エースコンバット8で一番悩ましいのは、実は機体選びより特殊兵装選びかもしれない。
今作は物語を進めると、1機に特殊兵装を2種類まで積めるようになる。最初にこれを知ったとき、私は「対空と対地を両方持てば、もう何も怖くない」と本気で思った。ところが実際に2種類積んで飛んでみると、どちらも中途半端な弾数で、肝心な場面で撃ち切ってしまう。逆に、1種類に絞った任務のほうがよほど楽に片付いた。
AC8の特殊兵装は、種類を知っているだけでは使いこなせない。何に撃つのか、何発あれば足りるのか、僚機に任せられるのか。そこまで考えて初めて、兵装の強さが出てくる。
この記事では、AC8の特殊兵装を対空・対地・対艦・特殊の4つに分けて一覧にし、それぞれの使いどころを私の感想と、ほかのプレイヤーの報告を交えて整理する。ミリタリー好きとして、実在兵器の元ネタ話も少しだけ挟ませてほしい。
- 特殊兵装は機体ごとに選べる種類が決まっていて、物語を進めると2種類まで同時に積める
- 2種類積むと、1種類のときよりそれぞれの弾数が減る。任務が偏っているなら1種類に絞るほうが楽
- 対空は「散る前の編隊は多目標ロック、逃げ回る少数は追尾性能」が基本
- 対地は「点在する目標はAGM、密集した目標は爆弾や範囲兵装」
- 対艦は「一撃で沈む」と思わないこと。艦の種類や部位によって必要な弾数が変わる
- 僚機の特殊兵装は自分で選べず、機体ごとに決まっている。使うかどうかは「許可」で切り替える
まず押さえたいAC8の特殊兵装のルール

機体ごとに積める兵装は決まっている
AC8では、自機の武装は大きく3つに分かれる。機首などに固定された機関砲、どの機体でも撃てる通常ミサイル、そして機体ごとに種類が決まっている特殊兵装だ。
特殊兵装は自由に付け替えられるわけではなく、機体ごとに選べる候補が決まっている。たとえば初期機のF/A-18Cなら4AAM、UGB、LASMの3種類。機体を解放すると標準の特殊兵装が1つ付いてきて、残りはMRPを払って解放する仕組みだ。
つまり「この兵装を使いたいから、この機体に乗る」という選び方になる。機体選びの考え方はAC8のおすすめ機体で詳しく書いたので、あわせて読んでほしい。
2種類積むと弾数が減る
公式の説明によると、物語を進めると特殊兵装を2種類まで同時に積めるようになる。ただし、1種類だけ積んだときに比べて、それぞれの弾数が減る。なお、同じ兵装を2つの枠に入れることはできない。2つ目の枠を空けておけば、1つ目の兵装の弾数を多く持てる。
ここが今作の一番の悩みどころで、私の実感では「2種類積めば対応力が上がる」というより「対応力と弾数を交換している」と考えたほうがしっくりくる。この話は後半でもう一度詳しく書く。
僚機の兵装は選べない
ジョーカー隊は4機編隊で、僚機にも特殊兵装を使わせることができる。ただし、僚機の兵装は機体ごとに決まっていて、プレイヤーが自由に選ぶことはできない。
海外のプレイヤーからは、自機のF-22Aを4AAMとQAAMにしたのに、僚機のF-22AはXSDBと4AAMになっていたという報告が出ている。私も編隊画面で「あれ、自分と違うぞ」となったことがある。僚機の兵装は、編隊画面に表示されるものを確認するしかない。
AC8の特殊兵装一覧
特殊兵装を、役割ごとにまとめた。攻略サイトによって数え方に少し差があり、29種類としているところもあれば、特別な機体向けの兵装まで含めて30種類を超えるところもある。ここでは、詳細未確認のTLSとMPBMも含めて31種類を載せている。
搭載機の欄は、ゲーム画面やプレイヤーの報告で確認できた例だけを書いた。その兵装を積める機体をすべて網羅したものではないので、そこは割り引いて見てほしい。
対空の特殊兵装(10種類)
