【2025年版】東京マルイ vs VFC vs クライタック|最強エアガンメーカー徹底比較

目次

この記事で分かること

「次のエアガン、どのメーカーを選べばいいんだ?」

サバゲーフィールドで、あなたは何度この疑問に直面してきただろうか。東京マルイの安定感か、VFCのリアルな刻印か、それともクライタックの剛性感か——選択肢が多すぎて、迷う。

2025年現在、エアガンメーカーの三強と呼ばれる「東京マルイ」「VFC(ベガフォースカンパニー)」「KRYTAC(クライタック)」。それぞれが異なる哲学を持ち、異なる戦場で輝く。

この記事では、実戦で使える性能リアルな造形美カスタムのしやすさ、そして価格対効果まで、あらゆる角度からこの3メーカーを徹底比較する。最後には、あなたの戦闘スタイルに最適な一挺が見つかるはずだ。

そして——この記事を読み終えた後、あなたは次の週末、その銃を手に戦場へ向かうことになる。


【結論】あなたに最適なメーカーはこれだ

先に結論を述べておこう。時間のない戦士たちのために。

東京マルイを選ぶべき人

  • 箱出しで即戦力が欲しいサバゲー初心者〜中級者
  • 命中精度と安定性を何よりも重視する競技志向のプレイヤー
  • メンテナンスやカスタムの手間を最小限にしたい実用主義者
  • 冬場でも安定して使える電動ガンを求めている人
  • 充実したアフターサービスを重視する人

代表モデル: 次世代電動ガンシリーズ、電動ガンEVOLT(2025年最新)、スタンダード電動ガン各種

VFCを選ぶべき人

  • 実銃メーカーの正式ライセンス刻印に価値を見出すコレクター
  • ガスブローバックの強烈な反動を体感したいリアリティ追求者
  • ミリタリーマニアとして、本物に限りなく近い造形美を手元に置きたい人
  • H&K、コルト、グロックなど特定メーカーの銃に憧れがある人
  • インスタ映え・撮影用として最高のビジュアルを求める人

代表モデル: AK74M GBBR、M4シリーズ GBBR、UMAREX各種ライセンスモデル、PPSh-41 GBBR

KRYTACを選ぶべき人

  • カスタムの土台として最高の素材を求める上級者
  • 剛性と耐久性を重視し、ハードなフィールドで酷使したい人
  • アメリカの広大なフィールド基準の品質を日本で体感したい人
  • VECTORやLVOA-Cなど、独特のフォルムに惹かれる人
  • 他人と被らない銃を持ちたい個性派プレイヤー

代表モデル: TRIDENT Mk2シリーズ、KRISS VECTOR GEN2 V2、LVOA-C


それでは、それぞれのメーカーを深く掘り下げていこう。


東京マルイ:「箱出し最強」の絶対王者

東京マルイとは何者か

日本のエアガン業界において、東京マルイは太陽のような存在だ。すべての基準は東京マルイであり、すべての比較対象は東京マルイになる。

1965年創業、60年近い歴史を持つこのメーカーは、「エアソフトガン」という文化そのものを作り上げた。世界中のサバゲーマーが「Tokyo Marui」の名を知り、その性能を基準として語る。

「海外製エアガンの性能は、東京マルイの何%か」——この表現が、すべてを物語っている。

なぜ東京マルイは「最強」なのか

①命中精度:他の追随を許さない

東京マルイの電動ガンを初めて撃った時、多くのプレイヤーが同じ感想を抱く。

弾が、どこに飛ぶか分かる

ホップアップの調整精度、バレルの研磨技術、BB弾とのマッチング——すべてが計算し尽くされている。50m先のターゲットに、初弾から当てられる。それが東京マルイだ。

特に、次世代電動ガンシリーズの命中精度は異常だ。ホップアップを適正に調整すれば、60m先でも人型ターゲットの頭部に当てられる。これは、海外製の高級電動ガンでも難しい芸当だ。

なぜこれほど正確なのか?

