オデュッセウスとは?トロイア戦争での役割・裏の顔・実在説を軍事目線で解説

オデュッセウスとは?トロイア戦争での役割・裏の顔・実在説を軍事目線で解説の特集表紙
オデュッセウスとは?トロイア戦争での役割・裏の顔・実在説を軍事目線で解説の特集表紙
古典の題材を描いた創作画(AI生成)。映画の場面写真や出土品の写真ではありません。

マット・デイモンが演じる男は、いったい何者なのか。オデュッセウスは、ギリシャ神話の英雄の中で最も名前が知られていて、最も像を結びにくい人物だ。アキレウスなら最強の戦士、ヘラクレスなら怪力の英雄と一言で言える。だがオデュッセウスを一言で言おうとすると、策士、航海者、帰還兵、嘘つき、工兵、そして生き残り、と言葉が増えていく。

人物像

この記事では人物年表と関係図を横に置きながら、彼が戦争の前・最中・後に何をしたのかを追い、最後に実在したのかを検証する。映画で彼を観る前に、この男の履歴書を読んでおいてほしい。

目次

プロフィール:数字と固有名詞で押さえる

項目内容
名前オデュッセウス(ギリシャ語)。ラテン語でウリクセス、英語でユリシーズ
名前の意味「怒りを受ける者」「憎まれる者」。祖父が命名した
出身イオニア海のイタケ島。小さな岩だらけの島の王
ラエルテス(先代の王)
アンティクレイア
母方の祖父アウトリュコス。盗みと誓いの言い抜けで知られる名人
ペネロペ。スパルタ王ティンダレオスの姪
息子テレマコス。出征時は乳児
守護神アテナ(知恵と戦略の女神)
宿敵ポセイドン(海と地震の神)
率いた戦力12隻。人数は1隻50人と仮定して約600人
得意な武器弓。ただし戦場では槍と剣も使う
ホメロスの形容詞「策略に富む」「忍耐強い」「多くを耐えた」「町々を落とす」

「怒りを受ける者」という名前は、祖父アウトリュコスが「自分は多くの人を怒らせてきたから、この子もそう呼ぼう」と名づけたとされる。嘘と盗みの名人を祖父に持ち、憎まれることを名前に背負った子。この設定の時点で、ホメロスがこの人物をどう描くつもりだったかは明らかだ。

人物年表:戦争の前・最中・後

戦場へ出る前と、故郷に戻った後
出征以前の逸話と、二つの叙事詩に描かれる功績を混同しないための概観。

図の根拠:図版の参考資料/図版:軍研ノート編集部

時期出来事出典
少年期パルナッソス山で猪狩り中に脚を負傷。この傷跡が後に身元の証拠になるオデュッセイア第19歌
青年期ヘレネの求婚者たちに「誰が選ばれても全員でその夫を守る」と誓わせる案を出す。見返りにペネロペを妻に得る後代の伝承
出征前出征を逃れるため狂気を装い、塩を畑に撒いて耕す。パラメデスが赤子テレマコスを鋤の前に置いて見破る後代の伝承
出征前女装して隠れていたアキレウスを、武器を見せる計略で見つけ出す後代の伝承
戦争中全軍の潰走を止め、暴言を吐いた兵テルシテスを殴って黙らせるイリアス第2歌
戦争中アキレウスへの和解使節を務めるイリアス第9歌
戦争中ディオメデスと夜間偵察。敵斥候ドロンを尋問し、トラキア王レソスを討つイリアス第10歌
戦争中決戦前に「兵に食事をさせろ」とアキレウスに迫るイリアス第19歌
戦争中乞食に変装してトロイア城内に潜入し偵察オデュッセイア第4歌
戦争中アキレウスの武具をめぐる争いでアイアスに勝つ。アイアスは自殺後代の伝承
戦争末期木馬の作戦を立案。木馬に潜んで城門を開けるオデュッセイア第8歌ほか
帰路12隻の艦隊が帰路で全滅。10年後に本人だけが生還オデュッセイア第9〜12歌
帰還乞食に変装して王宮に潜入。弓で求婚者を皆殺しにし、妻と再会オデュッセイア第13〜24歌
晩年櫂を担いで内陸へ旅せよという予言。海から来た息子の手で死ぬオデュッセイア第11歌、『テレゴネイア』

