P90とは、ベルギーのFNハースタル社が1990年に開発したPDW(個人防衛火器)で、専用開発の5.7×28mm弾と水平装填式の50連マガジンという独自設計により、40カ国以上の軍・警察に採用されている一丁だ。
前回はH&K MP5という「戦後の対テロ装備の定番」を扱ったが、今回はそのライバルにあたる、まったく違うアプローチで生まれたPDWを取り上げる。既存のサブマシンガンの延長線上ではなく、専用弾薬から設計し直すという大胆な発想で作られた銃であり、しかも実際に世界を席巻したきっかけが採用実績ではなくテレビドラマだったという、他に類を見ない経歴を持つ。
- P90がPDWというカテゴリを象徴する存在になった理由がわかる
- 5.7×28mm弾、50連水平マガジン、ブルパップ構造の見どころを整理できる
- MP7、MP5、FN Five-seveN、スターゲイトSG-1との関係を一気に確認できる
- FNハースタル社の現在、投資視点、日本で安全に楽しむエアガン情報まで押さえられる

P90の基本情報
- P90はFNハースタルが1990年に生産を始めたPDWとして知られる
- 5.7×28mm弾と上部水平50連マガジンの組み合わせが最大の特徴である
- FN公式では、5.7×28mm NATO弾を使うコンパクトなPDWとして説明されている
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発・製造 | FNハースタル社(ベルギー) |
| 開発名称 | Project 90(P90) |
| 開発開始 | 1986年 |
| 生産開始 | 1990年 |
| 使用弾薬 | 5.7×28mm弾(専用開発) |
| 全長 | 約500mm |
| 銃身長 | 約264mm |
| 重量 | 約2,540g |
| 装弾数 | 50発(水平装填マガジン) |
| 発射サイクル | 高サイクル設計(資料により幅あり) |
| 作動方式 | ブルパップ、水平マガジン・螺旋給弾方式 |
| 主な運用組織 | ベルギー軍、米シークレットサービス、日本警察SAT、NATO各国特殊部隊ほか |
開発の背景——NATOが求めた防護装備への対応を目指した個人防衛火器

- P90の背景には、9mm拳銃弾では対応しにくい新しい防護環境への問題意識があった
- 砲兵、車両乗員、後方要員などが携行しやすい個人防衛火器という発想からPDWが語られた
- 5.7×28mmは長く標準化をめぐる議論があったが、後年NATO STANAG 4509として標準化された
P90を理解するうえで大切なのは、「サブマシンガンを少し改良した装備」ではなく、弾薬から設計し直したPDWとして読むことだ。5.7×28mmは当初から標準化をめぐる議論の対象になり、後年にはNATO STANAG 4509として標準化された。つまり、当初の普及構想がそのまま実現しなかったことと、現在の5.7×28mm NATOという呼称は分けて理解したい。
| 比較軸 | 9mmサブマシンガン | P90系PDW |
|---|---|---|
| 弾薬思想 | 既存の拳銃弾を活用 | 専用の小口径高速弾を前提に設計 |
| 狙い | 近距離の扱いやすさと実績 | 携行性と防護装備への対応力の両立 |
| 補給 | 流通量が多く扱いやすい | 専用弾薬ゆえに調達体系を選ぶ |
| 読みどころ | MP5に代表される成熟カテゴリ | 冷戦末期に生まれた新カテゴリ |
1989年、NATOは9mmパラベラム弾を使う既存の拳銃・サブマシンガンに代わる新カテゴリの火器を求める要求仕様を発表した。名付けて「PDW(Personal Defence Weapon=個人防衛火器)」。想定利用者は、砲兵や車両乗員、後方支援部隊など、自動小銃を常時携行しにくい兵士たちだ。要求仕様は、カービンなら重量3kg以下で装弾数20発以上、拳銃なら重量1kg以下で同じく20発以上、そして何より「防護装備へ対応できる性能」を持つことだった。
