この記事のタイトルには「配備先」と入れたが、最初に断っておきたいことがある。
潜水艦の配備先というのは、母港のことだ。その艦がいま実際にどこの海にいるかではない。そして後者は、公開情報として存在しない。海上自衛隊が隠しているというより、分からないようにすること自体がこの艦種の存在価値だからだ。
22隻のうち何隻が、いまこの瞬間に日本周辺のどこかに潜っている。その事実だけが公開されていて、どこにいるかは誰も言わない。潜水艦の抑止力は、まさにその「言わない」部分に宿っている。名簿は作れるが、地図は作れない。この記事はそういう性質のものだと理解して読んでほしい。
そのうえで、名簿のほうは相当な精度で作れる。海上自衛隊潜水艦隊は公式サイトで部隊編成を公開しており、艦名も所属も母港も、隠さず出している。この記事では、その一次情報をもとに2026年時点の現役潜水艦を1隻ずつ整理する。
潜水艦の歴史的な流れを追いたいなら日本の潜水艦の歴史を完全解説を、海自の艦艇全体を見たいなら海上自衛隊の艦艇一覧を先に読んでもらうと、この記事の位置づけが分かりやすい。ここでは個艦の名簿に絞る。
- 「配備先」は作戦位置ではなく公開された母港を指す
- 呉と横須賀の所属隊・艦名を公式編成表に沿って整理する
- 練習潜水艦・試験潜水艦・潜水艦救難艦も役割別に確認する
- 非公開の行動海域、実測性能、稼働状況は推測しない
2026年の海上自衛隊潜水艦──総数25隻の内訳

- 作戦用潜水艦は呉12隻と横須資10隻の計22隻
- 第11潜水隊に練習潜水艦2隻と試験潜水艦1隻を計上する
- 潜水艦救難艦2隻は潜水艦隊に必要だが、潜水艦数には含めない
まず数字から確定させる。
作戦用の潜水艦は22隻。これが世間で言われる「22隻体制」だ。内訳は呉に12隻、横須賀に10隻。これに練習潜水艦2隻と試験潜水艦1隻が加わり、艦籍としては合計25隻になる。
| 区分 | 隻数 | 母港 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 作戦用潜水艦 | 12 | 呉 | 第1潜水隊群 |
| 作戦用潜水艦 | 10 | 横須賀 | 第2潜水隊群 |
| 練習潜水艦 | 2 | 呉 | 第11潜水隊 |
| 試験潜水艦 | 1 | 横須賀 | 第11潜水隊 |
| 合計 | 25 | 潜水艦隊 |
指揮系統も押さえておく。ここは私が毎回確認し直す部分でもある。潜水艦隊の司令部は神奈川県横須賀市の船越地区にあり、司令官は海将が務める。1981年2月の新編で、それまで並列だった2個潜水隊群の上に置かれた組織だ。それ以前は呉と横須賀の司令部同士が調整して運用しており、指揮が二元化していたという経緯がある。
現在の潜水艦隊司令官は、統合運用のなかでフォースプロバイダー、つまり部隊の練度を管理して提供する役割を担う。実際に作戦で使うのは自衛艦隊司令官のほうだ。この分業は2006年の統合幕僚監部発足以降に導入されたもので、他の艦種にも共通する。
第1潜水隊群(呉)──12隻

- 第1・第3・第5潜水隊の3個隊
- おやしお型・そうりゅう型・たいげい型が混成
- 潜水艦救難艦「ちはや」と呉潜水艦基地隊が支援
広島県呉市の呉基地に所在する。第1、第3、第5の3個潜水隊に加え、潜水艦救難艦「ちはや」と呉潜水艦基地隊で構成される。
| 潜水隊 | 艦番号 | 艦名 | 艦級 |
|---|---|---|---|
| 第1潜水隊 | SS-507 | じんりゅう | そうりゅう型 |
| 第1潜水隊 | SS-510 | しょうりゅう | そうりゅう型 |
| 第1潜水隊 | SS-514 | はくげい | たいげい型 |
| 第1潜水隊 | SS-516 | らいげい | たいげい型 |
| 第3潜水隊 | SS-504 | けんりゅう | そうりゅう型 |
| 第3潜水隊 | SS-511 | おうりゅう | そうりゅう型 |
| 第3潜水隊 | SS-596 | くろしお | おやしお型 |