東京マルイのバレル内径は6.08mm(BB弾は6mm)。この「わずか0.08mmの余裕」が、BB弾を真っすぐ飛ばす。さらに、バレル内部は鏡面仕上げに近い研磨が施されており、BB弾との摩擦を最小限に抑える。

他メーカーがコスト削減で妥協する部分を、東京マルイは絶対に譲らない。

②信頼性:故障しない、壊れない

「マルイなら壊れない」——これはサバゲー界の格言だ。

数万発を撃っても、メカボックスは悲鳴を上げない。寒冷地でも、酷暑でも、安定した初速を叩き出す。アフターサービスも万全で、パーツ供給は10年以上前のモデルでも続いている。

実際、筆者の知人は2010年に購入した東京マルイ「AK47」を、2025年の今でも現役で使っている。発射弾数は推定10万発超。メンテナンスはグリスアップ程度。それでも、初速は安定し、命中精度は衰えない。

戦場で最も恐ろしいのは、敵の弾ではない。自分の銃が撃てなくなることだ。その恐怖から、東京マルイは解放してくれる。

③箱出しで「完成している」

東京マルイの最大の強みは、箱から出した瞬間に、実戦投入できることだ。

ホップアップ調整は数分で済む。初速は安定している。連射性能も申し分ない。追加カスタムは不要——いや、「する必要がない」と言うべきだろう。

他メーカーのエアガンは、購入後にホップパッキン交換、バレル研磨、スプリング調整などが「推奨」される。しかし東京マルイは違う。買って、充電して、フィールドに持っていく。それだけでいい。

初心者にとって、これ以上の安心感はない。

④2025年の革命:電動ガンEVOLT登場

2025年11月8日、東京秋葉原で開催された「東京マルイフェスティバル2025」。

そこで発表されたのが、電動ガンEVOLT(エボルト)シリーズ——34年ぶりの電動ガン大革新だった。

EVOLTの3つの革新:

1. リアルサイズ化

従来の東京マルイ電動ガンは、実銃より若干小さく設計されていた。これは日本の規制や製造上の都合によるものだったが、リアルさを求めるユーザーからは不満の声もあった。

EVOLTは、実銃と同じ寸法で設計されている。つまり、実物のM4カービン用パーツ(ストック、グリップ、ハンドガードなど)が取り付け可能になった。

マグプル製のストック、実物のフォアグリップ——これまで「入らない」「合わない」と諦めていたパーツが、すべて使えるようになる。

2. 操作のリアル化

EVOLTは、実銃と同じ操作感を徹底的に追求している。

  • チャージングハンドルの復帰動作:引いて離すと、スプリングの力で元の位置に戻る。
  • アンビセレクターの貫通式:左右どちらからでもセレクターを操作可能。実銃と同じ構造。
  • マガジンキャッチの位置・操作感:実銃のM4カービンと同じ。

これまでの東京マルイ電動ガンは、「性能は最高だが、操作感はトイガン」と評されることがあった。EVOLTは、その弱点を完全に克服した。

3. 内部機構の完全刷新

EVOLTの心臓部は、M-SYSTEM TYPE2電子制御システムだ。

従来の次世代電動ガンは機械式のメカボックスだったが、EVOLTは電子制御。これにより、以下が可能になった。

  • バッテリー電圧の最適制御:リポバッテリー専用設計。過放電保護機能付き。
  • 連射サイクルの安定化:電子制御により、初速のバラつきを極限まで抑制。
  • トリガーレスポンスの向上:引き金を引いた瞬間、即座に発射。遅延ゼロ。

さらに、メカボックスはセパレート型になった。シリンダーアッシーとギアボックスが分離しており、メンテナンス性が劇的に向上している。

価格は約9万円——高いのか?