FNハースタル社はこの要求に先んじる形で、実は1986年からすでに開発をスタートさせていた。社内呼称は文字通り「Project 90(90年計画)」で、これがそのまま製品名のP90になっている。既存の拳銃弾では実現できない性能を狙い、5.7×28mm弾をゼロから新規開発した点も大きな特徴だ。ライフル弾を小型化したような形状で、弾頭こそ軽量だが初速が高く、有効射程内でNATO規格の防護装備へ対応できる性能を持たせている。この専用弾薬とセットで生まれたのがP90だ。冷戦終結を目前に控え、各国の軍需産業が縮小に向かう時代の空気の中で、あえて専用弾薬という高コストな賭けに出た点も、FNハースタル社らしい挑戦だったと言えるだろう。
性能・特徴——常識外れのブルパップ設計

- 上部水平マガジンにより、短い全長と大容量を両立した
- ブルパップ形状により、コンパクトな外形でも銃身長を確保している
- 左右どちらの手でも扱いやすい設計が、法執行機関や警備用途で評価された
P90の見た目は奇抜だが、形には理由がある。上に載る水平マガジン、短い全長、丸みのあるグリップ、左右どちらからでも扱いやすい設計は、限られた空間で携行しやすいPDWという発想につながっている。ここでは操作手順ではなく、デザイン上の意味として押さえれば十分だ。
| 要素 | P90での見え方 | 記事としての読み方 |
|---|---|---|
| 上部水平マガジン | 本体上に透明マガジンを載せる | 短い全長と容量を両立する象徴的な構造 |
| ブルパップ形状 | 機関部を後方にまとめる | コンパクトさを優先したPDWらしい設計 |
| 樹脂外装 | 丸みのある近未来的な外観 | 軽量化と人間工学を意識したデザイン |
| 左右対称性 | 左右どちらからも扱いやすい思想 | 法執行機関・警備用途で評価された点 |
P90最大の特徴は、その独特な外観にある。マガジンを銃の上部に水平に取り付け、給弾時には内部でリップ部が給弾方向を90度変えるという、火器というより機関砲に近い機構を採用している。透明な樹脂製マガジンは残弾を目視できる実用性も兼ね備えており、これも当時としては先進的な設計だった。
樹脂パーツを多用した人間工学設計により軽量かつ扱いやすく、ブルパップ形状で全長を抑えながら50発という大容量を実現している。5.7×28mm弾の威力と相まって、近距離用途での評価は従来のサブマシンガンと異なると評価されている。
弾薬の設計思想を数字で見ると、5.7×28mm弾の狙いがよくわかる。
| 弾薬 | 薬莢長 | 弾頭重量 | 初速目安 | エネルギー目安 |
|---|---|---|---|---|
| 5.7×28mm弾 | 28mm | 約1g | 約840m/s | 約540J |
| 5.56mm NATO弾(SS109) | 45mm | 約4g | 約940m/s | 約1,767J |
| 9mmパラベラム弾 | 19mm | 約8g | 約360m/s | 約500J程度 |
5.56mm NATO弾と比べると火薬量に相当する薬莢長は6割程度にとどまるが、弾頭重量はわずか4分の1ほどしかない。弾頭が圧倒的に軽いからこそ初速が高くなり、コンパクトな薬莢のわりに防護装備へ対応できる性能を確保できているわけだ。一方でエネルギー総量では5.56mm NATO弾に遠く及ばず、あくまで近距離用途で防護装備への対応を意識した設計だという点も見えてくる。
弱点と限界——専用弾薬という諸刃の剣
- 専用弾薬と独自マガジンは、調達や補給の面で汎用装備より扱いにくい
- 当初の大量配備構想より、特殊な警備・法執行用途で存在感を高めた
- MP5やカービンを置き換える万能装備ではなく、役割を選ぶ専門性の強い一丁である