| 第3潜水隊 | SS-600 | もちしお | おやしお型 |
| 第5潜水隊 | SS-501 | そうりゅう | そうりゅう型 |
| 第5潜水隊 | SS-502 | うんりゅう | そうりゅう型 |
| 第5潜水隊 | SS-503 | はくりゅう | そうりゅう型 |
| 第5潜水隊 | SS-508 | せきりゅう | そうりゅう型 |
呉に置かれた意味を少し書いておく。呉は瀬戸内海に面し、外洋へ出るには豊後水道を抜ける必要がある。旧海軍時代から潜水艦部隊の拠点であり続けてきた土地で、太平洋側へも東シナ海側へも動ける位置にある。
注目したいのは「おうりゅう」だ。そうりゅう型の11番艦にあたるこの艦は、世界で初めてリチウムイオン電池を実用搭載した潜水艦として2020年に就役した。従来の鉛蓄電池と比べて蓄えられる電力量が大きく、水中で行動できる時間が伸びる。日本が原子力潜水艦を持たないまま静粛性と持続力を両立させようとした答えが、この技術選択だった。
そうりゅう型の設計思想、特にAIP機関からリチウムイオン電池への転換についてはそうりゅう型潜水艦とはで詳しく扱っている。
呉には模型で再現しやすい艦が多い。そうりゅう型は1/350で内部構造まで作り込まれたキットが出ており、船体の断面が意外に複雑であることが手を動かすとよく分かる。
第2潜水隊群(横須賀)──10隻

- 第2・第4・第6潜水隊の3個隊
- たいげい型5番艦「ちょうげい」を第2潜水隊に編入
- 潜水艦救難艦「ちよだ」と横須賀潜水艦基地隊が支援
神奈川県横須賀市に所在。第2、第4、第6の3個潜水隊と、潜水艦救難艦「ちよだ」、横須賀潜水艦基地隊で構成される。
| 潜水隊 | 艦番号 | 艦名 | 艦級 |
|---|---|---|---|
| 第2潜水隊 | SS-595 | なるしお | おやしお型 |
| 第2潜水隊 | SS-597 | たかしお | おやしお型 |
| 第2潜水隊 | SS-517 | ちょうげい | たいげい型 |
| 第4潜水隊 | SS-512 | とうりゅう | そうりゅう型 |
| 第4潜水隊 | SS-515 | じんげい | たいげい型 |
| 第4潜水隊 | SS-598 | やえしお | おやしお型 |
| 第4潜水隊 | SS-599 | せとしお | おやしお型 |
| 第6潜水隊 | SS-505 | ずいりゅう | そうりゅう型 |
| 第6潜水隊 | SS-506 | こくりゅう | そうりゅう型 |
| 第6潜水隊 | SS-509 | せいりゅう | そうりゅう型 |
横須賀は東京湾の入口に位置し、太平洋へ直接出られる。米海軍第7艦隊の拠点でもあり、日米の連携という観点でも意味を持つ配置だ。
最新艦の「ちょうげい」は2024年10月に進水し、2026年3月10日に就役した。たいげい型の5番艦で、漢字では長鯨と書く。同型の詳細はたいげい型潜水艦完全解説を参照してほしい。
「とうりゅう」も押さえておきたい1隻だ。そうりゅう型の最終艦であり、おうりゅうに続く2隻目のリチウムイオン電池搭載艦になる。つまりそうりゅう型12隻のうち、最後の2隻だけが動力系の思想が違う。同じ型式名でも中身が変わる典型例で、艦級名だけで性能を判断してはいけない理由がここにある。
たいげい型は艦影がそうりゅう型に似ているが、上部船体の幅とセイル基部の形状が異なる。並べて置くと違いが分かりやすい。
第11潜水隊──練習潜水艦と試験潜水艦

- まきしお・いそしおは練習潜水艦として乗員教育を担う
- たいげいはSSE-6201へ種別変更された試験潜水艦
- 公式編成は呉所在の第11潜水隊と、横須賀を拠点とする試験艦の関係を分けて読む
潜水艦隊の直轄部隊として、第11潜水隊がある。ここに3隻が所属する。
| 艦番号 | 艦名 | 区分 | 母港 | 前身 |
|---|---|---|---|---|
| TSS-3610 | まきしお | 練習潜水艦 | 呉 | おやしお型 SS-593 |