年表を眺めて気づくのは、彼の功績のほとんどが「戦闘」ではなく「戦闘の前後」にあることだ。誓いの制度設計、兵の掌握、使節、偵察、潜入、作戦立案、帰還。会戦の華である一騎打ちの場面で、彼が主役になることはほとんどない。

トロイア戦争での役割:12隻の領主がなぜ参謀になれたのか

戦争の「法的根拠」を作った男

ギリシャ連合軍がトロイアに向かった理由は、スパルタ王妃ヘレネの略奪だ。だが、なぜギリシャ中の王がスパルタの妻問題のために出征したのか。答えは、ヘレネの結婚の際にオデュッセウスが仕組んだ誓いにある。求婚者が多すぎて争いになりかけたとき、彼は「誰が選ばれても、全員でその結婚を守る」と全員に誓わせる案を父親のティンダレオスに提案した。数年後、パリスがヘレネを連れ去ったとき、この誓いが発動して連合軍が成立する。

つまりオデュッセウスは、自分の12隻を送り出す前に、ギリシャ全土を動員する仕組みを作っていた。集団安全保障の原型と言っていい。そして皮肉なことに、彼自身はこの誓いから逃れようとして狂気を装い、見破られて出征する羽目になった。制度を設計した男が制度に縛られる。この構図は、後の彼の人生でも繰り返される。

総司令官の隣に立つ現実主義者

『イリアス』の中で、オデュッセウスは総司令官アガメムノンの隣にいる。彼の役割は、いまで言えば参謀長だ。第2歌で全軍が船へ逃げ出したとき、彼は王笏を手に兵の間を走り回って潰走を止める。貴族には言葉で説き、兵卒には笏で打つ。集団を掌握する技術として、身も蓋もないほど現実的だ。

第19歌には、彼の現実主義がもっとよく出た場面がある。親友を失って復讐に燃えるアキレウスが、飯を食う時間も惜しいから即刻出撃せよと言ったとき、オデュッセウスは真っ向から反対する。空腹の兵は一日戦えない、まず兵に食わせろ。最強の戦士の怒りに対して、兵站を盾に押し返した。ガダルカナルやインパールで補給を軽んじた軍隊の末路を知っている日本の読者には、この場面の重みがわかるはずだ。

夜と変装の専門家

日中の会戦は他の英雄に任せ、彼が主役になるのは夜だ。第10歌の夜間偵察では、捕らえた敵斥候から情報を引き出し、その場で敵陣の奥を叩いている。乞食に変装してトロイア城内に潜入した話は『オデュッセイア』でヘレネの口から語られ、後代の伝承では都市の守り神の像を持ち出したことになっている。そしてその全経験が、木馬の作戦に結実する。

現代の軍隊なら、彼が所属するのは歩兵連隊ではない。情報部隊か特殊作戦部隊だ。彼の武勲は敵将の首ではなく、敵の内側に入って門を開けたことにある。

裏の顔:仲間を陥れ、ローマでは悪党になった男

オデュッセウスは清廉な英雄ではない。ホメロス以降の伝承は、彼の暗い側面を執拗に記録している。

狂気の偽装を見破ったパラメデスに対して、彼は後に偽の手紙と隠した金で内通の濡れ衣を着せ、石打ちの刑で処刑させたとされる。守り神の像をトロイアから持ち出した帰り道には、手柄を独占するため同行のディオメデスを背後から殺そうとしたとも伝えられる。武具争いに負けたアイアスの自殺は、彼の弁舌の勝利の結果だった。ギリシャ悲劇では、トロイア陥落後にヘクトルの幼い息子を殺すべきだと主張した人物として描かれることもある。

