集めた工業製品としての美しさ、戦場で求められる究極の信頼性を追求した設計者たちの努力は、純粋に賞賛に値する。
あなたの心を最も熱くした機関銃はどれだっただろうか?ぜひ、プラモデルやエアガンを通じて、その魅力に触れてみてほしい。

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