P90の長所は、そのまま弱点にもなる。5.7×28mm、専用マガジン、独特な外形は唯一無二の魅力だが、どこでも既存装備と同じ感覚で調達・補給できるわけではない。だからこそP90は、大量配備の標準装備というより、特定の組織・用途で強い個性を発揮する専門装備として語られることが多い。
| 長所 | 同時に生まれる制約 | 読み方 |
|---|---|---|
| 専用弾薬 | 補給体系を選ぶ | 採用組織の装備体系とセットで見る |
| 50連水平マガジン | 独自部品への依存が大きい | P90らしさの核心でもある |
| 独特な外観 | 既存装備と扱いの感覚が異なる | アイコン性と専門性が同時にある |
| PDWという役割 | 小銃やMP5の完全な代替ではない | 役割を分けて比較するのが大事 |
一方で、P90最大の弱点はその専用弾薬そのものにある。5.7×28mm弾は長くNATO標準化をめぐる議論が続き、後年STANAG 4509として標準化された。ただし、そのことと当初想定された大量配備が実現したかどうかは別問題で、調達コストや補給体系の課題は残った。9mmパラベラム弾のような既存補給網をそのまま流用しにくい専用弾薬は、兵站の観点では扱いにくい。この結果、P90は当初想定していた「後方部隊への大量配備」というNATO要求そのものを満たすことはできず、開発国ベルギーを除けば、本来の目的通りに大量採用した国はほとんどない。
代わりにP90が見出した居場所は、近距離用途を重視する法執行機関・特殊部隊向けの装備という、当初の構想とは少し違うニッチだった。独特な構造ゆえに、扱い方や携行方法で慣れが必要とされる場面もある。万能の銃というより、用途を選ぶ専門装備という性格が強い一丁だと言えるだろう。
MP5がロンドン警視庁のセミオート専用モデルを持つように、P90にも民間市場向けのセミオート専用モデルPS90が存在する。フルオート機能を省いた分、アメリカなど銃規制の枠組みの中でも比較的購入しやすいカービンとして扱われており、あの独特なシルエットをそのまま持つコレクターズアイテムとしても人気が高い。
同時代のライバル、MP7との対比

- P90は5.7×28mm、MP7は4.6×30mmという別系統の小口径高速弾を採用した
- P90は独特なブルパップ形状、MP7は折りたたみストックを持つ小型PDWという印象が強い
- どちらが上かではなく、PDWという新カテゴリを別々の設計思想で追ったライバルと見るとわかりやすい
P90とMP7は、同じPDWでもかなり性格が違う。P90は上部水平マガジンとブルパップの一体感が目立ち、MP7は折りたたみストックを持つ小型カービンのような印象がある。弾薬も5.7×28mmと4.6×30mmで別系統だ。
| 装備 | 弾薬 | 設計イメージ |
|---|---|---|
| P90 | 5.7×28mm | ブルパップと水平マガジンを組み合わせた未来的PDW |
| MP7 | 4.6×30mm | 小型カービンに近い姿のドイツ製PDW |
| MP5 | 9mmパラベラム | 実績豊富なサブマシンガンの代表格 |
| HK416系 | 5.56×45mm | PDWより長い射程を担うカービン系 |
P90の登場に刺激を受けたH&K社も独自のPDWを開発し、1999年に「MP7」として発表している。MP7は4.6×30mm弾を採用し、P90とは異なる小口径高速弾のアプローチを示した。同じPDWという新カテゴリを巡って、ベルギーとドイツの2大銃器メーカーがそれぞれ違う専用弾薬で覇権を争う構図になったわけだ。両者の詳しい比較はサブマシンガン最強ランキングTOP10でも扱っているので、あわせて読んでほしい。
採用・運用の広がり
- P90は各国の軍・警察・法執行機関で採用例が知られる
- 米シークレットサービスや日本警察SATとの接点でも語られることが多い
- 公開情報の範囲では、運用の細部より採用背景と装備体系として読むのが安全である