EVOLTの価格は、M4A1カービンで約9万円。次世代電動ガン(約6万円)と比べると、3万円高い。

しかし、この価格には「34年分の技術革新」が詰まっている。実銃サイズ、電子制御、新型メカボックス——すべてが新しい。

「高い」と感じるか、「これでこの価格か」と感じるかは、あなたのエアガンへの情熱次第だ。

東京マルイの弱点

完璧に見える東京マルイにも、弱点はある。

①外装のプラスチック感

次世代電動ガン以外のスタンダードモデルは、レシーバーが樹脂製。手に取った瞬間の「軽さ」に、リアリティを求めるプレイヤーは物足りなさを感じる。

実銃のM4カービンは約3kg。東京マルイのスタンダード電動ガンM4は約2.3kg。この700gの差が、「おもちゃ感」を生む。

もちろん、取り回しの良さや疲労軽減という意味ではメリットだ。しかし、「重厚感」「本物感」を求める人には不満が残る。

②ライセンス刻印の少なさ

東京マルイは、実銃メーカーからの正式ライセンスを取得したモデルが少ない。

例えば、東京マルイの「M4A1カービン」には「TOKYO MARUI」の刻印がある。「Colt」や「FN」の刻印ではない。

これは、ライセンス料のコスト増を避けるための戦略だが、コレクターにとっては「偽物感」に繋がる。

③ガスブロの選択肢が少ない

ガスブローバック市場では、東京マルイはVFCやKSCに一歩遅れを取っている。

東京マルイのガスブロは、ハンドガン(グロック、Hi-Capa、M1911など)が中心。M4やAKといったライフル系のガスブロは、ラインナップが限られている。

「ガスブロでM4を撃ちたい」と思ったら、VFCやWE-TECHを選ぶことになる。

④「刺激が少ない」

これは贅沢な悩みだが——東京マルイは「完成されすぎている」。

箱出しで完璧。カスタムの必要がない。調整の余地もない。

上級者にとって、これは「物足りなさ」に繋がる。「自分で銃を育てる楽しみ」が少ないのだ。

東京マルイの代表モデル

次世代電動ガン HK416D

ドイツ特殊部隊GSG9が採用する名銃を、東京マルイが完璧に再現。リコイルショックエンジン搭載で、発射時の反動がリアル。命中精度は全電動ガン中トップクラス。

スペック:

  • 全長:710mm〜788mm
  • 重量:約3.5kg
  • 装弾数:82発
  • 初速:約90m/s(0.2gBB弾)

価格:約6万円〜

フルメタルのレシーバー、H&Kライセンス刻印(一部モデル)、リコイルの心地よさ——次世代電動ガンの最高傑作と言っても過言ではない。

電動ガンEVOLT M4A1カービン

2025年最新作。実銃サイズ、電子制御、新型メカボックス——東京マルイの技術力が結集された次世代機。

スペック:

  • 全長:776mm〜858mm
  • 重量:約2.9kg
  • 装弾数:82発
  • 初速:約95m/s(0.2gBB弾)

価格:約9万円

「これが東京マルイの到達点か」——手に取った瞬間、そう感じるはずだ。

スタンダード電動ガン AK47

1991年発売のロングセラー。34年経った今でも、現役で使えるタフさ。初心者が初めて手にする電動ガンとして、最適。

スペック:

  • 全長:870mm
  • 重量:約3.1kg
  • 装弾数:600発(ドラムマガジン)
  • 初速:約85m/s(0.2gBB弾)

価格:約3万円

「壊れない」「当たる」「安い」——三拍子揃った名機。

ガスブローバック グロック19 Gen.4

軽量コンパクトで取り回しやすい。サブウェポンとして最適。東京マルイのガスガンは温度依存性が低く、春先でも安定動作する。

スペック:

  • 全長:186mm
  • 重量:約640g
  • 装弾数:25発
  • 初速:約75m/s(0.2gBB弾)

価格:約2万円〜

世界中の警察・軍隊が採用するベストセラー拳銃。東京マルイの技術で、その信頼性を完全再現。

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VFC(ベガフォースカンパニー):「リアルの追求者」

VFCとは何者か

台湾発のエアガンメーカー、VFC(Vega Force Company)。

彼らの哲学は明確だ——「実銃に、可能な限り近づける」

実銃メーカーからの正式ライセンス取得、実銃からの精密採寸、本物と同じ刻印——VFCのエアガンは、単なる「おもちゃ」ではなく、「実銃のレプリカ」として存在している。

2004年創業。わずか20年で、世界的なエアガンメーカーへと成長した。その背景には、「妥協しない設計思想」がある。

なぜVFCは「リアル」なのか

①実銃メーカーとの正式契約

VFCの最大の強みは、数々の実銃メーカーとの公式ライセンス契約だ。

VFCがライセンスを取得している実銃メーカー:

  • H&K(ヘッケラー&コッホ):MP5、MP7、HK416、G3など
  • Colt(コルト):M4シリーズ、M16シリーズ
  • GLOCK(グロック):UMAREX経由でライセンス取得
  • SIG SAUER(シグ・ザウエル):P320、MCX、MPXなど
  • FN Herstal(FNハースタル):SCAR、FNX-45など
  • BCM(Bravo Company Manufacturing):MCMR、KMRなど

これらのモデルには、実銃と同じ刻印が刻まれている。

例えば、VFCのHK416には「HECKLER & KOCH HK416」の刻印がある。コルトM4には「COLT」の跳ね馬ロゴがある。

コレクターにとって、この刻印はだ。「TOKYO MARUI」の刻印では、どうしても「レプリカ感」が拭えない。しかしVFCなら、本物と同じ刻印を眺めながら、所有する喜びに浸れる。

