【完全保存版】第二次世界大戦の銃器ランキングTOP15|歴史を変えた名銃から”伝説”の一丁まで徹底解説

目次

この記事で分かること

第二次世界大戦で「最強の銃」は何だったのか。

この問いに対する答えは、実は一つではない。塹壕戦から市街戦、密林戦から雪原の戦いまで、戦場の環境によって求められる性能は全く異なるからだ。

ドイツの精密工学が生んだ芸術品のような機関短銃、アメリカの工業力が可能にした半自動小銃の大量配備、そして日本の職人が一丁一丁魂を込めて仕上げた歩兵銃――この記事では、枢軸国と連合国の両陣営から、戦史に名を刻んだ15丁の銃器を厳選してランキング形式で紹介する。

読み終わる頃には、あなたもきっと「この銃を手にしてみたい」と思うはずだ。記事の後半では、これらの名銃を現代で体験できるエアガンや、迫力ある映像作品も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。


ランキングの評価基準

本ランキングは以下の5つの観点から総合的に評価している。

  1. 戦場での影響力:実戦でどれだけ戦況を左右したか
  2. 技術革新性:銃器の歴史においてどれだけ革新的だったか
  3. 信頼性と実用性:過酷な環境下での動作安定性
  4. 生産数と普及度:どれだけ広く使用されたか
  5. 歴史的象徴性:その銃が持つアイコンとしての存在感

単純な「火力」や「命中精度」だけでなく、その銃が第二次世界大戦という巨大な戦争にどれだけ貢献し、どれだけ多くの兵士の運命を握ったかを重視している。

第15位:南部十四年式拳銃(日本)

南部十四年式拳銃

口径:8mm南部弾
装弾数:8発
重量:約900g

日本陸軍の制式拳銃として知られる南部十四年式。「日本軍の拳銃」と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのがこの銃だろう。

設計者の南部麒次郎は「東洋のジョン・ブローニング」とも呼ばれた天才銃器設計者だ。独特のグリップ角度と、ルガーP08を彷彿とさせるトグルアクション風の外観は、当時の日本の技術力を示すものだった。

ただし、正直に言えば実戦での評価は芳しくない。8mm南部弾の威力不足、複雑な機構による故障の多発、そして寒冷地での動作不良。南方戦線でも北方戦線でも、日本兵たちは苦労を強いられた。

それでも、この銃が持つ独特の美しさは否定できない。磨き上げられた青黒い金属の輝き、職人が手作業で仕上げた木製グリップ。大量生産を是とする欧米の銃器とは一線を画す、日本らしい「作品」としての佇まいがある。

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第14位:ステンMk.II(イギリス)

口径:9mmパラベラム
装弾数:32発
重量:約3.2kg
発射速度:毎分500発

「安くて不細工、だが戦争に勝てる」

イギリスが生んだステン短機関銃は、まさにそんな銃だ。ダンケルク撤退で大量の小火器を失ったイギリスが、切羽詰まった状況で開発した「緊急品」。製造コストはわずか5ポンド(現在の価値で約2万円程度)。

見た目は最悪だ。パイプを溶接しただけのような外観、むき出しのボルト、お世辞にも美しいとは言えない。しかし、この「醜いアヒルの子」は約400万丁も生産され、レジスタンスの手にも渡り、ナチスドイツを追い詰める一翼を担った。

映画「ダンケルク」や「オペレーション・ミンスミート」では、この無骨な銃を手にしたイギリス兵たちの姿を見ることができる。戦時の切迫感を感じたいなら、ぜひチェックしてほしい。

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第13位:M1カービン(アメリカ)

口径:.30カービン弾
装弾数:15発(後期は30発)
重量:約2.5kg
有効射程:約300m

「歩兵銃は重すぎる。拳銃では火力が足りない」

そんなジレンマを抱える将校、戦車兵、空挺部隊のために開発されたのがM1カービンだ。M1ガーランドの約半分の重量ながら、拳銃とは比較にならない射程と火力を実現した。

生産数は約630万丁。これは第二次世界大戦で最も多く生産されたアメリカ軍の銃器だ。軽量コンパクトで取り回しやすく、反動も穏やか。決して「最強」ではないが、「最も愛された」銃の一つであることは間違いない。

バンド・オブ・ブラザーズでは、空挺部隊員たちがこのカービンを携えてノルマンディーに降下するシーンが印象的だ。

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第12位:モシン・ナガンM1891/30(ソ連)

