2025年12月、ついに発表された『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』。
2026年発売予定のこの最新作は、シリーズおなじみの架空世界「ストレンジリアル」を舞台に、2029年7月という新たな時代を描く。
「ストレンジリアルって何?」「過去作やってないけど大丈夫?」——そんな疑問を持つ初心者から、「2029年の世界情勢はどうなっている?」と気になるシリーズファンまで、この記事を読めばAC8の舞台背景がすべてわかる。
ストレンジリアルとは何か?
ストレンジリアル(Strangereal)とは、エースコンバットシリーズの大部分で舞台となる架空の惑星である。
地球とよく似た青い惑星だが、大陸の形状、国家、歴史がすべて異なる。「Strange(奇妙な)」と「Real(現実)」を組み合わせた造語で、まさに「現実に似ているが現実ではない世界」を表現している。
ストレンジリアルの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 惑星名 | 正式名称なし(ファンは「ストレンジリアル」と呼称) |
| 地球との類似点 | 青い惑星、酸素大気、人類文明、近代兵器 |
| 地球との相違点 | 大陸配置、国家名、歴史、一部の超兵器技術 |
| シリーズ採用作 | AC04、AC5、ACX、AC6、AC7、そしてAC8 |
初代エースコンバットやAC3などは別の世界観を持つが、AC04以降のナンバリング作品は基本的にストレンジリアルで物語が展開される。
なぜ架空世界なのか?現実世界との違い
「なぜわざわざ架空世界を作るのか?」——この疑問は多くの新規プレイヤーが抱くものだ。
答えは明確。「自由に物語を描くため」である。
架空世界のメリット
- 政治的配慮が不要
- 現実の国家を敵として描くと、その国のプレイヤーが不快になる
- 架空なら「悪役」を自由に設定できる
- 超兵器・架空兵器の登場が自然
- 巨大空中要塞、レールガン、レーザー兵器などが「あり得る」世界
- 現実世界では説明がつかない兵器も登場させられる
- 歴史を自由に構築できる
- 「この戦争の結果、この国が生まれた」という設定を自在に作れる
- 長期シリーズの世界観を一貫して維持できる
現実世界との技術レベル比較
ストレンジリアルは2020年代の現実世界とほぼ同等の技術水準を持つが、一部で「現実を超えた」技術が存在する。
| 分野 | 現実世界(2020年代) | ストレンジリアル |
|---|---|---|
| 戦闘機 | 第5世代機が最先端 | 第5世代機+独自架空機 |
| 空母 | 原子力空母が主力 | 従来型+巨大空中空母 |
| 防空システム | イージスシステム等 | 超大型レールガン・レーザー |
| 無人機 | 偵察・攻撃用が発展中 | 高度AI搭載の自律戦闘機 |
AC7では無人機「アーセナルバード」という巨大空中要塞が登場した。現実ではあり得ない兵器だが、ストレンジリアルという架空世界だからこそ説得力を持って描ける。
実際の第二次世界大戦の戦闘機から現代の最新ステルス戦闘機まで、現実の航空機技術の進化を知っていると、ストレンジリアルの兵器がいかに「現実の延長線上」にあるかがわかる。
ストレンジリアルの地理と主要国家
主要大陸と位置関係
ストレンジリアルには複数の大陸が存在する。AC8の舞台となるのは「ユージア大陸」だ。
| 大陸名 | 特徴 | 関連作品 |
|---|---|---|
| ユージア大陸 | 多数の小国が密集、紛争多発地帯 | AC04、AC7、AC8 |
| オーシア大陸 | 超大国オーシア連邦が支配 | AC5、AC7 |
| ベルカ大陸 | かつての軍事大国ベルカ公国の地 | AC ZERO、AC5 |
| アネア大陸 | エストバキア、エメリアなど | AC6 |
AC8に登場する主要勢力
AC8では以下の勢力が物語の中心となる。
FCU(中央ユージア連合)——主人公側
- 正式名称:Federal Republic of Central Usea(中央ユージア連邦共和国)またはFederation of Central Usea(中央ユージア連合)
- 首都:シーヴ(Theve)——タイトル「WINGS OF THEVE」の由来