トロイアの側から見れば、彼は都市を滅ぼした張本人だ。トロイアの生き残りを祖先とするローマ人は、彼を狡猾な悪党として描いた。ウェルギリウスの『アエネイス』では「冷酷なウリクセス」「嘘の創作者ウリクセス」と呼ばれ、中世のダンテは『神曲』地獄篇で彼を偽りの助言者の圏に落としている。

彼が再び英雄に戻るのは19世紀だ。テニスンの詩「ユリシーズ」は老いた彼を、なお未知の海へ漕ぎ出す探求者として描き、20世紀にはジョイスの『ユリシーズ』がダブリンの一市民の一日に彼の航海を重ねた。3000年のあいだに、この男は英雄、悪党、探求者、市民と評価を変え続けている。像を結びにくいのは当然だ。

軍事的評価:功罪の両方を数える

帰還に使える船が失われていく
12隻から1隻へ。最後は自分の船を失い、パイエケス人の船でイタケへ戻る。

図の根拠:図版の参考資料/図版:軍研ノート編集部

軍事ブロガーとして、彼を指揮官として評価してみたい。

功績は明白だ。戦争を成立させる制度を設計し、全軍の潰走を止め、兵站を守り、偵察と潜入で敵の情報を集め、10年落ちなかった城を作戦一つで落とした。一人の参謀としては、古代世界で最も成功した部類に入る。

罪もまた明白だ。彼は自分の艦隊を全滅させている。12隻、約600人と見積もる艦隊が、キュクロプスの洞窟で6人、ライストリュゴネスの港で11隻、スキュラで6人、トリナキエで残り全員と溶けていった。とりわけキュクロプスの島で脱出後に自分の名を叫んで名乗った失態は、指揮官の秘匿義務違反として致命的だった。あの一言がポセイドンの怒りを買い、残りの9年を生んだ。