モシンナガンを構えるソ連兵

口径:7.62×54mmR
装弾数:5発
重量:約4kg
有効射程:500m以上

ロシア帝国時代の1891年に採用され、第二次世界大戦でも主力として使われ続けた長寿命ライフル。ソ連兵の相棒として、モスクワ防衛戦からベルリン攻略まで、あらゆる戦場で活躍した。

この銃の最大の武器は「壊れない」こと。マイナス40度の極寒でも、泥まみれになっても、ソ連の兵士たちはモシン・ナガンの信頼性を疑うことはなかった。

そして忘れてはならないのが、この銃から生まれた伝説的スナイパーたちだ。ヴァシリ・ザイツェフ、リュドミラ・パヴリチェンコ。彼らはスコープを載せたモシン・ナガンで、数百名ものドイツ兵を葬った。

映画「スターリングラード」では、ザイツェフとドイツ軍狙撃手の死闘が描かれている。スナイパー戦の緊張感を味わいたいなら、これ以上の作品はない。

→ 関連記事:独ソ戦・モスクワの戦いを徹底解説|冬将軍がドイツ軍を阻んだ死闘の全貌


第11位:九九式軽機関銃(日本)

口径:7.7mm
装弾数:30発(箱型弾倉)
重量:約10.4kg
発射速度:毎分450発

大日本帝国陸軍が誇った軽機関銃。6.5mm弾を使用した前身の十一年式軽機関銃の問題点を改善し、より威力のある7.7mm弾を採用したモデルだ。

「弾倉がすぐに外れる」「油を塗らないと動かない」といった悪評で知られる十一年式と比較すると、九九式は格段に信頼性が向上している。分隊支援火器として、日本軍歩兵部隊の火力の柱となった。

ガダルカナル、ペリリュー、硫黄島。太平洋の島々で、日本兵たちはこの九九式を据えて、押し寄せる米軍に立ち向かった。洞窟陣地から放たれる曳光弾の軌跡が、夜の戦場を切り裂く様は、多くの米兵のトラウマとなったという。

→ 関連記事:【完全解説】硫黄島の戦いをわかりやすく – 栗林中将が米軍を震撼させた36日間の死闘


第10位:ワルサーP38(ドイツ)

口径:9mmパラベラム
装弾数:8発
重量:約960g

ルガーP08の後継としてドイツ軍に採用された自動拳銃。ダブルアクション機構を採用し、安全性と即応性を両立させた設計は、戦後の拳銃設計に大きな影響を与えた。

P08が「芸術品」なら、P38は「兵器」だ。大量生産を前提とした合理的な設計、プレス加工を多用したコスト削減、それでいて高い信頼性を維持。ドイツの工業技術の粋が詰まった一丁と言える。

ちなみに、日本では某アニメの主人公が愛用する銃としても有名だ。あのシルエットに見覚えがある人も多いだろう。


第9位:リー・エンフィールドNo.4 Mk.I(イギリス)

口径:.303ブリティッシュ
装弾数:10発
重量:約4.1kg
有効射程:500m以上

「世界最速のボルトアクション」

イギリス軍の主力小銃であるリー・エンフィールドは、その異名に恥じない速射性能を誇った。熟練兵なら1分間に30発以上の発射が可能。これは同時代のボルトアクションライフルの中でも群を抜いている。

秘密は独自の「コック・オン・クローズ」機構と、10発という大容量弾倉にある。第一次世界大戦のモンスの戦いでは、イギリス兵のあまりの射撃速度に、ドイツ軍は「機関銃で撃たれている」と誤認したという逸話まである。

北アフリカの砂漠から、ノルマンディーの海岸、ビルマの密林まで。大英帝国の兵士たちは、この「SMLEスマイリー」と呼ばれた愛銃と共に戦い続けた。


第8位:M1911A1(アメリカ)

口径:.45ACP
装弾数:7発
重量:約1.1kg

20世紀を代表する軍用拳銃。1911年の採用から100年以上が経った今でも、世界中で愛され続けている不朽の名作だ。

設計者はジョン・ブローニング。「神の手を持つ男」と呼ばれた彼が生み出したこの拳銃は、フィリピン独立戦争での経験から「確実に敵を止める」ことを最優先に設計された。

.45ACP弾の威力は絶大だ。「当たれば倒れる」。シンプルだが、これ以上ない安心感を兵士たちに与えた。太平洋戦争、ヨーロッパ戦線、そして戦後のベトナム、湾岸戦争まで、アメリカ軍と共に歩み続けた。