| 略称 | ざっくり言うと | 確認できた搭載機(例) | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 2AAM | 最大2目標に同時ロック | 未確認 | 少数の敵をまとめて落とす |
| 4AAM | 最大4目標に同時ロック | F/A-18C、F/A-18F、F-22A、Mirage 2000-5 | 散る前の編隊。序盤の主力 |
| 6AAM | 最大6目標に同時ロック。速い敵は苦手 | F/A-18E、Su-35S | 大編隊やUAVの群れ |
| QAAM | 誘導性能が高い格闘戦用 | F/A-18E、F-22A、Su-33、Su-57 | 逃げ回る敵との格闘戦 |
| LAAM | 射程が長い。発射直後の誘導は弱い | Rafale M | 遠くの敵を先に削る |
| HVAA | 弾速が速く、射程もそこそこ長い | Su-35S、F-2A | 遠めの敵に素早く当てる |
| HCAA | 搭載数が多く、再装填が速い | F-15E、Su-34、F-15J、Rafale M、F-35C | 通常ミサイルと交互に撃ち続ける |
| HPAA | 威力は高いが、誘導と再装填は弱め | F-15J、Su-47 | 大型機など硬い相手 |
| SASM | 目標の近くで爆発する近接信管型 | FA-36 | 速い敵、集団の空戦 |
| SAAM | 着弾まで目標を前方の円に捉え続ける | 未確認 | 慣れた人向けの長距離戦 |
対地・対艦の特殊兵装(13種類)
| 略称 | ざっくり言うと | 確認できた搭載機(例) | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 4AGM | 最大4目標に同時ロック | Su-34 | 点在する地上目標 |
| 6AGM | 最大6目標に同時ロック | 未確認 | 点在する地上目標 |
| 8AGM | 最大8目標に同時ロック | F-35C | 地上目標がたくさんある場面 |
| LAGM | 射程の長い空対地ミサイル | Su-35S | 対空砲火の外から撃つ |
| LACM | 大型の巡航ミサイル。爆発範囲が広い | Rafale M、F-35C、Su-57 | 遠くの密集目標をまとめて叩く |
| LASM | 射程の長い空対艦ミサイル | F/A-18C、F/A-18F、F-2A、Mirage 2000-5 | 艦艇を遠くから狙う |
| UGB | 無誘導爆弾。着弾点の周りを広く壊す | F/A-18C、F-2A、F-15J | 動かない密集目標 |
| UGBL | UGBの大型版。威力と爆発範囲が大きい | Su-34 | まとまった地上目標を一気に |
| GPB | 誘導付きの貫通爆弾。狭い範囲に高威力 | F/A-18F | 硬い目標、動く目標、艦艇 |
| XSDB | 最大4目標に同時ロックできる誘導爆弾 | F-15E、F-22A | 複数の地上目標を精密に |
| SFFS | 投下後に子爆弾をばらまく。高度で散らばり方が変わる | F-15E | 密集した地上目標 |
| SOD | 目標上空を飛んで子爆弾を帯状に落とす | F/A-18E、FA-36 | 一列に並んだ目標、密集地 |
| RKT | 前方にロケット弾を連続発射する | Su-33 | 低空で面を制圧する |
電子戦・特殊な兵装(8種類)
| 略称 | ざっくり言うと | 確認できた搭載機(例) | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| ECM | 範囲内の敵のロックオン性能を下げる | 電子戦機(詳細未確認) | 敵のミサイルが厳しい場面 |