指揮官としての評価

関係図:味方・敵・神々・家族

故郷で父を待つ人々
ペネロペ、テレマコス、乳母や家臣の役割を、原作の帰還譚に沿って整理した。

図の根拠:図版の参考資料/図版:軍研ノート編集部

軍研ノート · 読む図解
オデュッセウスを囲む人々

四つの関係を切り替え、人物年表も確かめられます。

オデュッセウス
人物年表を開く(14項目)
少年期 · パルナッソス山で猪狩り中に脚を負傷

パルナッソス山で猪狩り中に脚を負傷。この傷跡が後に身元の証拠になる

オデュッセイア第19歌

青年期 · ヘレネの求婚者たちに「誰が選ばれても全員でその夫を守る」と誓わせる案を出す

ヘレネの求婚者たちに「誰が選ばれても全員でその夫を守る」と誓わせる案を出す。見返りにペネロペを妻に得る

後代の伝承

出征前 · 出征を逃れるため狂気を装い、塩を畑に撒いて耕す

出征を逃れるため狂気を装い、塩を畑に撒いて耕す。パラメデスが赤子テレマコスを鋤の前に置いて見破る

後代の伝承

出征前 · 女装して隠れていたアキレウスを、武器を見せる計略で見つけ出す

女装して隠れていたアキレウスを、武器を見せる計略で見つけ出す

後代の伝承

戦争中 · 全軍の潰走を止め、暴言を吐いた兵テルシテスを殴って黙らせる

全軍の潰走を止め、暴言を吐いた兵テルシテスを殴って黙らせる

イリアス第2歌

戦争中 · アキレウスへの和解使節を務める

アキレウスへの和解使節を務める

イリアス第9歌

戦争中 · ディオメデスと夜間偵察

ディオメデスと夜間偵察。敵斥候ドロンを尋問し、トラキア王レソスを討つ

イリアス第10歌

戦争中 · 決戦前に「兵に食事をさせろ」とアキレウスに迫る

決戦前に「兵に食事をさせろ」とアキレウスに迫る

イリアス第19歌

戦争中 · 乞食に変装してトロイア城内に潜入し偵察

乞食に変装してトロイア城内に潜入し偵察

オデュッセイア第4歌

戦争中 · アキレウスの武具をめぐる争いでアイアスに勝つ

アキレウスの武具をめぐる争いでアイアスに勝つ。アイアスは自殺

後代の伝承

戦争末期 · 木馬の作戦を立案

木馬の作戦を立案。木馬に潜んで城門を開ける

オデュッセイア第8歌ほか

帰路 · 12隻の艦隊が帰路で全滅

12隻の艦隊が帰路で全滅。10年後に本人だけが生還

オデュッセイア第9〜12歌

帰還 · 乞食に変装して王宮に潜入

乞食に変装して王宮に潜入。弓で求婚者を皆殺しにし、妻と再会

オデュッセイア第13〜24歌

晩年 · 櫂を担いで内陸へ旅せよという予言

櫂を担いで内陸へ旅せよという予言。海から来た息子の手で死ぬ

オデュッセイア第11歌、『テレゴネイア』

関係は原作・伝承上のものです。人物の実在や戦後の生死を確定する図ではありません。

関係図で押さえておきたい線は四本ある。

第一に家族の線。父ラエルテス、妻ペネロペ、息子テレマコス、乳母エウリュクレイア、豚飼いエウマイオス、牛飼いピロイティオス。『オデュッセイア』第22歌で求婚者たちと戦うのは、オデュッセウスと息子、そしてこの二人の忠臣だ。艦隊も同盟軍もない。

第二に戦友の線。総司令官アガメムノン、その弟メネラオス、老将ネストル、相棒ディオメデス、そして最強の戦士アキレウスと、その武具をオデュッセウスと争って敗れ、自殺したアイアス。戦後、アガメムノンは暗殺され、アキレウスとアイアスは冥府にいる。メネラオスとネストルは帰還し、ディオメデスの帰還も『オデュッセイア』第3歌で語られる。そのうちテレマコスが父の消息を尋ねて訪ねるのが、メネラオスとネストルの二人だ。

第三に敵の線。トロイア側のヘクトルとパリス、そして帰還後のイタケで妻に群がる求婚者たち。敵は戦場の外にもいる。

第四に神々の線。守護神アテナは戦争中も帰還後も一貫して彼を助け、ポセイドンはキュクロプスの一件以降、彼の帰還を妨げ続ける。知恵の女神に愛され、海の神に憎まれた男。航海者としては最悪の組み合わせだ。

オデュッセウスは実在したのか

英雄を祀った証拠と、本人の実在
オデュッセウスへの奉納・英雄崇拝は、本人の生涯を実証する同時代記録とは区別する。

図の根拠:図版の参考資料/図版:軍研ノート編集部

実在説の読み方

ただし、まったくの空想と片付けるのも早い。彼の故郷イタケ島は実在し、島内のアギオス・アタナシオス遺跡にはミケーネ時代の遺構がある。ポリス湾の洞窟からは、紀元前3世紀ごろに島民がオデュッセウスに奉納した品と刻文が出ており、少なくともヘレニズム期の人々が彼を実在の祖先として祀っていたことは確かだ。彼の名前がギリシャ語として説明しにくい形をしていることから、ギリシャ人以前の土地の英雄がホメロスの物語に取り込まれた、という説もある。

私の見立ては、青銅器時代の終わりにイタケかその周辺に、知略で知られた小領主がいた可能性はあるが、それ以上は言えない、というものだ。実在したのは彼ではなく、彼が体現している人物像である。制度を作り、兵を掌握し、情報を集め、欺瞞で勝ち、艦隊を失い、それでも帰ってくる男。戦争が生み出すこの種の人間は、青銅器時代にも、太平洋戦争にも、いまも、確かに実在している。

トロイア戦争そのものの実在性については、特集の第3回で遺跡と史料から検証している。

映画のオデュッセウス:マット・デイモンが演じるのはどの顔か

ノーラン版でオデュッセウスを演じるのはマット・デイモンだ。上で見たように、この人物には参謀、潜入者、悪党、艦隊司令官、帰還兵の五つの顔がある。映画がどの顔を中心に据えるかで、作品の性格は決まる。