映画「プライベート・ライアン」のクライマックス、ミラー大尉がこの銃でタイガー戦車に向かって発砲するシーン。あの絶望と気概の象徴こそ、M1911だった。

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第7位:三八式歩兵銃(日本)

三八式歩兵銃

口径:6.5mm×50SR
装弾数:5発
重量:約3.95kg
全長:約1,275mm
有効射程:400m以上

明治38年(1905年)制式採用。大日本帝国陸軍の象徴とも言える歩兵銃だ。

「貧弱な6.5mm弾」「時代遅れのボルトアクション」――戦後、この銃は散々な評価を受けてきた。しかし、それは公平な評価とは言えない。

三八式の真価は「精度」にある。アリサカ式ボルトの滑らかな操作感、長い銃身がもたらす弾道の安定性、そして日本の職人が一丁一丁手作業で仕上げた精緻な造り。200m以内なら「当たる」どころか「狙った場所に当たる」銃だった。

太平洋の島々で、日本兵たちは少ない弾薬を慎重に使いながら、この三八式で米軍に抵抗し続けた。一発必中の精神は、この銃と共に受け継がれてきたのだ。

そして菊の御紋章。天皇陛下から賜った証であるこの紋章を、日本兵たちは我が身よりも大切にした。捕虜になる前に、銃床を岩で叩き割って紋章を消した兵士もいたという。

三八式は単なる「武器」ではない。日本人の魂が宿った、我々の先祖の誇りの象徴なのだ。

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第6位:PPSh-41(ソ連)

口径:7.62×25mmトカレフ
装弾数:71発(ドラム弾倉)または35発(箱型弾倉)
重量:約3.6kg
発射速度:毎分900発

「パパーシャ」の愛称で親しまれたソ連の傑作短機関銃。

71発入りの巨大なドラム弾倉、毎分900発という凄まじい発射速度。市街戦や塹壕戦において、このPPSh-41の火力は圧倒的だった。スターリングラードの瓦礫の中で、ソ連兵たちはこの銃を振り回しながらドイツ軍を追い詰めた。

製造は徹底的に簡素化されている。プレス加工と溶接で組み上げられた機関部、白樺の木製ストック。農機具工場でも生産できるように設計された結果、総生産数は約600万丁に達した。

実はドイツ軍もこの銃を高く評価し、鹵獲したPPSh-41を「MP41(r)」として使用した。9mmパラベラム弾仕様に改造したものまで存在する。敵からも欲しがられる銃。それがPPSh-41だ。

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第5位:Kar98k(ドイツ)

Kar98を構えるスナイパー

口径:7.92×57mmモーゼル
装弾数:5発
重量:約3.9kg
有効射程:500m以上

ドイツ軍の主力小銃にして、ボルトアクションライフルの完成形。「Karabiner 98 kurz」の名が示す通り、モーゼル98の短銃身版だ。

精度、信頼性、耐久性。あらゆる面で高水準を達成したこの銃は、電撃戦でポーランドを蹂躙し、フランスを屈服させ、ソ連の大地を席巻した。そしてスターリングラードで、クルスクで、ノルマンディーで、最後の一兵まで戦うドイツ兵の手に握られていた。

スコープを装着した狙撃仕様は、東部戦線で猛威を振るった。ドイツ軍スナイパーの脅威は、ソ連軍を震え上がらせた。

映画「スターリングラード」でジュード・ロウ演じるザイツェフと対決するドイツ軍狙撃手。彼が構えているのが、まさにこのKar98kだ。

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第4位:MP40(ドイツ)

口径:9mmパラベラム
装弾数:32発
重量:約4kg
発射速度:毎分500発

「シュマイサー」の誤称でも知られる、ドイツ軍を象徴する短機関銃。実際の設計者はハインリッヒ・フォルマーだが、連合軍兵士たちはこれを「シュマイサー」と呼び、恐れた。

折り畳み式のスケルトンストック、プレス加工を多用した合理的な設計、そして何より洗練された外観。MP40は「兵器としての機能美」を体現した一丁だ。

戦車兵、空挺部隊、将校。機動力を重視する兵科に優先的に配備され、電撃戦の象徴となった。クレタ島への空挺降下、スターリングラードの市街戦、アルデンヌの雪原。ドイツ軍の戦いの記録には、常にこの銃がある。