P90の採用例を見ると、当初想定された後方要員向けの大量配備というより、警備・法執行・特殊用途での存在感が目立つ。特に米シークレットサービスや日本警察SATとの接点は、P90が「コンパクトで目立つPDW」として記憶される理由の一つだ。
| 観点 | P90の位置づけ | 注意点 |
|---|---|---|
| 採用国 | 40カ国以上での採用例が知られる | 国ごとの配備規模は差が大きい |
| 警備用途 | 要人警護や施設警備の文脈で語られる | 運用の細部には踏み込まない |
| 日本との接点 | 警察SATの装備として言及されることが多い | 公開情報の範囲で読む |
大量配備というNATOの当初目標こそ果たせなかったものの、P90はその独自性を評価され、ベルギー軍・警察をはじめ、アメリカのシークレットサービス、そして日本の警察特殊急襲部隊(SAT)など、世界40カ国以上の軍・警察・特殊部隊で採用されている。開発国ベルギーだけは、当初の構想通り後方支援部隊への配備も行っている珍しいケースだ。特殊部隊やVIP警護の現場では、拳銃より余裕のある携行火器でありながら、自動小銃ほど大きくかさばらないというP90の特性が、要人警護や車両周辺の警備用途で評価されている。
ポップカルチャーが生んだ世界的アイコン——『スターゲイトSG-1』現象

- P90の世界的な知名度には、スターゲイトSG-1での長期露出が大きく影響した
- 実在装備でありながら、SF作品の未来的な小道具としても強く記憶された
- 映画・ゲームでの登場は、P90のシルエットそのものをアイコン化した
P90の人気を語るなら、スターゲイトSG-1は避けて通れない。未来的な見た目、コンパクトな形、一目でわかるシルエットがSF作品の画面に非常に映えた。現実の採用史とは別に、映像作品が装備のイメージを世界に広げた代表例として読むと面白い。
| 媒体 | P90の見え方 | 意味 |
|---|---|---|
| スターゲイトSG-1 | 主人公側の象徴的な装備 | P90の知名度を大きく押し上げた |
| ゲーム | 近未来的なPDWとして登場しやすい | シルエットだけで認識される存在になった |
| 映画・ドラマ | 特殊部隊やSF的な小道具として使われる | 現実とフィクションの境目で人気が広がった |
P90を語るうえで欠かせないのが、採用実績よりもむしろポップカルチャーが果たした役割の大きさだ。アメリカのSF テレビドラマ『スターゲイトSG-1』では、主人公たちが約10年にわたって作中でP90を象徴的な装備として使い続けた。その独特なシルエットと近未来的な外観は視聴者に強烈な印象を残し、実際の採用実績以上に「P90といえばこの銃」というイメージを世界中に定着させることになった。以後、『レインボーシックス シージ』をはじめとする数多くのゲームや映画でも”近未来的な特殊部隊装備”の代名詞として起用され続けており、実物を見たことがない世代でもシルエットだけでP90と認識できるほどの知名度を獲得している。
MP5がモガディシュとイラン大使館という現実の事件で名声を得たのとは対照的に、P90は虚構の物語が現実の知名度を作り上げたという、装備史上でもかなり珍しい経歴を持つ一丁だ。
相棒の拳銃、FN Five-seveN

- P90とFive-seveNは、同じ5.7×28mm弾を使うFNの5.7 Weapon Systemとして語られる
- PDWと拳銃を同一弾薬でつなぐ発想が、P90の設計思想を理解する鍵になる
- Five-seveN単体の記事と合わせると、FNが描いた弾薬システムの全体像が見えやすい
P90だけを見ると奇抜な一丁に見えるが、Five-seveNと並べるとFNの狙いが見えやすい。PDWと拳銃を同じ5.7×28mmでつなぎ、装備体系としてまとめる。FN公式でも、P90、Five-seveN、対応弾薬を5.7 Weapon Systemとして位置づけている。