②実銃からの精密採寸

VFCの設計チームは、実銃を分解し、ノギスで測り、図面を引く。

その結果、外観だけでなく、重量バランス、操作感まで実銃に酷似する。

例えば、VFCのAK74Mガスブローバックモデル。

  • レシーバーはスチールプレス加工:実銃と同じ製法。
  • 木製ハンドガード:本物のウッドを使用(モデルによる)。
  • 重量は約3.5kg:実銃のAK-74M(約3.4kg)とほぼ同じ。

AK74Mのガスブローバックモデルを構えた瞬間、あなたは冷戦時代のソビエト兵士になる。

③ガスブローバックの圧倒的ラインナップ

VFCはガスブローバック市場で最強の地位を築いている。

VFCガスブローバックの代表モデル:

  • AKシリーズ:AK74M、AKS-74U、AK-103など
  • M4シリーズ:M4A1、MK18、BCM MCMRなど
  • MP5シリーズ:MP5A5、MP5SD6など
  • 歴史的名銃:PPSh-41、MP40、STG44など

特に注目すべきは、PPSh-41だ。

第二次世界大戦でソビエト軍が使用した短機関銃。71発収納のドラムマガジンは圧巻。ガスブローバックで再現したのは、VFCが世界初だ。

「歴史を手に持つ喜び」——これがVFCだ。

④外装の質感:金属の重厚感

VFCのエアガンを手に取った瞬間、分かる。

「これは、本物だ」

スチール製のレシーバー、アルミ合金のハンドガード、本物のウッド——プラスチックは最小限に抑えられている。

重量感も申し分ない。M4 GBBRは約3.2kg。実銃のM4カービン(約3.0kg)とほぼ同じだ。

東京マルイのスタンダード電動ガンが「軽くて取り回しやすい」なら、VFCは「重くてリアル」だ。

⑤ガスブローバックの「快楽」

VFCのガスブローバックを撃つと、脳内に快楽物質が分泌される。

トリガーを引く。ガスが噴出。スライドが後退。薬莢が排出される(ように見える)。反動が肩に伝わる。

「これが、銃を撃つということか」

サバゲーでの実用性を度外視しても、この体験には価値がある。

VFCの弱点

①箱出し性能は東京マルイに及ばない

VFCのエアガンは、外観と質感では東京マルイを上回るが、命中精度と安定性では劣る。

特に、ホップアップ調整にクセがある。「適正」を見つけるまで、試行錯誤が必要だ。

また、初速のバラつきもやや大きい。同じマガジン、同じBB弾でも、1発目と30発目で初速が5m/s以上変わることがある。

実戦投入前に、ある程度の調整とメンテナンスが必要だ。

②ガスガンの温度依存性

ガスブローバックの宿命——それは気温依存性だ。

ガスガンは、マガジン内の液化ガス(HFC134aやグリーンガス)が気化する際の圧力でBB弾を飛ばす。気温が低いと、気化速度が落ち、圧力が下がる。

結果、冬場は以下の問題が起きる。

  • 初速低下:夏場90m/sだったものが、冬は60m/sに。
  • ブローバック不良:スライドが後退しきらない。
  • 連射性能低下:数発撃つとマガジンが冷え、発射できなくなる。

VFCも例外ではない。気温10℃を下回ると、性能が著しく低下する。

「冬はVFCをしまって、東京マルイの電動ガンを使う」——これがベテランサバゲーマーの常識だ。

③価格が高い

正式ライセンス料が上乗せされるため、同クラスの東京マルイ製品より1〜2万円高くなることが多い。

例:

  • 東京マルイ 次世代HK416D:約6万円
  • VFC HK416A5 GBBR:約6.5万円

さらに、ガスガンは「ランニングコスト」もかかる。

  • ガス代:1缶(約400ml)で約1,000円。100〜150発撃てる。
  • マガジン代:1本約5,000円。予備マガジンは必須。

電動ガンなら、バッテリー充電だけで済む。ガスガンは、撃つたびにコストがかかる。

④メンテナンスの手間

VFCのガスブロは、メンテナンスが必須だ。

  • Oリングのグリスアップ:ガス漏れ防止のため、定期的にシリコングリスを塗布。
  • マガジンバルブの清掃:ゴミが詰まると、ガスが噴出しなくなる。
  • 内部パーツの摩耗チェック:ハンマースプリング、ノズルスプリングなど、消耗品の交換。

「撃って、しまう」だけでは済まない。「撃って、メンテして、しまう」——これがガスガンだ。

VFCの代表モデル

VFC AK74M ガスブローバック

現代ロシア軍の主力小銃を、恐ろしいまでの精度で再現。スチールプレス加工のレシーバー、リアルウッドのハンドガード——重量感と質感は、実銃そのものだ。

スペック:

  • 全長:943mm(ストック展開時)
  • 重量:約3.5kg
  • 装弾数:40発
  • 初速:約85m/s(0.2gBB弾、気温25℃)

価格:約5万円〜

ガスブローバックの反動は強烈。フルオートで撃つと、銃口が跳ね上がる。これが、AKの「暴れ馬」感だ。

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UMAREX HK416A5 ガスブローバック

ドイツH&K社の正式ライセンスモデル。刻印、操作感、すべてが本物。特殊部隊員になった気分で撃てる。

スペック:

  • 全長:約780mm〜860mm
  • 重量:約3.3kg
  • 装弾数:30発
  • 初速:約90m/s(0.2gBB弾、気温25℃)

価格:約6.5万円〜

HK416の特徴である「ピストン駆動方式」は再現されていないが、外観の再現度は完璧。

VFC PPSh-41 ガスブローバック

第二次世界大戦のソビエト軍が使った短機関銃。71発収納のドラムマガジンは圧巻。

スペック:

  • 全長:843mm
  • 重量:約3.8kg
  • 装弾数:71発(ドラムマガジン)
  • 初速:約80m/s(0.2gBB弾、気温25℃)

価格:約5万円〜

「歴史を手に持つ喜び」——これがVFCだ。サバゲーで使うというより、部屋に飾って眺めるための一挺。

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VFC BCM MCMR ガスブローバック

アメリカBCM社の正式ライセンスモデル。M-LOKハンドガード、スリムなシルエット——現代のタクティカルスタイル。

スペック:

  • 全長:約700mm〜780mm
  • 重量:約3.0kg
  • 装弾数:30発
  • 初速:約88m/s(0.2gBB弾、気温25℃)

価格:約6万円〜

CO2ガス対応モデルもあり、冬場の性能低下を軽減できる。

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KRYTAC(クライタック):「カスタムベースの王様」

KRYTACとは何者か

KRYTAC——それは、アメリカの実銃メーカー「KRISS」社が立ち上げたエアソフトガンブランドだ。

KRISS社は、KRISS Vectorという独特のSMG(サブマシンガン)を開発したことで知られる。45°下向きのマガジン、独自の反動軽減システム——従来の銃器設計を覆す革新性。

そのKRISS社が、「エアソフトガンも、本気で作る」と宣言してできたのがKRYTACだ。

2013年の登場以来、わずか12年で世界的な地位を確立した。その理由は明快だ。

「剛性」「耐久性」「カスタム性」——すべてが、プロフェッショナル仕様。

なぜKRYTACは「最強のベース」なのか

①電動ガン史上最強クラスの剛性

KRYTACの電動ガンを手に取った瞬間、分かる。

「これは、壊れない」

KRYTACの剛性を支える設計:

  • フルメタルボディ:レシーバー、ハンドガード、すべて金属製。
  • タイトなレシーバーの嵌合:アッパーとロアの隙間がほぼゼロ。ガタつきなし。
  • 8mmベアリング軸受け:一般的な電動ガンは6mmベアリング。KRYTACは8mm。摩耗に強い。
  • 高精度ギア:CNC加工による高精度ギア。噛み合わせが完璧。

アメリカの広大なフィールドでは、銃を地面に置く、木に立てかける、走りながら障害物にぶつける——ハードな使い方が当たり前だ。

KRYTACは、そのような過酷な環境を前提に設計されている。

サバゲーフィールドで転倒しても、木に叩きつけても、KRYTACは黙って撃ち続ける。

②カスタムパーツの豊富さ

KRYTACのメカボックスは、外形的には標準的なVer.2規格。しかし、内部パーツの精度が異常に高い。

そのため、カスタムパーツとの相性が抜群だ。

KRYTAC対応カスタムパーツの例:

  • ライラクス製:ハイトルクモーター、高精度バレル、強化ギアなど
  • プロメテウス製:6.03mm精密バレル
  • PERUN製:電子トリガーシステム
  • MODIFY製:フラットホップパッキン

「カスタムの伸び代が良い」——これがKRYTACの最大の魅力だ。

箱出し状態では「普通」だが、適切なカスタムを施せば、東京マルイを超える命中精度と連射性能を実現できる。

③独特のラインナップ

KRYTAC TRIDENTシリーズは、標準的なM4系。しかし、KRYTACの真骨頂は**「他にないモデル」**にある。

KRISS VECTOR

45°下向きのマガジン、超コンパクトなブルパップSMG。実銃のVectorは、独自の反動軽減システム「KRISS Super V Recoil Mitigation System」を搭載している。