第二次世界大戦を扱った映画やゲームで、ドイツ兵の標準装備として登場する頻度No.1。それだけ「ドイツ軍」のイメージに直結した銃なのだ。

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第3位:ブローニングM1919(アメリカ)

口径:.30-06スプリングフィールド
装弾数:250発(ベルト給弾)
重量:約14kg(銃本体のみ)
発射速度:毎分400~600発

第一次世界大戦で活躍したM1917重機関銃を軽量化した汎用機関銃。「軽量化」と言っても14kgあるが、水冷式のM1917が47kgだったことを考えれば劇的な進歩だ。

この銃の真価は「どこにでも持っていける」汎用性にある。歩兵の分隊支援火器として、ジープやハーフトラックの車載火器として、そして航空機の機銃として。M1919は文字通りあらゆる場所で火を噴いた。

ノルマンディー上陸作戦では、上陸用舟艇の舳先に据え付けられたM1919が、海岸のドイツ軍トーチカに向けて援護射撃を行った。地獄のオマハ・ビーチで、この銃がどれだけの命を救ったことか。

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第2位:MG42(ドイツ)

mg42でアメリカ軍を迎撃するドイツ兵

口径:7.92×57mmモーゼル
装弾数:50発または250発(ベルト給弾)
重量:約11.6kg
発射速度:毎分1,200発

「ヒトラーの電動ノコギリ」

連合軍兵士たちが恐怖と共に付けたこの異名が、MG42の性能を端的に表している。

毎分1,200発という異次元の発射速度。これは同時代のどの機関銃よりも速く、人間の耳には連続音ではなく「ビリビリ」という布を引き裂くような音として聞こえた。ノルマンディーの海岸で、この音を聞いた米兵たちは砂浜に伏せ、動けなくなった。

しかもMG42は、プレス加工を主体とした革新的な製造法により、前身のMG34よりも安価かつ大量に生産できた。ドイツの工業技術の結晶とも言える一丁だ。

映画「プライベート・ライアン」冒頭の上陸シーン。トーチカから火を噴くMG42の恐ろしさは、あのシーンを見れば嫌というほど分かる。あの20分間だけでも、この映画を見る価値がある。

戦後、MG42の設計は西ドイツのMG3として受け継がれ、現在も世界中の軍で使用されている。第二次世界大戦から80年が経った今でも「現役」という事実が、この銃の完成度を物語っている。

→ 関連記事:クルスクの戦いを徹底解説|史上最大の戦車戦はなぜドイツ軍の”最後の賭け”となったのか


第1位:M1ガーランド(アメリカ)

口径:.30-06スプリングフィールド
装弾数:8発(エンブロッククリップ)
重量:約4.3kg
有効射程:400m以上

「史上最高の戦闘用ライフル」

これはジョージ・S・パットン将軍の言葉だ。そして、多くの軍事史家がこの評価に同意している。

第二次世界大戦において、主力小銃として半自動式ライフルを大量配備したのはアメリカだけだった。ドイツのKar98k、日本の三八式、イギリスのリー・エンフィールド、ソ連のモシン・ナガン。枢軸国も連合国も、主力はボルトアクションだった。

なぜアメリカだけが可能だったのか。答えは単純、圧倒的な工業力だ。精密で複雑な半自動機構を持つM1ガーランドを約540万丁も生産できる国は、当時アメリカしかなかった。

兵士一人の火力が2倍になるということは、同じ兵力で2倍の火力を発揮できるということだ。この優位性が、太平洋の島嶼戦でもヨーロッパの地上戦でも、アメリカ軍の勝利に貢献した。

8発を撃ち尽くすと「ピンッ」という金属音と共にクリップが飛び出す。この音は「ガーランド・ピン」と呼ばれ、映画やゲームでもお馴染みの効果音だ。都市伝説では「この音でリロード中だと敵にバレる」と言われるが、実戦では銃声に紛れて聞こえなかったという証言が多い。