| ESM | 範囲内の味方のミサイル性能を上げる | 電子戦機(詳細未確認) | 編隊全体の攻撃を底上げ |
| IEWS | 妨害と味方支援をまとめた統合電子戦 | 電子戦機(詳細未確認) | 長丁場の支援 |
| MGP | 翼の下に付ける追加の機関砲 | MiG-21bis | 近距離の格闘戦、大型目標 |
| EMLB | X-40に積まれた試作の電磁兵器 | X-40 | クリア後のお楽しみ |
| UAVT | レーザーを積んだ小型無人機を放つ | 未確認 | 空と地上の両方を攻撃 |
| TLS | 特別な機体向けの兵装(詳細未確認) | 未確認 | ― |
| MPBM | 特別な機体向けの兵装(詳細未確認) | 未確認 | ― |
TLSとMPBMは、シリーズ経験者なら名前を見ただけでピンとくるはずだ。ただ、AC8でどの機体に積めて、どんな性能なのかまでは確認しきれていないので、ここでは名前だけにとどめておく。全機体の情報はAC8の機体一覧も見てほしい。
最初に覚えるならこの5つ
31種類を一度に覚える必要はない。私がAC8を始めた人に「まずこれだけ覚えて」と言うなら、この5つだ。
- 4AAM:初期機から使える多目標ロック。散る前の編隊にまとめて撃つ
- QAAM:格闘戦の切り札。逃げ回る敵に食らいつく
- LASM:艦艇を遠くから狙う。序盤の対艦任務の主力
- UGB:動かない密集目標に落とす。安いのに頼れる
- LACM:遠くの地上目標をまとめて叩く。中盤以降の対地の主役
この5つの使い方が分かれば、残りの兵装は「この5つのどれに近いか」で理解できる。6AAMは4AAMの数が多い版、HVAAやLAAMは遠くを狙うQAAMとは逆の考え方、という具合だ。
対空の使い分け|「散る前」と「逃げ回る相手」で分ける

対空の特殊兵装は10種類もあって目移りするが、私は大きく3つに分けて考えている。
多目標ロック系(2AAM・4AAM・6AAM)
敵の編隊がまとまっているうちに、まとめてロックして一気に減らすための兵装だ。編隊が散ってしまってからだと、ロックできる数の多さが活きにくい。開幕の一斉射で数を減らし、残りを通常ミサイルで追いかける。この流れを作れると、空戦がぐっと楽になる。
ただし、高難度では1発で全部落ちてくれるとは限らない。4AAMを撃ち込んでも生き残る敵が出てくるので、撃ったあとの追撃までセットで考えておきたい。
6AAMは、ゲーム内の説明でも速い敵は苦手とされている。私の感覚でも、動きの鈍い大型機やUAVの群れにはよく効くが、ちょこまか逃げる戦闘機相手だと外れが目立つ。海外のMRP稼ぎの攻略では、ミッション16に出てくるUAVを、Su-35SやF/A-18Eの6AAMで片付ける方法が紹介されている。
追尾・格闘戦系(QAAM・SASM)
逃げ回る少数の敵には、追尾性能の高い兵装が頼りになる。QAAMは、その代表格だ。不利な位置からでも食らいついてくれるので、格闘戦で後ろを取られかけたときの切り札になる。Su-33やF/A-18Eで使っていると、とにかく楽しい。
ただ、QAAMも必中ではない。外れるときは普通に外れるし、海外では、QAAMの飛ぶ速さや誘導をパーツで強化して使っている人もいる。
SASMは目標の近くで爆発する近接信管タイプで、速い敵や集団の空戦に向いている。クリア後のFA-36に積まれていて、最高難度でSランクを狙う攻略でも使われている。
長距離・高火力系(LAAM・HVAA・SAAM・HCAA・HPAA)
LAAMは射程が長く、遠くの敵を先に削れる。ただし発射直後の誘導が弱いので、近距離で撃っても当たりにくい。海外の議論で面白かったのは、「LAAMは距離だけでなく撃つ角度を選べ」という意見だ。遠くから撃てるからといって、どんな位置からでも当たるわけではない。私もLAAMを使っているうちに、射程の長さより撃つタイミングと角度のほうが大事だと感じるようになった。