- 特徴:ユージア大陸中央部の連合国家
- AC8での状況:ソトア共和国の電撃侵攻により国土の大半を占領され、海軍もほぼ壊滅
FCUはAC04(エースコンバット04)でも登場した国家だ。25年前の「大陸戦争」ではISAF(独立国家連合軍)の一員としてエルジア共和国と戦った歴史を持つ。
ソトア共和国——敵国
- AC8で初登場する新勢力
- 電撃侵攻によりFCUを壊滅状態に追い込んだ侵略国
- 詳細な背景は未発表だが、強大な軍事力を持つことは確実
現実世界の軍事侵攻を見ても、電撃戦(Blitzkrieg)が成功するには圧倒的な航空優勢と機甲戦力が必要だ。ソトア共和国がFCUを短期間で制圧したということは、相当な軍事力を保有していることを意味する。
第二次世界大戦のドイツ電撃戦の例を見ても、電撃侵攻には緻密な計画と圧倒的な初動が求められる。ソトア共和国がどのような軍事ドクトリンでFCUを打ち破ったのか、AC8本編での描写が楽しみだ。
2029年の世界情勢——AC8の舞台背景
時系列で見るストレンジリアル
AC8がどの時代に位置するのか、シリーズの時系列を整理しよう。
| 年代 | 出来事 | 対応作品 |
|---|---|---|
| 1995年 | ベルカ戦争 | AC ZERO |
| 2004年~2005年 | 大陸戦争(ユージア) | AC04 |
| 2010年 | 環太平洋戦争 | AC5 |
| 2015年~2016年 | エメリア・エストバキア戦争 | AC6 |
| 2019年 | 灯台戦争(第二次大陸戦争) | AC7 |
| 2029年 | ソトア侵攻(FCU壊滅) | AC8 |
AC8は、AC7の「灯台戦争」から10年後の世界を描く。AC04の「大陸戦争」からは25年が経過している。
2029年のユージア大陸——荒廃と分断
AC7で描かれた「灯台戦争」の後、ユージア大陸は一定の安定を取り戻したはずだった。しかし2029年、新たな脅威「ソトア共和国」がFCUに電撃侵攻を仕掛ける。
公式情報から読み取れる2029年の状況は以下の通り。
- FCUは主要戦力を喪失
- 国土の大半がソトア共和国に占領される
- FCU海軍はほぼ壊滅
- 首都シーヴの名を冠した「シーヴの翼」という伝説のエースの名前が希望の象徴として語られる
- しかし、その名声は「真実ではなかった」
空母エンデュランスの存在
AC8の物語の中心となるのが、旧式空母「エンデュアランス(Endurance)」だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 艦種 | 旧式空母 |
| 状況 | 難民を乗せたまま戦線から離脱中 |
| 役割 | 主人公の拠点、最後の希望 |
現実世界でも、老朽化した空母の運用には多くの制約がある。空母の運用コストは莫大で、艦載機の発着、補給、整備には膨大なリソースが必要だ。
旧式空母エンデュアランスが「難民を抱えながら戦う」という設定は、物資・燃料・人員すべてが不足した極限状態を意味する。この絶望的な状況から始まる物語——それがAC8だ。
過去作との繋がり——大陸戦争から25年
AC04「大陸戦争」との接点
AC8の舞台であるFCUとユージア大陸は、AC04の舞台でもあった。
AC04(2001年発売)では、大国エルジア共和国がユージア大陸全土に侵攻。小国連合であるISAF(独立国家連合軍)が反撃し、最終的に勝利を収めた。この戦いで活躍した伝説のエースが「メビウス1」だ。
2029年のAC8では、かつてエルジアと戦ったFCUが、今度は「ソトア共和国」という新たな敵に蹂躙される。25年前の勝者が、今度は敗者となる——歴史の皮肉を感じさせる設定だ。
AC7「灯台戦争」との接点
AC7(2019年発売)では、再びエルジア共和国とオーシア連邦が激突。無人機の暴走や衛星兵器の脅威など、近未来の戦争が描かれた。
AC7から10年後のAC8では、「無人機」の存在がどう扱われるのかが注目点だ。AC7で問題となった自律型無人機の技術は、2029年にどこまで発展しているのか。そもそも「シーヴの翼」という伝説のエースは、人間なのか——それとも。
シナリオライター片渕須直氏の復帰
AC8では、シナリオに片渕須直氏が復帰したことが報じられている。