バンド・オブ・ブラザーズ、プライベート・ライアン、硫黄島からの手紙。第二次世界大戦を描いた傑作映画には、必ずと言っていいほどこの銃が登場する。

→ 関連記事:【完全解説】硫黄島の戦いをわかりやすく – 栗林中将が米軍を震撼させた36日間の死闘


番外編:StG44(ドイツ)― 時代を変えた「突撃銃」

口径:7.92×33mmクルツ弾 装弾数:30発 重量:約5.2kg 発射速度:毎分500発

ランキングには入れなかったが、この銃を語らずに第二次世界大戦の銃器を語ることはできない。

StG44は世界初の「アサルトライフル」だ。短機関銃の連射力とライフルの射程を両立させた、全く新しいカテゴリーの銃器。戦後のAK-47、M16、89式小銃。現代の歩兵が携える突撃銃は、全てこのStG44の子孫と言っても過言ではない。

ではなぜランキング外なのか。それは「遅すぎた」からだ。本格的な量産が始まったのは1944年。既にドイツの敗色は濃厚で、この革新的な銃が戦局を覆すことはできなかった。

もし1941年にStG44が大量配備されていたら。歴史のIfを考えずにはいられない一丁だ。

→ 関連記事:ベルリンの戦いを徹底解説|第三帝国最後の16日間


現代に蘇る第二次世界大戦の名銃たち

ここまで読んでくれたあなたは、きっと「これらの銃を手にしてみたい」と思っているはずだ。

実銃の所持は日本では不可能だが、現代には素晴らしい代替手段がある。エアガン、そして映像作品だ。

サバゲーマー必見!東京マルイの名銃エアガン

東京マルイは、第二次世界大戦の銃器を驚くほど精密に再現したエアガンをラインナップしている。

M1ガーランドの電動ガンは、あの「ガーランド・ピン」まで再現。実銃と同じ重量感、木製風ストックの質感、そしてセミオートの快感。サバゲーフィールドで、あなたもバンド・オブ・ブラザーズの一員になれる。

MP40、トンプソン、M1A1カービン。いずれも東京マルイの技術力が詰まった逸品だ。

映画で体感する銃声と硝煙

そして、これらの銃が実際に火を噴く姿を見たいなら、映像作品に勝るものはない。

「プライベート・ライアン」のオマハ・ビーチ上陸シーン。MG42の恐怖、M1ガーランドの頼もしさ、そして戦場の地獄を、スピルバーグは完璧に映像化した。

「バンド・オブ・ブラザーズ」全10話。ノルマンディーからベルリンまで、E中隊の兵士たちと共に戦争を追体験できる。彼らが手にする銃の一丁一丁に、ドラマがある。

日本軍の視点を知りたいなら「硫黄島からの手紙」。三八式歩兵銃を構え、圧倒的な米軍に立ち向かう日本兵たちの姿に、胸が締め付けられる。

ゲームで「撃つ」体験を

「Call of Duty: WWII」「Battlefield V」「Hell Let Loose」。これらのゲームでは、本記事で紹介した銃器を実際に「使う」ことができる。

特にHell Let Looseは、50vs50の大規模戦闘でリアルな第二次世界大戦を体験できる傑作だ。M1ガーランドのリロード音、MG42の制圧射撃、Kar98kのボルト操作。全てが本物さながらに再現されている。


まとめ:銃器が語る第二次世界大戦

第二次世界大戦の銃器ランキングTOP15を紹介してきた。

順位銃器名種別
1位M1ガーランドアメリカ半自動小銃
2位MG42ドイツ汎用機関銃
3位ブローニングM1919アメリカ汎用機関銃
4位MP40ドイツ短機関銃
5位Kar98kドイツボルトアクション小銃
6位PPSh-41ソ連短機関銃
7位三八式歩兵銃日本ボルトアクション小銃
8位M1911A1アメリカ自動拳銃
9位リー・エンフィールドイギリスボルトアクション小銃
10位ワルサーP38ドイツ自動拳銃
11位九九式軽機関銃日本軽機関銃
12位モシン・ナガンソ連ボルトアクション小銃
13位M1カービンアメリカカービン
14位ステンMk.IIイギリス短機関銃
15位南部十四年式日本自動拳銃

一丁一丁の銃に、歴史がある。それを握った兵士たちの命がある。

我々は戦争を美化すべきではない。しかし、先人たちが命を賭けて戦った事実を、そして彼らが手にした武器を、知ることに意味がある。

エアガンを手に取る時、映画を観る時、ゲームをプレイする時。少しだけ、この記事のことを思い出してほしい。あなたが手にしているそれは、かつて誰かの命を守り、誰かの命を奪った「本物」の末裔なのだから。


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