HVAAは弾速が速く、遠めの敵に素早く届く。HCAAは搭載数が多く再装填も速いので、通常ミサイルと交互に撃ち続けられる。持久戦に強いタイプだ。HPAAは威力が高い代わりに誘導と再装填が弱く、大型機のような硬い相手向けになる。
SAAMは、着弾するまで目標を画面前方の円に捉え続けなければならない。慣れると強いが、格闘戦の最中にこれをやるのはなかなか忙しい。
対地の使い分け|「点在」か「密集」かで分ける

対地の特殊兵装は、目標が散らばっているのか、固まっているのかで選ぶとわかりやすい。
点在する目標にはAGM系
4AGM、6AGM、8AGMは、地上の目標を複数同時にロックして撃てる。点在する戦車や対空砲を一つずつ潰していく場面で便利だ。
8AGMは数が多いぶん頼もしく見えるが、私はF-35Cで使っていて、同じ敵に重ねてロックしてしまう場面が気になった。海外でも同じ不満が出ていて、さらに2種類積むと弾数がすぐ足りなくなるという声もある。数字の大きさほど目標を減らせない場面があることは、覚えておいて損はない。
遠くから撃つならLAGMとLACM
LAGMは射程が長く、対空砲火の届かない距離から攻撃できる。LACMは大型の巡航ミサイルで、爆発範囲が広い。遠くの密集目標をまとめて叩くのに向いていて、Rafale MやF-35Cで頼りになる。地上目標が多い任務で、遠くからまとめて片付けられるのは本当に楽だ。
ただしLACMは近距離では扱いにくい。目標に近づきすぎると撃ちにくくなるので、距離を取って撃つのが基本だ。
密集した目標には爆弾系
UGB、UGBL、SFFS、SODは、固まった地上目標を面で処理するための兵装だ。1目標ずつロックして撃つより、一度の投下でまとめて壊したほうが早い場面がある。
SFFSは投下後に子爆弾をばらまくタイプで、投下する高度によって散らばり方が変わる。海外のMRP稼ぎの動画では、ミッション27でF-15EのSFFSを使って地上の密集目標をまとめて吹き飛ばしている。進入する角度や投下位置を覚えると、一気に効率が上がる兵装だ。
SODは目標の上空を飛んで子爆弾を帯状に落とす。攻撃方向が大事で、一列に並んだ目標に沿って撃つと気持ちいいほど効く。ただ、海外では「CIWSに撃ち落とされる場面ではSFFSのほうが使いやすい」という声もある。SODは目標まで飛んでいくぶん、迎撃されるチャンスを相手に与えてしまうのかもしれない。
精密に狙いたいなら、GPBとXSDBだ。GPBは狭い範囲に高い威力を叩き込む貫通爆弾で、硬い目標や動く目標に向いている。XSDBは最大4目標に同時ロックできる誘導爆弾で、複数の地上目標を精密に潰せる。
RKTは前方にロケット弾を連続で撃ち込む兵装で、低空で面を制圧するのに使う。発売前の試遊動画ではSu-33に積まれていた。
対艦の使い分け|「一撃で沈む」と思わないこと

対艦攻撃で一番大事なのは、艦艇を一括りにしないことだ。普通の艦艇、艦の上にある複数の部位、そして巨大兵器では、必要な弾数も狙い方もまったく違う。「LASMなら一撃で沈む」と思い込んで突っ込むと、痛い目を見る。
LASM|遠くから艦艇を狙う主力
LASMは射程の長い空対艦ミサイルで、艦艇に特に効果が高い。初期機のF/A-18Cから積めるので、序盤から対艦任務を支えてくれる。
海外では、F/A-18FのLASMで、ミッション19の入り組んだ艦の部位を遠くから狙ったという報告がある。一方で、LASMの評価は割れている。低空で進入していく軌道を評価する人もいれば、迎撃されてしまうのでLACMのほうが好きだという人もいる。私の感覚でも、LASMは「必ず迎撃をすり抜ける」兵装ではない。当たるコースと迎撃されるかどうかは、分けて考えたほうがいい。