予告編で彼が「誰にも帰郷を阻ませない、神であっても」と宣言する場面からは、帰還兵の顔が軸になると読める。ノーランが『ダンケルク』で描いたのは「帰ること」を勝利とする物語だった。本作でも、木馬を作った策士より、家に帰りたいだけの疲れた男が前面に出るのではないかと私は予想している。デイモンは『ボーン』シリーズで記憶を失った工作員を、『オデッセイ』で火星に取り残された生存者を演じてきた俳優だ。潜入者と生存者。この配役は、五つの顔のうち二つをすでに持っている俳優への発注だと思う。

劇場で観た後に過去作を見返すなら、配信のラインナップを確認しておくといい。

原作で彼の人物像を確かめたい人は、『オデュッセイア』第19歌の傷跡の場面と、『イリアス』第19歌の兵站の場面を読んでほしい。策士と現実主義者の両面が、この二つの第19歌に凝縮されている。耳から入るなら、朗読で聴く口承詩は相性がいい。

イタケ島へ行く:オデュッセウスの島は本当に岩だらけか

イタケ島はいまもギリシャのイオニア海に浮かぶ、人口3000人ほどの小さな島だ。ホメロスが「岩だらけで馬を走らせる平地もない」と描写した通りの地形で、オデュッセウスが12隻しか動員できなかった理由が一目でわかる。アギオス・アタナシオス遺跡は「オデュッセウスの宮殿」の通称で知られ、ポリス湾の洞窟も徒歩で行ける。

隣のケファロニア島から日帰りで渡れるが、島に泊まると夕方の港が静かでいい。夏場は宿が埋まるので、映画公開後の秋から翌年の予約を入れておくのが賢い。

よくある質問

オデュッセウスとはどんな人物か

ギリシャ神話に登場するイタケ島の王で、トロイア戦争ではアガメムノンの参謀役として活躍した。木馬の作戦の立案者であり、戦後10年かけて故郷に帰った。「策略に富む」「忍耐強い」がホメロスの形容詞で、武勇より知略と生存力で知られる。

オデュッセウスとユリシーズは同じ人物か

同じ人物である。オデュッセウスはギリシャ語、ユリシーズはラテン語名ウリクセスの英語読みだ。ジョイスの小説やテニスンの詩はユリシーズの名を使っている。

オデュッセウスは実在したのか

実在を示す証拠はない。イタケ島にはミケーネ時代の遺構と、後代に彼を祀った痕跡があるが、トロイア戦争に参加した個人としての記録は詩以外に存在しない。

オデュッセウスの最期はどうなったのか

『オデュッセイア』では予言として、櫂を担いで内陸へ旅した後、穏やかな老年を迎え、海から来る死を迎えると語られる。散逸した叙事詩『テレゴネイア』では、キルケーとの間の息子テレゴノスに、父と知らずに殺されたとされる。

まとめ:最強の戦士ではなく、最強の生き残り

オデュッセウスは、戦争を始める仕組みを作り、兵を掌握し、情報を集め、欺瞞で城を落とし、艦隊を失い、10年かけて一人で帰り、家を取り戻した男だ。参謀として一流、艦隊司令官として失格、生存者として人類史で並ぶ者なし。英雄と悪党のあいだを3000年揺れ続けている理由は、彼が戦争のすべての局面を一人で経験してしまったことにある。

実在の証拠はない。だが彼が体現する人間の型は、いつの戦争にも実在する。9月11日、マット・デイモンがその型のどの顔を見せるか、人物年表を頭に入れて確かめてほしい。

特集の他の回もあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

軍研ノート編集部のアバター 軍研ノート編集部 自衛隊・兵器 / 戦史 / サバゲー

自衛隊で6年間勤務した編集長を中心に、自衛隊時代の仲間やサバゲーを通じた知人と記事を制作。経験と公開資料をもとに、装備の仕組みや歴史、その背景にある人々の工夫を掘り下げています。「かっこいい」から、その先の理解へ。編集長のプロフィール → 運営・編集方針

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