| TSS-3611 | いそしお | 練習潜水艦 | 呉 | おやしお型 SS-594 |
| SSE-6201 | たいげい | 試験潜水艦 | 横須賀 | たいげい型 SS-513 |
練習潜水艦は、艦齢を重ねた作戦用潜水艦を種別変更して充てる。まきしおが2023年、いそしおが2025年に転じた。乗員教育と学生の実習を担う役割で、第一線を退いた艦が次の世代を育てる側に回るという構造になっている。
面白いのが「たいげい」だ。たいげい型のネームシップでありながら、2024年3月8日に艦番号がSS-513からSSE-6201へ改められ、試験潜水艦という新設の艦種に移った。
これは海上自衛隊にとって初の専用試験艦だ。それまでは練習潜水艦や作戦用の艦を臨時に使って装備品の海上試験をしていたが、最新鋭艦の1隻を試験専用に割り当てることにした。次世代潜水艦向けの新型ソナーや、静粛型の動力装置を積んだ魚雷といった開発中の装備を、実際の艦で継続的に試せる体制になる。
最新鋭の1番艦を戦力から外して開発に回すという判断は、短期的には損に見える。だが装備の試験環境がないまま次の世代を設計するほうが、長い目では高くつく。私はこの決定を、海自が地味だが本質的な投資をした例として評価している。
静かに退場していく、おやしお型

- おやしお型は作戦用と練習用の両方に残る
- そうりゅう型後期艦からリチウムイオン電池時代へ移行
- 艦の更新と同時に乗員の経験を次世代へ移す
名簿を眺めていて私が一番気になるのは、おやしお型の残り方だ。
おやしお型はSS-590「おやしお」からSS-600「もちしお」まで11隻が建造された。ところが今回の名簿に残っているのは、作戦用がくろしお、もちしお、なるしお、たかしお、やえしお、せとしおの6隻、練習潜水艦へ移ったまきしおといそしおの2隻、合わせて8隻でしかない。ネームシップの「おやしお」と、みちしお、うずしおは、すでに艦籍を離れている。
しかも作戦用に残る6隻も、そう長くはない。潜水艦の艦齢はおおむね20年台後半が区切りになるので、たいげい型の就役が進むにつれて順に退いていく。数年後に同じ名簿を作れば、この6隻の名前はかなり減っているはずだ。
そして注目すべきは、その退き方だ。おやしお型は1990年代後半から2000年代にかけて就役した世代で、船体形状も動力系も、いまのそうりゅう型やたいげい型とは思想が違う。当時としては十分に先進的だったが、リチウムイオン電池を前提に設計された艦と並べると、世代の差が露骨に出る。
それでも彼らは、名簿の上では最新鋭艦と同じ潜水隊に混在している。第3潜水隊にはそうりゅう型のけんりゅう・おうりゅうと、おやしお型のくろしお・もちしおが同居する。第4潜水隊にはたいげい型のじんげいと、おやしお型のやえしお・せとしおが並ぶ。新旧を意図的に混ぜて、練度と経験を渡していく編成に見える。
私はこういう地味な設計に弱い。艦を入れ替えるだけなら金で解決できるが、乗員の経験を次の世代に渡す仕組みは金では買えない。名簿の並びには、そういう配慮が透けている。
新旧が混ざった状態でどこまで戦えるのか。この問いに公開情報だけで答えるのは難しい。艦の性能は公表値で比べられても、乗員の練度と部隊としての熟成度は数字にならないからだ。ただ、名簿の並びを見るかぎり、海上自衛隊がその移行を管理された手順として設計していることは読み取れる。
もう一点、名簿から読めることがある。呉の12隻のうちおやしお型は2隻、横須賀の10隻のうち4隻。旧世代が横須賀に多めに残っている。呉には最新のたいげい型が2隻集まっており、更新が呉から先に進んでいる形に見える。理由は公表されていないが、建造所である神戸から呉のほうが近いという単純な事情も無関係ではないだろう。
名簿から抜けがちな2隻──潜水艦救難艦
潜水艦の一覧を作ると、たいてい抜け落ちる艦がある。潜水艦救難艦だ。
呉の第1潜水隊群に「ちはや」、横須賀の第2潜水隊群に「ちよだ」が配属されている。どちらも潜水艦ではないが、潜水隊群の編成表に潜水艦と並んで載る艦だ。