GPBやLACMも対艦の選択肢
GPBは艦艇や動く目標に使うと好きだという声がある。LACMで艦艇を狙う人もいる。対艦はLASMだけで考えず、手持ちの機体の兵装の中から、相手の艦と距離に合わせて選ぶのがいい。
雷撃機の時代から変わらない「海面すれすれ」
ミリタリー好きとして、LASMが低空で艦に向かっていく姿を見ると、どうしても帝国海軍の雷撃機を思い出してしまう。
真珠湾の九七式艦上攻撃機は、魚雷を抱えて海面すれすれまで降り、敵艦の横腹を狙った。いまの対艦ミサイルの多くも、レーダーに見つかりにくいよう海面近くを這うように飛んで艦に迫る。80年たって魚雷がミサイルに変わっても、「海面すれすれから艦に迫る」という対艦攻撃の基本は変わっていない。AC8でLASMの低空進入が評価されるのも、ちょっと納得がいく。九七艦攻の雷撃については九七式艦上攻撃機の解説で書いている。
電子戦・特殊兵装|短く使って、すぐ切る

ECM、ESM、IEWSは、敵のロックオン性能を下げたり、味方のミサイル性能を上げたりする電子戦の兵装だ。自分で積むより、僚機に積ませて支援させる使い方が多い。
海外では、電子戦機の僚機に特殊兵装の使用を許可して、一度作動したらすぐ許可を切る、という使い方が話題になっている。効果時間や再使用までの間隔ははっきりしていないので、決まったテクニックとまでは言えないが、私も長丁場の任務では試す価値があると思っている。実在の電子戦機についてはEA-18Gグラウラーの解説と世界の電子戦機一覧にまとめた。
MGPは翼の下に付ける追加の機関砲だ。海外では、ミッション11にMiG-21bisで再挑戦し、MGPで大型の目標を削って成功したという報告がある。初回の初心者向けというより、任務の中身がわかってから選ぶ専用の構成だと思う。
EMLBはX-40に積まれた試作の電磁兵器で、クリア後のお楽しみ枠だ。ただ、X-40は特殊兵装の弾数に不満を持つ購入者もいて、「最後に手に入る兵器だから最強」とは限らない。
通常ミサイルと機関砲も忘れずに

写真:United States Air Force/Wikimedia Commons/Public domain
特殊兵装の話ばかりしてきたが、AC8の空戦や対地攻撃を支えているのは、実は通常ミサイルと機関砲だ。特殊兵装を撃ち切ったあと、最後に頼りになるのはこの2つになる。
通常ミサイルは特殊兵装とは別の枠で、どの機体でも撃てる。海外では、パーツの枠をほとんど通常ミサイルの強化に回しているプレイヤーもいる。特殊兵装の弾数が限られている今作では、通常ミサイルを強くして手数で押すという考え方も十分にありだと思う。
機関砲は機体ごとに固定されていて、格納庫で付け替えることはできない。F-35Cなら実機と同じGAU-22/A、Rafale MならGIAT 30M791、A-10Cなら30mmのGAU-8/Aと、実機に合わせた機関砲が付いている。遅い目標や大きな目標は照準に長く収まってくれるので、機関砲でも十分に削れる。特殊兵装を温存したい場面で、機関砲で片付けられる相手を片付けておくと、あとが楽になる。A-10の実機と、その象徴である30mm機関砲の話はA-10サンダーボルトIIの解説で書いた。
2種類積むか、1種類に絞るか
ここが今作の特殊兵装で一番悩むところだ。私なりの考え方をまとめておく。
2種類積むと、対空と対地の両方に対応できる。その代わり、それぞれの弾数が減る。つまり「対応力」と「弾数」の交換だ。だから判断の基準は、その任務の目標が片方に偏っているかどうかになる。
| 任務の中身 | おすすめの積み方 | 理由 |
|---|---|---|