| 構成 | 役割 | P90との関係 |
|---|---|---|
| P90 | PDW | 5.7×28mmシステムの中心的存在 |
| FN Five-seveN | 拳銃 | 同じ弾薬を使う相棒として語られる |
| 5.7×28mm | 共通弾薬 | FN独自の装備体系を支える要素 |
P90と同じ5.7×28mm弾を共有する拳銃として、FN Five-seveNが1998年から生産されている。同じ弾薬を使うことで、部隊内の弾薬補給を一本化できるという設計思想だ。開発経緯や性能の詳細はFN Five-seveNの完全解説記事にまとめているので、P90とあわせて読むとFNハースタルが描いた「専用弾薬エコシステム」の全体像がよくわかる。
同時代・同系統の装備と比較する
H&K社が生んだもう一つの対テロ装備の定番は「MP5」、そのMP5が命中精度で乗り越えようとしたオープンボルト時代の元祖はUZIの完全解説記事にまとめている。より長射程のカービンとの違いを知りたい人はHK416の完全解説記事、世界の精鋭特殊部隊の全体像は世界最強特殊部隊ランキングTOP10、アサルトライフル全体との比較は世界最強アサルトライフルランキングTOP15、銃器全体の分類は銃の種類完全ガイドを参考にしてほしい。
FNハースタル社は今どうなっているのか——投資の視点

- FNハースタルは、FAL、MAG、MINIMI、P90、Five-seveNなどで知られるベルギーの老舗メーカーである
- 現在はFN Browning Groupの防衛・セキュリティ部門の中核ブランドとして位置づけられる
- 名銃の知名度と、企業としての投資しやすさは分けて考えたい
FNハースタルを投資の目線で見るなら、名銃を作った会社だから買う、という単純な話にはならない。FN Browning Groupの公式情報では、防衛・セキュリティ部門や狩猟・スポーツ射撃部門などを持つグループとして説明されている。株式を直接買える上場企業かどうか、どの証券会社で扱えるか、最新の資本構造は必ず公式情報で確認したい。
| 視点 | 見る対象 | 注意点 |
|---|---|---|
| 製品史 | FAL、MAG、MINIMI、P90、Five-seveNなど | 名銃の知名度と企業価値は同じではない |
| グループ構造 | FN Browning GroupとFNブランド | 公式情報で最新の組織図を確認する |
| 投資判断 | 上場有無、流動性、証券会社の取扱可否 | この記事は投資助言ではない |
技術ファン・投資家層に向けて補足しておきたいのが、FNハースタル社の資本構造だ。1889年創業のFN社は、ベルギー軍の主力小銃FALや、世界80カ国近くで採用された汎用機関銃MAG、自衛隊も含む10カ国以上で使われる軽機関銃ミニミなど、名だたる名銃を送り出してきた老舗メーカーでもある。しかし冷戦後の経営難から1991年にフランスの防衛グループGIAT(現ネクスター)傘下に入り、1997年にベルギー・ワロン地域政府系の持株会社ハースタルグループ(現FNブローニンググループ)の完全子会社となった。つまり現在のFNハースタルはFN Browning Groupの中核ブランドとして知られ、H&K社のような上場企業とは投資面での見え方が異なる。一般の個人投資家が直接株式を売買しやすい対象かどうかは、最新の公式情報と証券会社側の取扱状況で確認したい。
防衛産業への投資という切り口に関心がある人は、同じ回で扱ったH&K社や、実際に日本の証券会社からも取引しやすいドイツのラインメタル(RHM)株の解説記事を参考にしてほしい。防衛関連株は地政学リスクや為替の影響を受けやすく、これは投資助言ではないため、購入を検討する際は必ず最新のIR資料を確認し、自己責任で判断してほしい。
現代でP90の雰囲気を楽しむ方法

- 実物ではなく、エアガン、モデルガン、資料、映像作品で造形と歴史を楽しむのが基本である