役割は名前のとおりで、事故で着底した潜水艦から乗員を救出する。深海救難艇を搭載し、沈んだ艦に接舷して乗員を移す。この能力を持つ国は世界でも限られていて、日本は救難訓練で他国海軍とも協力している。
私がこの2隻を名簿に入れておきたいのは、潜水艦部隊というものが攻撃力だけで成立していないからだ。乗員が必ず戻ってこられるという前提がなければ、そもそも危険な深度での訓練ができない。救難艦は戦力としてカウントされないが、22隻を動かすための土台になっている。
「配備先」で分かること、分からないこと
- 艦名・所属隊・母港は公式サイトで確認できる
- 出港時期・行動海域・実測性能は公開情報ではない
- 母港一覧を現在位置の地図として読まない
ここで冒頭の話に戻る。
この記事の表で示したのは母港と所属部隊だ。これは海上自衛隊が公式サイトで公開している編成情報であり、防衛白書にも載る類の内容になる。組織図の話であって、作戦の話ではない。
一方で、公開されないものがある。どの艦がいつ出港し、どの海域で何日行動するか。潜航深度の実測値、ソナーの探知性能、実際の水中速力。これらは公表値と実力が乖離していることが前提で、公開情報で比較できる範囲には限界がある。この点は潜水艦の潜航深度ランキングでも触れた論点だ。
だから潜水艦の記事を読むときは、数字がどこから来たかを見るクセをつけたほうがいい。海上自衛隊の公式サイトに出ている艦名や編成は確定情報だが、性能値の多くは推定や公表値であって実測ではない。
そして繰り返すが、居場所が分からないことこそが潜水艦の機能だ。日本周辺のどこかに潜んでいるかもしれない、という不確実性が相手の行動を制約する。名簿が公開されていて居場所が非公開なのは、矛盾ではなく設計だ。
潜水艦戦の緊張感を物語で味わうなら、この作品が入口として分かりやすい。艦内の閉塞感と指揮の重さが、絵で伝わってくる。
22隻体制はどこへ向かうのか
- 年1隻程度の建造ペースと長期的な乗員養成を両立させる
- 川崎重工と三菱重工の技術基盤を連続させる
- ミサイル・ソナー・電池など艦体以外の更新も同時に進める
現在の22隻という数字は、2010年の防衛計画の大綱で16隻から引き上げられたものだ。目標達成には10年以上かかった。潜水艦は1隻の建造に数年、乗員の養成にはさらに時間がかかる。数を増やすと決めてから実際に増えるまでのタイムラグが、他の艦種より長い。
建造は川崎重工業の神戸工場と三菱重工業の神戸造船所が交互に担当する体制が続いている。6番艦「そうげい」は2025年10月14日に川崎重工神戸工場で命名・進水した。漢字では蒼鯨と書き、海自でも旧海軍でも初めて使われる艦名になる。同工場での潜水艦進水は戦後32隻目だった。2026年5月には三菱重工が防衛省から潜水艦1隻を受注している。
この2社体制を非効率と切り捨てる論調をたまに見るが、私は逆だと思っている。潜水艦の建造技術は極端に特殊で、途切れると復元できない。1社に集約すれば効率は上がるが、その1社が撤退すれば国産潜水艦は終わる。交互発注は非効率と引き換えに技術基盤を維持する仕組みだ。旧海軍が戦時中に直面した生産能力の問題を思えば、この判断は理解できる。
各社の防衛事業の中身は川崎重工の防衛事業とはと三菱重工の防衛事業とはにまとめてある。
装備面の課題も見えている。現在の潜水艦発射兵器はUGM-84Lハープーンが中心だが、防衛省は12式地対艦誘導弾能力向上型をベースにした潜水艦発射型ミサイルの搭載を目指している。最大射程は約1,500キロメートルとされ、実現すれば水中から陸上目標を遠距離で叩けるようになる。潜対艦ミサイルの実用試験は2026年から2027年度に予定されている。
垂直発射装置(VLS)の搭載については、酒井良海上幕僚長が今後の検討課題と述べている。通常動力艦は船体規模と電力供給に制約があり、VLSの搭載は簡単ではない。次世代艦では船体の大型化が避けられないという見方が出ている。