| ほぼ空戦だけ | 対空1種類に絞る | 弾数を最大にできる |
| ほぼ対地・対艦だけ | 対地・対艦1種類に絞る | 弾数を最大にできる |
| 空戦と対地が半々 | 2種類積む。ただし残弾をこまめに確認 | 両方に対応できる |
| 僚機に片方を任せられる | 自分は1種類に絞る | 役割を編隊で分担できる |
私がよくやるのは、僚機に苦手な役割を任せて、自分は1種類に絞るやり方だ。たとえば僚機を対地の兵装を持つ機体で揃えておき、自分は対空の兵装1種類で空を片付ける。編隊で役割を分ければ、自分の弾数を削らずに済む。
2種類積むと決めたら、出撃前に画面の残弾を見て、何回くらい撃てるかを確かめておきたい。「思ったより撃てない」と気づくのが空の上だと、取り返しがつかない。
出撃前のチェックリスト
- この任務の主な目標は、空か、地上か、艦艇か
- 目標は散らばっているか、固まっているか
- 片方に偏っているなら、特殊兵装は1種類に絞ったか
- 2種類積むなら、それぞれ何回撃てるか残弾を確認したか
- 僚機の兵装は何か。自分の苦手な役割を任せられるか
僚機の特殊兵装は「許可制」で使う
僚機の特殊兵装は、指示で使わせるかどうかを切り替える。公式の説明では、特殊兵装の使用許可は「使ってよい状態にする」指示で、もう一度入力すると使用を止められる。押した瞬間に一斉に撃つ命令ではないし、弾を補充する命令でもない。
ここで気をつけたいのが、許可を出しっぱなしにすると、僚機は特殊兵装をあっという間に使い切ってしまうことだ。海外でも「ジョーカー隊は特殊兵装を食い尽くす」というネタ混じりの投稿があって、笑ってしまった。温存したい場面では許可を出さず、重要な目標や密集した目標が出てきたところで許可する。このメリハリが大事だ。
その投稿では、僚機をRafale Mで揃えてLACMで対地支援させると強いという話も出ていた。この組み合わせは確かに強い。地上目標が多い任務では、僚機のLACMが次々に目標を潰してくれて、自分は空の敵に集中できる。
実在兵器で読むAC8の特殊兵装

写真:USAF/Wikimedia Commons/Public domain
最後に、ミリタリー好きならではの楽しみ方を書いておきたい。AC8の特殊兵装は架空の名前が多いが、実在の兵器を思わせるものがいくつもある。
LASMの元ネタらしきものといえば、空対艦ミサイルだ。F/A-18が積むハープーンや、アメリカが開発した長距離対艦ミサイルLRASM、そして日本のF-2が積む超音速対艦ミサイルASM-3Aがそれにあたる。F-2AがLASMを積めるのは、実機を知っているとニヤリとするポイントだ。実物の話はLRASMの解説とASM-3Aの解説で書いている。
LACMは、遠くの地上目標を狙う巡航ミサイルだ。日本が導入を進めているトマホークのように、敵の防空網の外から撃つ兵器の考え方に近い。スタンド・オフミサイルの比較は日本のスタンド・オフミサイル比較にまとめた。
XSDBは、実在の小直径爆弾SDBを思わせる。F-15Eはこの小さな誘導爆弾をたくさん積んで、複数の目標を精密に叩くのが得意で、AC8のF-15EがXSDBを積めるのもそのイメージだろう。SODも、子爆弾をばらまく実在の滑空兵器を思わせる名前だ。
対空でいえば、SAAMの「着弾まで目標を捉え続ける」という仕組みは、セミアクティブレーダー誘導そのものだ。昔のAIM-7スパローは、母機が目標にレーダーを当て続けないと当たらなかった。いまのAIM-120 AMRAAMは、ミサイル自身がレーダーを持っていて、撃ったら離脱できる。ゲームでSAAMを撃ちながら前方の円に目標を捉え続けていると、スパロー時代のパイロットの苦労が少しわかる気がする。実在の空対空ミサイルはAIM-120 AMRAAMの解説と空対空ミサイルランキング、ミサイル全体の分類はミサイルの種類一覧で解説している。