エアガンでは反動がないため、そのシステムは再現されていないが、独特のフォルムは完全再現。

映画『ジョン・ウィック』で主人公が使用したことでも有名。「人と被りたくない」プレイヤーにとって、Vectorは唯一の選択肢だ。

価格:約7万円

LVOA-C(War Sport製)

近未来的なM4。War Sport社が設計した「Low Visibility Operations Application Carbine」。

独特のハンドガード、スリムなシルエット——「普通のM4じゃ物足りない」というプレイヤーに最適。

価格:約6万円

Kraken(海外限定モデル)

LMG(軽機関銃)風の重武装スタイル。長銃身、バイポッド、ドラムマガジン——制圧射撃を楽しめる。

日本国内では入手困難だが、一部ショップで取り扱いあり。

④MOSFET標準装備

KRYTACの電動ガンには、**MOSFET(電子スイッチ)**が標準装備されている。

MOSFETのメリット:

  • トリガーレスポンス向上:機械式スイッチより反応が速い。
  • トリガー接点の保護:電気的な負荷を軽減。トリガー接点が焼けない。
  • リポバッテリー対応:11.1Vリポバッテリーを安全に使用可能。

東京マルイのスタンダード電動ガンは、機械式スイッチ。MOSFET非搭載。11.1Vリポを使うと、トリガー接点が焼ける危険性がある。

KRYTACなら、最初からリポバッテリーをフルに活用できる。

KRYTACの弱点

①箱出しでは「普通」

KRYTACの電動ガンは、箱から出した状態では平凡だ。

命中精度は東京マルイに及ばず、初速の安定性もやや劣る。「カスタム前提」と言われる所以だ。

実際、多くのショップやベテランプレイヤーは、「KRYTACは調整してから使え」とアドバイスする。

具体的には、以下のカスタムが推奨される。

  • ホップパッキン交換:ライラクス製フラットホップパッキンなど
  • バレル研磨or交換:プロメテウス製6.03mmバレルなど
  • シムワーク:ギアの噛み合わせを最適化

これらのカスタムには、工具と知識が必要だ。初心者には敷居が高い。

②価格が高い

TRIDENTシリーズで約5万円〜、VECTORは7万円超——東京マルイのスタンダード電動ガン(約3万円〜)と比べると、明らかに高価だ。

さらに、カスタムパーツ代も考えると、総額は10万円を超えることもある。

③初心者には敷居が高い

調整が必要、カスタムが前提——初心者がいきなり手を出すには、ハードルが高い。

「初めてのエアガン」としてKRYTACを選ぶと、箱出し性能に失望する可能性がある。

KRYTACは、「2挺目、3挺目のエアガン」として選ぶべきだ。

④ガスブロはまだ少ない

KRYTACは、2025年からガスブローバック市場に参入した。

KRISS VECTOR GBBが発表されたが、ラインナップはまだ少ない。

ガスブロを求めるなら、VFCの方が選択肢が豊富だ。

KRYTACの代表モデル

KRYTAC TRIDENT Mk2 CRB

CRB(Carbine)は、バランスの取れた標準モデル。全長約800mm、重量約2.6kg。取り回しと射程のバランスが良い。

スペック:

  • 全長:約685mm〜765mm
  • 重量:約2.6kg
  • 装弾数:300発
  • 初速:約90m/s(0.2gBB弾)

価格:約5万円

カスタムベースとして最適。M4系のカスタムパーツがすべて使える。

KRYTAC TRIDENT Mk2 PDW

PDW(Personal Defense Weapon)は、超コンパクトモデル。全長約660mm(ストック最短時)。CQB(室内戦)に最適。

スペック:

  • 全長:約570mm〜660mm
  • 重量:約2.4kg
  • 装弾数:140発
  • 初速:約88m/s(0.2gBB弾)

価格:約5万円

取り回しの良さは全電動ガン中トップクラス。狭いフィールドで真価を発揮する。

KRYTAC KRISS VECTOR GEN2 V2

独特のフォルム、45°下向きマガジン——唯一無二の存在感。

スペック:

  • 全長:約645mm〜725mm
  • 重量:約2.9kg
  • 装弾数:95発
  • 初速:約87m/s(0.2gBB弾)

価格:約7万円

「人と被りたくない」——そんなあなたのための一挺。

KRYTAC LVOA-C

War Sport製の近未来的M4。独特のハンドガード、スリムなシルエット。

スペック:

  • 全長:約750mm〜830mm
  • 重量:約2.7kg
  • 装弾数:300発
  • 初速:約90m/s(0.2gBB弾)