- P90 TR系のエアガンは、未来的な外観を安全な趣味として楽しめる定番モデルとして知られる
- エアガンを扱う場合は、法令、フィールドルール、保護具、安全管理を最優先にしたい
P90の雰囲気を日本で安全に楽しむなら、エアガンや資料から入るのが現実的だ。P90 TR系は、水平マガジンとSF的なシルエットをそのまま楽しみやすい定番モデルとして知られる。扱うときは法令、フィールドルール、保護具、安全管理を最優先にしたい。
| 楽しみ方 | 見るポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| エアガン | P90 TR系の未来的な外観を楽しめる | 法令とフィールドルールを守る |
| 映像作品 | スターゲイトSG-1などでの登場を追える | 演出と史実を分けて読む |
| 資料・書籍 | FN社とPDWカテゴリの歴史を追える | 投資判断とは別軸で楽しむ |
エアガン市場では、東京マルイのスタンダード電動ガンP90 TRが定番モデルとして根強い人気を保っている。あの独特なシルエットと水平マガジンの操作感は、実銃を知らない人でも一目でP90とわかるインパクトがある。
『スターゲイトSG-1』のようなSF作品世界の雰囲気を安全に楽しみたい人にも、P90系エアガンは魅力的な選択肢になる。
よくある質問
P90とMP5、どちらが優れていますか?
用途と設計思想がそもそも異なる。MP5は9mmパラベラム弾を使う実績十分の定番サブマシンガンで、近距離の法執行用途で評価されている。P90は専用の5.7×28mm弾による軽量・大容量・近距離用途を意識したPDWで、より新しい世代の近距離用途の設計思想から生まれている。優劣というより、異なる設計哲学の産物と捉えるのが正確だ。
なぜP90はNATOの主力にならなかったのですか?
専用弾薬である5.7×28mm弾がNATOの制式標準弾に採用されなかったことが最大の理由だ。友軍と弾薬を融通し合えない専用弾薬は兵站上の負担が大きく、コストも高止まりしたため、当初想定していた後方部隊への大量配備という目標は実現しなかった。
P90はなぜここまで有名になったのですか?
軍事的な採用実績以上に、テレビドラマ『スターゲイトSG-1』での約10年にわたる露出が大きい。独特な外観がそのまま「未来的な特殊部隊装備」のイメージとして定着し、ゲームや映画にも波及していった。
PS90とP90は何が違いますか?
PS90はP90のフルオート機能を省いた民間市場向けセミオート専用モデルだ。外観やマガジンの仕組みは共通しており、銃規制の枠組みの中でも購入しやすいカービンとして、海外のコレクター市場で人気を集めている。
日本でもP90は使われていますか?
自衛隊ではなく、警察の特殊急襲部隊(SAT)などが採用しているとされる。
まとめ
P90は、既存のサブマシンガンを改良するのではなく、専用弾薬から設計し直すという大胆なアプローチで生まれたPDWだ。NATOが求めた大量配備という当初の目標こそ果たせなかったが、近距離用途を意識した専門装備として世界40カ国以上に採用され、さらに『スターゲイトSG-1』という思わぬ経路から、採用実績以上の世界的知名度を獲得した。MP5が現実の事件で伝説になったのに対し、P90は物語がその名を広めた——この対比こそ、2丁を並べて見る一番の面白さだと僕は思う。同じ「新しい戦い方に対応するための火器」でありながら、たどった道筋がここまで違うのも装備史の奥深さだろう。
H&K側の視点は「MP5の完全解説記事」、相棒の拳銃は「FN Five-seveNの完全解説記事」、PDWというカテゴリ全体は「サブマシンガン最強ランキングTOP10」でそれぞれ掘り下げているので、あわせて読んでほしい。
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