原子力潜水艦の議論も並行して動いている。この論点は原子力潜水艦とはと日本は原子力潜水艦を保有するのかで扱った。
投資家として見ると何が読めるか
- 年単位の建造と長期的な維持整備が必要
- 保有数の拡大より、交代建造と装備高度化が需要の中心
- 防衛予算と企業収益の時期差を分けて読む
潜水艦は、防衛予算のなかでも特異な性格を持つ。
まず単価が高く、建造期間が長い。そして年1隻程度のペースが数十年にわたって続く。つまり受注が読みやすく、景気変動の影響を受けにくい。造船部門としては安定した基礎荷重になる。
一方で数量は増えない。22隻体制を維持するために年1隻を作り続けるのであって、市場が拡大するわけではないという点は押さえておくべきだ。防衛費が9兆円を超えたからといって、潜水艦の建造隻数が倍になるわけではない。効いてくるのは、むしろ1隻あたりの単価上昇と、ミサイルやソナーといった搭載装備の高度化のほうになる。
造船と重工セクターの整理は造船重工株ランキングTOP7に、銘柄選びの考え方は防衛関連銘柄の選び方にまとめた。私は潜水艦関連を、短期の値動きを取りにいく対象ではなく、技術基盤の持続性を測る指標として見ている。この記事は投資助言ではないので、判断は各自でお願いしたい。
証券口座を比較検討している段階なら、こちらも候補になる。
よくある疑問
海上自衛隊の潜水艦は全部で何隻か
作戦用が22隻。練習潜水艦2隻と試験潜水艦1隻を含めると25隻になる。国別の保有数比較は潜水艦保有数ランキング【2026】を参照してほしい。
母港はどこにあるのか
呉と横須賀の2か所だけだ。呉に12隻、横須賀に10隻が配属されている。練習潜水艦2隻は呉、試験潜水艦1隻は横須賀を母港とする。
日本の潜水艦は世界で何番目に強いのか
順位づけは評価軸によって変わるが、通常動力潜水艦としては最高水準という評価が定着している。静粛性と航続力の比較は通常動力潜水艦ランキング【2026】、原潜を含めた任務別の比較は世界の潜水艦10選にある。海軍全体の総合力では世界海軍力ランキングTOP15を見てほしい。
潜水艦の乗組員になるには
まず海上自衛官として入隊し、適性検査を経て潜水艦要員に選抜される流れになる。手当や勤務実態は潜水艦乗りの年収はいくら?で整理した。海上自衛官全体の給与体系は海上自衛官の給料・年収にある。
中国の潜水艦と比べてどうか
隻数では中国が大きく上回る。だが中国は原潜への転換を急いでいる最中で、通常動力艦の静粛性では日本に分があるという見方が一般的だ。中国側の陣容は中国海軍の艦艇一覧【2026年版】に、日中の総合比較は日本 vs 中国 軍事力リアル比較にまとめてある。
まとめ──名簿は公開、位置は非公開
整理する。
2026年時点の海上自衛隊は、作戦用潜水艦22隻を呉と横須賀に分けて配備している。呉の第1潜水隊群が12隻、横須賀の第2潜水隊群が10隻。これに練習潜水艦2隻と試験潜水艦1隻が加わって計25隻。艦級はおやしお型、そうりゅう型、たいげい型の3系統で、新旧の入れ替えが進行中だ。
そうりゅう型の最後の2隻とたいげい型全艦がリチウムイオン電池を積んでおり、動力の世代交代が進んでいる。たいげい型の1番艦は試験専用艦に移り、次世代装備の開発基盤になった。
そして冒頭に書いたことをもう一度書く。この記事で示せたのは母港であって、居場所ではない。
私は旧海軍の潜水艦にも長く興味を持ってきたが、帝国海軍の潜水艦は戦果の記録が残っている分、どこで何をしたかを追える。大日本帝国海軍の潜水艦全型一覧を書いたときは、まさにその記録を辿る作業だった。
対して現役の22隻については、名前と母港しか書けない。書けないことが、この部隊が正常に機能している証拠でもある。静かに、記録も残さず、どこかにいる。それでいい。
潜水艦を扱った本や証言録は数多く出ているが、耳から入れておくと艦内の時間感覚のようなものが掴みやすくなる。
長い記事に付き合ってくれた読者に感謝する。就役や種別変更があれば随時更新していく。







コメント