価格:約6万円

「普通のM4じゃ物足りない」——そんなあなたに。


【徹底比較】3メーカーを9つの指標で評価

それでは、具体的な指標で3メーカーを比較しよう。

①命中精度

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★★箱出しで50m先に当てられる。調整不要。次世代は60m先でも頭部に当てられる。
VFC★★★☆☆ホップ調整にクセあり。慣れれば40m先は十分狙える。ガスガンは気温で初速変動。
KRYTAC★★★☆☆箱出しは平凡。35m〜40m程度。カスタム後は東京マルイに迫る50m超。

勝者:東京マルイ

サバゲーで最も重要なのは「当たること」。東京マルイの命中精度は、他の追随を許さない。

②外装の質感・リアリティ

メーカー評価解説
東京マルイ★★★☆☆次世代は金属パーツ多用。スタンダードは樹脂感あり。重量は実銃より軽め。
VFC★★★★★実銃採寸、正式刻印、金属外装——最高峰。重量も実銃並み。コレクター向け。
KRYTAC★★★★☆フルメタル、タイトな嵌合。刻印はオリジナル(KRYTAC刻印)。剛性感は最高。

勝者:VFC

「本物に見える」「本物と同じ重さ」——リアリティを求めるなら、VFC一択。

③耐久性・剛性

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★☆壊れにくいが、樹脂パーツは衝撃に弱い。10万発撃っても平気。
VFC★★★☆☆外装は頑丈。内部パーツはやや不安。Oリング劣化でガス漏れリスク。
KRYTAC★★★★★電動ガン史上最強の剛性。8mmベアリング、高精度ギア。ハードな使用に耐える。

勝者:KRYTAC

「壊したくない」「長く使いたい」——そんなハードユーザーには、KRYTAC。

④カスタム性

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★☆Ver.2/Ver.3メカボックス。パーツ豊富。ただし「カスタムする必要がない」。
VFC★★★☆☆独自規格多め。カスタムパーツはやや限定的。ガスブロは調整が難しい。
KRYTAC★★★★★高精度ベース。カスタムパーツ豊富。伸び代最大。「育てる楽しみ」を味わえる。

勝者:KRYTAC

カスタムで自分だけの一挺を作りたいなら、KRYTAC以外にない。

⑤価格対効果

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★★箱出しで完成されている。追加投資不要。バッテリー代のみ。コスパ最強。
VFC★★★☆☆高価だがリアルさに見合う。コレクター向け。ガス代・マガジン代が継続的にかかる。
KRYTAC★★★☆☆高価+カスタム費用必要。総額10万円超えも。ただし「満足度」は高い。

勝者:東京マルイ

「コスパで選ぶ」なら、東京マルイ。初期投資も、ランニングコストも最小。

⑥ラインナップの豊富さ

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★★電動、ガスブロ、エアコキ——あらゆるジャンル網羅。M4、AK、MP5、HK416、グロックなど。
VFC★★★★☆ガスブロ最強。AK、M4、MP5、歴史的名銃まで。電動ガンも充実。
KRYTAC★★★☆☆電動ガンに特化。M4系、Vector、LVOA。ガスブロは2025年から参入。

勝者:東京マルイ

「選択肢の多さ」では、東京マルイが圧倒的。

⑦アフターサービス

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★★国内メーカー。修理・パーツ供給万全。10年前のモデルでもパーツが手に入る。
VFC★★★☆☆海外メーカー。国内代理店経由で対応可能。ただしパーツ入荷に時間かかる。
KRYTAC★★★★☆ライラクスが国内サポート。パーツ供給は安定。修理対応も比較的早い。

勝者:東京マルイ

「安心感」で選ぶなら、東京マルイ。故障しても、すぐ直せる。

⑧初心者おすすめ度

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★★箱出しで即戦力。調整不要。メンテナンス簡単。初心者に最適。
VFC★★☆☆☆調整必要。ガスガンは扱いにくい。メンテナンス頻度高い。初心者には難しい。
KRYTAC★★☆☆☆カスタム前提。初心者には敷居高い。2挺目、3挺目として選ぶべき。

勝者:東京マルイ

「初めてのエアガン」なら、迷わず東京マルイ。

⑨上級者満足度

メーカー評価解説
東京マルイ★★★★☆安定しているが、刺激は少ない。EVOLTは上級者も満足。
VFC★★★★★リアルさで所有欲を満たす。コレクター向け。「眺める喜び」がある。
KRYTAC★★★★★カスタムで自分だけの一挺を作れる。「育てる楽しみ」がある。