ゲームで兵装の違いに触れたあとで実在の兵器を調べると、なぜその形をしているのかがすっと頭に入ってくる。その逆もまた然りだ。
模型で兵装ごと楽しむ
実在のミサイルや爆弾は、プラモデルに付属していることが多い。ゲームで使った兵装を、模型で手に取って眺めるのもまた楽しい。
F-2Aのキットなら、誘導爆弾付きのものがある。LASMを抱えて敵艦に向かうF-2Aを思い浮かべながら作るのもいい。
LAAMのような長射程ミサイルのご先祖といえば、F-14のフェニックスだ。トップガンで有名なトムキャットも、長距離ミサイルで艦隊を守るために生まれた機体だった。
投資家目線|特殊兵装の元ネタを作っている会社
AC8の特殊兵装の元ネタになっている実在兵器を作っているのは、現実の防衛企業だ。空対空ミサイルのAIM-120やAIM-9Xを作っているのはRTX(旧レイセオン)。空中発射の巡航ミサイルJASSMや長距離対艦ミサイルLRASMはロッキード・マーチン。日本では、ASM-3Aや12式地対艦誘導弾を三菱重工が手がけている。
ゲームで「このミサイルは強い」と感じた兵器の本物が、世界各国でどれだけ売れているのか。そういう目で防衛株を見ると、ニュースの見え方が少し変わる。詳しくはRTX(旧レイセオン)株の解説、ロッキード・マーチン(LMT)株の解説、三菱重工(7011)の株価分析で書いた。
日本株と米国株の両方を見てみたい人は、両方を扱える証券口座を一つ持っておくと便利だ。
よくある質問
特殊兵装は全部で何種類ある?
この一覧では、詳細未確認のTLSとMPBMも含めて31種類を掲載している。攻略サイトによって29種類としているところもあり、特別な機体向けの兵装を含めるかどうかで数が変わる。
一番強い特殊兵装はどれ?
任務によって答えが変わるので、一つには決められない。空戦ならQAAMや多目標ロック系、地上の密集目標ならLACMや爆弾系、艦艇ならLASMが頼りになる。大事なのは、目標の種類と数に合わせて選ぶことだ。
特殊兵装は2種類積んだほうがいい?
任務の目標が空と地上の両方にまたがるなら2種類、どちらかに偏っているなら1種類に絞るのがおすすめだ。2種類積むとそれぞれの弾数が減るので、残弾の確認は欠かせない。
僚機の特殊兵装は選べる?
選べない。僚機の兵装は機体ごとに決まっている。編隊画面で僚機の兵装を確認し、使わせるかどうかは使用許可の指示で切り替える。
特殊兵装はどうやって手に入れる?
機体を解放すると標準の特殊兵装が1つ付いてくる。残りの特殊兵装は、機体ツリーでMRPを払って解放する。
まとめ|特殊兵装は「何に、何発」で選ぶ
AC8の特殊兵装は、種類の多さより、使い分けの考え方が大事だ。対空なら散る前の編隊か、逃げ回る少数か。対地なら点在しているか、密集しているか。対艦なら艦の種類や部位まで見て、一撃で沈むと思わないこと。
そして今作ならではの2種類搭載は、対応力と弾数の交換だ。任務が偏っているなら1種類に絞り、両方必要なら残弾を確かめ、苦手な役割は僚機に任せる。これだけで、空の上で「弾がない」と焦る場面はぐっと減る。
結局のところ、80年前の雷撃機の搭乗員も、ストレンジリアルのジョーカー隊も、「何を、どれだけ持っていくか」で悩んでいるのは同じなのだ。
発売後の評価やアップデート情報はエースコンバット8の最新情報まとめにまとめているので、あわせてどうぞ。
これからジョーカー隊に入隊する人は、まずここから。
最後まで読んでくれてありがとう。兵装の組み合わせを考えながら、これを飲んで次の出撃に備えている。







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