片渕氏はAC04、AC5、AC7のシナリオに関与した人物で、エースコンバットシリーズの「心に残る物語」を支えてきた立役者だ。映画監督としても『この世界の片隅に』で知られる。
彼が描く「戦争の中の人間ドラマ」は、単なる爽快アクションゲームを超えた深みをシリーズに与えてきた。AC8でも、その手腕に期待がかかる。
AC8で描かれる「希望と絶望」の物語
公式ストーリーのあらすじ
公式サイトで公開されているストーリー要約を整理する。
プレイヤーは戦闘機パイロット。救難ボートで漂流中に旧式空母「エンデュアランス」に救助される。母国の海軍はほぼ壊滅。エンデュアランスは避難民を抱えたまま戦線を離脱している。
FCU(中央ユージア連合)は「ソトア共和国」の電撃侵攻で主要戦力を喪失し、国土の大半が占領される。プレイヤーは「シーヴの翼」という名を託される。FCU首都シーヴの名を冠した希望の象徴として語られる伝説のエースだが、その名声は真実ではなかった。
新しい3人の仲間とともに、奪われた土地を取り戻すため再び空へ向かう。
「名声は真実ではなかった」の意味
この一文が、AC8のストーリーの核心だろう。
考えられる解釈はいくつかある。
- 「シーヴの翼」は実在しない伝説だった
- プロパガンダとして創作された架空のエース
- 国民の士気を保つための虚構
- 「シーヴの翼」は別人だった
- 真のエースは既に死亡または行方不明
- 主人公はその名を引き継ぐ「代役」
- 主人公自身が「偽物」を演じることになる
- 本物のエースではないが、伝説の名を背負わされる
- 「偽りの英雄」としての苦悩と成長
いずれにせよ、「名を背負う重さ」と「真実と虚構の狭間」がテーマになることは間違いない。
3人の仲間——新たな翼
公式では「新しい3人の仲間」の存在が明かされている。
エースコンバットシリーズでは、無線越しに聞こえる僚機の声が物語を彩ってきた。AC5の「ウォードッグ」、AC7の「ストライダー」など、仲間との絆がドラマの中心だった。
AC8でも、エンデュアランスから発進する4機編隊——主人公と3人の仲間——が、絶望的な戦況を覆すために戦うことになるだろう。
まとめ——今から始めても遅くない
AC8の舞台「2029年のストレンジリアル」まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 世界 | ストレンジリアル(架空惑星) |
| 時代 | 2029年7月 |
| 舞台 | ユージア大陸、FCU(中央ユージア連合) |
| 状況 | ソトア共和国の電撃侵攻でFCU壊滅 |
| 主人公の拠点 | 旧式空母エンデュアランス |
| キーワード | 「シーヴの翼」——名声は真実ではなかった |
過去作未プレイでも楽しめるか?
結論から言えば「楽しめる」。
エースコンバットシリーズは、各作品が独立した物語として完結している。過去作を知っていれば「あの戦争から25年後か……」と感慨深くなれるが、知らなくてもAC8単体で物語を理解できる設計になっているはずだ。
ただし、シリーズのファンとしては「AC7」だけでもプレイしておくことをお勧めする。2019年発売のAC7は、現行機(PS5/Xbox Series X|S/PC)でも遊べる。AC8の10年前の世界を体験しておけば、2029年の世界がより深く味わえる。
AC8を最高の環境で楽しむために
AC8は2026年発売予定。まだ時間はある。
その間に、フライトスティックやヘッドセットなどの周辺機器を揃えておくのも一興だ。エースコンバットの魅力は、コックピット視点での没入感にある。AC8ではUnreal Engine 5による美麗なグラフィックと、新開発の「Cloudly」エンジンによるリアルな雲が待っている。
1:1スケールで再現されるという広大な戦場、機能する雲、一人称視点のカットシーン——これらを最高の環境で体験するための準備を、今から始めておこう。
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大空を駆ける者たちの物語が、2026年に再び幕を開ける。
「シーヴの翼」という偽りの名を背負い、奪われた祖国を取り戻すために飛ぶ——その物語に、君も翼を連ねる準備はできているか。
Rise Above.

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