勝者:VFC & KRYTAC(同率)

上級者にとって、東京マルイは「優等生すぎる」。VFCとKRYTACは、「個性」と「こだわり」を満たしてくれる。


【実戦シーン別】おすすめメーカー

あなたが主戦場とするフィールドやプレイスタイルによって、最適なメーカーは変わる。

CQB(室内戦):狭いフィールドでの近接戦闘

推奨:東京マルイ or KRYTAC PDW

室内戦では、取り回しの良さと即応性が命。射程は30m以内で十分。

  • 東京マルイ 電動ガン MP5A5:コンパクト、軽量、連射力抜群。
  • KRYTAC TRIDENT Mk2 PDW:超コンパクト、剛性高い。

VFCのガスブロは、室内では「重すぎる」「取り回しが悪い」ため非推奨。

森林フィールド:50m超の射程が必要

推奨:東京マルイ 次世代電動ガン

森林フィールドでは、命中精度と射程が最優先。

  • 東京マルイ 次世代HK416D:60m先でもヘッドショット可能。
  • 東京マルイ 次世代SCAR-L:長銃身、安定した弾道。

カスタムしたKRYTACも選択肢に入るが、初心者は東京マルイの方が無難。

MilSim(ミリタリーシミュレーション):リアルさ重視

推奨:VFC

MilSimでは、実銃に近い外観と操作感が求められる。

  • VFC HK416A5 GBBR:H&K正式刻印、重量感、ガスブロの反動。
  • VFC AK74M GBBR:スチール製レシーバー、リアルウッド、ソビエト軍装に最適。

撃つことよりも、「成りきること」が目的なら、VFC一択。

スナイパー運用:単発精度重視

推奨:東京マルイ VSR-10 + カスタム

スナイパーライフルは、電動ガンではなくボルトアクション。

  • 東京マルイ VSR-10:カスタムベースとして最高。70m超の射程を実現可能。

ただし、フルカスタムが前提。ライラクス製パーツで武装すべし。


【価格帯別】おすすめモデル

予算3万円以下:初心者向け

東京マルイ 電動ガン スタンダードM4A1カービン

箱出しで命中精度抜群。メンテナンス簡単。サバゲー入門に最適。

価格:約3万円

予算5万円:中級者向け

東京マルイ 次世代電動ガン HK416 デルタカスタム

リコイルショック、金属パーツ、リアルな操作感——次のステップへ。

価格:約6万円

KRYTAC TRIDENT Mk2 CRB

カスタムベースとして最適。剛性感を体感せよ。

価格:約5万円

予算7万円以上:上級者・コレクター向け

VFC AK74M ガスブローバック

実銃の重量感、刻印、質感——すべてが本物。

価格:約5万円

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KRYTAC KRISS VECTOR GEN2 V2

唯一無二のフォルム。他人と被らない個性。

価格:約7万円

東京マルイ 電動ガンEVOLT M4A1カービン

2025年最新技術の結晶。東京マルイの到達点。

価格:約9万円

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現代に蘇る「鉄」の手触り——今、あなたが選ぶべき一挺

記事をここまで読んだあなたは、もう答えを知っているはずだ。

東京マルイの安心感。VFCのリアルさ。KRYTACの剛性

どれが「最強」かではない。あなたにとって、何が最も重要かだ。

  • 週末のサバゲーで確実に敵を倒したいなら——東京マルイ
  • 部屋に飾り、眺め、所有する喜びを味わいたいなら——VFC
  • カスタムの沼に潜り、自分だけの一挺を作り上げたいなら——KRYTAC

そして、その銃を手にした瞬間、あなたは気づくだろう。

「ああ、これは俺の銃だ」と。

戦場で、あなたの相棒となり、敵を倒し、あなたを守る——そんな一挺を、今、選ぶ時が来た。



まとめ:最強は「目的」で決まる

東京マルイ、VFC、KRYTAC——三者三様の哲学が、サバゲー界を支えている。

最強とは、絶対的な存在ではない。あなたの戦場で、あなたのスタイルで、最も輝く一挺——それが最強だ。

そして、その銃を手に取ったあなたは、次の週末、フィールドで叫ぶことになる。

「ヒット!」

それが、何度も、何度も。

戦場で会おう、戦士よ。


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※この記事では、18歳以上対象のエアソフトガンを紹介しています。購入・使用は法令を遵守してください。サバイバルゲームでの使用は、必ず指定フィールドで行い、ゴーグル着用を徹底してください。

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